|
1. ニキータ
「レオン」よりはクールでも、アクション+ベタベタなのは同じく。 アンヌ・パリローは「ガールズ」の女のコとは別人なまでに顔つきも体もシェイプして凄味、ジャン=ユーグ・アングラードはこれと「ベティ・ブルー」で強い女にくっついてるヤサ男のイメージ。[映画館(字幕)] 6点(2010-10-04 23:59:58)
2. にんじん(1932)
《ネタバレ》 ジュール・ルナールが自分の実体験をもとに書いた物語はおかしくも痛ましくほろ苦い。にんじんが子供らしくないのは母親の不当な扱いに対処するのに常に知恵を働かせななければならなかったからであり、性根が悪いわけではない。にんじん役の子役は非常に愛らしくとてもにんじんとは思えぬほどであるが、母親役の女優がヴァロトンが1890年代に描いた挿絵に酷似しているのは、この役に関してはヴィジュアル・イメージが大事ということだろう。惜しむらくは原作を傑作たらしめているユーモアよりペーソスの方が浮き上がっているせいで、「ケス」のようなかわいそうな少年の話になってしまっていることだ。それでも謎であった、ルピック夫人が息子を苛める要因を父親のルピック氏に語らせている点は解釈の一つとして意義があるし、初めて味方を得て‘Mon pere’と呼んでみる、にんじんの笑顔を見られるのも嬉しいことである。[地上波(吹替)] 7点(2009-10-26 23:59:58)
3. ニュー・シネマ・パラダイス
ラストシーンでも使われている、エンニオの子息アンドレア・モリコーネが書いた「テーマ・ダモーレ」はこれ以上ないほど感傷的な曲ですが、センチメンタルな音楽はこのような映画に使われる場合は罪とはならないものです。ブリジット・フォッセーがでている完全版は未見。この映画は一度だけにしておきたい気がします。[映画館(字幕)] 7点(2009-10-22 02:17:57)
|