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1. ヘルプ 心がつなぐストーリー
《ネタバレ》 10点か9点かで迷いました。前の方が書いていらっしゃいますように 、少し厳しい描写が控えめで、当時の黒人の生活にのしかかっているバックグラウンドやばれた場合の恐怖が弱めになっているかも。日本人にはこの当時の黒人差別に関してあまり馴染みがないから、もう少し酷いところを示してもよかったかも。以前観た『カラーパープル』『プレイス・イン・ザ・ハート』『ミシシッピー・バーニング』などがそこを補ってくれた感じです。「アメリカの娘たちの会」の会長は『カラーパープル』でソフィアを雇ってた車運転おばさんで、チョイ役だけど意識した配役だったのかな? 書くことは自分を救う、みたいなことをセラピー分野で聞き覚えがあるけど、タイトルはそういう意味が込められているんでしょうね。「汚い」「病気が移る」とトイレを別にするのに、そういう存在に食事を作らせて平気で食べてる状況が愚かで、そこにしっかりとツッコミいれたエピソードが良かったです。『カラーパープル』の唾入りレモネード思い出しました。スキーターの彼氏とのエピソードもなかなか良くて、その分成り行きが残念でした。スキーターの母親は目つきが印象的な女優さんですが、適役ですね。あの顔つきが後に非常に活かされて印象的ないい場面があります。シーリアとその旦那さんもいい人で、良かった! 胸がスカッとするシーン、気持ちが優しくなるシーンが良質の作品でした。[DVD(吹替)] 9点(2013-03-14 13:55:41)(良:1票)
2. タイムマシン(2002)
《ネタバレ》 原作を読んだことなかったので、かなり楽しめました。月が割れてしまうシーンは夢に見そうです。地底人の出現もビックリでした。前半は軽快なテンポで進んでいくので、80万年後に行ってから、けっこうダラダラしたムードも感じはしましたが、好きな作品です。ただ、自分の場合、好きになった作品は何度も観たりするのですが、この作品は中だるみに付き合うのがかったるくて何度も観る気になれません。ガイ・ピアースは前半の雰囲気には高貴でシャレたムードで合ってると思いますが、80万年後を舞台にしたとたん、なんとなく存在感が物足りない感じに思えてしまいます。ボディビルに打ち込んで優勝もした経歴だそうですが、そのわりになんだか僕の目には貧相で頼りなさそうなイメージに見えてしまいます。かわりに理知的というふうにも見えてこない(タイムマシンを作り出したというのに)。80万年後は図書館のガイドさんに存在感と頼もしさを持っていかれた感じがします。そんな彼が最後に対峙するジェレミー・アイアンズの安っぽすぎるメイクも、萎えてしまうところです。とてもノスタルジックかつワクワクする映像も多々あるのに、とても勿体ない。ラストの風景も余韻があって印象的だし、部分部分はスゴく良い感じだと思ってます。本当に勿体ない。[映画館(字幕)] 8点(2011-07-03 22:54:54)
3. コンテイジョン
《ネタバレ》 エリオット・グールドをものすごく久々に見られたのが嬉しかったです。豪華でどっしりした出演者たちと、見応えあるストーリーでワクワクしましたし、ジュード・ロウの役どころが興味深かったです。遺伝的に感染しないマット・デイモンはその特性が物語をどう左右するのか気になっていたけれど、その点では肩透かし。物語はどういう方向へ収束し、何を骨格としたドラマとしてラストを迎えるのか、見る側はそこを期待して成り行きを見守るはずだけど、デジカメを手に涙するマット・デイモンの画はそこに至るまでのドラマがとくにないのでイマイチだし、グィネス・パルトロウのラストシーンもすごく当たり前なところを最後に持ってくるところが、なんだか「手はきちんと洗いましょうね」と教育ビデオぽい感じがして、ドッとこけてしまう気分でした。無垢な笑顔で握手する彼女の写真を見る時に、握手の起源のエピソードがスッと出てくれば、意味深いラストシーンに思えたかもしれないですが、自分の場合、残念ながら握手の起源のエピソードがすぐには出てきませんでした。お悔やみに来て追い返された少年がワクチン接種者のリストバンドをして彼女に会いに訪れる微笑ましいシーンなどから思うに、多分にこの映画では「接触」「握手」などの要素をもっと見る側に意識させたほうが良かったかなーという気がしました。[DVD(吹替)] 6点(2012-05-22 17:37:31)
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