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プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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361.  リクルート 《ネタバレ》 どこまでがテストでどこからがガチなのか?本作の思惑通り二転三転する展開には確かに引っ掛けられました。パチーノをはじめとするキャストも良し。そういう意味では面白く見ることが出来た作品です。 何が本当で誰が本当の悪なのか?最後の大どんでん返しにいやでも期待が高まるという作品ですが、最後にパチーノがいつもの熱演演説で説明してくれる真相よりも、レイラの二重スパイなど途中の展開の方が騙されたという印象の方が強いです。 本作のパチーノ、演技は少し抑え気味でしたが、胡散臭さ、怪しさのある濃いオーラが出過ぎだったでしょうか。老けたなあ・・・。とも感じましたが、その枯れ具合も哀愁漂うラストの散り際とうまく相まっていました。[DVD(字幕)] 6点(2013-02-14 22:17:06)(良:1票) 《改行有》

362.  マンマ・ミーア!/ヒア・ウィー・ゴー 《ネタバレ》 見る前の予備知識は、前作のみ。そして、前作の幸せ感いっぱいの世界観が好きだったということ。 続編というものはガッカリというケースも多いですが、本作はいい映画でした。 前作の世界観、登場人物を受け継いだ今のストーリーと、 既に他界した、島にやって来た頃の若かりしママとその親友、そして3人のパパとの青春ストーリーが同時進行する。 ママが既に亡くなっていることを冒頭で見せるので、あれっ?とは思ったのですが、 家族の歴史を感じさせるその後のストーリーは前作以上によく出来ていました。 遂に誰が本当のパパか明らかになるのか?とも思いましたが、本作に関してはやはり3人のパパ、ということで良かったと思います。 その若かりし頃のママを演じるリリー・ジェームスが素晴らしかった。豪華キャストの作品ですが、本作のMVPは彼女でしょう。 本作最初の本格的なミュージカルパートはまさかここで来るとは思わなかった卒業式。 2つ目は仕事の事情で一時的に離れて暮らす夫婦を壁1つ隔てて共演させる。 前作以上に美しい海、美しい風景をバックにして、ミュージカルパートは 前作では使われなかったABBAの曲もふんだんに使い、前作以上に迫力があり趣向を凝らした楽しいものになっています。 美しい風景と、登場人物の衣装から家の中の小物に至るまでカラフルな作品の色もとても楽しい。 終盤登場するシェールは流石の貫禄を見せつけます。そしてキャストに名があったメリルがなかなか登場しない。 いつどんな形で登場させるんだろう?引っ張って引っ張って最後の最後に登場します。いい登場のさせ方でしたね。 締めは前作同様、主要登場人物が揃ってのエンドロールが楽しかった。 さて、前作の鑑賞後と同じく次のドライブの時に聞く音楽はABBAで決まりだな![映画館(字幕)] 8点(2018-08-31 22:35:43)(良:1票) 《改行有》

363.  グリフィン家のウエディングノート 見てください、この豪華キャスト。 レンタル屋さんで手に取った時は、これは「見つけた!」と思ったんですけどねえ・・・。 結婚式を舞台にしたドタバタコメディで、序盤からバンバン下ネタも挿入されます。 これだけのキャストが揃って、皆さんドタバタも下ネタも頑張っています。 でも、笑えない・・・。その姿が見ていて辛い。 このキャストで一番楽しみだったのが、お久しぶりのロビン・ウィリアムス(ちょっと老けたなあ…)ですが中途半端な扱い。 こういうコメディでは力を発揮する人なのに惜しいです。 もう1人、今や若手の超売れっ子になった感があるアマンダですが、 さすがにこれだけビッグネームが揃った群像劇になると出番は限られてしまいますね。 最後は何とか結婚式を舞台にした映画らしくまとめられていますが・・・。[DVD(字幕)] 4点(2014-07-28 21:02:35)(良:1票) 《改行有》

364.  杉原千畝 スギハラチウネ 多くの命のヴィザを発行し、東洋のシンドラーと言われた杉原千畝。 杉原千畝に関しては恥ずかしながらこの程度のことしか知らなかったので、 外交官としてのみならず戦争の時代を通して諜報の最前線に身を置いていたことなど初めて知る内容も多かった。 第2次世界大戦のダイジェストのようになった後半はやや残念ですが、 当地において彼の周りにいた同志たちとのドラマなどはとても良かったと思うし もう1人、ウラジオストクにも彼の意思を継いで船に乗せた人がいたことを知ることができて良かった。 作品タイトルに関しては、直球勝負の「杉原千畝」よりも、 作品の内容からも「ペルソナ・ノン・グラータ」かその和訳タイトルが良かったんじゃないかと思います。[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-12-26 16:12:01)(良:1票) 《改行有》

365.  踊る結婚式 《ネタバレ》 フレッド・アステアはジンジャー・ロジャースとのコンビ時代、「艦隊を追って」では水兵さん、伝記モノ「カッスル夫妻」では空軍に、そして本作では陸軍に入隊します。アステアの全盛期の時代は戦争の時代だったんだな、と改めて思わされます。 本作のアステアのパートナーはリタ・ヘイワース。彼女も筋金入りのダンサー。やはりリタ・ヘイワースといえばミュージカル!ですね。アステアとは本作の翌年にもコンビを組んでいます。アステアのパートナーと言えばジンジャー・ロジャースの名が真っ先に出てきますが、リタ・ヘイワースも華があるしやはりスターのオーラがある人です。 お話の方は基本的にこれまでの作品とやってることは同じです。途中はリタ・ヘイワースに誤解されつつも最後は結ばれハッピーエンド。全く邦題の通りですがそれでもいい。アステアのコミカルな演技に素晴らしいダンスと歌、美しいパートナーとの華麗なダンスを見ることが出来れば・・・。ラストの”踊る結婚式”はもっとたっぷりと見せて欲しかったですが、それでもアステアが好きな方にはまず楽しんでいただける映画です。[DVD(字幕)] 6点(2011-09-11 00:38:07)(良:1票) 《改行有》

366.  ハート・オブ・ウーマン 《ネタバレ》 新しく会社にやって来た、やり手の職場のボスとなるヘレン・ハントと、 彼女に立場を奪われたメル・ギブソンの恋を軸にしたラブコメ・ファンタジー。 何と言ってもヘレン・ハントが醸し出す大人な雰囲気がとても素敵で、この2人の大人の恋の雰囲気もいい。 その一方でひょんなことがきっかけでメルが周りの女の心の内が全て声になって聞こえるようになったものだからさあ、大変というコメディでもあります。 この心の内が声になって聞こえてしまうという設定、ロマンスとしては×だと思うけど、コメディとしては面白い。パニクるメルの演技も可笑しい。 ヘレン・ハント演じる職場のボスに、コーヒーショップの店員のマリサ・トメイ。 その他にも職場の部下の女性たちに、娘に・・・。 ちょっとメルと絡む女性が多すぎましたかね。この内容で2時間越えは長く感じます。 でも、終盤のメルと職場の内気な女の子のエピソードは心温まるものがありました。[DVD(字幕)] 5点(2014-10-19 20:05:25)(良:1票) 《改行有》

367.  クロワッサンで朝食を 大女優ジャンヌ・モロー。本当に久しぶりに彼女の新作映画を見ました。 もう80代も半ばに差し掛かる2012年の作品ですが、大女優の貫録と、その年齢を感じさせない力強い演技に圧倒されます。 序盤のエストニアの冬の寒々しい風景。パリに舞台が移ってからも晴天よりも曇天の空模様が印象的。 そして2人の寂しげなパリのエストニア人女性。しかしラストの偏屈な老婦人を演じるジャンヌの、微笑みを浮かべながらの一言「ここはあなたの家よ」に心が温まる。 さて、この邦題でどんな作品が思い浮かぶでしょうか?「ティファニーで朝食を」、あるいは「プルートで朝食を」という映画もありました。 この2作品が思い浮かんだ僕は軽妙なコメディを期待しての鑑賞でしたが、少し重さやホロ苦さのある、どこかすきま風を感じる人間模様が印象的。 確かに何度かクロワッサンは出てくるのですが、邦題としては微妙なところです。[DVD(字幕)] 7点(2014-04-16 20:10:32)(良:1票) 《改行有》

368.  バーバレラ こういうバカバカしい映画、僕は好きです。 バーバレラは結構危ない目にあっている割には緊迫感が無いんですけど、本作はそれが大正解だったと思います。 60年代という時代を考えると、宇宙のとある星という作品の世界観もよく表現されているんじゃないでしょうか。 とか、そんなことよりもまだ若いジェーン・フォンダのコスプレとエロカワぶりが見られるだけで十分の作品です。 後に別れちゃいましたけど、この頃はロジェ・ヴァディムとジェーン・フォンダはご夫婦でしたよね。 自分の奥様に何をさせてるですか・・・。でも、ヴァディムさん、ありがとう!と言いたい作品です。 そしてあのデュラン・デュランの名前の由来がこのデュラン・デュランだったとは知りませんでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-06 20:57:21)(良:1票) 《改行有》

369.  ミリオンダラー・アーム 《ネタバレ》 メージャーリーグへの夢を追いかける実話をベースにしたディズニー映画。「オールド・ルーキー」が思い出される。 本作も同じく、MLBのスーパースターになり莫大な富を得たという訳ではないけど、野球に夢を見た男たちの実話。 本作の主人公は選手ではなく、エージェントであるJBバーンスタインという人物。スポーツイコールビジネスという男。 彼がインドで発掘した2人の金の卵との二人三脚の奮闘記と思いきや、うまくいかない。野球も、彼らとの人間関係も。 しかしいい実話モノには必ず、そんな彼らを支える素敵な人物の存在がある。 インドからやってきた純粋な2人の若者。彼らにとって母のような姉のような存在、ブレンダ。 2人の若者と一緒にインドからやって来たエージェント見習いの男のコミカルな存在も効いている。 そんな彼らの存在がJBの心を変えていく。 「私はビジネスを優先させすぎていた。野球はビジネスが全てじゃない。野球を楽しむんだ。」 2度目のトライアウトではこの言葉通り、2人と共に野球を楽しんでいるJBの姿があった。 野球というアメリカンドリームに挑む若者の物語であるとともに、いい出会いが人を変えていくドラマでもあると思う。 実話モノゆえにドラマチックな展開も無く、当然彼らがトントン拍子にメジャーのマウンドに上がれるということもなく、 (ピッツバーグ・パイレーツと契約したとあるが、マイナー契約であると思われる) 感動をあおるような演出も控え目にされていますが、本作もまたディズニーらしい良作です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-08-26 17:02:54)(良:1票) 《改行有》

370.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 はっきり言って、Queenのファン限定の映画かもしれませんが、彼らの音楽を愛する者として大満足の作品でした。 一番レビューの方と同じく、オープニングの本作オリジナルの"20th century FOX"からテンションがアガること確実です。 フレディと、3人。この構図は予想通りだったのですが、テイラー、メイ、ディーコンの3人の個性もバランス良く、とてもよく出ていたと思う。 表情、ステージ上での所作、楽器を構える姿、演奏する姿等、よくここまでQueenを研究したと思う。 4人とも、特に後期は本当によく似ていたし、見事に皆がメンバーそれぞれになりきっていました。 ラストのLIVE AID以外は、じっくりQUEENの音楽を聞かせるとい趣向ではないですが、そのLIVE AIDのステージを再現したラストは圧巻。 LIVE AID直前のバンドは解散寸前の状態にあったというのはよく知られた話ですが、そのいきさつも描かれています。 しかしLIVE AID直前にフレディからメンバーに語られた衝撃の告白。その内容は言うまでもないですが・・・。 そして様々な思いでウェンブリーのステージで躍動するフレディの姿を見つめる人々の思いも重なり、感動的なものとなっています。 4人の動きだけでなくクルーの動きに至るまでかなり忠実に再現されており、 ウェンブリーを埋め尽くしたファンと一体になった当日のステージの再現は見事でした。 控室でいよいよ自分たちの出番が次にやってきた。ステージから聞こえてくるのはダイアー・ストレイツの〝Sultans of Swing″。 こんな細かいこだわりに思わずニヤリとさせられました。 ステージで躍動するフレディを見つめるメンバーの表情もまた印象的。 家に帰ってから、LIVE AIDのDVDを見てみた。なるほどと思える雰囲気があった。何度も見たDVDですが、目に涙があふれたのは初めてだった。[映画館(字幕)] 9点(2018-11-09 17:47:31)(良:1票) 《改行有》

371.  ハリケーンアワー 《ネタバレ》 今は亡きポール・ウォーカーのほとんど1人芝居の作品。 ハリケーン・カトリーナにより街は壊滅的被害を受け、 出産で妻を亡くし、産まれてきた子どもは48時間は人工呼吸器が外せない。 電気も止まり、オンボロの自家発電機を回すしかない。 その自家発電機を回しても3分しか持たない。しかし、その3分も徐々に短くなってく。 みんな避難してしまい誰もいない病院で、人工呼吸器の中の産まれてきたばかりの我が子に、 君のママはこんな人だったんだと語りかけ、 最愛の妻を亡くした現実を受け入れる暇もない状況で、父として人間的な強さを見せる。 カトリーナが街を襲う直接的描写はほとんど無く、低予算で撮られた作品だと思いますが、 そんなウォーカーの静かなる熱演が胸を打つ作品になっています。 2~3分ごとに発電機を回さなければならないという時間的制約が効いていて、 中盤に遭遇した、置き去りにされた犬も効果的に使っています。 我が子を守るために、略奪目的で病院に侵入してきたクズどもとの戦いや、 仮眠をとることも少しの休息を取ることも許されない状況が 1人芝居で単調になりがちな作品にあって、巧くサスペンス的空気を作っています。 48時間。我が子を守り抜いたラストの父の姿がいい。 鑑賞前はよくあるパニックものかと思っていたのですが、意外な掘り出し物でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-10-05 19:52:18)(良:1票) 《改行有》

372.  トランスアメリカ 《ネタバレ》 ある事情から初めて会うことになった性同一性障害の父と、義理の父から虐待を受けて育ち犯罪に手を染め始めていた息子の2人旅を描いたロードムービー。性同一性障害や虐待、他にも数多くの人種や宗教を抱えるアメリカらしい問題を挟みながら旅は進みますが、ゆったりとのんびりとしていて程よい軽さがあり予想以上に見やすい作品です。 心に傷を負った2人が少しずつ打ち解けていく過程、グレていた息子は少しずつ素直さを取り戻し、父は少しずつ親らしい言動になっていく過程の見せ方も無理が無く、淡々とした旅の道中に挿入される様々な出会いもいいし、互いの故郷を訪れながら2人の過去が少しずつ明らかになっていく見せ方も実によく練られています。 見渡す限り何も無い砂漠の風景に、野宿の夜の焚き火を囲んでの語らいに、ヒッチハイクに、途中からはトラックの荷台にカウボーイハットの地元のオッサンと一緒に揺られ、その合間に現われる小さな町・・・流れる音楽は勿論カントリーミュージックがよく似合う。のんびりとしたアメリカン・ロードムービーの良さを随所に見せてくれる旅の風景もとても良かったです。[DVD(字幕)] 8点(2011-03-22 21:10:19)(良:1票) 《改行有》

373.  メイド・イン・アメリカ(1993) 《ネタバレ》 ウーピー主演のコメディですが、その中に人工授精のことや「黒人と白人」などの難しいテーマを陽気に描いて見せた、アメリカ映画らしい良さを感じる作品です。 テッド・ダンソンも好演でした。最初登場した時はとんでもない男かと思いましたが、娘の幼い頃の写真やエピソードに触れたりしながら、少しずつ父であり夫のようになっていく過程もとても自然で良かったです。特に娘に世界地図をプレゼントし、その余白に添えたメッセージが素敵でした。 このシーンあたりを境に騒動勃発でドタバタの前半から登場人物が落ち着きを取り戻し、ハートウォーミングなコメディへのシフトチェンジもなされ、笑いあり感動ありの作品に巧く仕立て上げられています。 やはりウーピーのコメディは楽しくっていいですね。「天使にラブソングを」などもそうですが、この人には鑑賞後に見た人を元気づけてくれる独特のパワーがありますね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-21 21:05:35)(良:1票) 《改行有》

374.  きっと、うまくいく 《ネタバレ》 3人組のトホホな大活躍?に大いに笑わされ、彼らの厚き友情の物語にホロリとさせられる。 これらがテンポ良く繰り返される軽快さ、力強さ。3時間近い長尺を感じさせません。 ボリウッド発・青春人情喜劇の傑作です。本作はそれだけにとどまりません。 現在と過去、次々に展開を変えながら家族の物語、ミステリ・サスペンス、ラブストーリー、 様々なジャンルが混在してきますが、それらがしっかり絡み合いながら作品の中で見事に機能している。 そして油断しているとドン!と押し込んでくるギャグにまた笑わされます。 本当に3時間が必要な作品なんだなと思わされます。 ボリウッド映画らしく、何度か挿入されるミュージカルシーンもお手の物で、長い上映時間の中で程よいアクセントになっています。 いかにもインド風の挿入曲も、その歌詞がその時々の彼らの心のときめきや痛みを見事に代弁しています。 そんな青春人情喜劇の中に挿入される、インド現代社会への批判精神も効いています。 他のインド映画でも、インドを舞台にした他国の映画を見ていてもよく感じることですが、インドにみなぎる熱いパワーは本作でもやはりすごい。 映画を見てここまで元気を貰ったのは久々な気がします。 オチも見事で、空と湖の澄みわたる美しい青と相まって鑑賞後の爽快感も格別。 映画の色んな楽しさがぎっしりと詰まった本作、久々に10点満点を出させていただきます。[DVD(字幕)] 10点(2014-07-09 17:02:44)(良:1票) 《改行有》

375.  15時17分、パリ行き 《ネタバレ》 15時17分パリ行きの特急に乗り合わせた乗客とテロリストとの闘いを再現するサスペンスと思っていたので この列車に乗り合わせた3人のアメリカの若者たちの生い立ちから見せるストーリーは意外でした。 悪ふざけをしては校長室に呼び出されるような、アメリカのどこにでもいそうな子どもたち。 その生い立ちや遊びを通して、3人のうち2人は軍人を志す。アメリカのどこにでもいそうな青年たち。 それもエリート軍人ではなく、戦地の村で忘れ物をしたり訓練に遅刻したりする姿が。 俳優を使わず、実際に英雄となった3人にそのまま自分たちを演じさせ、 ヴェニスやアムスを観光する彼らの姿は、本当にどこの観光地でも見かけそうなごく普通の若者の姿だった。 そんなごく普通の3人の若者の姿が効いてくる。15時17分パリ行きに乗り合わせた色んな国の名もなき人々が力を合わせ、 勇気を振り絞り被害を最小限に食い止めるべく闘い、重傷を負った乗客の命を必死で救おうと奮闘する様を描く。 思っていた映画とはかなり異なりましたが、これもまたイーストウッドらしい映画だと思えました。[映画館(字幕)] 8点(2018-03-09 16:22:31)(良:1票) 《改行有》

376.  3人のゴースト 《ネタバレ》 やっぱり「クリスマス・キャロル」っていいお話ですね。「クリスマス・キャロル」を現代のアメリカで再現した作品ですが、今のこんな世の中だからこそ、この話がはまるのかもしれません。 スクルージ役がビル・マーレイなんて、誰が考えたのだろう?でも、ドタバタはもう少し抑えた方が良かったとは思いますが作品もコメディにしていることだし、ビルの芸風もうまく活かされていたので彼が演じて正解だったのかな。カレン・アレンの醸し出す普通っぽい雰囲気も本作にとてもよく似合っていました。 ラストのビル・マーレイの演説とハッピーエンディング、それに続くエンドロールの歌がいいんです。最後は「クリスマス・キャロル」がベースになっているストーリー以外の部分でもクリスマス映画らしい良さを十分に感じさせてくれました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-10 21:11:21)(良:1票) 《改行有》

377.  リリィ、はちみつ色の秘密 《ネタバレ》 時は1964年。アメリカで公民権法が制定された頃。リリィという14歳の少女が母親の死に責任を感じ、父ともうまくいかず、自分の中で両親から愛されていたのかという疑問が膨らみ、姉のように仲が良かった黒人の家政婦と家を飛び出し、「愛」について学び成長していく過程が優しく描かれた佳作。そんな多感な思春期の女の子を演じた天才子役、ダコタの爽やかな好演が印象に残ります。また、彼女と家政婦が家を飛び出し駆け込んだ黒人の3姉妹が営む養蜂場。この3姉妹が個性豊かで素晴らしかった。母のように優しく大らかで姉御肌の長女オーガスト、気が強く自立心が強い次女ジューン、繊細で傷つきやすい三女メイ(名前の付け方が渡る世間は鬼ばかり風でちょっと可笑しかったです)や養蜂場で働く黒人の青年男性とリリィとの関係を通して公民権法が制定されたとはいえまだまだ地位の低かった黒人の自立、女性の自立、そして少女の自立が優しく爽やかに描かれ、登場人物が皆本当に魅力的な映画でした。[映画館(字幕)] 8点(2009-05-03 11:39:47)(良:1票)

378.  大いなる休暇 《ネタバレ》 小さな島に工場を誘致する。そのためには島に常駐している医者が必要。と言う訳で島ぐるみで一致団結して工場と医者を必死に騙す芝居を繰り広げるというほのぼのと心温まるコメディです。日本にも高齢化、過疎化、町には仕事は無く若者は町を離れ、医者も町を離れていく・・・といった話を見聞きすることが少なくないですが、こんな事情は万国共通なのでしょうか。最後の村長の本音の発言と共に考えさせられます。映画としては人情喜劇としてしっかりと良く作られた作品だと思います。笑いドコロも笑いのツボもしっかり押さえられており、騙され続けた医者と騙し続けた村長が最後の最後に本音で語り合い、実にいい笑顔を見せるラストに心が温かくなる。最後はかなり分かりやす過ぎるくらいの典型的ハッピーエンドなのですが、こんな映画にはそれがよく似合います。[DVD(字幕)] 8点(2009-11-03 17:52:06)(良:1票)

379.  ショコラ(2000) 《ネタバレ》 ラッセ・ハルストレム監督の映画には小さな町や村がよく似合う。良質のおとぎ話か昔話のようでゆったりとした気分で楽しめる映画です。出番は多くないですが、ジョニー・デップはこういう台詞の少ない役がよく似合いますね。最後のアンリ神父の説教「人間の価値は何を禁じるか、排除するかでは決まらない。むしろ何を受け入れるか、誰を歓迎するかで決まるのでは?」がこの映画の全てを現しているようで感動しました。その後、眉間のしわの取れた伯爵がヴィアンヌと目が合った時に見せた穏やかな表情がカロリーヌの笑顔や祭りを楽しむ村の人々の表情と共に印象に残りました。ジョゼフィーヌの店の名前も良かったですね。親子の旅が終わり、彼が村に戻ってくる。みんなが幸せになるこんなラストの映画がとても好きです。[映画館(字幕)] 8点(2009-03-18 22:37:09)(良:1票)

380.  イエスタデイ(2019) 《ネタバレ》 ビートルズをリアルタイムで知らない僕がビートルズをよく聴いたのは80年代になってからのことだった。 本作でも歌われるレット・イット・ビーもヘイ・ジュードもイエスタデイもあのビートルズの曲という前提で聴いた。 誰もが知ってる、あのビートルズが存在しない世で、人々が何の前提も無くビートルズの曲を初めて耳にしたなら? ビートルズが存在しない世では、あのジョン・レノンも殺されることは無く、 あのジョン・レノンではなく、78歳になっても元気な元船乗りのただのジョンじいさんだった。 しかし、ジョンじいさんがごく短い時間だが人生を語り、愛を語る。 もし彼が若かりし頃、マッカートニーと出会っていれば、あのジョン・レノンになっていたんだろうな。 そう感じさせるものがある、78歳になったジョンの登場のさせ方がとても良かった。 ダニー・ボイル流、今までに無いビートルズへのリスペクトのかたちでした。[DVD(字幕)] 7点(2020-05-26 20:07:19)(良:1票) 《改行有》


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