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プロフィール
コメント数 914
性別 女性
ホームページ http://ameblo.jp/cluttered-talk/
自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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181.  スーパーノヴァ(2000) 《ネタバレ》 大大好き。なぜなら人物もプロダクツもすべて美しい。監督が逃げたなんてこと、どうでもいい。(そのこと知らなかった)マッチョに変身した3次元男スペイダー演じるニックが、実に理想的なヒーローであった。ニックはいわゆる「地獄を見た男」であり、どんなときも超冷静、弱気になんかならない。アンジェラのケイラも「地獄を見た女」であり、頭が良くてきれいで強い。なんだけど、そんなケイラも思わず頼ってしまうほどニックは頼れる男。そんなわけでケイラが強いほどニックの強さとかっこよさが強調される仕組みですね。ああスペイダーかっこいい。これ以上のヒーローなし。最強。「ボーンアイデンティティ」のマットよりかっこいい。見直したらなおよかった。ベンジャミンのシーンは悲しかったな。ドラマじゃー。ジャンプ前のケイラのセリフ、よかったですね。「二人とも入るか、二人で死ぬか、どっちかよ」って、土壇場の女の底力に救われたわけね(結果的には)。でもたぶん私もそう言うな。ニックと離れたくないもんな。ラストのハプニングはセンスよし。遺伝子が伝達されてって、「ハエ男」ならホラーだけど、なんてロマティックなんでしょう。しかもベイビーまで。いいなあ、こういうの。二人の子供だから、さぞ強ーい子になるでしょう。大納得のエンディング。ほとんどこの作品の感想書きたさにログイン。こういうキレイな人ばっかり出てくるの、映画らしくてものすごく好きだ。だれも認めてくれなくても極私的大絶賛。不思議なお酒の壜がよいですね。(この作品の美の象徴といえる)[ビデオ(字幕)] 10点(2005-10-31 22:55:15)(良:1票)

182.  パラノーマル・アクティビティ 《ネタバレ》 リアリティを出すために何をするか。 手ブレドキュメンタリー風を採用。 それよりももっと効果的なのは。 「普通にデブな女優を主役に採用。」 これだこれ。 すごいリアリティが出るものですね~はっきりいって私はこれほどの効果があるとは驚きである。 普通にデブというのは、普通のアメリカ人の白人女性ということで、それ=リアル、なんてリアルなんだ。 …問題は、監督さんがそこまで計算したうえでデブ女優を採用したのかということだろうか。 低予算だったからこの程度の女優しか使えなかったということであれば…予想外の結果が出たということに。なるが。 8歳のときにこっくりさんじゃなくてウィジャ盤をやったために悪魔つきになってしまったという設定のようです。なのでウィジャ盤をものすごく嫌うわけのようです。 そんな伏線は別にどうでもいいのだ。 なんでドアを閉めて寝ないのだろう。 寝るときって、ドア閉めないか? ましてやへんなものが入ってきているのなら、閉めるのが普通ではないのか。 …まるで意地のようになって、あくまでもドアを開けて寝るのはかなりおかしいけど。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-15 17:36:04)(笑:1票) 《改行有》

183.  幸せのポートレート 《ネタバレ》 まるでTVドラマを見ているような安さであった。 それでもって、最初から最後まで、「だまされているんじゃないか」というヤな感じがつきまとう。 「このヤな気分の原因は何かしら」病気オチを持ってくるようなTVドラマめいた三流の脚本ももちろんイカんのだが、最大の原因はサラ・ジェシカ・パーカーである。 メレディスというのは、「美人で頭脳明晰でキャリアウーマンなのにメチャ性格が悪い」という役どころなのである。若い頃のシャロン・ストーンクラスの美貌が必要といえば分かっていただけるだろうか。よって、これが成立していないと、すべての設定が崩壊してしまうので、コントか?という気がしてくるのだ。 サラ・ジェシカ・パーカーは美人なのか?断じてNOである。 彼女が主役を張ることが許されるのは、「SATC」というお約束の中だからであって、無関係な映画に出て主役を張るような女優さんではないんである。人気が出た、ということだけで本人も周囲も大きく勘違いしている。 サラ・ジェシカ・パーカーはあくまでも〝キャリー〟として画面に映っているのであって、それはみんなが知っている「そこそこ売れているエッセイストで、田舎嫌いでNY以外のところには住めなくて、靴マニアで、浪費家で、結構いろんな男性と寝ている」女性としてである。「美人じゃないけど、親しみやすい」キャリー、なのである。 メレディスが美人じゃなかったら、なんなのか?「単に崩壊した性格の年増のキャリアウーマン」だよね。それが、三高らしきエヴェレットを射止め、なおかつ弟までとりこにするのか?ありえない。 特に、メレディスの傍若無人な振る舞い(部屋数が足りないのにエヴェレットと同室を拒否、から始まって急に大声を出したと思ったらいわくありげにうつむいて黙り込む、とかその他その他)は、美人にしか許されない行動である。これは絶対にサラ・ジェシカ・パーカーがやってはいけないんである。 なおかつ、エヴェレットがジュリーに鞍替えしてしまうことも、メレディスが美人でなければ、「性格が悪くてもあんな美人を捨ててまで」と思わせることなどできぬ。もっというとジュリーはクレア・デインズではなく、キルスティン・ダンスト程度の容貌の子にしなければ。 無駄な登場人物(妊婦のスザンナ親子とその旦那なんて、なんの必要がある)までいるし、脚本がダメなうえにキャストもダメで救いようがなし。[DVD(字幕)] 2点(2006-11-21 21:25:15)(良:1票) 《改行有》

184.  コラテラル 《ネタバレ》 いやーこれ何回も見てしまった。マイケルマン。とりあえずリアリティを追求したかったわけではないらしい。トム体がキレててよかったですね。ただし老けづくりには失敗しているので見た目的にヘンだが。丁寧につくってあるなあ。タクシーの中の場面とか。標的の部屋のインテリアとか。これはたぶんラストに「俺はただ食うための仕事してるだけなんだぞー」と言わせたかったためにつくった映画なのでは。ディスコの音楽が不気味。いいような悪いような、耳について離れない不思議な曲ですね。[DVD(字幕)] 9点(2005-11-14 23:27:36)(良:1票)

185.  グリーンマイル 《ネタバレ》 大好きです。ダラボンよくやってくれた。この作品のトム最高です。「よき職業人、よき家庭人」て、ある意味本人のキャラに近かったのでは。離婚してるけど。この看守役、ほどよいリーダーシップが最高ですね、「アメリカの良き男性」の象徴ですな。キングは本当はこういう男性になりたかったのであろう。うん、こういう男の人がいっぱいいたら、世の中良くなると思うよ。モースもよし。テーマは「罪と罰」「正義を行うことの困難」「神の業の不思議」あたりでしょうか、キングだからね。老人ホームもほのぼのしてよし。これを見ると、アメリカはまだまだ大丈夫なんだろうなあ、と思いますね。こういうヒーローをまだ描けるところが。[DVD(字幕)] 9点(2005-11-20 16:15:20)(良:1票)

186.  恋とスフレと娘とわたし 《ネタバレ》 これがダメ出しせずにいられるものか。ダメだってこんなもんを輸出しちゃ~。 邦題がダメだというようなダメさはもうどうでも良くなるというすごいレベルのダメさである。あまりのひどさに、とーても長く感じる102分。 はい、長く感じる映画はもうそれだけでダメな映画です。そして、コレはダイアン・キートンの盲目的なファン以外に面白いと思う人はいないでせう(そんなファンがいるかは別にして)。 私はこんなつまらんものに嬉々として出ているキートンを見て、ハタと気がついてしまった。 もしかして、本当はキートン自身はそんな大したもんじゃなくつまらん女優だったのではないか? …ウッディ・アレンというウルトラ演出家が演出したから、アニー・ホール(その他)が魅力的に見えたというだけではないのか? 考えてみると、他の監督作品に出ていた彼女を見て特に良かったと思ったことがあるだろうか私は。 …たぶん、ない。ああ今になってこんなことに気がつくなんて~。 ダイアン・キートンてさ、超水増し女優だったのよ要するに。そういう意味でウッディ・アレンて罪な監督だ。 百年変わらない外巻きおかっぱ頭にメガネに首のつまった服着てさ、あれって全部ボロ隠しじゃないですか。たぶんメガネをとって髪の毛を上げたら、普通に貧相なバーさんに見えるはずだし、胸を出したらペタンコで見られないということです。 何に出てても少女っぽくふるまってハイテンション、他に芸がないってことじゃないですか。 だいたいキートンにケーキだのスイーツを合わせようとしたところが無理だって。そんなタマじゃないでしょ。そのケーキだってさ、ケーキ通(誰だ)からすると何の魅力も感じられないただデコレーションが派手なだけの代物でしょ。それに料理が仕事なら、フツーは髪の毛結わくでしょう。たとえ役柄のためであっても、髪型を死守するところが…レッドフォードの女版ともいえそうだ(軍人役でも風になびく金髪)。 ああ~、悲しみの水増し女優ダイアン・キートンの真実が割れてしまっただけというこの駄作。なんで作ったんだこんなもの。なんで出たんだ墓穴を掘ってまで…。中野翠が絶賛するものはほとんどダメであるという仮説がまた裏づけられたことだなあ(中野は大のキートンびいき)。[CS・衛星(字幕)] 3点(2009-08-31 15:12:41)(笑:1票) 《改行有》

187.  タッチ・オブ・スパイス 《ネタバレ》 日本人から見たら全く違いのわからないギリシャ人とトルコ人の問題で「楽園」から追放された少年の回想物語。 ええと、ギリシャ人が住んでいたキプロス島にオスマントルコ帝国が侵攻して、オスマンが崩壊したあとはイギリスが植民地にして、戦後は独立したが人口の多いギリシャ人と少ないトルコ人の間がうまくゆかず(宗教が違うし)、ギリシャ人の政府がトルコ人を迫害したためトルコ本国が怒り…ああややこしいったら。 というような事情が、ファニス少年を「楽園」イスタンブールから追い出したのです。ファニスのその後の人生は「楽園落ち」として営まれていくのだ。本人がそのように自覚していたのだからして。 ファニスが成人しても長らくイスタンブールを訪れなかったのは怖かったからです。自分の記憶の中にある「楽園」がこわれて違うものになっているのではないか。もしかして初恋の少女に恋人が居たり、結婚していたりするのではないか(その方が普通だろ)。ファニスは「内なるイスタンブール」を守るためにイスタンブールに行くことができない。 が、おじいさんの死でイスタンブールを訪れたファニスは、恐れていた「初恋の少女の結婚」を知るけれど、別居しているということで「自分の居場所があるかも=楽園はまだ自分を拒否していないかも」といっぺんに浮かれてしまう。この時点でファニスはまだ「楽園落ち」の世界を生きている。 けれど彼女が夫の元に戻り、去って行ったときはじめてファニスの「楽園落ちワールド」が終わって夢から覚めた。という話だと思う。 さておじいさんがギリシャのファニス一家をいっこうに訪れてくれなかった理由、私はこう思う。 おじいさんは少年ファニスにとってまるで魔法使いのようだった。スパイスや料理をネタに周りの人を巧妙に操ったりする。子供にとっては魔法使いそのものだ。 しかしおじいさんの魔力は、イスタンブールの街及びあの店と屋根裏という装置とセットだったのだ。 ギリシャに来たら、おじいさんの魔力は発揮できない。彼は普通の老いぼれだ。おじいさんはそんな自分を孫に見せたくない、昔のイメージを守りたかった。 おかげでファニスの記憶には、魔力にあふれた活気あるおじいさんだけが残った。 なにかこう、「男のセンチメンタル」全開な話だが最後は「女のリアリズム」で終わったなあ。トルコやギリシャの食文化へのこだわりは一見の価値があるかも。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-06-13 14:39:22)(良:1票) 《改行有》

188.  CUBE ZERO<OV> 《ネタバレ》 タネ明かしというのはどんなものでも興ざめすると決まっている。 それなら、興ざめ度を極力抑えるような工夫が必要であろう。 もうあの義眼の男が出てきた時点でリアリティなどふっとび(ありえないコスチューム。ありえないしゃべり方。)、ドッドが急にヒューマニストに転向して簡単に自分の命を危険に晒すところで単なるドタバタと化す。だいたい、「ユリョン」のパクリ入ってるし。 それよりもなによりもすでに冒頭の人体崩壊場面がめちゃ安かったし。 ああこんな文句ばっか言いたくないなあ。 「なんちゃってキューブ」のひとつでしかないなあ。ナタリはこんなものにライセンス出すのはやめれば。それともそもそもライセンスなんてないのか。 最初のほうの、ウィンとドッド2人の場面は、なかなかだったとでもいっておこう。ドッドが食えない奴をやっている間くらいは。[DVD(字幕)] 5点(2006-07-09 00:31:24)(良:1票) 《改行有》

189.  ターミネーター3 《ネタバレ》 今回TV放送でしみじみ見直してみたら、なんだ…とんでもなくよくできているじゃないか! やはりモストウ、あなどれない。 なにしろ、これは50%コメディだったのだ…しかも、「ドハハ」笑いを一切用いない(というか、1と2からの流れで使えなかったのだろう)中での、この笑いのセンス…すごい。 ローケンが瓦礫をはねのけてすっくと立ち上がるその無表情、これだけで、もう笑いがとれているじゃあないか。生まれたてのようなベビーフェイスに鋼鉄の肉体。ひとたび何かにぶつかれば、その効果音は「ゴン!」…みごとなコントである。とにかくローケン部分はほとんど笑えるのだ。 そして、シュワちゃん部分は、明らかに笑いをとる事を狙ったシーンではなく、ジョンやケイトとの会話部分に、見事なコントが盛り込まれている。その際のジョンのリアクションが難しかったことだろうと思う。だって、「ターミネーター」3部作であるからには、あからさまに「コント」だと分かってはいけないんだもの。 そして、「サルだサルだ」とバカにしていたジョン役のニック・スタールも、よく見ればそんなに悪くないではないか。 そりゃあ、オーランド・ブルームのようなホモくさい美形ではないにせよ、ジョン・コナーというキャラの程よくスレた感じがその目元あたりにちゃんと出ている。「放浪」してきた感じを出しつつ、なおかつコントと分からないようにコントをこなすということで、なかなかがんばっていると思う。 そしてシュワちゃん。やっぱりあの鋼鉄ボディはCGくさいよなあ、とか、スタント多用したんだろうなあ、とかいうことも、もう、どうでもいいんだどうでも。 だって、ターミネーターはシュワちゃんでなくてはならないのだもの。 もはや「3」においては、シュワちゃんはその老体にムチ打って、画面に映っているというだけで、許されるのだ。今回も、語り草となるようなキメのシーンもモストウはちゃんと用意してあったのだけど…銃弾を口からプッと吹いて「二度とするな」ってとこね。やっぱりモノマネはされないのかなあ。ちょっと残念。 3回くらい見ると、あまりの面白さにやめられなくなります。メチャメチャ笑えます![DVD(字幕)] 9点(2005-11-13 20:37:22)(良:1票) 《改行有》

190.  わが教え子、ヒトラー 《ネタバレ》 「善き人のためのソナタ」に主演したウルリッヒ・ミューエの遺作となったのだそうです。まっ今回も主演だし、「遺作」になっても悔いはない内容だったのではないでしょうか。 ブラックギャグのオンパレードですが、わりとイヤミなくゲラゲラ笑ったりするシーンもありました。 〝ヒトラー悪いやつ=作品上でとことん貶めて当然だ〟という意識が前面に出ず、〝ヒトラー=被虐待児の成長後〟というふうにここではとらえられている。〝貶めてやれ〟的なギャグなら、笑えないですよ。確かに、明らかにヒトラーに屈辱的なポーズを取らせたりしていますが、そこも「訓練中」ということでちゃんと笑えるようになっている。 そして、ゲッペルス以下の側近や将校らがヒトラーに負けず劣らず腹黒いやつというようにバランスが取られていまして、この作品世界ではヒトラーは人間として扱われています。 私もヒトラーは「悪魔」ではなく「人間」だったと想像していまして、「ヒトラー最後の12日間」を見た際に「このヒトは幼少時にあまりおもちゃを買ってもらえなかったのではないか」と書いたのですが、ここでは「父親の虐待」が原因だというようになっていましたから、それがホントならあながちはずれていなかったような気がする。 通説ではユダヤ人の悪徳高利貸しに苦しめられた経験が原因と言われているようですが、ここではすんごく踏み込んで「父親はDV男でユダヤ人の血を引いていた」とまで言っている。ついでに「インポだった」とまで断言しているけど…。ヒトラーの場合、故人の尊厳とか存在しないわけよ。 死んでいるからといって、しかもとんでもない悪さをしたからといって、どんな仮説でもフィクションに仕立てていいのかという道義的な問題もあると私は思っている。 「戦争末期のヒトラー時代の映画かあ…。軽い気持ちで見るには内容が重すぎる。」と、私も思っていたけれど、どんどん引き込まれます。大丈夫です。 教授は長男に責められてゲッペルスと取り引きしようとして失敗して、友人との電話でそのことに気がつきますけど、知らないふりをしたまま自分さえ騙そうとしましたがゲロったりしているところを見ると、良心は騙せるものではないのです。ユダヤ人教授はべつに聖人ではなく、人間は複雑な存在で、そしてヒトラーも人間だったのでやっぱり複雑に生きた。さて彼を「悪魔」と言ってそれで済むでしょうか。[地上波(字幕)] 8点(2010-08-19 00:50:58)(良:1票) 《改行有》

191.  嗤う伊右衛門 《ネタバレ》 原作読んでいないんですが。お岩と父は両方ともすごーく屈折した愛情の表現をする親子ってことになるんですなあ。私は「身を引く女」って、忍んでるだけじゃないと思うけど。なんかそこにクラい「歓び」があるはずだ。だってMなんでしょ。「○○さんのためなら私はどうなっても」みたいのは信じられないね。そうすることが「個人的に快」のはずなんだわ。そういうお岩さんの「クラい快感」を感じさせてくれないことには、説得力がなくてただのTV時代劇と変わらなくなっちゃう。椎名の無意味なS描写といい、おっぱいピュー(書いてるだけでヤだけど)といい、後半のもっと無意味なグチャグチャ状態といい、「あなたはほんとーうにこういうのが好きなんですか」と、指を差しながら蜷川さんに問い質したくなる。単に悪趣味。あと小雪はあんな高身長でイカリ肩でパーツがはっきりした顔なのになんで時代ものばっか出るの。だから唐沢レベルの身長がないと変だし。この作品は大金使ってつくるほどのものじゃないぞ。どっかのちっちゃい劇場で蜷川先生が演出すればよかっただけじゃないの。[DVD(吹替)] 5点(2006-01-12 22:52:23)(良:1票)

192.  地獄に堕ちた勇者ども 《ネタバレ》 ちゃんと見たのは初めてだった。人名とかメモを取りながらがんばった。 でもハムレット+リア王+マクベスのつぎはぎ…という感想しか浮かばないのはなぜだろう。そう、私はこれを見てナチズムの怖さをあまり感じなかったし、本当は「悪をささやく者」として都合よくナチを持ってきただけではないかという気もするくらいどうでもいい扱いをされているのではないかと思う。ここでの大筋はたぶんシェークスピア的悲劇なので、なにも新しい話じゃなくて、ナチを持ってきたから新鮮かというとそんなわけはない。 マクベス夫妻(?)が次々に悪巧みを練っていくところはおもしろいし、アッシェンバッハと渡り合うソフィのふてぶてしさに大いに期待するが、なにかこの夫婦の没落があまりにあっけなく、もっと戦いが見たかったのに…というへんながっかり感も。 ひとつ言わせてもらうとこれはリドリー・スコットに撮らせたらスゴいものができたのでは。ヴィスコンティがすごくないと言い切れるほど知らないけど、どうも特権階級的視点ですべてが撮られていて、すべてが進んでいて、それは実際そうだったんだろうけども、召使はゾンビのように右や左に動いているだけで全く人格を与えられていないし話に絡んでこない、というのもなにかつまらない気がする。特にゴスフォード・パークとか見たあととなっては。[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-12-14 16:26:05)(良:1票) 《改行有》

193.  シェルタリング・スカイ 《ネタバレ》 音楽がストーリーと合ってない。もっと客観的でさめた感じでいいし、もっといえばあんまり無い方がいい。ことさらに人物の心情を音楽ばっかりで盛り上げすぎ。 ポートが映画の最初から人生に疲れていること(働きもしないのに)、何かを恐れていること、定住したくないこと、無計画なこと、これにはなにか原因があるのだろう。明らかにおかしいのは夫の方で、キットが「自分は夫のお荷物」と言うのは思っていたのと逆のことを言ってしまったので、ポートこそがキットのお荷物になっている。これは下世話に考えると「ポートはEDである」というのが自然なのだが。ベルトリッチの言う「カミュの読みすぎ」よりも「健康なのにEDになった」→「寝室を別にした」→「妻が他の男と寝ないか不安かつスリリング」というのが自然だが。 ポートがやたらに「僕にとって愛とは君に対する愛」だの「君の為に生きてきた」だの歯の浮くようなことを結婚10年の妻に向かってしつこく語るが、男性がこういう行動に出るのは肉体的な満足を与えられないからとしか思えないが。しかしサイクリングの野外Hシーンでそれも打ち消されたかに思えるが、その最中のキットの冷静さはいったいなんなのか。現地の男とのHの時とは全然違うんだけど。「EDになった」→「肉体の衰えを感じた」→「死が近づいたと感じる」→「神様を信じられないので、死んだら無になってしまうと思うと怖くてしかたない」→「防護壁である空の向こうは無である」? キャラバンに合流した以降のキットは、まさに「愛するお荷物」から解き放たれたように思える。文字通り小さなトランク以外の「お荷物」は捨ててきたし。健康なうちから「死の恐怖」に取り付かれていた夫は、愛していても「お荷物」だったんだと思う。お金の心配も仕事のストレスも家族関係のストレスも戦争の心配も病気も設定されていないのに「死の恐怖」に取り付かれるポート、私はこの夫の「鬱」のそもそもの原因はED以外にはあり得ないと考える。 しかしあの下品な白人のおばさんが言うように、夫婦の中でどんなに複雑な事情があったとて、この二人はハタから見たら「あのステキなご夫婦」に違いないのである。このセリフこそが最大の皮肉であり、観客を現実世界に引き戻すカギだ。[DVD(字幕)] 7点(2006-02-26 20:23:25)(良:1票) 《改行有》

194.  NYPD15分署 《ネタバレ》 オリバーが絡んでいるが、これはけっこう好きだ。どんでんもあるし。とにかくチョウユンファ。顔がゆるんでしまうなあ。ユンファの部屋の、キッチンの蛍光灯が、「青い」んですよ。「青」なの。「へー」と思ってハンズで青い蛍光灯を買ってきてキッチンにつけてみたけど、ただ暗いだけだった。即やめた。娼婦とHのあと、青い蛍光灯のキッチンで鼻歌もんで料理をするユンファ。このシーンが見られただけでも、もうけた。フェロモン出てます。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-15 21:32:03)(良:1票)

195.  誘拐犯(2000) 《ネタバレ》 「意欲作」というのが適当なんでしょうなあ。 私は見ていて非常に疲れました。精神的に疲れました。 というのは、「信頼のおけない登場人物」が多すぎる、からです。 ついつい張り切って、書き込みすぎたんでしょ…と私は言いたい。 なんというか、こういうのってバランスが大事なんではないでしょうか。つまり、善玉悪玉関係なく、「信頼のおけない登場人物」=「いついかなる時に意表をついた行動をするかわからないヤツ」を登場させるなら、「そうでない人物」をバランスよく配することが、必要だと思うのです。そうでないと、見ていて疲れてしまうのです。この作品の中で、「安心して見ていられる人物」が、何人居たでしょうか。 「信頼のおけない登場人物」は、「(観客にとって)ある程度行動が予想できるという意味で信頼のおける人物」と混在させてこそ意味があるのです。それを忘れて、やりすぎてしまった結果がこういうことだと私は思う。 …それと、これを言わないでは済まないと思うのですが、やたらに妊婦をいたぶるとか、観客を挑発するためだけにそういうものを使わないで欲しいですね。品がありません(たとえエログロにだって品は存在します)。緊張感が増していいだろうって?冗談も休み休み言いなさい本当に。 ロビンの父がジョーだったとかいう妙なオチですが、ジョーほどの情報通が、実の娘の腹が膨らんでいることに気がつかなかったというのもヘンですし、とても無理があります。 う~ん、脚本でホメられて張り切りすぎて、技巧に凝りすぎたという感じです。こういうものをとても面白いと素直に思える観客は、相当な通好みか本物の犯罪者か、フツーに考えるなら映画業界人ではないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-26 21:55:55)(良:1票) 《改行有》

196.  REC/レック2 《ネタバレ》 うわー、そっち行くかよ、という感じ。 前作の最後のとこでも、そんな感じは見せていたのだが…そっちかあ。 個人的には残念…ウィルスで押してもらいたかった。 ゾンビに十字架…たぶん、ホラームービー初の展開では。 ゾンビにエクソシスト…初だな。 しかしゾンビが十字架に怯える展開というのは…やっぱ違う。 なんでもMIXしてみたらいいというわけではなくて、やはりゾンビはウィルス。 あと…何が何でも動いてるゾンビから採血しようという提案は…有り得なさすぎて×。 なんかそうなると…どんどんコントぽくなってくる。 「コレ持ってろよ」「ガチャン!」とかお約束の展開だしー、それコントだしなあ、「仕方がないから動くゾンビから血を採る」「マジかよ」とか完全にコントの展開だな。 いろいろな思いつきが散りばめられていて、遊びながら作っている感じは伝わってくるが…若者向け。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-02 23:45:23)(良:1票) 《改行有》

197.  ナイロビの蜂 《ネタバレ》 志の高い、作り手の側の意気込みが伝わってくる作品である。決して駄作なのではない。 しかしなあ。個人的にはいただけない。 原作モノだそうだが、この作品は、映画として楽しむことが困難なほど「政治的メッセージ」を強烈に発しており、引き裂かれた夫婦の物語としての完成度よりも、そちらを優先しすぎている。アフリカに対するあまりにも強い思い入れにより、旗色を鮮明にしすぎている。 この作品は、映画として完成させるならやはり「夫婦愛」の物語でなければならない。 ところがこの作品の人物設定はとっても強引。そもそもテッサという人物設定に無理があるのだ。 レイチェル・ワイズ。この人はまじめすぎる。 役者の仕事とは、「脚本に書いてあるとおりに演じること」と信じているようだ。 その結果、できあがったキャラクターはどこにも存在しないようなけったいな女性となってしまう。本作のテッサもしかり。脚本どおりの役者などというのは、アニメのキャラクターと一緒ではないか。それなら実写で撮る意味などない。 人間には2種類あって、〝自分の幸せを追求する人〟と〝人類愛に燃える人〟に分かれる。 もちろん後者はわずかな数しか存在していないため、通常は生きている間は「変人」と言われる。彼らは〝人類愛〟以外のことはすべてゴミにしか見えないようにふるまうからだ。テッサはこれであるといいたいのだろう。 イラクで拉致された遠山さん、彼女もその1人である。ところが、解放後の彼女はどうだったか。「またイラクに戻ってくる」と泣きながら口にした彼女。もちろん誰の目から見ても「強がり」である。現実には〝人類愛〟の人にも当然恐怖はあり、超人ではなかったことを知らしめた。 一方レイチェル・ワイズのテッサは、「ニューオーリンズ・トライアル」の時と同じく「目的のためには手段を選ばない恐いもの知らずのスーパーウーマン」になってしまった。だいたいがジャスティンをたらしこんで強引に結婚したのも自分の目的のための計算ずくということでしょ。後追い自殺するほど「夫婦の絆」とか思いつめているのはまぬけなジャスティンだけ。だってこの女は「手段を選ばない」タイプの「人類愛」の人だということになっているんですよ。遠山さんを知る私たちにはリアリティなど全く無い。「そんなすごい女の人ほんとうにいるのかなあ~」という呑気な感想しか浮かばない。いただけない。[DVD(字幕)] 5点(2006-11-11 14:11:49)(良:1票) 《改行有》

198.  クラッシュ(1996) 《ネタバレ》 ハギスの「クラッシュ」と間違えて見てしまった方にとっては、噴飯ものでありましょう。そりゃ災難でした。 どっこい私は衛星で放送を楽しみにしていたクチで、ひいきのスペイダー全盛期の美しさを堪能しようと…。や、スペイダーの美しさにはマチガイは無かった。確かにどの角度から見ても美男である。今のように太ってもいない。衣装がダサすぎるが、スペイダーのような美男であればそれもまた…。 が、この作品はスペイダーの美しさではカバーしきれないほど気色悪かったのであった。 基本はブラックジョークなんだと思う。悪趣味なコントなのだと思う。ラストシーンがあのように終わるのであるから、コントでいいのだと思う。 しかし全編に溢れて収まりきらないほどのえげつないセックスシーンは、私のような枯れ木状態の負け犬にはキツすぎた。ここまでエロを露出しないとダメかなあ。もう満腹なんですけど。 もともとコメディの素質があるスペイダーであるから、事故や障害によって性欲が刺激されハアハアとガッついていく様は笑えないこともない。でも、私は笑顔が凍りついて素直に笑えないのだー。 エロシーンの合間にブラックな笑いをはさんでいく、という試みは激しく観客を選ぶと思う。クローネンバーグにとって大爆笑のネタというものは、一般人が見ると笑顔が凍りつくレベル。…天才は孤独だなあ。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-12-02 17:15:02)(笑:1票) 《改行有》

199.  ファウンテン 永遠につづく愛 《ネタバレ》 ユダヤ系アメリカ人という西洋人であるところのア氏が、〝死に対する恐怖〟への克服を東洋思想やマヤ文明という「外側」に求めたという意味で画期的な作品です。 作品内には一切「創造神」の観念が出てきません。これは西洋人とくにユダヤ人が作ったということを考慮すれば「大変なこと」です。それだけ、「他の作品」には「それ」が必ずあるからです。 さて、そういう前提を踏まえてもう一度この(一見)難解な作品を見てください。 な~んだ、大して難しいことは言ってないじゃないか。 トリッキーな映像を駆使して観客を混乱させ、一時間半ののちにヒュー・ジャックマンのセリフまで引きずってきてやっと「オレは自分が死ぬことが怖くて仕方ない」という本音を聞かせるわけです。 「なんだそんなことか」と言うなかれ。それはあなたが今現在健康で若くて楽天的だからという、それだけの理由です。例えば哲学者の中島義道は、幼少時から自身の死を恐れ続けて哲学に進み、還暦を過ぎた今も死ぬのが怖くて気が狂いそうなのです。彼は哲学者なので、死後は「無」になると思っているからだそうです。 「自分はいつか死んでいなくなる」という恐怖の事実と共にどう生きるか、西洋人にとってはGODのまします「天国」に行くことが答えです。ア氏はこれを退けた。死後のイジーは天国に行っているわけではありません。 それはラストで「万物流転」という形で表現されました。…ア氏から観客への直球が投げられたわけです。しかし、キャッチしてくれる観客は少ないだろうなあ。 例えば普通の日本人だったら「難解なファンタジーですか?」という反応になる。 キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の信者にとっては、ア氏の直球を受け止めることはすなわち「改宗」を迫られることを意味します。これは大げさではありません。なんたって「全能の神はいない。死んでも天国には行けない。」のだから。 そういうような、危険な球を投げてきたある意味勇気あるア氏ですが、ひとつ指摘すれば彼の限界を感じる部分がある。 なぜ、妻が死ぬ側でなければならないのか。なんで逆ではいけないのか。 妻を救おうと奔走する夫って、あんまりにもありきたりじゃないですか。新しさを追求するならそこまでやってほしい。 ここは、逆にしてみるべきだったと思う。妻を聖女のように描かないでもらいたいしね。ここらへんが男であるア氏の限界。[地上波(字幕)] 7点(2010-06-14 14:32:23)(良:1票) 《改行有》

200.  ブリジット・ジョーンズの日記 《ネタバレ》 音楽よし。インテリアよし。レネーはかわいいし。笑えるし。最後ぐずぐずになるが、おおむねよし。トナカイのセーターは大笑いですね。しかし、トナカイのセーターを着てても「×」をつけてはいけないのか。むずかしいなあ。708さん、いいんですよ、これは負け犬が楽しめるようにできているんですから。世の中「負け犬」向けの商品が増えてきたと思うこのごろです。ブリジットは負け犬でも卑屈にならないところが愛らしい。[DVD(字幕)] 9点(2005-11-17 19:24:02)(良:1票)


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