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1. ロスト・チルドレン
クローンの六つ子、そのオリジナルの博士(ドミニク・ピノン)に脳だけの男イルヴィン(ジャン=ルイ・トランティニャン)、夢を見られぬクランクと小人美女、シャム姉妹と一つ目族。 愛すべき変わり者たちにベール(緑)の海、耳にどこか懐かしい手風琴の音は、ジュネ&キャロのめくるめく世界。 少女ミエット(ジュディット・ビッテ)の大人びた表情に魅了され、失意のワン(ロン・パールマン)を慰める酒場の赤いドレスの美女も捨てがたく。 「私はあなたのヒーターなの」 ちょっとばかり気をひかれる男に、ジェラスな少女。 小さくてもミエットは女、少年窃盗団のリーダーだったクールな彼女の瞳が潤んで見えるのも、さらわれた弟を探す心やさしき怪力男ワンに恋してしまったから。 「ダンレー弟、ミエット妹」 それでもいいわ、今のところは。 ミエットはそっと笑みをもらす。[映画館(字幕)] 9点(2012-11-28 06:30:09)
2. ロング・エンゲージメント
《ネタバレ》 脚が悪くても叔父夫婦に真綿にくるまれるように大事にされ、当然のように彼らのお金で消えた恋人を捜して旅を重ねるマチルド。貴女がマネクに逢えたのも一つには叔父さん(D・ピノン、いい感じに年とってきました)たちの愛情あればこそなんだけど、わかってる?マネク捜しに愛より執念を感じる彼女は魔・チルド。(オドレイだと健気な感じがでにくいのかも)「私を愛するマネク」がそこにいなくても「私が愛するマネク」がいれば満足な彼女の自我は強烈。ほどけた赤い糸は再び結ばれるのだろうか。ミステリーの部分はやや未消化な、ブルターニュの風景が美しいジュネの映像に彩られる屈強な女の子の物語。[映画館(字幕)] 6点(2006-05-28 09:15:11)
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