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1. リリィ
チェーホフ「かもめ」を原案にしたドラマ、だそう。上を望んだり、一途であったりすることで周囲を傷つけてしまう若者たちと、それぞれ身勝手ながらも彼らを包容できる大人たち、その双方のうつりゆく心理を落ち着いて読み取ることができる。ベテラン俳優たちの安定した存在が大きい(ミシェル・ピコリまで出て昔話してる)。後半は自分の過去をなぞりながら映画を撮る、という女優の役をサニエが演じ、可愛い、というより愛しくもあるリリィ。(サニエ嬢の裸だけが目的で、かつ時間のないおかたは、レンタル料10円分くらい観たら停めて返しましょう。笑)あと、ジャンヌ=マリー役のジュリー・ドバルデューは、恋する表情はこうよ、とでもいうよな繊細で堅実な演技が魅力的(=流石ドパやんのお嬢)。 アジャーニ系でもビノシュ系でもないので目立たないが、フランス映画には脇の一番に必ず出て欲しいタイプ、オススメ。[DVD(字幕)] 6点(2005-05-16 03:03:26)
2. 輪舞(1964)
なんとも10人の男女が、あちこちでイチャイチャ、付いたり離れたりで、踊りも恋愛模様も、巡り巡って~というわけです。お美しいモーリス・ロネとジェーン・フォンダ出てなかったら観てませーん、この夫婦の寝室での会話がしょーもないけどなんか好きでした。インテリアなど絢爛さは味わえました、それだけかも。5点(2004-01-04 13:23:05)
3. 離愁(1973)
《ネタバレ》 ほとんどが列車内のシーン。赤ん坊を連れた若い母親や、売春婦が印象的。車内での小さな宴会はほっとする場面だが、あとはカナシイことばかり。☆ロミー・シュナイダーの体型に惚れ惚れ、これが西洋人 って感じで(細けりゃいいんじゃないのよねー)、水を①飲む、②浴びる この「水の2シーン」が大好きな私です。 ラストの二人と取り調べ官?の演技と間、、、ため息と胸の痛みが、あーダメっ。
8点(2003-10-20 15:17:52)《改行有》
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