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プロフィール |
コメント数 |
894 |
性別 |
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自己紹介 |
ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。 「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。 映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。 目指せ1000本! |
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1. 華麗なる晩餐
《ネタバレ》 人の欲望に底はない。
絶滅危惧種の動物を使ったあらゆる肉料理を汚く貪る富裕層。
床の底が抜けて埃まみれになっても貪り、
理性が崩壊して料理を奪い合い、幾度も底が抜けてどこまでも落ちていく。
彼らをもてなす給仕係不在の世界に何が待っているのか…
「それはあなたが御存知なのでは?」と見透かしたように眼で語る給仕長。
食卓に並ぶ肉でさえ、誰かが屠り捌かないといけない。
上に立つ人ほど謙虚さを持ち、限られた資源を上手く活かしていく。
ただ、痛烈な風刺ほど上の人には届いていないようだ。[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-18 23:56:22)《改行有》
2. カポーティ
《ネタバレ》 小説家という業の深さを丹念に描写した佳作。冷淡なトーンで静かに進みながらも、作品の完成のために分身と呼べる死刑囚を死なせるまでを迫力ある筆致で綴る。フィリップ・シーモア・ホフマンがカポーティの精神的な死を鮮烈に体現。後に『冷血』の原作を読んだが、一人の死刑囚に対して重きを置いていることを見ても、野心と憐れみの狭間で如何にして心身を削っていったか分かる気がする。[DVD(字幕)] 7点(2021-10-23 21:32:48)(良:1票)
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