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1. ルビー&カンタン
本作のDVDパッケージも最近ではかなり酷い。この映画がコメディであることに一切触れてないじゃん。まるで「RONIN」みたいなジャン・レノ主演の犯罪アクション映画の装丁で、ジェラール・ドパルデューの役がフランス一のアホであることも隠したまま。マイナーなB級ビデオ・スルー作品ならまだ許せますけど、この映画は劇場公開もされてるし、日本でもそれなりにファンが多いと思われるA級フレンチ・コメディの旗手・フランシス・ヴェベール監督作品。この会社は映画とマーケティングを理解してるのか? で、本作の真の姿は、究極の馬鹿が「活躍」する「奇人たちの晩餐会」系コメディ。中々憎めないカンタンの行動が一々可笑しく、脚本は確かに薄味でしたけど、私は「奇人~」よりもずっと楽しめました。そんなことで、6点献上。[DVD(字幕)] 6点(2005-11-26 00:04:45)
2. ル・ブレ
そう、「TAXi」シリーズとほとんど同じ作りで同じノリ。これじゃフランス人も「同じ様な映画を大量生産する」と言って、アメリカ人のことを馬鹿に出来ないゾ。凸凹コンビが周りの物を破壊しながらエキゾチックな場所で珍道中を繰り広げるコメディってのは、それこそ30年以上昔のアメリカ映画的。しかし破壊は序盤で終了。後は砂漠の中で繰り広げられるのんびりとした追いかけっこと寒いギャグだけ。それに忍者のパルチザン(?)ってゆーセンスは、B級の帝王リュック・ベッソンと全く同じ。やっぱり笑いの要素として本作に最も欠けているものは「新鮮さ」ではないでしょうか、3点献上。[地上波(字幕)] 3点(2005-09-09 00:07:55)
3. ルーヴルの怪人
《ネタバレ》 これ、ミイラの霊体(これが信じられない位カビ臭いイメージ)を開始早々登場させなければ、ちょっとしたサイコ・ホラーかオカルト映画として、また、ルーヴル美術館をちょっと変わった視点から堪能できる作品として、そこそこは見られるモノになってたと思う。しかし、今時この映画の作りは何だ? 「怪人」はミイラの霊体だと最初から判っちゃって、どこに怖さや面白さを見出せばいいの? しかもこの怪人、人もあんまり殺さないし、やってることがセコイぞ。憑依する理由も自分が昇天したいだけで、そこには怨念も呪いも無し。そんなの一体誰が怖がる? 3点献上。3点(2004-05-25 23:09:48)
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