|
1. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 誰も好きにはなれないが、状況はやるせない。 戦争がなければ流されることもなかったジョヴァンナの涙。 残された二人も消えることのない罪悪感を植えつけられること必至。 アメリカ映画では軽妙なスコアが多いマンシーニはイタリア映画にマッチした悲壮感に満ちた曲を書き、戦死者の骸(むくろ)の上には咲き誇る陽(ひ)の色のひまわり。 シネマは視覚・聴覚から強いイメージを刻むことができれば半分は成功したようなもの。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-26 01:11:39)
2. ピノッキオ
少なくとも96年版よりは遥かに良いと思う。SFXも使わず役者がお年を召していてもそれほど気にならず、自国の宝ピノッキオを大事にしている感じが伝わる。空色の髪の仙女N・ブラスキとのコンビを最初に目にしたのはDOWN BY LAW。彼らの強い結束が人形と妖精の切れぬ絆に生かされているように思える。歴史あるイタリア美術も惜しみなく投入され目を引く。原作に忠実に作られながらも終盤では思わぬ遊びを見せ、父親のためそして自分のために優等生への道を歩みながらピノッキオの自由な心を残したラストが一陣の風をよぶ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-12 16:32:18)
|