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1. ソン・フレール -兄との約束-
パトリス・シェロー作品は「インティマシー/親密」しか知りませんが、感情移入を許さない作りは「インティマシー」と同じ。また、起承転結の「承転」だけで構成されてるのも同様に感じました。この兄弟にどういう経緯があって、なぜ疎遠になり、そして弟は兄の死に対してどう決着をつけたのか、といった「物語」的に重要だと思われる部分はほとんど無視(多少ほのめかされてはいますけど…)。映画はひたすら、衰弱していく兄の肉体と治療の様子を冷徹に、そして淡々と映していくだけ。時間軸を前後させた構成も功を奏してるとは思えない。ドキュメンタリー・タッチのリアルな迫力はあり、病気の非情さも良く伝わってきましたけど、90分という短い映画にも関わらず、私は結構退屈してしまいました。そういうことで、5点献上。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-04-09 00:04:45)
2. ソフィー・マルソーの三銃士
邦題の「三銃士」や原題である「ダルタニアンの娘」から、ソフィー・マルソーが男勝りの大活躍をする痛快アクション大作を期待してたら、ま、そこそこの剣劇はありましたけど、実は緩々でお寒いだけのフレンチ・コメディでした。確かにこれは戴けない。何が戴けないって、本作に登場するのはボケばっかりで、ツッコミが一人もいないじゃん。「オースティン・パワーズ」みたいな映画ならそれでも良いですけど、一応、話の筋は陰謀にまつわるシビアなものなんですから、どっかにシリアスなキャラを置いても良かったんじゃないの? という訳で、いつまでも年齢不詳のソフィー嬢に3点献上。[CS・衛星(字幕)] 3点(2006-01-02 00:01:31)
3. 続・黄金の七人/レインボー作戦
日本には手塚治虫という唯一人の天才がいた為に、マンガやアニメが加速度的に発達しました。しかし諸外国に於いては、もちろん手塚治虫はいなかったので、同じ事が映画に於いて起きたのではないでしょうか(逆に、日本ではマンガやアニメが映画の発達を阻害したとも言えるでしょう)。この映画を観たら、そんなことが頭に浮かびました。この続編は泥棒映画ではなく、続編らしくスケール・アップしたスパイ映画になってます(ロッサナ・ポデスタ嬢の見せ場も3倍増量。ビジュアル的には、もろ「アベンジャーズ」)。展開からガジェットまでがチープで楽しいお約束。そしてオープニングとエンディングは、続編映画ならではのカタルシス。これを粋と言わずして何と言おうか、7点献上。7点(2002-10-06 18:36:40)(良:1票)
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