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1. キングダム・オブ・ヘブン
《ネタバレ》 大量生産され有り難みが無くなった戦記モノであるが、今回リドリー・スコットという事で観た。観た率直な感想としては、宗教戦争・十字軍遠征という重いテーマをよくもこんな娯楽映画にしてしまったなと。主役に威厳が無いのが最大の失敗原因だろうが、ストーリーも完全な子供向け。冒頭で馬鹿にされたという理由だけでキレて人を殺し、法律を無視する主役に感情移入出来る訳なく、主役の言葉を聞かず、あっという間に全滅するシーンなど余りに演出が単純過ぎる。「宗教で戦争が起こるのであればそんな宗教はいらない」という反宗教の私なので、結構身構えて観たのだが、すべてが肩すかしに終わった。あの時代の人間に「宗教は戦争の道具」とあからさまに言われても「なんだかなー」と思うしかない。[DVD(字幕)] 3点(2006-01-13 02:15:23)
2. ギャング・オブ・ニューヨーク
デカプリオに興味無いし、時代背景を傘にした恋愛映画の誇大CMを見て勝手につまらないと決めつけていた。しかし、実際は歴史を忠実に再現しているようにみえ、何よりアメリカの恥の部分を隠すことなく表現しているのに好感がもてた。今のアメリカの原型が何となく伺える。ダニエル・デイ・ルイスは存在感が有りすぎるし、最後もああいう終わり方でよかったと思う。問題は、主役と的外れの予告であろう。予測無しに残虐なシーンを見せられればたまったものではない。6点(2003-11-16 04:10:22)
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