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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ロックアウト(2012) 《ネタバレ》 大した事なさそうなB級SFアクションだろうなぁと思いつつ見に行ったら、本当にブレる事なくその通りだった、って感じで。ホントはね「これは意外な拾い物!」くらいなモノが見たいとは思うんですけどねぇ。 どこかで見たような設定を寄せ集めて(『ダイ・ハード』成分多め)、突出した部分というのは無くて、ああ、本当にそこそこだよねぇ、って。壮絶なアクションを繰り広げる訳でもなく(最初に足を撃たれてしまった大統領の娘を引き連れている時点で、レスポンスのいいアクションは望めなくなります)、頭脳戦に持ち込むでもなく(敵は全員凶悪な囚人、しかもイカレたのがナンバー2状態)、狭いセットの中ではそんなに色々と動く訳にもいきませーん、とばかりに脱出の物語が繰り広げられる状態。 大統領の娘を救出するというメインプロットに対して、主人公が友人を探すというサブプロットが映画全体の足を引っ張り気味なのも気になりました。これによってますます動きが鈍重になった感じがして。 一点豪華主義的に、ここだけは他の映画にはない特徴です、というのが何かあれば良かったのですが、大して強くない主人公と、大して強くない悪役が、双方状況に呑み込まれて右往左往って物語では気持ち良くなる訳もなく、ああ、正義が一方的に強いセガール映画というのはあれはあれでちゃんと考えられてるんだなぁ、なんて思ったりもしたのでした。[映画館(字幕)] 5点(2013-01-27 21:53:27)《改行有》 2. ロング・エンゲージメント 映画としては綺麗で、戦争の悲しさがよく表現されていて、いい映画だったと思います。シネスコのフレームをきっちり使って、広く奥行きのある画を見せたり、フレームの中に更に枠を作って印象的な画を切り取っていったり、さすがは映像派なジュネだな、と。それにバダラメンティとのコンビも復活で、これまた綺麗で印象的な音楽を聴かせてくれますし。しかーし、ジュネのとってもヘンでこってり濃い世界を期待していたので、これはなんともまあ悪い意味でマトモな映画になっちゃってるなぁ、と。原作がある以上は仕方ないという事なのでしょうか? ジュネ流の解釈で、もっともっとヘンな映画にしちゃっても良かったんじゃないかと思うんですけどねぇ。ここまでマトモだと、まるでロメロが撮ったラブストーリーか、ノーラ・エフロンが撮ったアクション映画か、はたまたマイケル・ベイの撮ったラブコメディか、ってくらいに居心地の悪さを感じてしまいます。いつまでもコワレてなんていられないよ、っていうのなら、それはそれで淋しいなぁ。もっとも、この登場人物たくさんな映画をいつものテンポで描いたら、ついてゆける人間皆無な世界になっていたかもしれませんが。それにしても、ジョディ・フォスターそっくりだなぁ!・・・ってジョディ以外の誰でもないよね・・・なジョディ登場にびっくり。フランス語な映画にジョディが出てくるとは思わないもんねぇ。しかもあんな脇役・・・。[DVD(字幕)] 6点(2006-06-27 00:36:03) 3. ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 あにやんが、いい加減、レビュー書けない!って悩み続けてたから、あたしの登場よ。ワケわかんない映画。これはアレね。脳みそで感じる映画。理屈じゃないのよ、誰がどうして、だからどうなって、なんて追ってったら、途中でギブよ、ギブ。だって主人公が変わっちゃうんだもの。変わんないんだけど、変わる。同じ人なハズなのに全然違う人。で、最後は時間がねじくれちゃってるのよ。そんなの、マジメに付き合ってたらおかしくなっちゃうわよ。だから、目の前に繰り広げられる映像を脳でカンジてれば、それでいいの。そのダークな魅力にウットリできるわ。あたし、実はバダラメンティって人がかなりの魔術師だと思うの。ダウナーなサウンドで映像にぐっと雰囲気を持たせるの。監督もバダラメンティには感謝すべきね。だって、いくらあの映像だって、バックにモー娘。なんか流れてたら、ただのコメディよ。「ヒマワリ種丼大盛りね~」なんて。って、それはミニハムずだったわ。それはともかく、アレね、最近のリンチ映画はあたしの中で、バダラメンティ音楽のプロモーション映像。監督としてはそう言われちゃったら不本意かもしれないけど、でも、いくらあのサウンドでも、画面に映ってるのが『ケロロ軍曹』とかだったら・・・(以下略)【あねやん】[映画館(字幕)] 7点(2004-09-08 01:50:54)(笑:1票) 4. ロスト・チルドレン あー、もー、なんかこういう雰囲気、こういう空気大好き。闇の中に鈍い光が散りばめられた、独特な色彩で構築された箱庭のような世界、おかしな、不思議な人々、気だるいバダラメンティの音楽。夢を映像化するとこんな世界、って感じがして、クラクラきちゃいます。昔読んだ絵本や童話にも通じるような空気があって、そう言えば最近の子供向けのものには、こういう毒っ気があんまり感じられないのは気のせいかなぁ?なんて。書き割りからCGまでを自在に駆使して表現された、うっとりするようなダークファンタジー。監督ジュネ、美術キャロ、音楽バダラメンティ、撮影ダリウス・コンジというのは、今となってはなかなか実現されない凄いご馳走だった事に気付かされるワケですが。[映画館(字幕)] 9点(2004-02-21 21:58:45)
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