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プロフィール |
コメント数 |
565 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。 ※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。 ※管理人様、お世話になっております。 ※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。
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1. モンゴル
チンギス・ハーンについては教科書ていどの知識しか持ち合わせていないので、伝記としてどうなのかは知りませんが、映画としての虚構作品としてはいま一歩な感じがする。というのも、モンゴルの大草原を軍馬が疾走するシーンが当然あるのだが戦闘シーンとなるとアップが多く何をしているのか良く分からないし、鍵となる雷のシーンもどれもパッとしない。また成り行きを説明するような台詞が多い。ただテムジンとボルテ、ジャムカのそれぞれの会話シーンのいくつかはなかなか力強いと思うし、浅野さんの存在感やけっして美人ではないが凛としたボルテ役の女優さんは良く、二人の愛の物語は神話レベルの印象を残す。
この監督さんが撮りたかったのは自作の「コーカサスの虜」でも描いたように民族と奴隷のように思える。争いの種は尽きず幾度も追われ捕まり逃亡し追われ捕まる。首に枷をつけられ、檻に入れられ自由を奪われる。そして身動き一つせず耐え忍ぶテムジンの不屈の英雄像をもってその負の連鎖が断ち切れる様を描いているのだ。
それから何処で撮ったか知らないがあの広大な風景は素晴らしい。モンゴルが実際あのような場所だとすれば朝青龍が帰国したがるのも当然だと感じられる。
[映画館(字幕)] 6点(2008-04-08 18:22:55)《改行有》
2. コーカサスの虜
《ネタバレ》 最初は反りが合わないように見えたワーニャとサーシャがいつの間にか階級の違いなど飛び越え打ち解け合う姿や、口がきけない歌好きな見張りのハッサンと一緒に歌を歌い冗談を言い合う様子を見て和平への可能性を信じたくなります。ですが結局は互いに殺し合いをさせるのです。友情を育んでみても戦争という状況下では回避できない酷な現実を突き付け、その出来事が〝仕方ない戦争だから〟の一言で済まされてしまう悲劇性を浮き彫りにしています。そして子供を助けようと奔走する互いの親の愛が静かですが強く描かれています。我が子を亡くしたのにワーニャを殺さなかった事に、悪循環を断ち切ろうとする親としての人間としての愛や強さを感じ、それを受けたように村への攻撃を止めようとするワーニャに好転の連鎖を思い、個人レベルでもやはり希望を見出したくなります。人間はたとえ共感し合えなくとも相手を知ることで共存できるのだと思える秀作です。[ビデオ(字幕)] 9点(2006-12-27 18:18:54)(良:2票)
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