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プロフィール |
コメント数 |
615 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
洋画は字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くようにしています。 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが…… 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。 |
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21. おとなのけんか
《ネタバレ》 色々とスキャンダラスな話題も多い監督さんですが、やはり才能のある人なんだなぁ、と実感させられましたね。
子供が原因で親達が喧嘩するという、それだけの内容で映画を一本撮ってしまうのは凄い事だと思います。
ただ、完成度の高さに唸らされる一方で、どうしても「面白い映画」とは思えず、残念でした。
何せ本当に延々と大人達が喧嘩しているだけですからね、この映画。
子供時代、夫婦喧嘩する両親を目にした時の居心地の悪さを思い出してしまいました。
ポイントとしては、やはり登場人物が男女四人だったのが大きいかなと。
この展開であれば、途中で絶対に夫婦同士の和解、仲直り、相互理解が訪れるはずだと予想していたのですが、それは微妙に外れ。
互いに理解し合うキッカケが掴めたかと思われた矢先に、結局はその二人で結託して、他の二人を攻撃するという、男二人VS女二人の構図となってしまう訳です。
その変化が面白いとか、国家間の争いにも通じる皮肉になっているとか、そういった解釈で楽しむ事も出来たのでしょうが、自分としては「まだやるのかよ!」と呆れてしまう気持ちが強かったですね。
そんな中で、子供達はとっくに仲直りしている事、安否が気遣われたハムスターも元気である事が分かるエンディングに着地する辺りは、お見事。
それでも、肝心の大人達は罵り合ったままで終わった以上、どうにもスッキリしない後味となってしまいました。
「戦争映画を愉快痛快な内容に仕上げるのは間違っている」という主張が存在しますが、この映画に関しても「戦争もとい喧嘩を描いた映画なのだから、観ていて不愉快なのは当たり前」という事なのかも知れませんね。
映画が終わった後の世界では、子供達と同様に親達も仲直り出来たと思いたいところです。[DVD(字幕)] 4点(2016-05-16 05:26:41)(良:1票) 《改行有》
22. アンジェラ(2005)
《ネタバレ》 純然たる「男にとって都合の良い映画」であり、観ている間ずっと居心地の悪さを感じてしまいましたね。
「お前だって本当は、こういう体験してみたいだろう?」「こんな彼女が欲しいだろう?」と作り手に囁き掛けられているかのようで、天使というよりも悪魔的な印象を受けてしまいます。
だって、この映画の主人公ってば、作中で全く努力しているようにも成長しているようにも思えないんです。
ただ「日頃から嫌いだった奴に不満をぶちまけた」「素敵な彼女が出来たので、彼女に好きだと言った」程度の事で、それだけでさも「勇気を出して、よくやった!」と、難事を成し遂げたかのように作中で肯定されているのだから、違和感が大きかったですね。
特に前者に関しては深刻で、天使の助けを借りているだけなのに、偉そうに上から目線で借金相手と話す主人公を見せられるのだから、たまらない。
そんなダメ男っぷりに母性本能をくすぐられる女性もいるのかも知れませんが、同じ男としては「情けないやっちゃなぁ」と、呆れる思いが強かったです。
作中で常に右手をポケットに隠しているのも「引っ込み思案な気持ちの寓意?」「最後の最後で右手を出してアンジェラを止めるなり、抱き締めるなりする為の伏線?」と思っていたら、単に役者さんの右手が不自由だからそうしていただけというのも、正直ガッカリ。
身体的障害も特徴の一つなのは間違いない訳だし、それならそれで、もっと「ポケットに右手を隠している」という役者さんの特徴を、作中でも活かして欲しかったところですね。
この「最初から最後まで主人公はポケットに手を隠したまま」という現象が「結局、主人公は何も変わっていないし何も成長していない」という印象にも繋がってしまった気がします。
こういう「男に都合の良い映画」は決して嫌いではないのですが、なんというか上手く騙してくれないと「都合良過ぎるだろ!」ってツッコんじゃうのですよね。
甘やかして癒してくれる女性は好きだけど、度が過ぎると「いや、赤ん坊じゃないんだから」と反発してしまうというか……
この辺りは、匙加減が難しいところだと思います。
天使の像とヒロインとを重ね合わせるショットなど、リュック・ベッソン監督のオシャレな映像センスは感じられましたし
「他人に愛されないと、自分を愛するのは難しい」
という台詞などは、魅力的だったと思います。
難しく考えたりせず、モノクロの甘ったるい世界観に身を委ねさえすれば、きっと心地良い思いが出来たのでしょうけれど……
自分としては、どうも馴染めなかった一品でした。[DVD(吹替)] 3点(2017-02-07 22:55:15)《改行有》
23. ファニーゲーム U.S.A.
《ネタバレ》 「1997年版と、全く同じような内容だなぁ……」
と感じていたのですが、監督さんも同じだった訳ですね。納得。
ある意味では、とても真摯な態度でのリメイクと言えるかも知れません。
初見の衝撃、といったものを差し引いて考えれば、元作品のファンも楽しめる仕上がりだと思います。
有名俳優が出演している事によって何か変わるかな、とも思いましたが、特に変わっているようにも感じられませんでした。
自分としては、1997年版と同じ内容である以上、同じ点数をつける他ありません。[DVD(字幕)] 0点(2016-04-08 08:20:10)《改行有》
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