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プロフィール |
コメント数 |
565 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。 ※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。 ※管理人様、お世話になっております。 ※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。
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1. 裏切りの闇で眠れ
ハード・ノワールなどという宣伝文句がついているのですが、ひたすら痛々しいエログロ映画に近いです。確かにブノワ・マジメルは良い。腹回りは危険地帯に差し掛かっているもののコートで身を隠せば一匹狼のクールさと寂しさを醸し出していますし、キャラクターもそれらしいです。しかし、ビジネスライクで裏切りも友情も浅い上に貸し借りもなければ、混沌世界で切迫した命の危機に瀕しているわけでもなく、はたまた運命的でもないのです。ギャングのボスが〝男がどこにもいない!〟とわめき散らしますが、もしやこれはフィルム・ノワールへの決別宣言なのではないか?と思ってしまうくらいです。現代ではそんな昔気質の男はもう絶滅して過去の遺物となったのだと。もちろんノワールのトレードマーク、降雨で輝く街路もありません。なにしろ現代パリの夜は闇ではなく人工的な光りに満ちているのです。その証拠に?日中に美しくも何ともない濡れた地面が存在し、水は高級マンションの水槽で光り輝きます。ですが…そこに新しい暗黒映画の可能性を秘めているようにも思えませんし、鎮魂歌にもなっていません。取り立てて印象的な場面もなければシーンの繋ぎの粗さばかりが目に付きます。とにかく暴力的で残忍で迫力ある女の裸もいっぱい出てきますが緊張感もえらく欠けているのです。また、これをノワールへの皮肉じゃなしにやっていたとしたら、暗黒世界を描くのにたとえノワールするつもりなどなくともこの配慮の無さはまさに犯罪的だと思います。[映画館(字幕)] 5点(2008-03-03 18:06:46)
2. ヴェルクマイスター・ハーモニー
《ネタバレ》 これまた凄い奇妙な、いや奇妙な凄い映画だ。宇宙についての哲学的話を不器用なおっさんをグルグル回して語り出す始まりからして何とも可笑しい。しかもカット無しの長回しで撮ってしまっている!と思ったらこの後も長回しの連続でよくこんなの撮れたなぁと感動してしまうばかりである。極めつけのシーンは暴徒と化したおっさん達が行進して病院?に向かい暴れまわる一連の場面で思わず身震いしてしまった。この破壊活動シーンで長回しを止め規律を乱す手筈になっているのか…という浅はかな素人考えがあっさり裏切られるばかりか、モザイク一丁おじいちゃんの神々しい登場に圧倒されてしまった。モノクロームの映像も寓話的世界観を確立している…が、実はこれクジラの稚拙さをごまかすためだったりして。
何はともあれ私はこれまで三度観た。最初は興奮し細部確認のためもう一度と思ったが、二度目は一転して退屈さに睡魔に襲われた。で、久し振りに三度目の鑑賞をしたらやっぱり面白い。四度目はもう止めた方が良いのではないかと思うのだが、これは癖になってしまう麻薬のような作品だ。[DVD(字幕)] 9点(2007-11-07 18:05:07)《改行有》
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