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プロフィール |
コメント数 |
377 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
映画業界で仕事している関東在住の独身です。 いつも楽しく皆様のレビューを拝見しております。
食わず嫌いはしません、オールジャンル見ます。 前評も気にしません。 常に新鮮な気持ちで作品と向き合います。
今後とも宜しくお願いします |
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1. レバノン
《ネタバレ》 戦争の怖さは当事者でない限り到底分かりっこない。
リアル云々なんてのは実体験のない傍観者の絵空事に過ぎない。
けれども、この作品のすごいところはその傍観者をも戦場に引き込んでしまう演出にある。
物語は、すべて戦車内部とその戦車目線で映し出される映像のみで展開されている。第三者の目からみた俯瞰映像は全くない。つまり、戦場となっている市街地全体のヒキ画すらないという事だ。そういう状況の不鮮明さが、登場人物たちの抱える不安と妙にシンクロするのだ。また、クローズアップが多いせいか彼らの息遣いまでもきこえるようで、その場の緊迫感がひしひしと伝わってきてまるで自分もその場にいるような錯覚すらした。
ただ、勿体無いのは登場人物の個性を最後まで生かし切れてない点や無駄な説明がない分、やや強引な展開になってしまった事くらいかな。
この手の作品にしては予算もロケーションも安目に済んだほうだと思われるが
ワンアイデアをうまくひきだしたのは評価すべきでしょう。
ラストシーンのひまわり畑は印象的でした。
[DVD(字幕)] 6点(2011-03-30 23:40:43)(良:1票) 《改行有》
2. レスラー
ミッキー・ロークかっこえぇー!!
90年代に猫パンチなどと揶揄され、日本を失笑の渦に巻き込んだボクサーへの転向、
その後、俳優としてもパッとせず随分長い間影を潜めていた彼でしたが。。
それがし、今作品の彼はすごく輝いてみえます。勿論、当の本人の事なぞ経歴程度しか知らないわけですが、彼が幼少時代の頃に両親が離婚し母親に引き取られた時分の事と本編における父娘との関係、そしてプロレスラーとし全盛期だった頃との比較などなど、本人の人生とダブってみえてしまった。それが役にピタっとはまったのかまさに適役。
整形を繰り返したが故のボロボロの顔も一層渋くみえ貫禄すら漂う。スクリーンに映る彼の佇まいには哀愁すら感じました。
自分にはこれしかないという決意を胸に“生きた証”を残した彼から勇気を与えられた。
落ち込んだとき観ればまだ自分はがんばれるって言い聞かせられる。
ミッキーには、彼しか演じられない個性ある俳優人生を今後も続けてほしいと願う。
応援してるよミッキー・ローク![DVD(字幕)] 9点(2010-01-30 20:30:02)《改行有》
3. レオン(1994)
《ネタバレ》 公開当時、劇場で観て涙をボロボロ流しました。公開から10年以上経った今観ても当時の感動を忘れさせないパワーと魅力に溢れ、自分自身が映画ってやっぱりいいなぁと改めて実感させてくれた生涯でも指折りの作品です。なんといってもマチルダ役に抜擢されたナタリー・ポートマンの可愛らしさ!2人が有名人の物真似をするくだりはすごく好きです。完全版では、2人の生活シーンが増えて長尺になってるためより一層二人の関係性に感情移入しちゃいます。悪役刑事のゲイリー・オールドマンの怪演ぶりも凄まじかった。冒頭の裏切り者かどうか調査するシーン。入り口付近の暖簾を両手でかき分け、薬?の有無を耳で中を確認する仕草から、それを噛み砕くシーンはホント鳥肌。そしてレオンとマチルダの別れに号泣。。大地に根を生やし普通の人生を望んでいたという素晴らしいラスト。ベッソンと名コンビのエリック・セラの曲も作品とよくマッチしてたし、やっぱり、スティングの「シェイプ・オブ・マイ・ハート」名曲ですね。これ聞くと切なくなるのは私だけではないはず。。
【2020年06月02日 劇場にて再鑑賞】[映画館(字幕)] 10点(2007-09-02 14:20:12)《改行有》
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