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プロフィール
コメント数 646
性別 女性
自己紹介 2006年のレビュー本数4本ってあんまりですわね。
2005年には「姑獲鳥の夏」まで見ていたクセに。
ってこういう使い方やっぱ邪道ですよね。来年こそは。

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123
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21.  薔薇の名前 意味深なタイトルや重厚な映像に気分的にはかなり盛り上がれたのだが、原作を読まずに観たためかミステリとしてはもう一つ決めてに欠ける気がした。謎解きの面白さより、雰囲気を味わう作品かな、という印象がある。今世紀最大の謎、みたいなフレコミだったせいかどうしても空振り感は否めなかった。ただし中世の修道院といういかにもミステリアスな雰囲気や、全体の運びは決して退屈しなかったので、あくまでもコスプレとしては楽しめたと思う。この映画で初めてクリスチャン・スレイターを観た時に瞬間的に感じたのは、こんなにクセの強い、他では絶対に使い物にならない子供を引っ張り出して来て若者の人生を台無しにする、というハリウッドへの激しい怒りであった。ところがどっこい、ちゃんと生き延びたばかりでなくキレた主人公から背景と見分けのつかない脇役まで幅広く演じ始めた時には己の見る目の無さをはっきり自覚したものである。この頃の彼は頬がコケていて可愛かったデスネー。8点(2004-01-17 23:30:09)(良:1票)

22.  シンプル・プラン 着想が素晴らしかっただけに実に惜しい出来だったが、ところどころでブラックな笑いが効果を発していたので個人的にはけっこう気に入りました。もうちょっと突出したものを期待していたのですが、あとちょっとのところでこじんまりとまとまってしまいましたね。でも乳飲み子を抱えてブキミな冷徹ぶりを発揮するブリジット・フォンダとか、腹黒い見どころはけっこうありました。あまりシリアスなものを期待せず、ハズしたブラックコメディだと思って観た方が楽しめると思います。でもハズし方が微妙にズレてたんですよね・・・本当に惜しい。つーかサム・ライミさん、アナタがコーエン兄弟の焼き直しをやってどうする。6点(2004-01-11 15:15:02)(良:1票)

23.  カウチ・イン・ニューヨーク はっきり言って主役の2人には全く興味がなく、ジュリエット・ビノシュにはほとんど嫌悪感すら抱いている私なのであるが、この映画は犬が可愛い。とにかく犬が可愛い。あまりの可愛さに、犬の顔しか覚えていない。ストーリーは甘めだけどファンタジーとしてはこのぐらいでちょうどいい。犬がいなかったら普通のラブコメどまりだと思うのだが、あまりにも犬が可愛かったために評価がバカに上がってしまった。ちなみに私は犬もあんまり好きではないので、この犬の可愛さはちょっと尋常じゃないんだと思う。それにしても主演の二人に興味がなく犬にも興味のない私がいったい何故この映画を観たんだろう。8点(2003-12-30 13:31:22)

24.  パーフェクト・カップル マイク・ニコルズの作品がどうしても苦手な私ですが、この映画では映像のあまりの美しさに思わずごめんなさいと謝ってしまいました。基本的に風景を美しく撮る監督だとは思いますが、特にドーナツ屋(でしたっけ?)のカウンターでたそがれるトラボルタをロングから寄せたところとか、素直にああ美しい映像だなあ、と感動しながら観ていました。誰が観てもそれとわかる某大統領夫妻をモデルにした作品ですが、テーマとしては学生運動へのノスタルジーを主に扱った友情モノとして捉えた方がストーリーにも肩入れできると思います。みんな若い頃にはいろんな夢を持っていたんだよね、でもそれは理想論でしかなかったし、世の中には変えられないことがいっぱいあるよね、というある種の人生観を見出すことが出来る世代には、ちょっと胸の詰まる部分もありました。大人のための大人の映画として、長く記憶に残る佳作だったと思います。9点(2003-12-29 13:59:53)

25.  ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ けっこう熱い思い入れのある人が多い映画みたいなので、とても申し上げにくいですが・・・。正直言って、ライ・クーダーのスライドギターで、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの演奏が良くなっているような気がしませんでした。ライ・クーダーか、カーネギー・ホールか、どちらか一方ナシなら素直に感動できたような気もするのですが。単に目新しさだけを求めて、わざわざキューバまで行って静かに暮らしているお年寄りに無理をさせて、目新しい映画を撮りたかっただけのように思えて痛かったです。ヴィム・ヴェンダースとライ・クーダー、お互いに「アンタは最高」とばかり言い合っていて批判精神が存在していないため、良い意味でのブレーキが成立しないんだと思います。良い音楽を求めるなら誰かがライ・クーダーに「あんたは邪魔だ」と言ってやらなきゃいけない気がするし、良い映画を求めるなら誰かがヴェンダースに「カーネギー・ホールはやりすぎだ」と言ってあげるべきでしょう。二人にやりたいことをやらせた結果、素晴らしいバンドが見世物のネタみたいになってしまいました。映画は長くて辛かったです。いろんな意味で、痛い映画でした。4点(2003-12-29 12:39:21)

26.  突然炎のごとく(1961) 最後まで観ると、なんとなくいい映画だったような気にはさせられるんですが・・・観ていて長く感じました。フランス映画の独特のテンポというか、だらだら長いなぁ、という感じでちょっと辛かったです。ジャンヌ・モローの存在感が素敵、と思えれば耐えられない長さではないような気もしますが。私は非常に正義感の強い10代の終わりにこの映画を観ましたので、二人の男性の間でどっちにもいい顔ばかりしてるジャンヌ・モローにちょっと女のズルさを感じてしまい、振り回されてる男も男だよなあ、とイライラ。でも観終わった後回りの人はみんな「素晴らしい」と言っていたので、そうなのかぁ、とキョトンとしました。映像がいちいち絵になっていてとても美しい映画ではあるので、雰囲気にノレる人は楽しめるんじゃないかな、と思います。5点(2003-12-21 14:30:18)

27.  ドアーズ 世間一般ではともかく、オリバー・ストーンの中では悪くないような気も。やっぱりドアーズ通以外にはウケようがないですよね。カイル・マクラクランの異常にそっくりなレイ・マンザレク役とか、そういうのが笑える映画なのでは・・・あれ?違うんですか?^^;特に「Light My Fire」のイントロを思いつくところなんか爆笑モノでした。でも結局、ファンの目から見ると一般的なことしか言われてないし、知らない人から見るとマニアックすぎ、というすごく中途半端なモノになってしまったと思います。笑顔のステキなメグ・ライアンも、このタイミングでわざわざあんな暗い役をやらなくてもよかったのに、と思いました。見どころはやはりカイル・マクラクランでございます。4点(2003-12-21 14:11:17)

28.  ディーバ 主人公の男の子が乗ってるスクーターとか、壁いちめんに映画を投影できるアパルトマンとか、そういうものがスタイリッシュに感じられる年頃に観たもので、これはカッコいい!と雰囲気に酔える作品でした。ストーリーそのものは、当時それほどマジメに理解してたわけではなかったと思うんですが・・・音楽と映像が気に入って、しょっちゅう環境ビデオ代わりに流してました。タマネギを刻むのに水中メガネとシュノーケル着けていたりね、そういうのがカッコよく見える年頃だったんですよ。これも雰囲気一発モノだと思いますけど、フランス映画のタルさっていいなあ、と思うきっかけになったというか、私はこの作品から英語圏以外の作品に入って行ったので、個人的にわりと重要な作品だったりします。フランス映画ってちょっとなあ、と抵抗を感じてる人には、手始めとしてちょうどいいかも、という感じです。7点(2003-12-21 04:06:15)

29.  そして誰もいなくなった(1974) もう誰も知らない人がいないくらい有名なミステリを映画化しようと思ったところに既に無理がありましたよね。私も原作はクリスティの作品としてはかなり上位に挙げたい方ですが、この映画はちょっと・・・観たことを忘れたい・・・というかこちらのサイトで「映画大辞典」を眺めていて久しぶりに思い出しました。キャストは豪華ですが「ナイル殺人事件」とあまりにも近すぎて、なんか続編でも見せられているような気がします。あとは景色がステキとか、衣装がステキとか、ステキな要素はいっぱいあるんですが、どうしてもこれがミステリじゃなきゃいけないような理由が強く感じられませんでした。観光映画として雰囲気だけ楽しむという方法はあるかも。4点(2003-12-20 15:22:05)

30.  ジャンヌ・ダルク(1999) フランスが誇る不滅のヒロイン、ジャンヌ・ダルクを敢えて祈祷性精神病患者の疑惑を漂わせて描いたのがリュック・ベッソンだったというのが面白い。これをフランス人以外の人がやっちゃったら大変ですよ。実際のジャンヌ・ダルクが本当に神のお告げを聞いたのか?それとも単なるイカれた姉ちゃんだったのか?というある種のタブーを取り上げた、非常に興味深い映画だったと思います。ただし私は異常に戦争映画が好きなので、この映画でもジャンヌが「Follow me!」と叫んでダーッと軍隊の先陣を切るところですっかりコーフンしてしまい、必要以上に面白がってしまったという意味では公平な判断が出来ているのかどうかもう一つ自信がありません。女性が軍隊を率いて闘う戦争映画って普通あんまり観られませんので、戦争映画好きの女性という立場からはこれがそこそこ面白いのは当然なのではないかと。ただし後半、妄想なのか神なのかはっきりしないダスティン・ホフマンの執拗なささやきなんかは、あーこれは狂気を扱った映画なんだと気づいてちゃんとそれなりに興味を持続できました。おそらくこの映画では、ジャンヌ・ダルク精神病患者説を主に主張していると思えるのですが、それで勝てちゃうプラシーボ効果みたいなものもまた否定できない事象ではあるので、歴史物としても戦争物としても、ある程度のクォリティは保てていると思います。実は私、公開当時この映画が気に入って3回観ました。後で周りの評判を聞いたらすごく悪かったので驚きましたが、よっぽどウマが合ってしまったのでしょうか。8点(2003-12-20 03:51:11)(良:2票)

31.  キリング・ゾーイ 暴力を「美学」と言い切れる世界観にスルッと入り込める人なら堪能できるんでしょうね。私は「トゥルーロマンス」から入って行ったので、これは入り口を間違えちゃったんだなあという自覚にはなりました。もしかしたらトニー・スコットの一般大衆向けオブラートに包んであるぐらいの方がちょうどいいのかも?と思いながら観ていましたね。後半のジュリー・デルピーの活躍ぶりはなんとなくアラバマにつながるところがあって、ああこういうふうに女性が血まみれになって闘う絵が好きなんだろうな、と感じました。ある程度監督に肩入れした立場から観れば「好き」を素直に表現した非常に伸びやかな作風ではあるんですが、単体で捉えた時、自分がこれを素直に受け入れることができたかどうかはちょっと疑問です。新人の場合、ある程度極端な路線を打ち出さないとなかなか注目を集められない部分はあると思うので、そういう意味では頭のいい人なんだろうと思いますが。後に「パルプフィクション」で見せてくれる気のきいたユーモアのセンスはあんまり感じられなかったです。まあ人間は成長するっていうことなんでしょうか。5点(2003-12-13 12:14:55)

32.  気狂いピエロ つまんなかった。監督の狙いは「映画にお金を払うことの無駄さを多くの観客に訴えたい」ということかと思った。そういえば「不味かったのでお金返して下さい」と言ったら本当にタダにしてくれたレストランはあったが、「つまんなかったのでお金返して下さい」と言って返金してくれる映画館ってあるのかな。コドモだったから言えませんでしたが、今ならためしに言ってみると思います。そのぐらいつまんなかったです。0点(2003-12-13 00:19:03)(良:2票)

33.  勝手にしやがれ 非難の嵐は覚悟の上で率直に言ってしまいますが、私はこのトシになってもやっぱり、ゴダールとキューブリックは裸の王様だと思います。確かにある種の人々にとって、ゴダールやキューブリックを語ることは知性の現われであるとみなされたりします。こういうモノが理解できる自分って知性派、というムードに酔える作品であることは私のような愚か者でもなんとなく想像はできます。でも私は無知で無教養なので、わかんないものはわかんないと正直に発言してしまい、時には同情されたり、露骨にバカにされたりします。この映画の価値がわからない私は、ある意味同情に値する惨めな存在であることを強く否定はしません。正直、この映画は眠かったです。眠くて辛くてどうしようもなかった映画を、他人から頭良いと誤解されたいがために「いやーやっぱりゴダールっていいワ」なんて言うことは、子供の頃の親の躾に逆らうことになるのでやっぱりできません。ごめんなさい。どうしても私には、この映画は長くて眠くて辛かったです。0点(2003-12-11 23:26:44)(良:5票)

34.  カジノ 他のスコセッシ作品と比べてどうの、というのはフェアではない気がするが、個人的にはオチの甘い「グッドフェローズ」よりこちらの方が好き。なんと言っても圧倒的な存在感を見せつけたシャロン・ストーンの心意気に敬意を表したい。徹底した悪女ぶり、欲得の権化として女ならではの貪欲さでヒステリックにスクリーンを駆け抜けるジンジャーの後ろ姿は鮮烈である。何より「普通っぽさ」が人気のカギとなる昨今のハリウッドにおいて、これほどの毒気と華を誇るシャロン・ストーンほどの女優に合った役がどこを掘っても出て来ないという現実の方が問題だ。女優というのはゴージャスの代名詞だと考え、スクリーンに後から後から湧いて出る一山幾らの「隣のお姉さん」たちにうんざりする私にとって、シャロン・ストーンは最後の「女優」なのである。そしてこういう「女優」にふさわしい役が珍しく与えられたという意味で、この映画は最近滅多に見かけない、強烈な「女優」映画なのである。そういえば「グッドフェローズ」にはイマイチ女優っけがなかった。そういう部分が男性ファンからはあまり支持されないところなのかも知れないが、ロバート・デ・ニーロやジョー・ペシといったハリウッドやくざ映画の大御所たちが揃いも揃ってシャロン・ストーンに映画をかっさらわれている様子は、一種爽快でさえありましたね。時には映画に夢を見たい。身近なストーリーやリアルな話もいいんだけど、一瞬のゴージャスなムードに酔いたい私のような人間には、まさにうってつけの作品でありました。10点(2003-12-10 22:45:05)(良:1票)

35.  太陽がいっぱい 《ネタバレ》 音楽と映画って切り離せない存在である。ニーノ・ロータのあまりにも有名なテーマ曲を聴くたびに、あの美しい海の青と空の青、何も知らずに電話の呼び出しに応じるアラン・ドロンの、孤独な、なのに満ち足りた表情を思い出して涙してしまう。ただでさえ青と黄の強いこの頃のカラー映像は、最近の映画では滅多にお目にかかれないほど、この暗い個性の俳優の目と、海や空の色をどこまでも青く映し出してしまう。まるでその瞳の奥に隠された富への狂おしいほどの憧れを映し出すかのように。友を殺し、女を欺いてまで彼が欲しいと願ったものは、決して友の持つ財産だけではなかった。彼が心の底から望んでいたのは、たまたま運命のいたずらから太陽の当たる場所に生まれて来た友人の存在そのもの。アメリカから渡って来た貧しい青年は、ヨーロッパで豪勢な毎日を送る友人になり代わることを願ったのだ。羨望から殺人を犯す若者の卑屈な個性に、飢えた目をしたアラン・ドロンが見事にはまった。原作のトム・リプリーは、卑屈というよりはむしろ大胆不敵さが売り物の稀代の天才詐欺師だが、映画はその彼のキャラクターをどこまでも暗く、陰鬱なものに変えて人々の心に永遠の哀愁を刻み、パトリシア・ハイスミスの名声を確固たるものにした。それにしてもあの音楽がなかったら、この映画はこれほどまでの傑作になり得たのだろうか。10点(2003-12-10 22:07:27)(良:2票)

36.  オール・アバウト・マイ・マザー なんだかとてつもなく評判が良く、素晴らしい傑作で劇場が連日長蛇の列だというので必要以上に期待してしまったが、特にどうということのない普通のカミングアウト物だった。同性愛に偏見もなければ理解もない人間としては、特に感動もなければ嫌悪感もない普通の映画。なんとなく退屈しない程度にストーリーは進行し、眠くならない程度にいろんなエピソードが起こり、だからナニ?という微妙な脱力感を残して物語は幕を閉じる。一つ一つのエピソードは魅力的だし、設定もアイデアは買いたいところなのだが、もう一つ何が言いたいのか不明。これならもっとワケわかんない、どこから始まってどこで終わっても誰も困らないような一時期のフランス映画とかの方が数段おもしろいような気がしてかなり消化不良気味な作品である。ペネロペ・クルズはたしかに可愛いが、あのぐらいの器量の女優ならスペインには捨てるほどいるでしょう。世界でも有数の美女の産地ですぞ。4点(2003-12-09 23:37:16)

37.  フィフス・エレメント 《ネタバレ》 ほとんど眠っちゃってた作品に0点つけるのもアンフェアな気がするので1点献上。いくらミラ・ジョボビッチが可愛いからと言って、彼女におかっぱ頭で裸同然の格好をさせるためにアレだけの大仕掛けを作っちゃうベッソンってある意味すごくステキな存在だ。バカもここまでやれば立派に一級品である。いろんなところで笑いモノになっているブルース・ウィリスはまあこれに出たからと言って損にも得にもなってないような気はするが、あんなコスプレまでやらされちゃったゲイリー・オールドマンは義理がたいというか。クリス・タッカーの独演シーンで思いっきり眠り始めてしまい、正気に返った時には地球は愛の力で救われていた。別にもったいないことをしたという気もしなかった。こういう世界観が好きという人も中にはいるだろう。私はどっちでもいい派。 1点(2003-12-07 14:12:32)

38.  イグジステンズ ウィレム・デフォーだけを目当てに観に行ったのに5分ぐらいしか出て来ないし、しばらくエビカニ類は食えなかったですね。たしか90分台のかなりコンパクトな作品なのに、ジェニファー・ジェイソン・リーとジュード・ロウが主演じゃなかったら確実に3時間ぐらいに感じたと思います。2人のおかげで体感時間は2時間半ぐらいですみました。かなり疲れました。クローネンバーグもトシかなあ、と素朴に思いました。好きな監督さんの1人なんですが、このテンションで一生突っ走るのは無理があるのかも知れないですね。頑張っているとは思いますが。6点(2003-12-06 22:31:36)

39.  白い家の少女 原作者自らシナリオを書いているのだからギャップが少ないのは当たり前だが、小説から喚起されるイメージがここまで裏切られないというのは極めて稀少な例と言えるだろう。少女役のジョディ・フォスターも彼女がモデルではないかと思えるほどのハマり役。美しいカナダの田舎町を舞台に、父親の死を隠して一人で暮らす少女の孤独な日々と彼女に思いを寄せる若者の幼い恋、そして彼女が自由を守り抜くために犯して行く殺人を、ショパンのピアノ曲に乗せて綴る異色サスペンス。詩的な情景、甘酸っぱい初恋の香りと、連続殺人という極めて異質な組み合わせが、何故か不思議なノスタルジーをかもし出す、どこまでも美しい映画。秋の夜長にビデオ鑑賞を決め込むには、なかなか味わい深い作品かも知れない。8点(2003-12-06 01:14:22)

40.  ストレイト・ストーリー 実話であることが必要以上に話題を呼んだが、「老い」をテーマとした作品の中では極めて異質なロードムービー。73歳のアルヴィン・ストレイトがはっきりと自分の余生の短さを自覚した時、彼は人生でやり残した最後の仕事を成し遂げることを決意する。それは10年前、仲違いしたままの兄を、誰の力も借りずに自分自身で訪ねること。バスに乗るのでなく、知人に送り届けてもらうのでなく、時速5マイルのトラクターで行くことは、それが他でもない自分自身に残された力で出来る最後の仕事だったからだ。行く先々で出会う人々に、彼は気持ち良くハローと言うが、それ以上のつながりを求めない。それはまぎれもなく、新しい出会いから始まる交流が、おそらく時間切れに終わるであろうことを老人である彼が悟っているからだ。彼はたった一つの目標のために、ひたすら350マイルの道を行く。自閉症の娘は、不自由ではあるが何とか身の回りの世話が出来、一人で生きて行くことができるだろう。兄に謝罪するわけではなく、ただ「会いに来たよ」と言うために、老人は最後の旅をする。それが人生で最後に残された、たった一つの借りだとしたら、自分の力で返すことでその人生に決着をつけたい。私たちは皆、少しずつ周りに借りを作りながら生きている。借金で首が回らなくなる人もあれば、自分の人生に納得し、貸し借りナシで去って行ける人もあるだろう。その時、自分は何を思い、誰に謝りたいと願うのか。この映画を観ながら、私はガラにもなくそんなことを考えていた。8点(2003-12-03 23:24:55)(良:3票)

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