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【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  嘆きのテレーズ 《ネタバレ》 殺人ありユスリありの犯罪ドラマだが、極悪人がいない。みんなささやかなレベルアップを求めているだけで、ちょっとした自由や安定に手を伸ばし、破滅を引き寄せてしまう。印象深いのがユスリ、ネチネチした悪党の振る舞いはしていても、けっこう義理堅い奴で、自分が瀕死の状態でも密告手紙の心配をしてる。古自転車屋を営めたらたぶん更なるユスリはしなかっただろうと思われる。戦争で裏切りを含む幾多の苦難を渡ってきて、これからは穏やかに生きたいと思ってたんだろう。値切られた金額でも満足していた。その希望のささやかさが、この人物を立体的にしていた。テレーズの旦那はすごろく遊びで満足する、その母は息子さえ元気ならいい。主人公の二人は、ダンスホールで大っぴらにダンスできなくても、ひそやかに密会を続けていた。それだけで満足できなかったちょっとした夢、レベルアップの希望が、登場する全員を破滅に導く。ことさら宿命などと呼ばなくても、こういう「意のままにならない進行」で世の中は動いていくんだな、だからと言って死んだように生きてても仕方ないしなあ、などとしみじみ考えさせられる。その事実だけを淡々と記録する映画の静けさがいい。寡黙なテレーズ、病後の姑の目だけの無言、そして破滅を告げるラストのユスリ屋の永遠の沈黙。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-06 11:02:58)

2.  夏の嵐(1954) 《ネタバレ》 この監督は、異世界の闖入で始まる映画が多い。『山猫』は祈りの場に兵士の死体、『地獄に堕ちた…』はブルジョワの誕生パーティーにナチの兵士、『家族の肖像』はもう闖入そのものが主要なモチーフで、本作はオペラ劇場に解放を呼びかけるビラ、となる。緊張で張りつめ、静けさ・秩序を保っていた世界が、崩れ始める予兆。劇的効果満点で、下り坂にかかって、ぎりぎりに保っていたものをプツンと切るところから、ドラマが始まるわけ。そして全体が没落の傾斜を演じていく。軽蔑していた密告者への没落。しかしラストの処刑によって、男を「オトコ」にしてやった最後の愛情とも取れるわけで、すべてがみじめに没落していく中でそこだけ高貴なものを輝かせようとした女の凄みみたいなものを、アリダ・ヴァリが演じきった。というかもうこれは監督の資質なんだろうな。売春婦一人を画面中央で捉えるところでも、実に格調があって堂々としている。生まれながらの貴族ってこういうものか。[映画館(字幕)] 7点(2012-06-30 09:48:35)(良:1票)

3.  NINE(2009) これは映画のミュージカルじゃないな。舞台のミュージカルを移設しただけだ(たって舞台は観てないけど)。現実と幻想とがはっきりステージによって分離されている。女たちのアピールはステージから歌われる(それは彼が作れない映画「イタリア」のセットで、つまり彼は「彼の次回作」から女たちの攻撃・復讐を受けているわけ)。ミュージカル映画の楽しみは、現実が非現実に移る瞬間にあると思っているので、こうはっきり別々のもんと分かれてしまってると物足りない。浜辺の大女のナンバーでの「砂」の使い方なんか舞台だと異物として生きるとこだと思うが、映画だと「ステージ」も「砂」も同列の被写体としてスクリーンに映写されてしまうだけだ。振り付けに映画としての作戦が見られないのだ。だからダンスシーンだけ取り出して見直したときのほうが楽しめた。そもそもフェリーニの映画がもともとN・ロータと合作の音楽劇ってとこがあるから、あんまりミュージカル化しても「めざましさ」がないんだよな(ラストなんかオリジナルのほうがよっぽどミュージカルだった。全女性が集まってくる感じはいいんだけど。ついでに言っとくと、あれフェリーニってよりゴダールだね)。もっと異質なものを持ってくる冒険しても、あのジャンルは輝くんじゃないか。「ミュージカル・仁義なき戦い」なんてのをつい空想してしまった。「広能が歌う! 山守が踊る! 血の抗争を華麗なダンスに変貌させた今夏最大の問題作! 近日上映!!」だったらすっごく期待して行っちゃうな。[DVD(字幕)] 6点(2011-04-24 12:14:17)

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