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プロフィール |
コメント数 |
1047 |
性別 |
男性 |
年齢 |
30歳 |
自己紹介 |
とにかくアクションものが一番
感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます
備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません 10点…大傑作・特に好き 9点…好き・傑作 8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く |
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1. 夜と霧
《ネタバレ》 第二次世界大戦下、アウシュビッツ強制収容所で起きたユダヤ人の虐殺。
その出来事を記録したフィルムや写真を再編集して一つの映画にしたアラン・レネの短編。
同じナチスの非道を記録したミハイル・ロンムの「ありふれたファシズム・野獣たちのバラード」は、虐げられた人々よりも実行した関係者たち、ヒトラーの演説を冷静に聞く聴衆の分析といった部分に視線が向けられていた(それでもホロコーストや吊るし上げなど虐殺の記録は多い)。
この作品は戦争の悲劇性や、実行者の罪を問おうという趣旨はありません。あくまでありのままの事実を淡々と記録した映像なのです。
現在(撮影当時)の収容所跡地を映したカラー映像、そして過去の出来事を白黒のフィルムで映していきます。
収容所に列車で連行されていく人々。前半15分は収容所での生活、後半15分は人々が殺された“後”をひたすら映していくのです。
髪を剥ぎ、首を切り、炎で焼き尽くす・・・どうしたらこんな惨い事を平気で行えるのか、同じ人間が人間にこのような事をできる・・・考えただけでも背筋が寒くなる光景が続きます。
骨と皮になった人々、折り重なるようにして山盛りになった死体、炎で焼かれ黒焦げになった人間・・・まるで人間が家畜を屠殺するように人間の死体が重ねられているのです。
もっと怖いのは、それを黙々と埋葬する人々の映像。ブルドーザーで死体の山を埋めていく、皮と骨だけになった遺体を運ぶ人間の姿。彼等はあの光景を生で見て、何を思ったのでしょうか。
初見で眼を背けなかった人は、立派です。私はこのような映像を見る度に眼を背け、逃げ続けてきました。それは人の自由です。ですが、この映像を撮った人々は眼を背けずに何十分も何時間も骸となった人々を見続けたのでしょう。そう思うと、逃げてはいけないのだと考えるようになりました。
今ではこういう映像に慣れてしまったのか、見たその日の夜にうなされて寝付けないなんて事は少なくなりました。それだけ私が血も涙も無い人間になってしまったのでしょうか。時々自分が怖くなります。
彼らを殺した人間は、その手でまた飯を喰らっては人を殺していたのだろうか。考えるだけでも恐ろしく、本当に悲しい事です。[DVD(字幕)] 9点(2014-08-21 20:52:52)《改行有》
2. 世にも怪奇な物語
《ネタバレ》 未だと「世にも奇妙な物語」と言われそうなタイトルだ。
ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ・・・変態ばっかじゃねえか(笑)
内容もエロっぽい。
この作品、総合的には★4つの80点。
ただ、個々の作品の評価は以下の通り。
●黒馬の哭く館:ロジェ・ヴァディム
個人的評価:★★★(ヘンリー・フォンダがいないので不満)
フォンダ兄弟を拝むためだけにあるような作品。ヴァディムの嫁自慢。弟がそんな変態野郎にブチ切れたのか「だったら俺にくれ」と姉と近親相姦をしようとする話(大嘘)。
父親のヘンリー・フォンダも揃っていたら★+1になったかも(何じゃそりゃ)
●影を殺した男:ルイ・マル
個人的評価:★★★(ドロンパのファン向け)
アラン・ドロンがドッペルゲンガーに悩まされるだけの話。
黒髪ブロンドのブリジット・バルドーが最高にキレイなのとドロンパファンだけ見ればok。
●悪魔の首飾り:フェリーニ
個人的評価:★★★★★(大満足)
これが大当たり。
三作目。
これもエドガー・アラン・ポーの原作の映画化なのだが、フェリーニは見事に別の作品に作り変えてしまった。
フェリーニでは珍しいホラー映画、そして最高のホラー映画。
フェリーニのこの映画を怖がる目的で見ようとする奴は何も解っていない。
ただ純粋にフェリーニの不気味で繊細な演出を味わうのが醍醐味だろう。
舞台は現代のローマ。
麻薬と酒に溺れたかつての名優。
彼が見た少女は酒や麻薬の幻覚?それとも・・・というお話。
昼は賑やかなローマも、夜になると静まりかえる不気味さ、
誰もいない街でフェラーリを猛スピードでぶっ飛ばす。真夜中に一人って怖いよな。
そんな孤独への恐怖があるからか、主人公の顔の白さがまた不気味だ。
「コイツもとっくに幽霊なんじゃねえか?」ってくらい。
ニーノ・ロータの生気を感じられない不気味な音楽が雰囲気を盛り上げる・・・ラストも衝撃だった。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-23 20:45:56)(良:1票) 《改行有》
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