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コメント数 262
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自己紹介 現在の技術で作られた映画を観る目線で過去の映画を見下すようなことは邪道と思っている。できるだけ製作当時の目線で鑑賞するよう心掛けている。

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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変更日付順12

1.  ナイト・オン・ザ・プラネット 《ネタバレ》 人生の交差点ともいえるタクシー内での一期一会。 【ロサンゼルス】 全く異なる世界の住人である女性同士の出会いがもたらす運命の行く先は…微かに残るアメリカンドリームだが、それを断るタクシー運転手の誇りに現代性をみる。 【ニューヨーク】 黒人と移民の出会いを通じて彼らに暖かな視線を送る。黒人のお節介なアメリカ人気質が良い雰囲気で、犯罪志向に走らない描写が良い。 【パリ】 アフリカ人同士の差別意識や、アフリカ移民と盲人というマイノリティ同士の出会いを描く。立場の違いで「ああ言えばこう言う」やり取りが秀逸。意見は違っても大きなトラブルに発展せず、敵意は見せないコミュニケーションが心地よい。盲人といえど対等な立場で皮肉も交える自然な会話が印象的。 【ローマ】 イタリア艶笑喜劇の悪い面を見せられているようで面白くない、マシンガントークも上滑り気味で全然乗れない、乗客の神父のように具合悪い気分で笑えない・・・・・以上の“ない”3連発。 【ヘルシンキ】 市井に生きる人々の不幸自慢(?)を赤裸々に描く。人生の悲哀を感じさせるがもうひと捻りほしかった。さりげなく”夜明けもある”ということが示されたのは好ましい。    総じて人生賛歌である。が、登場人物の喫煙シーン見せ過ぎには辟易。意図はわからなくもないが、(製作年を考慮しても)過剰なタバコ演出には違和感が残る。[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-03-05 14:36:29)《改行有》

2.  パリは燃えているか  第二次大戦時の連合国対ドイツ軍の攻防をオールスター・キャストで描く。   レジスタンス運動を軸に、自由フランス軍、アメリカ軍、ドイツ軍それぞれのパリ解放をめぐる思惑や駆け引きが興味深い。多くの歴史的建造物を有し文化香る花の都に対するフランス人の思いだけでなく、敵国の将軍も本音はパリを破壊したくないのでは?と思わせる。   白黒作品として実写映像を活かし演出映像と違和感なく融合。ノートルダム寺院等、有名なランドマークを見せてくれる。自由の女神がチラッと映るシーンは自由の国アメリカに対する本家のプライドを感じた。  A・パーキンスがアメリカ人のパリに対する思い入れを体現している。彼があっけなく死んでしまい、英雄主義に走らないリアリズムがいい。  パリ解放をよそに「パリは燃えているか」と打電を繰り返すシーンが印象深い。  余談ながら同名の音楽を用いた日本の番組、”バタフライエフェクト”というタイトルはいただけない。人間の活動をこじつければ何でもつながるんじゃないの?[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-12-18 14:59:14)《改行有》

3.  マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙  首相になってから晩年の認知症まで、新聞やテレビニュースで知り得たサッチャー像は想像どおり。周囲の男どもを叱咤したりフォークランド紛争での対決姿勢などは報道された情報をなぞるだけのような印象で、自分の想定を超えるものではなかった。  ”女性宰相の奮闘物語”という意味合いに価値があるのだろうが“人間サッチャー”には深く斬りこんでいない。[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-09-25 20:33:09)《改行有》

4.  レッド・サン  ブロンソン、三船、ドロン3大スター顔合わせの妙味を楽しんだ。ガンマンとサムライの異色の組み合わせが見どころで、ブロンソンと三船の珍道中は武士道と合理主義のせめぎ合いが面白い。ふてぶてしくとぼけたブロンソンがはまり役、いいねえ。儲け役と言えるだろう。ドロンの悪役もハマっている。三船と田中浩はやや硬くよそ行きの芝居という印象。  コマンチの襲撃は旧来の先住民像で蛇足の感だが、武士道への敬意を表すしゃれたラストはいいね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-05 17:18:39)《改行有》

5.  太陽はひとりぼっち 《ネタバレ》  ミーナの歌う主題歌に引き込まれる。名曲。  株価の変動を追い求める人々の心は、喧騒であればあるほど孤独が引き立つ。喧騒と対照的に、都会の静寂な朝が印象深い。  やや冗長気味だが愛の不毛や無常観は感じられる。主役M・ヴィッティのアンニュイな表情が作品の主題を体現して秀逸。対してA・ドロンは引き立て役だが、株の仲買人をうまく演じた。  ラストは核戦争勃発のニュースで現代の不安感を描出。愛や経済がどうであれ「核で一巻の終わり」という虚無感が暗示される。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-16 20:08:56)《改行有》

6.  ロシュフォールの恋人たち 《ネタバレ》  粋でおしゃれなミュージカル。全編明るい作風は「シェルブールの雨傘」と対照的で、観終わった後に2作品の対比を味わうことで、より深く楽しめる仕掛けになっている。パステル調の色使いを共通のキャンバスに、静と動、雨と青空、哀しさと切なさに対する明るさと楽しさ等、見事に描き分けている。個人的には「シェルブール…」におけるエレン・ファルナーの控えめな美しさ同様、本作ではジュヌヴィエーヴ・テニエの愛らしさがうれしい。  デルフィーヌとマクサンス、ソランジュとアンディー、イヴォンヌとダム、3組それぞれの関係がすれ違いに終わりそうでやきもきさせる進行は程よい焦らし演出。殺人事件の詳細をキュートなウェイトレスに語らせ、明るい基調に現実の暗さをスパイスとして取り込んでいるところはフランス人の皮肉屋的な気質か。  G・ケリーやG・チャキリスのダンスはアメリカのミュージカル映画に対するリスペクトが感じられ、殺された踊り子ローラ・ローラは「嘆きの天使」を想起させる。G・ケリーがカメオ出演でなく主要な登場人物で儲け役だね。  最後まですれ違うデルフィーヌとマクサンスだが、ラストは幸福な予感で締めくくる。音楽も明るく軽快で心躍る。特に「Arrivée des camionneurs」は躍動感があふれて印象深い…………数多くの名曲を残したミシェル・ルグランに感謝。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-03 20:48:40)《改行有》

7.  太陽がいっぱい  主人公トムの野心と若き日のドロンの野心がオーバーラップする。  貧しさから這い上がろうと渇望感を持つ主人公。鋭い眼光を放つトムの表情が冷酷な内心も表し、映画全体をピシリと引き締めている。  財産と女を手に入れた絶頂の瞬間に待っている奈落の底。この演出が巧みだ。トムとフィリップの微妙な関係(愛憎相半ばの感情)が作品に深みを加えている。哀愁を帯びた音楽も心に残る。まさに名曲。[CS・衛星(字幕)] 10点(2019-01-06 13:57:49)《改行有》

8.  男と女(1966)  過去を引きずる男と女の出会いと交歓……二人の心の綾が流麗な映像美で描かれており、映像と融合したハイセンスな音楽は見事の一語に尽きる。特に「ダバダバダ……」のスキャットは印象深い。幸福な予感を漂わせながらも翳りを帯びたラストシーンが、思わせぶりで余韻を残す。  ズーム、アップ、疾走、ぼかし、遠景ショット等、自由自在に動き回るカメラワークが出色。A・エーメの豊かな表情、子供たちの生き生きとした会話、港の夕景、抱き合う二人をカメラが回るetc。海岸を走り回る犬は生の謳歌が感じられる。  多くの場面で既視感があるのは、この映画から影響を受けたであろう映像作品を先に観てしまったからと納得。食わず嫌いで最近まで観なかったことを後悔した。  奇しくもレビュー作成の途中で訃報を知る。嗚呼、フランシス・レイ………………合掌。[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-11-11 13:35:30)《改行有》

9.  冒険者たち(1967)  男女3人の愛と友情を描いた、青春映画の代名詞的存在。叙情詩ともいえる映像美、情感あふれる音楽、オープニングの口笛、水葬で流れる切ないスキャット、3人の冒険を包み込むような空と海、それぞれが愛おしい。  失意の若者3人が追いかける一攫千金の夢とロマンに青春の輝きを見る。レティシアをめぐる愛情とともに男同士の友情も熱い。マヌーの告白を受けながら、自身の生い立ちからローランの父性に魅かれるレティシアの思いには納得。彼女の美しい表情を余すところなく捉えた映像は印象深い。   レティシアを失った哀しみに涙し、詩情豊かなラストシーンに心打たれる。[CS・衛星(字幕)] 10点(2018-10-07 10:24:22)《改行有》

10.  バベル  今風のドキュメント・タッチで、落ち着きのないカメラワークにまず嫌悪。臨場感、緊迫感や不安心理、焦燥感等の心の揺れ動きを画面のブレや光の明滅で比喩的に表現したのかもしれないが、その手法が効果的とは思わない。わざと聞き取りづらくした、演劇的でないリアリズム基調のセリフ回しも昨今の風潮かいな?  「風が吹けば………」や「蝶の羽ばたき効果」を連想させる因果応報劇で、現代社会が抱えるさまざまな問題を抉っているが、宗教的観念で世界を強引に関連付けた感じ。総じて「出来の悪いイントレランス」という印象。  音楽はいい。特にモロッコから銃撃の被害者を搬送するシーンはラテン音楽を彷彿させ、味わい深い。  日本編は都会の中の孤独や疎外感、家族間の葛藤といったものが主題だが、女子高生が歯医者と刑事に変な誘惑をする(それが彼女なりの言語=コミュニケーションの手段であろうとも)展開は説得力に欠ける。日本社会の一断面をモロッコ編に無理やり結びつけた感あり。  テーマは“世界は繋がっている”だろうが、私的な造語で表現すれば、「グローバベル化する世界」を描きたかったのかな?[CS・衛星(字幕)] 2点(2018-08-19 14:57:49)《改行有》

11.  グッドナイト&グッドラック  1950年代に全米を揺るがしたマッカーシズムと闘うジャーナリストたちの物語。表層的な再現ドラマの域を出ない印象。タバコ燻らせ上目遣いのマロー役は、ハリウッドお得意の“そっくりさん芝居”。  古い時代の空気を醸成する技法として、モノクロ映像による表現が効果的だと長らく思っていた。しかし、この手法はあくまで特定のテーマに限ると最近思うようになった。カラー化以前、映像は白黒でも現実は色彩豊かな風景なのだから、と。本作を観て特に感じるのは、記録映像の活用にこだわるあまり、マッカーシーの動きが見えないこと。カラー撮影で彼の行動をもっと掘り下げれば、歴史を学ぶだけでなく現代を学ぶことにも繋がるのではないか。硬派な題材はジャーナリズムに対する昨今の風潮にも警句を発する価値があるだけに、突っ込み不足が惜しい。  テレビの理想を語る場面は示唆に富むが、M・バール、E・サリヴァン、S・アレン等の番組、良かれ悪しかれそれらもひっくるめてテレビなのだ。まあ、テレビの現状(特に地上波)を見るにつけ「娯楽と逃避のためだけの道具」になりつつあるとは思うが……。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-05-27 13:51:36)《改行有》

12.  ひまわり(1970)  油彩画のような色使いで、奥行きのある重厚な画作り。特に前半はフィルムの質感が活かされた陰影に富む映像美。  たくましい生活感と愛にあふれる女性像は、家族愛を描くイタリア映画らしさを感じる。さらに、戦争が引き裂く愛にネオレアリズモの一端をみた。  S・ローレンとM・マストロヤンニの演技は喜怒哀楽が程よい表現。他の出演者ではL・サヴェーリェワが愛らしく適役。出演場面がわずかながらアントニオの母役A・カレーナも忘れ難い。  一面に咲き誇るヒマワリ畑は戦没者の墓標でもあろう。冷静に搾油・食用目的と考えれば景観美は感じないが、印象的でいい場面だ。情感たっぷりの音楽も心に残る。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-11 12:52:14)《改行有》

13.  ゲームの規則 《ネタバレ》  第二次世界大戦前夜における上流社会の浮世離れを風刺し、戦争批判を込める。いつの世も変わらぬエスタブリッシュメントのゲーム(恋愛や不倫を含む広い意味で“お遊び”)に現を抜かす姿、自堕落、本音と建前の使い分け等々・・・オクターヴの狂言回しが効いている。  多様な人物の心理描写と併せ、パーティー会場の廊下と部屋を行き来するカメラワークは川の流れるごとく、群像描写が実にうまい。アルトマンの群像劇は嫌いだがこの演出は気に入った。  狩りのシーンは人間の冷酷さを象徴しており、戦争暗示の意図は理解するが不快感は残る。これでもかというほどの射殺は何とかならなかったかな?  終盤、シュマシェールが誤解してアンドレを射殺。それをラ・シュネイが客たちに向かって偶発的な事故なのですと説明。そこで客の一人が「事故の新しい定義ですな」と皮肉る。うーん、今でも古びない。「新しい判断」「もうひとつの事実」なんて平気でぬかす連中がいるものね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-02 19:13:02)《改行有》

14.   リア王を下敷きにした戦国絵巻だが、全体の印象として仲代達矢主演の舞台劇を観ているようだ。息子たちに裏切られ苦悩する秀虎の姿に黒澤の自画像をみる思いで、三船ら身近な人間に去られた監督の内面と二重写しにみえる。 戦国の“乱”、心の乱れの“乱”、栄華が朽ちていく“乱”・・・。雲や光の映像美とともに、衣装は豪華で色彩豊か。さらに、合戦シーン(特に弓矢)、楓の方の惨殺シーン及び炎上する城が印象深い。これらの迫力はいかにも黒澤らしい。 終盤、映画の主題を説明するかのごときセリフに対して違和感が残った。狂阿弥の狂言回しはあまり効果的でなかったと思うし、ラストにモニュメント・バレーを想起させる場面が現れるのはさもありなん。[CS・衛星(邦画)] 4点(2016-07-31 11:41:21)《改行有》

15.  扉の影に誰かいる ブロンソン人気絶頂の頃、週刊明星(平凡?)に彼の半生記が漫画で掲載された。その中に本作の一コマが描かれ、彼とこの作品で共演したA・パーキンスのハイネックセーター姿が印象的だった。アイビーを知らない十代の心にそのセンスが響いたのかも。パーキンスを初めて見た映画として思い出深い。 ブロンソンが持ち味のアクションを封印し心理表現に挑んだ映画だと思うが、やはりミスキャストだろう。うつろな表情だけが記憶に残る。ネット上のメイキング映像を観ると意気込みは感じられるが・・・。対するパーキンスは記憶障害者を利用して妻の浮気相手殺しの完全犯罪を企む医師役。見入るような視線で神経質な性格を演じ、はまり役だ。自分の妻を相手の妻と思わせ、記憶を“移植”する精神科医の姿は独特の怖さがある。でも「サイコ」系の役柄はこのあたりで終止符を打ってほしかった。その後も同系統の役柄を演じ続けた彼のキャリアを考えると複雑な思いだ。 サスペンスとしては盛り上がりに欠けるが、スターの顔合わせを十分楽しんだ。室内シーンが多いものの、海辺が舞台のせいかホバークラフトは忘れがたい。また、パーキンスと妻役ジルが交互に映るエンディングは余韻が残る。[映画館(字幕)] 6点(2016-03-13 15:55:42)《改行有》

16.  最強のふたり 「たまたま組み合わせ・相性が良かったふたり」というべきか。富豪だが不自由な生活の偏屈者、自由はあってもお金がないチンピラ、対照的なふたりがお互いの不足を補い合って最強の友人になったというお話。実話がモデルとはいえ、この障害者は経済的に恵まれているからこそ我儘を通せるというもの。ドリスだって高級車を乗り回したり、パラグライダー乗りやオペラ鑑賞といった非日常的体験は相手が富豪だから可能なのである。 事故で障害を負い、子供に恵まれず妻に先立たれた大富豪が貧乏青年を雇い、価値観の衝突を繰り返しながらも互いに影響しあって友情を育む。この過程が見どころであるが、ふたりさえ良ければ周りの人はどうでもいいの?素朴な疑問として、かの国では障害者に熱湯をかけても問題ないの? ふたりの友情とともに、障害者への接し方が重要なポイントであるだけに介護士達の立場を考えると違和感がある。フィリップの内心を理解できず型通りの介護しかできないプロ介護士は偽善で失格?障害者扱いせず対等に付き合って(ただし長期ではない)友情を育むドリスだけが合格?前任介護士が何人雇っても辞める(辞めさせられた?)原因はフィリップの気難しい性格であり、後任者さえ気に入らずドリスがいいというのは身勝手であり対話不足だ。後任介護士は白人だが、仮にドリスと同じような境遇で誠実な黒人が替えられたならば印象は大きく変わるだろう。 ドリス役は北アフリカ系(旧仏領のアルジェリア等)の俳優が演じればよりリアルに感じられたのではないか。えっ?そうなったら感動は薄まる?人種を絡めて感動を得ようという下心はなかったか。実話を強調している割にはねえ・・・。ふたりの心の交流は理解するが、共感できる内容ではない。[CS・衛星(吹替)] 2点(2016-01-17 16:08:26)《改行有》

17.  シェルブールの雨傘  全編セリフを歌で表現する斬新な手法。洒落たオープニングや色使いが見事な画作り。M・ルグランの主題曲は物語の情感を的確に表現し、一度聴いただけでメロディーを口遊める名曲だ。  2年間とはいえ、若い恋人同士の“かくも長き不在”は重い。妊娠したジュヌヴィエーヴの決断は切なく辛い選択だろう。兵役から帰ったギイは荒々しく変貌し、戦争の過酷さを物語る。ギイとマドレーヌの恋もお互い傷口を舐め合うような切なさは残るが、健気なマドレーヌの存在に救いがある。  かつて愛し合った2人がガソリンスタンドで再会した時、やけぼっくいに火がつくかなと思わせる展開。だが、それぞれ家庭を持っており、ラストは複雑な思いを抱きながらも別れていく。何事もなかったかのごとく妻子を迎えるギイの姿が余韻を残す。  恋愛経験について「男は別名で保存し、女は上書き保存する」だとか。言い得て妙だが、この映画ではどちらも「上書き保存」、これでいいのだ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-10-17 14:37:43)《改行有》

18.  舞踏会の手帖 あの頃出会ったあの人はどんな人生を送ったのだろうか、という思いが時々頭をよぎる。若いころに舞踏会で踊った相手の消息を訪ね歩くヒロインも、歳を重ね未亡人ということもあり、そんな感傷を抱いたのか?相手もひとつひとつの人生を送っている。中には犯罪者もおり、十人十色、栄枯盛衰、人生いろいろ、山あり谷あり・・・さまざまな言葉が思い浮かぶ。人生の意味を深く問いかけるような映画だった。だいぶ前にテレビで一度見たきりなので、また観たい映画の代表格。この映画の監督J・デュヴィヴィエ、F・キャプラ、木下恵介は何か相通じるものを感じる。3人とも巨匠として評価されているけど、私としてはトップクラスで名前を挙げたい監督だね。[地上波(字幕)] 10点(2013-06-23 21:55:15)

19.  荒野の1ドル銀貨 《ネタバレ》 何といってもG・ジェンマの魅力に尽きる映画だが、アイディアもなかなかいい。銃弾が胸に当たって、たまたまポケットに入れていた硬貨に当たり命拾いした・・・。現実にも似たような話は結構あるようで、数年前にも「発砲されたが、胸の手帳に銃弾が当たり、生命が助かった」というニュースがあった。即座にこの映画を思い出したが、インターネットでは話題にならなかったような気がする。主人公ゲーリー・オハラ、いい名前ですねえ。[地上波(吹替)] 8点(2012-12-30 22:54:46)

20.  ニュー・シネマ・パラダイス うーん、いいね。いいんだけど、映画人の自己満足的というか、自慰というか、そんな感じがしたなあ。また観たい、とはあまり思わない。[地上波(吹替)] 4点(2012-12-29 09:50:20)

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