|
1. じゃじゃ馬ならし(1967)
《ネタバレ》 カラーになってからのラブ・コメディでは一番好きなので、恥ずかしながら満点。手荒でもハートフルなバートンの’調教’に、男とは・女とはこうあるべき、と自分が叱られているような気分になります。またリズを愛おしく思えるのなんて本作だけ(!)。宴席での彼女の視線を追うシーンだけでも本作の総まとめになっていて最高です。音楽の入れ方は私ロミジュリよりも好き、、優しかったり、楽しかったり、せつなかったり、場面場面にピッタリ合わせたアレンジで♪ニーノ・ロータが流れ、出演者(使用人など、いとチャーミング)がさりげなく歌ったり、彼女がしょんぼりしたりするともう涙、涙。男女間の押しと引きやキスシーンでドキドキさせるという、まさにラブコメのお手本でせう(勝手に思てるだけ)。「グッバイガール」「潮風のいたずら」「スウェプトアウェイ(or流されて)」などは本作を参考にして演出したのではないか(これまた勝手に思ってます、間違ってたらえらいスンマセン)。。「クレオパトラ」「いそしぎ」「バージニアウルフ~」を撮ってきてこのコミカルなシェイクスピア・・リズ&バートンの息はすごすぎる。おまけに2回も結婚・・やっぱり映画界公私混同のベストカップルなんじゃないかしらん。何ヶ月トレーラー生活をしてでもええ作品を作ったろ!っていう意気込みのある21世紀の俳優カップルさん、最近いるんでしょうか・・私は待ってます。出てきて(寂)。
[DVD(字幕)] 10点(2005-04-04 23:54:24)《改行有》
2. 終着駅
《ネタバレ》 これはこれは・・モンティ&ジェニファーのビジュアルイメージにぴったりな↓御二人の中におじゃま致します。文化の日なので許して下さい。(ある恋愛達人が「不倫は文化」と●~*。)/
さて、私生活でも不倫の恋を経験したジェニファー、得意中の得意です。ウルリとよろめいてもらいましょう。
モンティのあんな一途な眼差しを受けるんですもの、そりゃ揺れるわよねぇ。
年下から迫られたことある貴女、熟女に恋焦がれたことある貴方なら、このギリギリまで粘る彼に共感できるの超ウケアイ(←古っ)。
私は本作を古典メロドラマとだけ呼ぶのはかなりもったいないとも思います。
ローマのテルミニ駅(テルミニ=ターミナル=終着駅)を行きかう人たち(えらい多いのよこれが)を捉えた2時間がそれはそれは素晴らしく描けているので、プチヒューマンドラマとして愛しく鑑賞させてもらっております。
いろーんな変わりもんやらノーマルやらの乗客たち・職員たち、荷物満載したカート、込み合う食堂(カフェ?)。このガヤガヤ具合がたまりませんし、イタリア人の好色さ、気短さ、好奇心、等々を隠さず出しているとこに監督の思いが感じられてほんと好きですねんー。
一番好きなシーンは、炭坑夫の子たちの表情がツーと映るとこ。これを見やるジェニファーの顔で、あぁ決まったーと。
ところで、このジェニファーが着てるスーツ! 私が選ぶヒロインの衣装ずっとベスト1。モスグリーンがグレイなのか(モノクロでわからん)・・とにかくこれより素敵だと思ったスーツは今だ他にありませんです(ディオールだったとは・・納っ得)。
そうそうそれからのちに『ウエストサイド~』で「♪マリア~」と歌うリチャード(ディックで表示)・ベイマーもきびきびと出演。本作ではモンティが「マリア、マリア、、」とつぶやきますが、これ彼出世の前触れですな!(そんなわけない。よくある名前)
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-03 23:39:14)(良:1票) 《改行有》
3. シャンドライの恋
「ピアノレッスン」における砂浜のピアノ、「男と女」における海辺の犬、とともにこの作品のらせん階段、 そのシーンだけで評価を倍増したのは私だけですか? ヒロインの心の声を追いつつ見終わったって感じですね。 何本観ても、いつになっても、映像と音楽には、弱く甘くさせられましゅ。 8点(2003-05-17 10:49:59)
|