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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ストレイト・ストーリー きっと、穏やかなのは表層だけだ。長きを生き、色々なものを見て来た1人の人間の抱えるものは、きっととても壮絶なものだから。老い、摂理を達観したからこそ、それをオブラートに包み、他人の目に穏やかに映すことが出来る。この映画を観て、死んだ祖父や祖母を思い出した。自分の歴史も背景も何も語らず、ただひたすら働き続け、逝ってしまった。ファーンズワースじいさんは、この映画の後、病気を苦に自殺した。1人の老人が亡くなるのは、1つの図書館が無くなるのと同じ。この言葉はアメリカのことわざだったっけ。 10点(2003-12-11 19:17:17)(良:2票) 《改行有》 2. スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする 《ネタバレ》 私もよく記憶を改竄するので(自分のではなく他人に関する記憶を。実にタチが悪いです。よく怒られます)、他人事とは思えません。記憶という迷宮と、それに翻弄される人間。その姿を、柔らかく同時に冷徹な視線で否定も肯定もせずただ見守る、聖母的なその雰囲気が気に入りました。人の弱さを保護しどこか賛美するような、優しく美しい旋律のテーマ曲。救いはないのに、赦しがある。そんな不思議な余韻を残す作品。6点(2004-09-04 22:24:57) 3. スパイ・ゲーム(2001) 《ネタバレ》 プロットはよく練られているし、構成も見事だと思う。エンターテイメントとしての出来としてはかなり上の部類だと思うのだけれど、なんちゅーか、観終わるとほんと、残念ながらレッドフォードの老後の心配しか心に残らなかった。爽快感は感じない。ああ、やっちゃったね…的な。いや、あの部下はきっとまたいつか何かやらかすと思うよ。若さに任せて暴走して結局他人に迷惑掛けるタイプの人間は嫌い。更にしかもそれでも憎めないキャラっていうのはタチ悪い。でも最後まで観客を引っ張る力はあった。この作品に関してはその見事な構成力と、「これぞ男の映画!」的な骨太な雰囲気を買います。6点(2004-03-15 12:04:35) 4. スターゲイト これは、製作側が誰も予想しなかったのに、アメリカではなぜか大ヒットをしてしまったという作品ですね。…何でヒットしたんでしょうかね。…普通のB級SF映画と何が違うのだろう…分からない。いや、むしろ平均点以下だと思うのですが。B級風味たっぷりで全体的に安っぽく、特にひねりもないような気がするのだけれど。あと「クライング・ゲーム」の彼が出てましたね。うーん…でもパッとしないなあ…。地味。地味地味ちゃん。地味地味ちゃん映画。3点(2004-01-15 21:03:51)
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