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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. シャンドライの恋 クラシックの美しいピアノの響きよりも、アフリカの強烈なリズムの音楽が情熱的で非常に印象強い。螺旋階段の視覚的な映像とともにこの映画を構成する重要な要素だろう。映画は説明部分をそぎ落とした進行でいかにも芸術的なのだが、頭の鈍い私にはどうも合わない。その分点数は下がるけど、見る人が見ればきっと高評価に違いない。[DVD(字幕)] 6点(2013-12-24 10:00:05) 2. ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー 大人の愛と言えば聞こえはよいが、魅力的で話題を呼んだジェーン・バーキンもすっかり老け込んでしまった。その分どうしても映画が退屈に思える。皿を割る寸劇などサーカス部分にはおもしろいところもあるのだが・・・。[DVD(字幕)] 4点(2013-09-24 06:57:55) 3. 終着駅 《ネタバレ》 7時の列車から8時30分の発車まで90分、そして映画上映時間が約90分(ただしオリジナル)だからまさにリアルタイムで撮ったものだ。しかし米国版では63分(DVDも)になっていて大幅なカットになっている。気になったので比較してみたが、男宛の手紙を書くシーンや公衆電話で小銭をくれた男のシーンなど細かな部分が少しずつ省略されているようだ。ネオレアリズモや情感を大切にするならカットしてほしくないところだが、セルズニック自身が米国風?に再編集したらしい。そのとき題も"Indiscretion of an American Wife"に変わったわけで、これは「アメリカ人妻の無分別な行為」という意味でありまったくふさわしくないと思う。[地上波(字幕)] 7点(2013-01-04 10:19:41) 4. 少年と自転車 これはすばらしい良い映画だ。贅肉をそり落とし、87分という短い時間にすごくコンパクトにまとまっている。ストーリーとしてはごく身近にある素材にもかかわらず映画に惹きつけられるのは、少年の屈折した心理が巧みに描かれていることによるものだ。またその少年シリルを演じたトマ・ドレのうまさに大変驚く。そして頼まれたとはいえ、里親となったサマンサの愛情にも・・・。映画には、ベートーヴェンのピアノ協奏曲が実にうまく使われている。途中の演奏ではピアノはなく、エンディングになってようやく登場するが、それがあたかも希望の光に思える。[DVD(字幕)] 8点(2012-12-26 07:41:23) 5. じゃじゃ馬ならし(1967) 中盤まではとにかくおもしろい。カタリーナのじゃじゃ馬ぶりもすごいが、それを上回るペトルーチオは破天荒を通り超して何と表現してよいのだろう。とは言ってもカテリーナがどうしてあれほどまで変身したのかは合点がいかないし、後半から終盤の妙に説教臭くなるのが好きでない。 これが原作にちかいのだろうが、後年見たD・フェアバンクスとM・ピックフォードの映画を見たら、こっちの映画がかすんでしまった。[映画館(字幕)] 6点(2012-07-27 23:03:04)《改行有》 6. 女性上位時代 もう少しエロティシズムあふれるイタリア式コメディかと思いきや、中盤からだれてしまって歯切れが悪い。主人公を初め登場人物に魅力がなくおもしろくない。[映画館(字幕)] 4点(2012-07-21 17:18:29) 7. 思春の森 《ネタバレ》 登場人物は正真正銘3人のみ、しかも1人の少年と2人の少女だ。物語は主人公の少女ラウラの語りによって進行していく。 ラウラは少年の心をつなぎ止めようと必死だし、少年ファブリツィオはそういう彼女を子どもっぽいとからかい、悪戯をエスカレートさせる。美少女シルヴィアもまた顔に反比例して高慢であり、残酷である。このあたりのいびつな描写が実に見事、なかなかのドラマである。 映画は児童ポルノだとか陰湿だとか妙に騒がれもしたが、表面だけしか見ないとこうなるのかもしれない。[映画館(字幕)] 6点(2012-05-17 22:43:36)《改行有》 8. 地獄に堕ちた勇者ども ナチス内部の突撃隊と親衛隊の権力争いもすさまじいが、それをバックに描かれる鉄鋼王一家の権力争いもまたすさまじい。親戚親子の関係でありながら、愛欲と憎悪、倒錯と陰謀が入り交じり、後半に至っては理解しがたい展開となる。それを赤裸々に描いたヴィスコンティは鬼才と言えよう。 個人教授で一躍脚光を浴びたルノー・ヴェルレーは馴染みの顔だったが、若きシャーロット・ランプリングはこのときは名前すら知らなかった。印象に強烈に残る美しき女優だったのに・・・。[映画館(字幕)] 7点(2012-04-18 12:30:58)《改行有》 9. 死刑台のメロディ 《ネタバレ》 第1次世界大戦後の米国の不景気は、イタリア移民の労働問題、赤狩りという左翼弾圧など暗黒社会をもたらした。(この映画の中でも「米国はアメリカ人のものだ」とプラカードが目立った) その中で起こった銀行襲撃事件、たれ込みによってサッコとヴァンゼッティというイタリア移民のアナーキストが逮捕される。人種差別と偏見によって歪められた裁判、その不正に対して米国や欧州各地で抗議の声が上がるが、二人の被告は死刑になってしまう。 映画はカラーとモノクロの映像の対比が見事だ。そしてジョーン・バエズの歌が涙を誘う。 日本にも松川事件を初めとする冤罪事件が多々あった。しかし米国のような陰謀がらみの冤罪には驚くばかりである。 [映画館(字幕)] 9点(2012-04-18 00:07:56)《改行有》 10. 自転車泥棒 切ない、いたたまれない、そういう映画をあげるならば、多くの人がこの映画をあげるに違いない。戦争が悪い、貧困が悪い、政府が悪い、社会が悪いなどと言ってもどうにもならない。あの親子に救いはあるのだろうか。悲しい、二度と見たくないと思っても、心を打つ良い映画だったことには変わりはない。[映画館(字幕)] 8点(2012-03-22 09:30:31) 11. 新・黄金の七人=7×7 《ネタバレ》 実におもしろい。見たのは何十年も昔の話だが、おおまかな筋は今でも覚えている。それほど印象に残った映画であり、私が見た映画の中でもトップクラスのおもしろさだった。脱出作戦もさることながら、本物の○○を印刷してしまうなんて・・・。 ところでこの映画、黄金の七人という名を持ちながら、ポデスタが出てくるのとは全く違う別物だ。いやそれ以上のものだ。8点をつけているが、最低でも8点という意味。再度見れば9点にも10点にもなろうという8点だ。DVDが手に入ったらと思うが、むずかしいようだ。[映画館(字幕)] 8点(2011-11-24 19:23:53)《改行有》 12. 人生、ここにあり! 精神病院を廃止するといっても、その後のケアをするシステムがなければむずかしいし、周囲の正しい理解がなければなおさらのことである。 映画は実在の人物をモデルにし、実際に協同組合の活動に基づいているという。そういえば、映画の中で元患者らが娼館へ行くシーンがあったが、実に生々しいではないか。 私には馴染みにくい映画ではあったが、イタリア人の気質を垣間見たような気もする。[映画館(字幕)] 6点(2011-11-02 14:49:30)《改行有》
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