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1. タランチュラ
ジャッロ映画。要するに謎解き云々よりも猟奇的な殺人描写に重点を置いたイタリア製サスペンス映画の一編。このテの映画は殺人描写の出来不出来が映画そのものの良し悪しにもそのまま委ねられると思うのですが、首に針を刺して神経を麻痺させ犠牲者の意識がある目前で腹を引き裂いていくという殺しの手口は幾多あるジャッロの中でもなかなか凝っているほうではないでしょうか?犠牲者も歴代ボンドガールを演じた比較的名を知られた女優さんばかりで豪華。まあジャッロらしくサスペンスとしては破綻しているのもいいところなので、逆に言えばそれしか見所がないわけですが…。というかジャッロをきちんと見るのは実はこれが初めてなのですけれども…別にエグい殺人描写だけを単独で見たいとも思わないので、自分にとっては一体どこに面白さを見出したらよいのか分からなかった。[DVD(字幕)] 5点(2009-11-14 21:56:28)
2. トランスポーター
スティサムが披露するカンフーアクションがジャッキー映画のそれと似ているのは、コーリー・ユンが振付けたアクションだから仕方が無い。
しかし、前半のカースタントや銃撃戦を主体としたアクションから、後半、急にカンフーアクションにシフトチェンジする様は見ていて辛いものがあった。
全く持ってブツ切りであり、有機的な効果を挙げておりません。
いや、カンフーアクションを持ち出したこと自体が失敗でしょう。
製作陣が「ブルース・リー風のアクションを振付けてくれ」とアクション監督に要請したものなのかどうかは知らんが、香港の武術指導理論を異国・フランスまでまんま持ち出してどうしようというのですか?
そのお国柄風にアレンジしたアクションをきちんと設計してこそ、プロの仕事と言えるのではないの?
これがアジア系の男なら絵になりますが、体格良い白人のおっさんが上半身裸になって、オイルまみれになりながらザコ薙ぎ倒してもらっても、見ている側としてはギャグにしか見えてこないが辛い。[地上波(吹替)] 5点(2005-09-20 12:59:19)《改行有》
3. 荒野の1ドル銀貨
マカロニウエスタンではドル3部作の次に有名であり、ジュリアーノ・ジェンマの出世作と言われる作品ではありますが…面白くないんだよなぁこれが…。
確かに銃身を短く切られた銃とジェンマが弟から貰った1ドル銀貨の使い方は優れているんだけれども、後は出来の悪い平坦な復讐劇で全然面白くない。
小道具の設定頼みでドラマが弱い・・・。
始めて鑑賞した時は「えぇ~、これが出世作?なんで~!」とぶったまげたモノです。
まあマカロニにありがちな大した粗は無いし、ヒゲもじゃもじゃの荒くれ男から甘いマスクのナイスガイに変身するジェンマに5点。
ここは素直にジェンマ氏の魅力に浸ることが、この映画の正しい鑑賞法なのかもしれません。[ビデオ(字幕)] 5点(2004-10-27 16:40:27)《改行有》
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