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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  ラ・ブーム2 もちろんオリジナルがあってこその作品だけど、全体の雰囲気は全く損なわれる事がない安定感抜群の続編。よって採点は同じ。前作でも書いたけどこの頃のソフィーって、デビュー直後の広末とイメージダダ被り。お二人とも色々あったけど、2024年現在でも当時の面影は健在ですもんね。ここでの作品は未登録ですが、フランソワ・オゾン監督作品、ソフィーの最新主演映画をつい先日鑑賞しましたが、親しみやすい美貌は相変わらず、人生の苦み痛みを感じさせる演技力も備わった、素敵なパリジェンヌになっておりました。生まれて初めてドキドキで購入した映画雑誌『ロードショー』、ファン投票第一位男優がジャッキー・チェン、女優は『ラ・ブーム』公開直後のソフィー、んでもって表紙はそれはそれは美しかった『キャットピープル』ナスターシャ・キンスキ―、全てが懐かしい・・・。[地上波(吹替)] 7点(2024-05-11 07:57:21)

2.  ベティ・ブルー/愛と激情の日々 《ネタバレ》 当時10代のドーテー少年には刺戟が強すぎましたね、この映画。それまで深夜のテレビでやってるエロ映画の存在は知ってたけど(年忘れ「エマニエル夫人」大会とか「窓からローマが見える」とか)あくまであれはエロの為のエロであって、真の情愛を伴っての濃密な性愛行為の描写にはまだ巡り会っていなかった。こういう互いに傷つけ傷つけあいながらも成り立つ愛もあるんだって。フランス映画の、恋愛性愛徹底至上主義を認識したのもこの映画が最初。外壁ペンキ塗立て海辺のコテージの佇まい、ヒロインの厚めの唇を半開きにした亡き顔のショットなんかを、30年以上経った今でもはっきりと覚えているのは、おそらく自分の中でこういう「愛と激情の日々」的恋愛に、どこかで憧れを抱いていたからかもしれません。ついぞこの歳までこの手の中途半端に手を出したら火傷する的な、恋の対象に遭遇する事は叶いませんでしたが。・・・いや、でもまだ間に合うかなぁ・・・。[映画館(字幕)] 9点(2024-01-11 08:21:09)

3.  オール・アバウト・マイ・マザー もう25年前の映画なんですね~これ。当時評価がえらく高かったので、封切後かなり経ってから早稲田松竹で観ました。鑑賞後素直に、ああ、広い世界、いろんな事情を抱えた、いろんな人が、まぎれもなく生きてるんだなぁって清々しい気持ちに。映画の中身自体は結構ドロドロしてたはずなのに。三十路に入るか入らないかくらいの時期この映画を観た事で、人間の多様性というか側面というか、一見フツ―に見えてフツ―に暮らしている人のそれぞれの「人生」の在り方を認識出来て良かったと思います。ちなみに同監督の「トーク・トゥ・ハー」「ボルベール(帰郷)」を観た後にも自分は同じような感想を持ちました。[映画館(字幕)] 8点(2024-01-10 08:26:36)

4.  パリ警視J 僕が住んでた地方都市では、高尚っぽいイメージがあるフランス映画がロードショーされることなど滅多になかった為、ちょいとオトナになった気分で封切時観に行きました。トリュフォー監督の遺作「日曜日が待ち遠しい!」との二本立て。この時点でアラン・ドロン氏の名前は知ってたけど、ベルモント氏の事は全く存じ上げず。榊原郁恵さんが「アル・パシーノ+アランドロン≦あなた」?とかいう曲歌ってたし。観慣れたアメリカ映画のアクション映画とは、少々肌合いが異なる展開だと思った記憶が。特に可もなく不可もない出来。高尚でも何でもなかった。超イケメンというわけじゃない、色黒のお洒落で粋なオッサンが身体張ってとにかく頑張ってるなあと。後々この御仁が名高いジャン・ポール・ベルモント氏だと知り、へえぇ~とそれなりに納得。[映画館(字幕)] 6点(2023-08-22 16:50:28)

5.  白夜(1957) 《ネタバレ》 自分の中でヴィスコンティ監督が「世界名作全集御用達監督」のイメージを決定づけたのは、暇と時間だけはあった大学時代、懐かしの名画座「三鷹オスカー」三本立て(ニーノ・ロータ特集)で観た、この作品の印象が強く影響していると思います。恋人をひたすら待ち続けるヒロインを見守る主人公という、ストーリーそのものはどうという事もなかったかなあと。でも、今でも記憶ありありと浮かぶのは橋に降り積もる吹雪描写の凄さ。若き日のマストロヤンニもカッコ良かったなあ・・・。[映画館(字幕)] 7点(2023-08-22 16:05:54)

6.  気狂いピエロ 《ネタバレ》 公開当時、反響がさぞかし物凄かったと思われる最先端ハイセンスを気取ったイキリナマイキ映画の決定版。令和の世に観てこのセンスがどうのこうのとは批評できないが、全く色褪せてないのはベルモント&アンナ・カリーナ嬢コンビの瑞々しさ。ベルモントがこっちを振り返って、観客に向かって台詞を吐くシーンが一番面白かった。ゴダール監督の昨年の訃報を聞いた際、当初は死因についての報道がなかった為、ああ、もうやる事やりたい事を映画製作でやり尽くして、生きる事にも興味が無くなってしまったんかなあ・・・と、勝手に自分は思ってしまいました。詳しい真偽は解りませんが。[DVD(字幕)] 7点(2023-08-09 08:27:23)

7.  現金に手を出すな 《ネタバレ》 私が鑑賞したDVDのジャケット表紙には、渋いギャバンと若きリノ・ヴァンチュラご両人が、思わせぶりで怪しげな笑みを浮かべるツーショットのシーンが。少し前鑑賞した「地下室のメロディー」(8点)では、ギャバンとアラン・ドロンがほぼ同格主演、丁々発止のやり取りを繰り広げていたので、この映画でもそういう展開になるのかな~と、期待していたのですが・・・。この時期のヴァンチュラは見事なる脇役。ギャバンとの絡みも僅かワンシーンかツーシーンのみ。完全な肩すかし。フレンチノワールものとしては面白かったんですが、最初のハードルを高くし過ぎたせいか少々物足りず。この時ギャバンってまだ50歳?!マジで?!貫録十分だけれど、成熟した男の色気ムンムンですね。昔の50代ってオトナだったんだなあ・・・。[DVD(字幕)] 7点(2023-08-07 22:04:25)(良:1票)

8.  十字路の夜 この作品が、映画化されたメグレ警視ものの記念すべき第一作との事。トーキー移行直後で、台詞が多い探偵映画に果敢に挑んだ事を情状酌量として差し引いたとしても、さして面白くない。後のジャン・ギャバン主演シリーズが、メグレ警視ものの決定版といわれる理由もこれを観てナルホドと納得。後半わやわやと湧き出てくる無能なだけの警官達の群れにも、発砲して威嚇するだけの知恵の回らない悪党連中にもうんざり。一刻を争う重傷患者がいるっていうのに警視も含めての、駆け付けた医者に対するあの態度は一体なんなんだろう?コメディリリーフのつもりかもしれないが、ここが一番無神経で腹が立った箇所。禿頭を帽子で隠しても葉巻を咥えハードボイルド気取っても、このメグレには美女に言い寄られるだけの魅力が全く感じられず。ギャバンの爪の垢でも煎じて飲ませてあげたいくらい。[DVD(字幕)] 4点(2022-09-05 22:11:30)

9.  殺人鬼に罠をかけろ 《ネタバレ》 フランス警察小説を代表するメグレ警視、ジャン・ギャバン主演でシリーズ映画化されたこれが第一作。パリ市内のある地区内で頻発する女性ばかりを狙った連続殺人、犯人検挙に乗り出すメグレ氏。偽の容疑者や、覆面女性警官を囮に使って、真犯人に罠をかける、という展開。ギャバン扮するメグレ警視の執拗な容疑者への追及シーンが見どころ。神経衰弱状態の容疑者にも全く手を緩めないあたりは、凄いというかタフというかなんというか。ヒロインアニー・ジラルドが魅力的。入り組んだ迷宮みたいなパリ下町の風景も面白い。残念ながら推理小説的犯人当て要素は殆どナシ。そういう意味では次作『サン・フィアクル殺人事件』の方が、探偵映画趣味的には面白かった。そもそも、ジャン・ギャバンとリノ・ヴァンチュラ御両人が雁首揃える警察署なんて、裏でギャングかマフィアと繋がっている悪徳警官にしか見えない・・・、というのは冗談で、ここではまだ職務に忠実な刑事役。でもこのお二人って、裏街道を突き進む役どころを演じてる時の方がずっと生彩あるよね。[DVD(字幕)] 7点(2022-09-04 21:23:36)

10.  ランジュ氏の犯罪 《ネタバレ》 名匠J・ルノワール監督、初期のサスペンス映画という事で期待して観たんですが・・・スミマセン、私にはイマイチこの映画の良さが理解できませんでした。犯罪を犯した人間にも、皆そこに至るまでにそれなりの葛藤や理由があるっていう事を言いたいんでしょう、おそらく。まず、肝心の主人公ランジュ氏にそれほど人間的な魅力が感じられない為、感情移入出来ず。時間軸を戻してストーリーを展開させる手法も、今となっては古めかしい。どんなに心理的金銭的に追い詰められてた状態でも、常に「愛・アムール」が優先っていう登場人物たちを見ると、いかにもフランス映画らしいな、と妙なところで納得させられましたが。[DVD(字幕)] 5点(2022-08-31 22:09:09)

11.  裁きは終りぬ 《ネタバレ》 陪審員制度なんて遥か遠い異国の裁判制度だと思っていたであろう、公開当時のニッポン人がこの映画を高く評価したのは頷ける。しかし、様々な角度切り口でこの制度を描いた、後年の同種作品群を観た後では、実際観て感銘を受けたかどうかといわれると・・・それほどでもなかったというのが正直な感想。でも裁判映画ジャンルの中では、歴史骨董品的な価値はあると思う。陪審員同士の公判中の自由過ぎる交流にも「えっ、そんなん有りなん?!」って驚かされたし。執行猶予なし5年の実刑判決という、極刑でもなく無罪でもない中途半端な判決結果が、却って何かスッキリしないというかモヤモヤして色々考えさせられる。このモヤモヤ感を観客に抱かせる事が、監督のそもそもの狙いだったとしたらお見事。[DVD(字幕)] 6点(2022-08-30 21:38:13)

12.  サン・フィアクル殺人事件 《ネタバレ》 小説のメグレ警視ものって、多分一作くらいしか読んだ事ありません。ドルリー・レーン氏やポアロとは違い、小説で描かれたメグレ警視の人物像に魅力を感じなかったせいかも。へえ~、メグレ警視ってこういうヒトだったんだって、この映画を観て初めて知った次第。クライマックスで、容疑者を集め各々を執拗に追及し白状させるのが、メグレ警視お得意の捜査方法なんですね。コロンボと同じ倒叙ミステリーかと思いきや正統派の推理物。ギャング役や過去に罪を犯した陰のある男が似合うジャン・ギャバンが警視役=正義側っていうのが最初ピンとこなかったけれど、流石名優、渋みのある正義派役も十分に守備範囲、カッコいい。パリ郊外の大邸宅が舞台の古風な探偵小説的ミステリー。メグレ警視の少年時代の憧れの女性が教会で怪死するのが事件の発端。私が好きなお膳立てという事もあるけれど、謎解き映画としてもなかなかの面白さ。真犯人も意外で、登場人物はそれほど多くもないのに、鈍感な自分は土壇場ギリギリまで犯人解らなかったです。これは毎度毎度の事ですが。[DVD(字幕)] 7点(2022-08-29 22:08:47)

13.  イタリア旅行 《ネタバレ》 私が観たDVDの解説にはゴダール監督の「男と女、一台の車、そしてキャメラがあれば映画が撮れる」という発言が掲載されていました。これはこの作品に対する、おそらく賛辞というか、きっと誉め言葉なんでしょう。だとしたら、映画は撮れるかもしれんけど、面白い映画が撮れるわけじゃないと、ハッキリ反論させて頂きたい。ヨーロッパ国内のロードムービー、破綻寸前のマリッジピープル、というとオードリー・ヘプバーンの『いつも2人で』を、どうしても思い出してしまう。自分、この映画には満点つけてます。しかしこちらは・・・見事につまらなかった。互いに傲慢で身勝手な夫と妻のイタリア旅行。実業家らしい夫がどういう人物なのかも不明瞭だし(、金銭的に恵まれてるのだけは解る)奥さん側にも何の共感も湧かない。描き方にユーモアの欠片もない。ラスト群衆ではぐれそうになり、唐突に愛情が復活したかのように描かれているが、数分後にはやいのやいのとまた大喧嘩始めそう。んでもって、二人揃って脇見運転しすぎ、危ないぞ、あんな運転してたら、いまにきっと人轢くぞ。こんな美しくもなく魅力がないバーグマンの映画、初めて観ました。私はロッセリーニ監督の代表作は未見の為、偉そうなことは言えませんがこういう演出のタッチが、いわゆるイタリアンネオリスモ?なるものなんでしょうか?それにしては、アメリカからジョージ・サンダースというスターを招いてゲージツ性と商業的成功、両方に目配せしているようでイヤラシイ。まだこのコンビの前作「ヨーロッパ一九五一年」(5点)のが良かったです。[DVD(字幕)] 3点(2022-07-29 00:01:25)

14.  泥棒貴族 《ネタバレ》 この映画最大の爆笑シーンは、本編開始後30分くらい経過したあたり。知能犯マイケル・ケイン氏が『・・・というのが今回の実行計画の一部始終だ』と、しれっと台詞を吐くとこですね。どっっひゃー、いままでのはぜーんぶあんたの妄想だったんかいっっっ!!!妄想長っっ!!!って、全盛期の吉本新喜劇なら全員総出ツッコミが入るはず。その後の展開が、彼のこの計画通りには全く進行しないところが、この作品の一筋縄ではゆかない面白さ。その目論見は見事大成功。ハリウッド随一のコメディエンヌ、シャーリーのトボけた個性の魅力炸裂。無表情でじっと黙ってるだけでも既におかしい。アジア系の女性を演じるのは「青い目の蝶々さん」で、既に演じてる事もあって手慣れたもの。受けて立つマイケルも、スカし顔でのっぴきならない状況に追い込まれるドロボーを実に巧く演じていて好一対。リメイク「モネゲーム」(6点)は公開時観ましたが、「贋作」が絡むだけの全く違うオハナシなんですよね。この秀作オリジナルがあるのに、よくリメイクしようと思ったもんだ。しかも時代が進んでいるのにアナログに退化。この映画製作時「おしゃれ泥棒」「美人泥棒」「トプカピ」「おしゃれスパイ危機連発」「黄金の7人」シリーズとか、錚々たる美人女優がドロボー役を演じていましたが、ちょっとしたドロボー映画ブームだったんでしょうか・・・?[DVD(字幕)] 8点(2022-07-24 22:33:26)(良:2票)

15.  犯人は21番に住む 《ネタバレ》 真犯人が単独犯ではなく複数犯だったっていうオチの意外性はあるものの、運びがいまひとつルーズで映画に乗り切れませんでした。いや、わかるんですよ、ヒッチコック作品を例に出すまでもなく、優れたサスペンス映画にはスリルと背中合わせのユーモアがあった方がより効果的だっていう事は。でも、それにしてもこの作品はユーモアの方がサスペンスに比べてより勝りすぎているような気がしました。前知識なくクルーゾー監督作品という事で、もっとグルーミーなフレンチノワール作品を期待してしまった自分がいけないんだと思います。[DVD(字幕)] 6点(2022-06-29 20:58:09)

16.  幸福の設計 《ネタバレ》 後年サスペンス映画に手腕を発揮するJ・ベッケル監督作品。この作品はサスペンスでもないごくフツ―な内容のオハナシなのに、時折妙にドキドキさせられる場面も幾つかあったりして面白かったです。屋根に上ってラジオの回線を繋ぐシーンとか。地下鉄の駅のシーンや、パリ市内の何気ない生き生きとした市井描写が、他のフランス映画ではなかなかお目にかかれない独特の捉え方をしていると思います。宝くじかあ・・・私は年末ジャンボは数年前購入を止め、WIN5を時々買ってはいますが、まあ、当たらない事当たらない事。作品の性格的にもハッピーエンドなラストで良かった。邦題の「幸福の設計」っていうタイトルも地味だけどいいよね。[DVD(字幕)] 8点(2022-06-28 09:52:19)(良:1票)

17.  地下室のメロディー 《ネタバレ》 フレンチフィルムノワールの代表作という事で、観る前はもっとグルーミーでパリ暗黒街が舞台の作品なのかとずっと敬遠してましたが、意外や意外、適度にユーモラスな味わいが散りばめられたスタイリッシュでお洒落なドロボー映画でした。貫録たっぷりのジャン・ギャバンと、ケツがまだ青すぎる、若造時代のドロンとの対比が良いです。強奪までの下準備や当日の動きも含めて、ドロンの役割のが圧倒的に大きいから、分け前が等分なのはおかしい気もしますが、まあ年の功って事なんでしょう。結局はああなっちゃう訳だし。このお二人、あと二作も共演作があるってことは、役者として息が合っていたって事なんでしょうね。コマーシャルでも使われてた、有名なテーマ曲が「黄金の七人」のテーマ曲と印象がやたら被ります。映画を観た後でもどっちがどっちだったかこんがらがって解らなくなる時が。自分の脳内では、更にその上に「ミッション・インポッシブル」のテーマ曲も重なって収拾つかなくなるので、深く考えるの止しました。[DVD(字幕)] 8点(2021-05-01 17:56:48)

18.  獣人 《ネタバレ》 ジャン・ギャバン、こんな若い頃でも貫録というか、オーラが有り過ぎてすでにブルーカラーの一介の労働者には見えないんですよね。その貫録から言って、もはやこの時期でも鉄道会社の重役クラスで十分通用する面構え。でもメチャクチャかっこいい。それぞれの登場人物のキャラクターが皆どこか破綻しているというか、共感するには程遠い設定のため、結果的に鉄路をひた走る、機関車の描写が映画が終わっても一番記憶に残ります。終始被害者面したヒロインをもっと悪女に仕立てた方が、映画としての纏まりが良くなったような気がします。ヒロインの立ち位置が中途半端なせいか、ギャバンが突然発作的に獣人化するクライマックスの描写が生きてこない。[DVD(字幕)] 7点(2021-01-07 08:44:52)

19.  オン・ザ・ロード(2012) 《ネタバレ》 大好きな映画だった「セントラル・ステーション」「モーターサイクル・ダイアリーズ」を撮った監督の、ロードムーヴィー最新作という事で観ました。前二作品より、ずっと若い世代を扱った作品とのことで、もしやもしや、高校生の時にリアルタイムで観た、自分の生涯ナンバーワンロードムーヴィー「ファンダンゴ」(文句なしの10点満点!!)を超える作品に出会えるんじゃないかっていう、淡い淡い期待を込め映画館へ・・・。ガーーーーーーーーーン!!!!思ってたのと全ッ然違ってた(笑)ショックデカい・・・。いや、こういう予想って、今までも当たったためしがないから別にいいんですが。ジャンキーでセックスマニア(←これはまあ許す)しかも、超自分本位な奴らしか登場してこない、最初からラストまで、アメリカ国内のみならず、メキシコまでわざわざ行っても、高等遊民を気取っているかのような主人公のココロの成長もたいして見られないという(少なくとも僕にはそう思えた)一風変わったロードムーヴィーでした。こいつら、いつか絶対天罰が下るわ~と思いながら観てたら、赤痢に罹ったくらい。あんなんじゃ甘いなあ・・・。まあ、そういう自伝原作のエピソードなら文句は言えんけど。わざと、登場人物たちに、観客が感情移入するのを拒んでいるかのような、開き直りっぷりを途中から感じました。そこからが逆に面白かった。第二次大戦後直後から、1950年代初頭にかけての物語でありながら、時代色があまり出ていないような気がしましたね。特に女の子のファッションとか。時たま街頭テレビで映るニュース映像で、辛うじて説明を済ませていたような感じ。それを外したら、この2013年でも充分通用するような雰囲気。でも、たった4年くらいの物語なんですよね、これ。ミスキャストとまでは言わないけど、主人公が惹かれるようなカリスマ性がイマイチ薄い悪童ディーン君にせよ、まだ二十代半ばくらいのはず。まだまだやり直しは出来る年齢。以上、主人公たちにはてんで共感出来んかったけど、この監督の作品らしく、風景は素晴らしかったのでこの点数。[映画館(字幕)] 6点(2013-10-03 11:52:20)

20.  愛、アムール 《ネタバレ》 うぅぅぅぅぅ~ん・・・・、初めっからおしまいまで、めっちゃシンドイ映画だったなあ・・・、これ。老夫婦の愛の究極の選択は?っていう予告や、チラシ通りの内容の作品でした。逆に多分こーなるだろうなーって予想していた内容から、一歩も踏み出さない展開にこちらが驚いてしまったくらい。実は、今若干の距離で離れて暮らしている自分の両親が、この作品の老夫婦の状況設定と非常に酷似しています。だからか余計やりきれなかった。若い頃からさぞかしこのご夫婦、仲睦まじかったんだろうなあっていう雰囲気が、会話や相手に対する態度の端々からよく伝わってきました。でも、あまりにプライドが高すぎたんじゃないのかな?って思っちゃったんですよね、このお二人。だって劇中で観る限りでは、心を許した友人とか一人もいなかったようだし。ずっとずっと二人だけの世界の中で暮らしてきたんだろうなあ・・・。よくコマーシャルで、「介護は一人で抱えこまないで!」って言ってるのをよく見るけど、実際その通りだと思います。地域のデイケアサービスセンターなんかを上手く利用したら、入院はさせないって約束だったかもしれないけど、この二人にとっても、また別の解決方があったのでは?財産はありそうな感じだったし。フランスって国は、実はそういう保障があまり充実してないんでしょうか?奥さん役のエマ二エル・リヴァだけが本年度の演技賞等を賑わしたけど、僕はひたすら辛抱役の旦那さん、ジャン=ルイ・トランティニャンの方がより強く印象に残りました。この監督、ワンカットの最後の「留め」がやたら長いですね。カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作って、なんでか自分とは相性がそれほどよろしくない(笑)結論、歳を取ったら潔くいらんプライドは捨てましょう![映画館(字幕)] 5点(2013-03-17 23:23:34)(良:1票)

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