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1. マーサの幸せレシピ
確かにこの邦題から私が受けたイメージと実際の中身には相当な乖離があった。しかも神経質でカウンセリングを必要とし、「食べることが嫌いな」、そして多分「食べてもらうことにも喜びを見出せていない」女性シェフ(腕は良いらしい)が主人公ときては、親を亡くしたとはいえ四六時中ふて腐れた子供共々、そこに私を幸せにしてくれるレシピなど見つかろう筈もない。本来ならリナと交わることにより、人間として、女として、そして料理人として一皮も二皮も剥けていくマーサを描くべきなのに、どうも彼女に成長は見られない。彼女の出したラストの結論にも私的には疑問です、5点献上。5点(2004-05-25 23:09:02)
2. マレーナ
私的には【昆蟲】さんの意見が一番的を獲ている様に感じました。少年の視点を保つことによってノスタルジーと笑いのオブラートに包まれてはいますが、こりゃかなり悲惨な話ですよ。しかも救いが無い。きっと幸せだった筈の夫婦が最終的に、元・高級将校相手のパンパン(の上、たぶん片端になってる)と傷痍復員兵(やっぱり片端)の夫婦になっちゃうんですから…。町の人が優しくなったのも、負い目でも人間性に目覚めた訳でも無く、夫婦が羨望の対象から同情と侮蔑の対象へと貶められた事への満足感からです。戦争が悪いと言えば悪いんでしょうが、それ以前に、人間性にこそ問題があるのだと改めて感じた次第です。今回は敢えてそれらしい言葉を使用したので悪しからず、6点献上。6点(2003-04-02 06:59:25)
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