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プロフィール |
コメント数 |
210 |
性別 |
男性 |
年齢 |
62歳 |
自己紹介 |
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1. Mr.レディMr.マダム
《ネタバレ》 正月なのですべてが丸く収まってしまう、おめでたい作品のレビューをば。ジャン・ポワレの舞台劇の映画化作品。脚本の筆頭にフランシス・ヴェベールの名前がある。通常コメディの作家は、笑いを作り出す独自のパターンをいくつか持っていて、それをアレンジしながら繰り返し使っていくものだが、後年ヴェベールが監督・脚本を担当した「奇人達の晩餐会」でも使われた、やってくる訪問者に合わせて部屋の装飾を隠したり変えたりすることによって笑いを生み出すパターンがこの作品にみられる。また、人間にとって必要悪でもあり、潤滑油でもあり、また、邪悪な行いにも当然なりうる、嘘という行為に特別に着目していくパターンも既に存在している。エドゥアール・モリナロの演出は、一定の格調を持たせることを重視しているためだろうか、ややテンポがゆっくりに感じられた。ヴェベールが監督も担当していたらもう少しテンポアップしただろう。フランスやイタリアでも、結婚は家対家の側面が結構残っているのが窺えるのが興味深かった。(以下2004/1/2追記)ラストシーンが二人の主人公のストップモーションになっているのが面白さを「倍」にしている。連想される映画は、わたしの頭には、ひとつしか浮かばない。両者のストーリーを思い返すと、思わずニヤリとしてしまうのである。7点(2005-01-01 23:23:18)
2. 密告(1943)
エイプリルフールに観るのに適した映画というご推薦があり鑑賞。しかしながら、四月バカ向けの、人を楽しくさせる嘘とは異なり、人を困惑させるための怪文書が飛び交うストーリーでちょっとビックリ。モノクロの昔の映画ながら、ネットカフェなどから誰でも簡単に匿名で怪文書を送りうる今、もっと再評価されて観られていい内容で、大いに引き込まれたのを覚えている。さしずめ「カラス」は今でいえば「名無し」であろうか。ちょっと残念なのは、主人公の背広姿、とりわけレジメンタル柄のネクタイが登場するときいつも同じなのが目立ったこと。数ヶ月にわたるストーリーなのでいつも同じネクタイなのはどうみても不自然だ。クルーゾーのような巨匠の作品だから演出なのかなとも考えたが、やはり手抜きだったのではないかと自分では思っている。とはいえ、科白のない場面場面にこの映画は見所が多く、とりわけ裸電球の揺れるシーンは秀逸。ラストの急展開は完全に自分の読み筋を超えていて意外感があった。
7点(2004-09-27 18:17:44)(良:2票) 《改行有》
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