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プロフィール |
コメント数 |
1047 |
性別 |
男性 |
年齢 |
30歳 |
自己紹介 |
とにかくアクションものが一番
感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます
備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません 10点…大傑作・特に好き 9点…好き・傑作 8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く |
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1. 海の上のピアニスト
《ネタバレ》 俺個人は「ニュー・シネマ・パラダイス」よりもコッチの方が好み。
船で生まれ生涯下船しなかったというピアニストの人生を描いた作品。
物心ついた頃から「船」が全てだった主人公。
船から見下ろす海は飽きるほど見たが、陸から海を眺めるという事は知らなかった。
陸から来た人々が求めた「アメリカ(自由)」、
陸で生きてきたトランペット吹きとの友情、
陸でジャズを極めたピアニストとの「決闘」、
陸から海に夢を求めてやってきた父親、
陸で暮らす少女への初恋・・・陸と海が混じる船上の甲板。
一時の交流、そしてまた別れる陸と海・・・主人公には船上しか生きる場所が無かった。
戸籍も無い、陸の上に「存在」すらしていない主人公。
知っているのは船で彼を知った者だけ。
その者だけが語り継ぎ、その者だけが彼の存在を証明した。
薄れゆく思い出の中で・・・。
エンニオ・モリコーネの神曲、揺れる船をピアノで滑るアイデアが最高だった。
ジャズとスウィングの先駆者であるジェリー・ロール・モートンのエピソードを絡めた展開も中々。
陸と海のピアニストの張り合いという構図も良い。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-07 16:05:12)《改行有》
2. ウンベルトD
あの犬はズルい。黒澤明の「生きる」と何となく似ている作品だけど、俺はコッチの方が好きかな。ヴィットリオ・デ・シーカ最高傑作の一つ。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-15 17:23:27)
3. ウエスタン
《ネタバレ》 再評価に到ったのは、二度目以降、いや見る度にどんどん魅せられる西部劇だという事に気付いたからだ。
冒頭の長く、長く、なっがああああああい回しで溜めに溜めて溜めて放つ一撃必殺の破壊力・・・!
他のレオーネ作品と比べると断トツに退屈で、ゆったりとした、そのバネが産み出す破壊力に魅せられる。
二回目以降は、退屈に感じない心地良さ、もしくわ退屈な空気を一気に張り詰めさせ、爆発させるような長回しに痺れている自分がいた。
ベルナルド・ベルトルッチの壮大なスケール感と“女”の匂い、
ダリオ・アルジェントの“血”の匂い、
トニーノ・デリ・コリの雄大さを感じさせるキャメラワーク、
そしてセルジオ・レオーネの破破壊力と“土”、“漢”の匂い。
「リオ・ブラボー」や「大砂塵」といった往年の西部劇に対するオマージュに溢れた原点回帰。
それに、西部開拓時代の無法者を現在的なギャングとして捉えた視点。
登場人物たちも善悪で片付けられる者ばかりでなく、時代の流れに翻弄されて荒れた複雑な人物も少なくない。
男だけでなく、クラウディア・カルディナーレ演じる未亡人ジル。
自立し気丈に生きる女の強さと弱さをレオーネは正面から描き出した。
マカロニウエスタンには無かった女っ気と母性。コレはカルディナーレの女性らしさ、そしてベルトルッチの原案も手伝って成し遂げた描写だと俺は思う。
「プロフェッショナル」もエロか(ry
ドラマだけでなく、冒頭の銃撃をはじめ劇中のアクションは決まる度に痛快。
列車での工夫を凝らした銃撃戦、
クライマックスの一騎打ち、
クラウディア・カルディナーレが人の良いおじさんを誘惑している様にしか見えない絡みのシーン、
ラストの死に場所を求めてさ迷うそれぞれの顛末、やるせなさ、虚しさ。
ホークス、アルドリッチたちから受け継がれてきた破壊力、ジョン・フォードのドラマ性、アンソニー・マン等のリアリズム。
ジェイソン・ロバーズの人間臭さ、
チャールズ・ブロンソンの徐々に明かされる復讐劇、
悪役を貫いたヘンリー・フォンダも見事。
西部劇を飾ったヒーローが悪役として振舞う…しかし、その男も時代の流れに翻弄され荒れた一人の人間でしか無かった。
列車に始まり列車に終わる・・・ジョン・フォードの「リバティ・バランスを射った男」を思い出す締めくくりだ。[DVD(字幕)] 9点(2014-01-30 10:55:29)(良:1票) 《改行有》
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