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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. デリカテッセン 《ネタバレ》 ファンタジーというのもSFというのもちょっと違う、あえて言うならおとぎ話。単純な勧善懲悪。すっかり癒されてしまった。こういうノスタルジックな色使いは好き。また、発想がとてもユニーク。次にどうなるのか予想がない。特に感心したのは床が抜けて上と下でやりあうところ。あんな構図を思いつくなんてすごい。キャラクターも冴えてます。そして何よりギャグがツボにはまった。10点(2004-03-18 13:54:02) 2. シェルブールの雨傘 《ネタバレ》 馬鹿だけど可愛くて一途な女の子。「永遠に君を愛してる」なんてセリフを簡単に吐く男。前半の情熱的な愛の語らいと後半の侘しい現実との対比がすばらしく、ラストシーンはとても印象的なものになっている。一つの恋愛を描ききった完成された作品だと思う。悲しい話ではあるが、歌の効果で湿っぽくなっていないところがよい。9点(2004-05-26 23:26:40) 3. アザーズ すごく美しい作品だと思う。気高い雰囲気ながら娯楽として十分楽しめた。ニコール・キッドマンのぴりぴりした感じが、よい緊張感を生み出している。9点(2003-11-28 23:29:47) 4. 8人の女たち フランスの一流(?)女優がださい歌でださい踊りを踊っているというだけで永久に保存されるべきであろう。これがまた癖になるようなものばかりで非常に困る。頭から抜けない。しかし、皆ブサイクなのに、誰もがちょっとした仕草やしゃべり方だけでフェロモンというか女のオーラが出せるってところがすごい。最高に笑わせてくれたのはエマニュエルベアール。DVDには各々の踊りがピンポイントで見れるみたい。いやホントこれは永久保存版。[DVD(字幕)] 8点(2005-06-02 23:23:13)(良:1票) 5. 悪魔のような女(1955) ホラーやスリラーが好きな人には「恐怖を楽しむ」という人が多いんじゃないかと思う。この作品はそんな映画の原点を感じさせてくれた。遊園地のお化け屋敷でキャアキャア言うような、そんな楽しさ。名作だと断言します。8点(2004-10-27 15:10:15) 6. 過去のない男 気力って大事。大事な人がいれば明るくなれる。明るく生きればいいこともある。生きる苦しみを背負って頑張って前に進めと。いつものカウリスマキでありながら、今作はかなり口当たりが良い。ギャグも音楽も冴えてる。8点(2004-04-29 14:57:27) 7. ロスト・チルドレン 《ネタバレ》 はっきりいってストーリーは分かりにくい。あまりにも強烈なキャラクターが多いのでストーリーに集中できないというのが正解かもしれない。(特にあの二人組のおばちゃんが料理するシーンなんか画面に釘づけで字幕全然読んでなかった。)また映像もユーモアがあって、かなりの美術的センスを感じた。そんなこんなで、お話よりも目で楽しむ映画ではないかと思ったわけで…。特にあの女の子は美しすぎる。8点(2004-04-27 17:52:49) 8. ノー・マンズ・ランド(2001) 強いメッセージを感じた。本当の戦争を知らない人もその悲惨さを少しは感じることができるんじゃないかと思えるほどに。いままで観た中で最もバカバカしく、最も笑えて、最も悲しい戦争映画。戦争に関わる人間への痛烈な皮肉の嵐。鑑賞後、戦争とは何かと考えずにはいられない作品。8点(2004-03-28 12:00:12) 9. フィフス・エレメント ミラジョボビッチがめちゃ可愛い。本当に可愛い。リュックベッソン嫌いだけど、女の子を可愛く撮る能力だけは本当に尊敬する(ニキータ除く)。カンフーシーンはあまりに可愛過ぎて鳥肌立った。アニメチックな世界で活き活きとキャラクターがはじけてるのが楽しかった。しかしクリスタッカーはきもーい。8点(2004-02-18 13:01:56) 10. スカートの翼ひろげて 日本から見たアメリカ兵のような日本兵の存在。戦争の無意味さがしみじみと感じられる。先のストーリーが分かっていても面白い。よく分からない説得力があった。[地上波(字幕)] 7点(2005-11-13 21:22:10) 11. ウェルカム!ヘヴン 《ネタバレ》 すごい、モデルみたい。かっこいい。などのセリフを浴びても微動だにしないペネロペの存在が、この映画の格をぐっと上げている。それにしてもガエルとアルダンのカップルって想像しただけで笑える。[DVD(字幕)] 7点(2005-08-10 03:40:01) 12. 殺人ゲーム/コミック・ストリップ・ヒーロー この映画はかなり面白いのにあまり知られてないようで残念。フランスの笑いと日本の笑いは近いような気がする。とか言ったら怒られるかもしれんけど。馬鹿殿様をキザにしたようなもんじゃなかろうか。ようするに彼らは馬鹿が好きなんだと思う。そしてフランス風の耽美的な字幕が笑いを加速させる。(ちょっと白くてみにくいのが残念だが)。ヌーベルヴァーグがどうとか言ってる場合じゃないべ。7点(2004-12-02 09:43:47) 13. 秘密と嘘 役者の演技は好みの分かれるところかもしれない。まぁしかしそんなことはどうでもいいくらい提起されている問題がすごく深くて考えさせられる。母親と娘二人のそれぞれの立場になって観てみると三様とも複雑すぎ。普通は~するものだとか、そういう道徳観があいまいな部分だ。何が正しいなんてものはない。なんで?と首をひねりながらも、こういうこともあるかもしれないなと勝手にやりこめられてしまう。いいとこついてる。結末は安易っちゃ安易だが、これはこれでいいもんだ。7点(2004-11-15 13:13:13) 14. ストレイト・ストーリー まっすぐまっすぐ進んで行くだけ。シシースペイセクがラブリー。ほのぼのとした味わいの中には、リンチらしいスパイスがまったくない。そりゃ今までのリンチを見てきた人は驚くだろう。やればできるってことを言いたいのかな。激しいロックバンドが突然聞いたことも無いような綺麗なバラードを作ったような気分。7点(2004-05-07 18:36:39) 15. 桜桃の味 車の外の景色、そして音。街の建物、荒地の砂埃、子供の笑い声、鳥の鳴き声、ヘリコプターの騒音。すべてが生々しく、活き活きしている。美しい世界を謳っているが、確かにそうだなと思わず頷いてしまった。こういう絵を撮れるのはすごい洞察力だと思う。これが本当の臨場感なのかもしれない。この街をトボトボと旅している気分になれる。難しく考えないでコメディとして見ればいいんじゃないだろうか。7点(2004-05-04 14:57:10) 16. ひまわり(1970) オープニングからして既に良い。ひまわりがとても綺麗。ソフィアンローレンの役柄はきつい。でも女はすごいと思った。結婚してからの僅か10日余りの思い出をずっと大事に心にしまっていられるなんてね。ラストは意外とあっさりしてた。でも、これが大人の恋愛かななどと思ったりしてみたり。実にストレートな作品だと思う。7点(2004-03-28 20:07:32) 17. 穴(1960) 《ネタバレ》 音を使った緊張感とは素晴らしい発想すね。隠れているときに追跡者の足音が響くという演出はよくあるけど、その逆もなかなかいける。徐々に計画が成功に向かうワクワク感もたまらない。名作と言われてしかるべき作品。7点(2003-11-29 00:14:21) 18. 潜水服は蝶の夢を見る ひしひしと伝わる命の重さ。一生懸命ってこういうことだろうなぁと思う。一風変わった映像と揺れる画面に少し酔ってしまったのが残念。[映画館(字幕)] 6点(2008-02-11 20:40:18) 19. ミニミニ大作戦(2003) 流行に乗ったアクション映画という点で及第点以上の出来かと思うが、際立った個性はない。ミニ好きな人がミニを楽しむという目的であればかなり楽しめるかもしれない。[ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-20 07:22:58) 20. あるいは裏切りという名の犬 《ネタバレ》 激しい復讐と憎悪の輪廻。14発(だっけ?)の銃弾を置いて断ち切ることが出来たのは他人を愛でる心を失わなかったからであり、すなわち妻が救い切れなかった男を娘への愛が救ったわけだ。それを持つことができなかったドニは「立派な警官」にはなれなかったわけだが、決して蔑めるものでもあるまい。その悲哀はまるで自分の事のようで怖い。[映画館(字幕)] 6点(2007-07-20 04:22:42)
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