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プロフィール |
コメント数 |
646 |
性別 |
女性 |
自己紹介 |
2006年のレビュー本数4本ってあんまりですわね。 2005年には「姑獲鳥の夏」まで見ていたクセに。 ってこういう使い方やっぱ邪道ですよね。来年こそは。 |
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1. デュラス/愛の最終章
愛に生き、愛を描き続けた作家マルグリット・デュラスと、その最後の愛人であった38歳年下のヤン・アンドレアの16年間をドキュメンタリータッチで描いた異色作。生前のデュラスとも親交のあったジャンヌ・モローが、過激なまでの自我を貫く晩年のデュラスを鬼気迫る迫力で演じている。対するヤン・アンドレアを演じたのは新人のエーメリック・ドゥマリニー。生きながらにして既に伝説的存在ですらある大女優を相手に、力まず、怯まずの好演は若手ながらなかなかの芸達者ぶりを伺わせる。「名声も知性も美貌も、全部自分が持っている。男はただ、若さだけをくれればいい」というのはジャンヌ・モローの伝説的名台詞だが、5年に渡って熱心なファンレターを送り続け、ついに訪ねて来た青年をそのまま自宅に軟禁してしまうデュラスの姿にモローの影が重なる。デュラスの死後、沈黙を守り続けていたヤン・アンドレアが初めて自ら筆を取り、その日々を綴った手記が原作。はっきりと覗き見趣味ではあるが、本人監修の下、やんわりとではあるが彼自身の同性愛的傾向も告白されており、極端に美化されたものではないある程度事実に近い形で描かれているのではないかという想像もできる。私自身はデュラスの作品を1つも読んだことがなく、デュラスという女性よりむしろジャンヌ・モローの演技が目当てで劇場に足を運んだことをここに告白しておくが、デュラスにさほどの思い入れのない私でもそれなりに楽しめる作品にはなっていたように思う。老境にあって愛への情熱を失わずにこの世への別れを告げるデュラスの死に様には清々しささえ感じるし、特に露骨な泣かせどころのツボもないあたり、ともすれば三文昼メロレベルの物語でさえプライドを失わないフランス映画の心意気を見せられるようで心地よい。カロリー高めのハリウッド映画に疲れた時には、こういう作品がたまに良かったりする。7点(2004-01-25 02:24:51)(良:1票)
2. ディーバ
主人公の男の子が乗ってるスクーターとか、壁いちめんに映画を投影できるアパルトマンとか、そういうものがスタイリッシュに感じられる年頃に観たもので、これはカッコいい!と雰囲気に酔える作品でした。ストーリーそのものは、当時それほどマジメに理解してたわけではなかったと思うんですが・・・音楽と映像が気に入って、しょっちゅう環境ビデオ代わりに流してました。タマネギを刻むのに水中メガネとシュノーケル着けていたりね、そういうのがカッコよく見える年頃だったんですよ。これも雰囲気一発モノだと思いますけど、フランス映画のタルさっていいなあ、と思うきっかけになったというか、私はこの作品から英語圏以外の作品に入って行ったので、個人的にわりと重要な作品だったりします。フランス映画ってちょっとなあ、と抵抗を感じてる人には、手始めとしてちょうどいいかも、という感じです。7点(2003-12-21 04:06:15)
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