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コメント数 885
性別 女性

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  8 1/2 《ネタバレ》 クリエイターの男性は激しく共感しそうな映画監督グイド。 なので影響下にある作品が多く、ボブ・フォッシーの「オール・ザット・ジャズ」(舞台監督ギデオンの自らの死の演出)やトリュフォーの「アメリカの夜」(ジャン=ピエール・レオがドワネル的俳優の撮影現場)の方を先に見てしまったけれど、イタリア的というよりヌーヴェル・ヴァーグのフィルターを通しつつ、根底にイタリアの熱い血も流れているような混沌としたイマージュの連続。 モノクロも女性たちも美しく、その中で自身を持てあますグイド。 フェリーニの傑作として「道」と双璧なのだろうけど、情緒的な「道」の方が一般向きであっても、同じく手前勝手な男性の話でも非常にクールな「8 1/2」の方が興味深くまた見やすくもある。 後続の人たちは共感というより励まされたのかもしれず、「フェリーニでさえあんなに悩んでる」と。 現在・過去・空想のラビリンスをくぐり、生きる活力を取り戻したグイドの「人生は祭りだ、共に生きよう」。 作られて50年たった今でも、この映画はそう語りかける。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-10 07:00:21)

2.  パピヨン(1973) 《ネタバレ》 独房のシーンのコントラストのきいた映像は、絵画的な芸術性でもってパピヨン(スティーブ・マックィーン)の生への執念を見せ、ドガ(ダスティン・ホフマン)との長きにわたる友情もよい。 パピヨンが金庫破りではあっても、殺人犯は冤罪であるという複雑な立場も一筋縄ではいかない人間味。 が、一番心に残るのはハンセン病の首領との関わり。 最初は彼の姿をはっきりとは見せず、徐々に観客に慣らしていく。 慣れてしまえばどうということはない。 自分が病から逃れられないのを知っていて、カンパの缶をパピヨンに渡す彼には「せめてお前だけでも自由に」との思いがあったろう。 その気持ちを缶と一緒に受けとったパピヨンは彼の腕をしっかりと握り締める。 首領は他人が感染しないのはわかっていても、積極的には自分に触れたがらないのを知っているだろうから驚いたはず。 そしてパピヨンの体温とともに、久々に病をわすれて人間らしい気分を味わえたはず。 彼がパピヨンに思いやりを示したからこそ得られた、この触れあいの瞬間はとても尊いと思う。[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-03-10 07:00:09)(良:3票)

3.  ハムレット(1990) ゼフィレッリの「ハムレット」。 68年版の「ロミ&ジュリ」を撮った監督には「ハムレット」も、との思いがあったのかもしれません。 長いセリフをこなすメル・ギブソンのハムレットは「憂鬱な王子」そのもの、かなり陰気ではあり見ていると気が滅入ってきそう。 質素な衣装のオフィーリア、ヘレナ・ボナム=カーターはもともと病んでるような感がなくもない目つきなので、狂気に陥った時とのギャップが少なく感じます。 髪に花をさし野の花を配るかわりに、藁束を手に配って歩くのが女占い師のよう。 俳優で一番魅力的なのは王妃ガートルードのグレン・クローズ。 「危険な関係」のメルトゥイユのような悪女が本領かと思いますが、この不貞の王妃もはまっていて、後半の「私のハムレット、私にはもうお前だけ」な溺愛ぶりはいじらしいまでに母の愛情を見せます。 大臣ポローニアスのイアン・ホルムは息子レアティーズへの教訓も駆け足で。 舞台となる蒼ざめたエルシノア城は有機的な曲線を持つ城内が素晴らしく、北欧デンマークの冷たい空気をも伝えてきます。[DVD(字幕)] 7点(2013-03-06 07:00:03)

4.  パリ20区、僕たちのクラス 「今日から始まる」(99)よりさらにドキュメンタリー・タッチ、その計算が見えず自然。 元教師の原作者が教師役も兼ね、多民族国家フランス・パリ多民族地区20区の中学の先生。 フランソワ先生がかっこよく見えるのは、熱血からは遠いほどほどな熱意にウソがない気がするせいか。 人種もバラバラな生徒たちの自己主張のストレートさにも驚き、本音のキャッチボール。 まるで一クラスに押しこめた世界の民族の縮図で、バトルまがいの授業に現場にいるようなリアリティに巻き込まれる。 丁々発止に渡り合う先生もついダブルミーニングな言葉「ぺタス」を使ってしまい、広がる波紋が一言の持つ重みを示し、先生が言葉を大事にするフランス語教師なのも皮肉がきいてる。 職員室は戦士たちの休息所。 服装もカラフルな生徒たちに対して先生は質素とバランスがとれ、よけいな音楽もなし。 贅肉のない骨っぽさが魅力だけど、クッションなしの映画のエネルギー消費量は少なくない。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-28 06:59:59)

5.  8人の女たち アガサ・クリスティの映画はそれほど得意じゃない、人間の汚い部分ばかり見せられるようでね。 似たタイプのミステリーだけれど、それはあくまで形式でフランス女優の華やかな競演をのせる舞台装置にも思え、正直ストーリーは二の次。 フランス映画にしてはカラフルな画面も「つくりもの」であることを強調、主演級の女優さんが8人も並ぶと圧巻、大御所・中堅のみならず若手も「コゼット」「ティンク」。 ファニー・アルダンの横にエマニュエル・ベアールがならぶと顔の大きさが全然違ったり、ドヌーブとアルダンの「百合」に驚愕したりとやや邪道な愉しみ方でも、こんな機会はめったにないものね。 皆さん歌やダンスは本職ではないと思うので、「他の人たちに見劣りしたくない」と秘かに一生懸命練習したんじゃないかと思わせるミュージカル・パートがいじらしくも見えてきたり。 一番凝っていた役は髪も染めたイザベル・ユペール、元々美人なので終盤では華麗に変身。 こんなに楽しいなら結末を変えてでもハッピーなFINにしてほしかった、「女はみんなしたたかなワル」な印象で終わってしまうから。 ともあれフレンチ・シネマ好きにはご馳走![DVD(字幕)] 8点(2011-01-28 00:00:03)

6.  パリ空港の人々 《ネタバレ》 「髪結いの亭主」のジャン・ロシュフォールがやむをえずド・ゴール空港内に足止めされる学者に。 狭いトランジット・ルームに宿を求めるアルチュロと故郷のない住人たち。 ふってわいた災難に戸惑いながらも彼は目新しい生活に何となく楽しげだ。 今までの仕事も肩書きもここでは意味をなさず、ただの初老の男にすぎないのが別に不服そうでもない。 うるさがたの妻はすぐ近くにいても一緒にはなれないかわり、若いアンジェラがいて若やいだ気分にもなる。 どんな環境でも必要に迫られれば慣れてしまうものなのだろう、人間は。 怪しげな身の上を語るセルジュ(オルガドは「髪結い」でも共演)の話にも耳を傾ける。 大晦日の夜セーヌ河に停泊する遊覧船からの眺めは彼らだけのパリ。 確かな身元があり自由な人々にはけっして味わうことのできない喜びもある。 新年あけて解放される彼を一人無言で見送るナックの表情が「行ってしまうのか」と語り、言葉は通じなくても仲間と認めていたのだろう。 黒人少年ゾラを突き放せず供い、荷物を盗まれていなければ知ることのなかった場所を胸にしまい歩みだす彼のこの先の人生はどんなものかと思わせる。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-10 00:00:09)

7.  バティニョールおじさん 占領下のパリで、進駐ドイツに日和見的な肉屋のムッシュ・バティニョールがひょんなことからユダヤ人少年を保護することに。 最初から最後までスリリングで飽きさせず、「重い題材でもできるだけ軽く描きたかった」のは結構なんだけど、「しょせん人間なんざそうキレイなモンじゃない」といった主演・監督・脚本のジュニョさんの開き直り・強引さはちょっと気になったかな。(人間を動物として描くリアリズムって当り前すぎて高級と思わないので) 俳優が本業のためか一本調子なのが印象を浅くし、子供向きでもないしウサギ好きな人にも向かないか。 けど必ずしも好人物でないオジサンが、知らず知らずのうちに子供たちに肩入れしていくのがこそばゆくも嬉しき奮戦ぶりで、「がんばれ!」と応援したくなる。 怪我をしたナチス将校をヘタレに、フランス警察をワルに描いたり、聡明さと子供らしさが共存するシモンは結構したたかと変則的な描写もおもしろい。 スイス国境でのおじさんの翻意も胸が熱くなった。 農場の少年マルタンは「ピエロの赤い鼻」の男の子。[DVD(字幕)] 7点(2011-01-03 00:00:01)(良:1票)

8.  橋の上の娘 パトリス・ルコントの軽快かつセンシュアルな曲芸ファンタジー。 ショートカットで宇宙人的なヴァネ・パラのアデルとほどよく熟成したオートゥイユのガボールが、SM的ではあれど「この人じゃないとダメ」な愛というより絆を端的に見せて、離れた時の空間をこえた会話はテレパスのようでもあり。 浮世に生きにくい2人だけれど、それぞれ片方ずつの翼をあわせれば、どこへでも飛んでいける。 モノクロと時折のカスリ傷が効果的な、ラ・フィーユ・(エ・ロム)・スー・ル・ポン。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-06-20 00:00:02)

9.  バリー・リンドン 《ネタバレ》 レドモンド・バリーの流転の人生。「虚栄の市」のサッカレーの上流階級を冷笑する筆致とキューブリックの人間性を排したような作風が噛み合い不可思議な世界を形作る。理想や模範からは遠いところにいるバリーの見えぬ心に添うこともならず、石の如く転がってゆく人生を眺むるのみだが、それに飽くこともない。ライアン・オニールも演技よりも貌(かお)が求められているのだろう。叔父の家に身を寄せる身分であったバリーが決闘により世に出で、決闘によりそこから退場するまでの年月を立身出世と呼ぶにはあまりに卑俗であり、一粒種に先立たれても天誅としか感じないが、最後の決闘場で僅かに人間らしさを覗かせることで若干の憐憫の情が湧く。もう一つの選択をすれば先は違ったろうが、そうしなかったのは既に自分のまやかしの人生に倦み未練なしとも受け取れるのである。しばしば使用された機材が引き合いに出されるほど美しく撮られた壮麗にして絵画的な画面に陶然となるが、観賞は一度で十分と思えるのはその虚しきライズ・アンド・フォールを今一度とは心が向かぬからか。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-02-10 07:13:34)

10.  パリ、テキサス 《ネタバレ》 トラヴィスの行動が正しかったどうかは観客に委ねられている。粋な計らいか身勝手な自己満足か重い贖罪かは判らない。が、2人の人間を失意に陥れた彼が別の2人の人間をひとときでも幸福にしたのは確かだ。過去を遡る彼の旅を、抜ける青い空とスライドギター、ジェーンの赤いセーターが染め上げる。いまだ答えは出ない。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-07-23 03:34:51)

11.  ハーフ・ア・チャンス 髪の白くなったドロンとベルモンド。犬猿の仲とされてきた両雄も、実はひそかにこういう機会を待っていたのでは、と思えるほどイキイキと楽しそう。突然現れたアリスに戸惑いながらも、若い頃には感じなかった寂しさを埋めてくれる「娘」の心をとらえようと必死のにわかペールたちが可愛く、どちらがホントの父親かこちらもドキドキだけど、素敵な結末♪ 大御所2人を振り回すヴァネッサ・パラディもキュートで、パトリス・ルコントの意外な佳作。[地上波(吹替)] 7点(2006-03-16 19:43:25)

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