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1. クィーン
父王ジョージ6世の乱れた髪を演説前に整える少女エリザベス・ウィンザー。 忘れられない光景だが、あの頃からこの女性は「自分がしっかりしなきゃ」という使命感のようなものが無意識のうちにあったかもしれない。 レディ・ダイアナ存命中の一時的・爆発的な人気とは違い、即位50年をこえるエリザベス2世への信頼と愛着は英国に深く根ざすものであるが、その信頼が失われかけた危機的状況にあった日々を外からではあるが描いて興味深い。 細身で容貌も似ているわけではないヘレン・ミレンは違和感なく女王の佇まいや言動を体現し、本人の心情もここで描かれているのとそれほどかけ離れてはいないのではないかという思いを観客に抱かせることに成功している。 女王がご覧になられたら笑みをもらされるだろうか? 逃げ出さないこと、あるいは持ちこたえることの価値を静かに示す。[映画館(字幕)] 8点(2007-05-12 13:22:39)(良:1票)
2. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
《ネタバレ》 深き海の青また青。 斬新な映像と美しい音楽で描く海洋ロマン。 ジャック・マイヨールの人生をこんなドラマ仕立てにしちゃっていいの?と思わないでもないし、好きなキャラクターはいないのであまり自分向きではないですがロマンチスト向き。 ジャックの水の子意識、エンゾのいかにもな最期、ジャックを海に還すジョアンナの言葉、どれも実にナルシスティックでちょっと苦笑。 リュック・ベッソンの黄金期は「グラン・ブルー」「二キータ」「レオン」あたりとされていると思いますが、クールな小品「サブウェイ」が好み。[映画館(字幕)] 7点(2010-08-11 00:00:00)
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