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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  ラ・ジュテ 《ネタバレ》 剥製たち。静止画像だと、それが生きているのか剥製なのかの区別がつかない。そこが博物館だと知らされているので、過去に死んでいるので静止しているのだろうと思うが、こういう作りの映画だから動物園を描いても同じに見える。そこらへんの多義的な曖昧さが作品のポイント。寝ている女の顔の連続画像によるうつろいが美しく、そして静かに目をまたたく。実はこれ、昔スクリーンで、同じマルケスの『北京の日曜日』やレネの短編なんかと一緒に一度観てるんだけど、そのときの私のノートには「“過去の女”がまたたいたとこは動いた気がするが、巧妙なディゾルヴだったか」と自信なく記されている。今回は録画してあるので、観終わった後にさらにもう一度確認した。動いている。やっとはっきりしてスッキリした。このハッとさせる瞬間のために静止画映画という試みにしたのかも知れない。剥製のように静止していた過去のものが、生きてまたたくおののき。スッキリはしたが、スクリーンで何も知らずに観たときの、再確認できない・夢幻のような曖昧なまたたきの効果のほうが狙いだったのであって、余計な確認をしてしまったか、という気もした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-25 15:02:54)

2.  ラウンド・ミッドナイト 《ネタバレ》 親切とか友情とかいうよりも、もうこれは献身ですな。身を滅ぼして創造していく芸術家、それにインスピレーションを受ける生活人。この男がイラストレイターってのが、うまい設定。芸術家と生活人の境界にいる。彼の親たちのような「調和のある暮らし」をしてるわけじゃないし、また奏者のように確固とした自分の芸術世界を持っているわけでもない。その両者の間で宙ぶらりんになってるんだけど、ひたすら献身と保護で、芸術家と調和のある関係を生み出してしまう。彼が献身する主人公のサックス奏者のオッサンがいいんだ。デクスター・ゴードン。ボーッと立っててゆっくりゆっくり歩くの。表情はほとんど変化なしで、でもその分、酒をやめると決意するあたりはジーンとしてしまう。あと誕生会のとことか。ただボウゼンと座ってるだけなんだけど、味わいがある(演技の素人を使って味のある芝居を引き出すってのは、イタリアのネオ・リアリズムやら、清水宏やら、ブレッソンやら、映画史で繰り返されてるんだけど、これは映画ってものが「演劇」の発展したものでなく、あくまで「記録」の精神から出発してることと関係があるんだろうな)。日が射す海辺を少女と遊ぶ場面以外は、ほとんど夜か曇天の世界で空気がこもってる感じ。人と人が理想的な組み合わせで出会う、ってのにしみじみ感動させられてしまうのは、そういうことが現実には滅多にないからなんだろう。後を追いかけていったらオレンジジュースを注文していてほっとするところ、などジンワリ。[映画館(字幕)] 7点(2010-07-24 10:06:12)

3.  ランジェ公爵夫人 《ネタバレ》 字幕の使い方が面白い。「彼はこの言葉に稲妻に撃たれたようになった」なんてのが平気で出てくる。おいおい、映画なんだからそれを演技で見せてくれよ、と一瞬思ったが、考えてみれば、今までの映画で「稲妻に撃たれた」ようなショックの演技で納得のいくものがあったかと振り返ると、だいたい大げさにビクンとなって口をあけたりし、さらにはご丁寧にガーンという効果音がはいったりもして、もう映画の中だけで定型になってる様式を反復していたわけだ。それなら字幕で表現したほうがその人物の内面に入れる、って思う監督がいてもいい。映画が得意とする描写、不得意とする描写を峻別し、不得意方面は字幕でサッサと済ませてしまう、そういうことなんだろう。で何が得意なのかというと、この監督にとっては、男女の心理の探り合いなわけ。危険な女と朴訥な男の関係が揺れ動いて逆転していく話。一組の男女が恋愛において優位に立とうとゲームを繰り広げていくの、神が介入する高みに至るまで。こういう形でしか愛し合えない男女の滑稽さなのか悲劇なのか、とにかくそういう話と見た。バルザックとリヴェットのコンビでは『美しき諍い女』も、画家とモデルのほとんど格闘といっていい心理闘争の映画だったし、フランス人はこういうのが好きなのね。ただこれは「十三人組」という秘密結社の連作物語の一編で、原作では序文を初めその結社についてミッチリ書かれてるんだけど映画では説明がなく、誘拐の場やラストで突然現われる連中が、これだけ見た人にはなんだか分からなかったのではないかなあ。[DVD(字幕)] 6点(2009-08-04 12:07:37)

4.  ラテンアメリカ光と影の詩 南米って、幻想とリアリズムの境界がはっきりしない土地で、そこらへんが味わい。廊下に掛けた額が落下する音がうつろに響いている雪の学校の最南から、暖かい北へ向かう少年の旅。風が吹くと傾く島では「今日は傾斜日和でしょう」なんてやってる。この島、日本が買ってくれないか、とアピールしてたり。あるいは水没する都市のイメージ、道が電信柱や並木ごとそのまま湖に至っている。幻想がリアルに提示される。テレビでは各地の浸水予報を「どこそこ地方では首まででしょう」とやってる。北へ進むにつれて政治風刺の意味あいが濃くなり、幻想を楽しむ分には物足りないが、でも南米の文学や芸術っていつも幻想と政治がセットになっていた。政治が苛烈であればあるほど幻想も豊かになっていくのだろう。空が広い。[映画館(字幕)] 7点(2008-04-24 12:15:58)

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