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341. 変態村
《ネタバレ》 う~む、撮影は美しい。屋外はブリューゲルの如く、屋内はフェルメールの如く、格調高く迫っている。でもやってることは、ほれ、なにしろ変態村だから、なんて言うか…、とてもヘン。自分のことを、宿の亭主がしだいに妻と思い込み出していると気づく主人公(男)の不安、殺されるかもしれない、いうホラーではなく、愛されるかもしれない、いうホラーなの。亭主が「さあ人生をやり直そう」なんてしみじみ語りかけてくるんだもん。この登場しないグロリアという妻は、女だったのかなあ男だったのかなあ。どうも男色村らしいんだけど、だとすると、ちょうど映画開始後1時間めのところで意味ありげにチラッと出てきた赤かっぱの子どもたちを産んだのは誰なんだ? あれは幻想?[DVD(字幕)] 6点(2007-08-19 12:15:43)
342. 親密すぎるうちあけ話
ひょんな偶然から美人の訪問を受け、なんか騙されてるんじゃないか、大仕掛けな罠なんじゃないか、という不安につきまとわれる税理士。恋愛心理の疑心暗鬼をたどっていれば、そのままサスペンス映画になってしまう。だからこれ、ヒッチコックの「めまい」に音楽が似てたのも、偶然じゃないかもしれない。子どものころのおもちゃが守る部屋に閉じこもって、こわばって美人に対する主人公が、けなげというか何というか。この監督の映画でしばしば見られる、男の純情を強調するための退行現象。鼻につきそうなぎりぎりのところでうまくユーモアに溶かし込んでる。サンドリーヌ・ボネールにああ優雅にタバコ吸われちゃ、男なら誰でもこわばって退行します。[DVD(字幕)] 7点(2007-07-27 12:27:30)
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