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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. パリ、テキサス 当時この手のミニシアター系映画が田舎で公開される事なんて滅多にない出来事だったんで、畏まった背伸びした気分で観に行った事よーく憶えてます。ナスターシャが着てた鮮やかなピンクのセーターの色彩がキョーレツでした。「愛の原点、パリ、テキサス」ってコピーもカッコ良かった。[映画館(字幕)] 8点(2005-07-24 17:05:55) 2. バティニョールおじさん 《ネタバレ》 ヨーロッパ映画定番のナチス占領もの。ちょうど同時期にチェコ製「この素晴らしき世界」、イタリア製「ふたりのトスカーナ」を観たせいかこの三作どれも力作なんですが、印象がごっちゃになってしまってます。これはごく一般の市井のお肉屋、バティニョールおじさんがナチスの魔手から少年を救おうと孤軍奮闘するオハナシ。決してヒーローではない、ナチの脅威に怯えつつ少年を国境まで逃がす、愛すべきおじさんのキャラが上手く描かれていて好感触。(あくまでこの映画の中では)ハッピーエンドなのがなによりです。ヨーロッパ映画界ってナチスものを何年か周期で量産する時期が必ずあるみたいですね。[映画館(字幕)] 7点(2007-07-29 12:34:48) 3. バベル 《ネタバレ》 わかりやすいようでいて難解、難解なようで実はわかりやすい、二律相反かもしれませんが私はこの映画を観終わった瞬間、上記のような感想を持ちました。モロッコ篇、メキシコ篇、日本篇と、オムニバス的各エピソードは若干時間差を置きながらも、一応明快に描かれているにもかかわらず、さてさて肝心の、じゃあこの3つ(4つ?)を総括して、この映画の作者は一体何を我々に問い掛けたかったの?って考えると・・・何だかモヤモヤしてそれが明確によく見えてこない。ワールドワイド的罪の連鎖?異郷、あるいはハンディキャップを背負わざるを得ない立場に身を置いた人間の、コミュニケーションの不調和?にしては描写が猥雑過ぎるような気が。でもこの種の、鑑賞後観客の想像に解釈を委ねさせる映画は久々だったので自分とっては新鮮でしたね。これは評価分かれるでしょう。評論家連中には受けが良さそうな映画だけど。ラスト、役所広司の微笑みが自分にはちょっと意味不明で混乱。フツー、年頃の自分の娘がマッパでベランダにいたら、一瞬ギョッとし→とがめる表情をして→手をつながれて安堵しようやく微笑むというのがスムーズだと思うけど、途中のワンショットが何故か抜けてるので、私はこの父娘の関係にどこか不健全で病的なモノを感じてしまい、もしかしたらそれが母親の自殺した真の原因だったのかと勘繰ってしまいました。刑事役の役者は渡部篤郎そっくり。話題のリンコ・キクチ嬢は・・・、映画のポスターだけだとちょっと城戸真亜子さんに似てる(←それだけかい)[映画館(字幕)] 7点(2007-04-28 15:56:58) 4. パリ警視J 僕が住んでた地方都市では、高尚っぽいイメージがあるフランス映画がロードショーされることなど滅多になかった為、ちょいとオトナになった気分で封切時観に行きました。トリュフォー監督の遺作「日曜日が待ち遠しい!」との二本立て。この時点でアラン・ドロン氏の名前は知ってたけど、ベルモント氏の事は全く存じ上げず。榊原郁恵さんが「アル・パシーノ+アランドロン≦あなた」?とかいう曲歌ってたし。観慣れたアメリカ映画のアクション映画とは、少々肌合いが異なる展開だと思った記憶が。特に可もなく不可もない出来。高尚でも何でもなかった。超イケメンというわけじゃない、色黒のお洒落で粋なオッサンが身体張ってとにかく頑張ってるなあと。後々この御仁が名高いジャン・ポール・ベルモント氏だと知り、へえぇ~とそれなりに納得。[映画館(字幕)] 6点(2023-08-22 16:50:28) 5. 犯人は21番に住む 《ネタバレ》 真犯人が単独犯ではなく複数犯だったっていうオチの意外性はあるものの、運びがいまひとつルーズで映画に乗り切れませんでした。いや、わかるんですよ、ヒッチコック作品を例に出すまでもなく、優れたサスペンス映画にはスリルと背中合わせのユーモアがあった方がより効果的だっていう事は。でも、それにしてもこの作品はユーモアの方がサスペンスに比べてより勝りすぎているような気がしました。前知識なくクルーゾー監督作品という事で、もっとグルーミーなフレンチノワール作品を期待してしまった自分がいけないんだと思います。[DVD(字幕)] 6点(2022-06-29 20:58:09) 6. 巴里の空の下セーヌは流れる 《ネタバレ》 これすっごい昔にNHK教育テレビで観ました。途中、ずっとヒロインだと思って観てた女性(「泥棒成金」で怪盗猫を演じたブリジット・オーベール嬢)が殺されちゃうんですよ、確か。別にサスペンス映画でもスリラーでもなく、スケッチ風のオムニバス的淡々とした展開だったんで、非常にその事だけが突出した印象で残ってしまってる映画です。主題歌(アコーディオンか何かの演奏→)「♪何たら~かんたら~ファファファン、パリ~フ~ン♪」(←これじゃ意味不明)もいかにも「巴里」の映画らしくて好き。仔細有りげな「巴里は今眠っている・・・」から始まるエスプリ溢るる(?)ナレーションも効果的だった記憶有り。なんだかんだ言って結構覚えてるモンですね。[地上波(字幕)] 6点(2006-07-14 14:14:18)
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