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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 見る前にはノーラン作品のレビューに毎回書く事を、今回はさすがに書かずに済むと思いました。何しろノーラン作品には珍しく上映時間が1時間46分と短尺ですからねぇ。 IMAXの大きな画面と、いつもより増し増し状態の音響(大手がホンキ出すと音響設備はともかくスクリーンはさして大きくなくイマイチ暗い立川とかチッタとかはあっちゅー間にカスむっていう)で描かれる大迫力、臨場感たっぷりの戦場の世界。CGをあまり使わず(そこそこ使ってます)、実写で描く事で生まれる空気感、空間感覚のリアリティ。 んでも、それもこれ見よがしに全編こってりとノーランの俺様っぷりを見せられ続けると、早々にゲンナリしてきます。 物語性を排除して、ひたすら状況を描いてゆく作り自体は特に問題がある訳ではありません。時系列が入り乱れる作り自体にも問題はないでしょう。問題は、そうしてみせるだけのノーランの実力が本当のところ、どうなのよ?ってトコかな。 とにかく臨場感、迫力、そればっかりで作られたソレには意外なほどに顔が見えてきません。顔つーか表情かな。役者の顔のアップ自体は散りばめられてます。映画にとって重要な要素ですからね。でも、そこに当たり前のおざなりな表情しか見えない、つーか肝心なシーン、肝心なカットで顔逸らしてないか?みたいな。ほんの脇役の眼光まで捉えまくるスピルバーグとは決定的に違うところ(スピルバーグ映画はだから物語的にどうでもいいオッサンの表情がいつまでも頭にこびりついたりしますが)。 それから、3つの時間軸の違うエピソードがクライマックスの一点に集中してゆく、ハズが、その一点が微妙にブレてない?そのせいで散漫になってない?って感じ。民間の船舶が大挙して現れるシーンでの盛り上がりはあの程度のいいのかしら?みたいな。『ラッキーレディ』での民間船舶勢揃いシーンを見習いましょう、って。 全編見せ場の連続っぷりはアトラクションのようで、だけどさすがに1時間40分も続くアトラクション乗りたいとは思いませんわね。スペースマウンテンとカリブの海賊とホーンテッドマンションとセンター・オブ・ジ・アースとタワー・オブ・テラーとレイジングスピリッツを休み無しでまとめて1つで乗りたいか?ってハナシ。思考感覚麻痺させて「凄い体験した」って思わせたいのかなぁ?って感じ。だったら次は上映劇場に炎や熱風が出る装置でも仕込んだらいいわ。ノーランってひたすら即物的な監督よね。 元々ノーランが合わない私(マイケル・ベイと同次元の人と思ってます)、このノーランの俺様節をコッテリと見せられる映画に、結局は今回もまた毎回書くフレーズを書かねばなりますまい。 「長いよ、ノーラン。」[映画館(字幕)] 6点(2017-09-10 17:04:28)《改行有》 2. 太陽がいっぱい 《ネタバレ》 トムが最初の殺人を犯した直後、荒れた海と風に翻弄される姿が、彼の戻る事のできない道を暗示し、二度目の殺人を犯した後、虚ろに眺める窓の外の幸せな日常の風景と部屋の中の食べ物と死体が転がる非日常の光景の対比が、その行く末を暗示して。トムが進んだ道は、貧しさや育ちのせいとか、フィリップへの復讐心のせいとかいうよりも、なんて言うのかな、渇いた心を満たそうとしてずっと満たされないままに破滅の道を進んだ、みたいな感じを受けました。そして、そんな物語を、フィルムに焼き付いたヨーロッパの深く青い色の海と空の空気感が、アラン・ドロンのナイフのようなシャープさが、ニーノ・ロータの音楽が、奇跡のように美しいアンサンブルになって一本の名画を成立させているんだなぁ、と。多少のアラ(撮影している船が立てる波やカメラマンの影が映ってたり、捜査上で写真や指紋による本人確認が行われなかったり)なんてどうでもいいと思わせるくらいに強力な素材に恵まれた映画だったのですねぇ。[映画館(字幕)] 8点(2010-05-03 14:40:09) 3. TAXi 印象1:うっわ、その曲、使っちゃうかぁ? 印象2:なんかタッチが香港映画みたい。 印象3:主役のクセに脇役顔ねぇ。 印象4:スピード感は結構あるね。 印象5:警察マヌケ過ぎで楽しめないよ・・・。 印象6:でっかい女刑事、イイ。 印象7:え?もう終わり? 結論:ゲ○で笑いを取ろうとしないでくださーい、お願いします。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-10 21:00:40) 4. ターミネーター2 《ネタバレ》 どうして、「1」の設定を激しく捻じ曲げてしまったのか、どうしてもそこが納得できなくって、どうにもこうにも見終わった後に怒りを抑えられませんでした。タイムスリップの結果まで含めての閉じた未来、だったハズなのに、未来は変えられる、って・・・。審判の日が来なかったら、ジョンの存在そのものが否定されちゃうんじゃないの?と。物語も、サイバーダイン社がどうのこうの、という辺りから、イヤな予感がしてきて、そのイヤな予感の通りに何の意外性もなく進んでゆきますし。もしかして、ここから前作の焼き直し的なオチですか?と思う通りに展開して、ハッピーエンドでおしまい。前作ラストの、あの思いを返して!って感じでした。[映画館(字幕)] 4点(2003-11-22 14:28:03)(良:2票)
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