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評価順12

21.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 時代を描き切れいていない。 この一言に尽きると思います。 確かに、作画などは前作と比べれば雲泥の出来ですが しかし「ただそれけだけ」です。 バンカラ的、歌声喫茶風なやり取りなど 時代性を表す演出は随所に盛り込まれていますが 悲しいかな、宮崎吾朗氏はその世代ではない。 監督を補佐している若いスタッフ(麻呂氏とか)も違うでしょう。 その時代を知っているからこそ 描きたい、作りたいと思える熱意の様な物が この作品からは全然感じられない。 だから違和感を感じるのです。 例えばある場面では泥臭いバンカラな若者が 有る場面では完全に現代風のある意味で綺麗で冷静な若者に摩り替わる。 「はぁ?」 こういう所が随所に見て取れるのです。 場面設定や背景も妙に小奇麗過ぎる。 未舗装の道を車がひっきりなしに通るその横を歩けば 砂埃が舞う訳ですし、服も汚れるのです。目も痛くなる。咳も出る。 ズボンをはたけば、けむが出るぐらいに汚れるのです。 またこの時代は夕方ともなれば青ッパナを垂らした子供(私の世代)が そこら中の通りに群れていたはずです。 そういう描写も殆ど有りませんでした。 あと、カルチェラタンという部室棟を存続させたいという話ですが カルチェラタンを汚いまま、ありのまま残すべく 学校側へ存続運動を展開してゆくなら分かりますが 建物を綺麗に掃除して外観も補修して立派にして ある意味では「残して貰うべく運動する」などという事は 当時のバンカラ的な気風から言っても真逆です。 擦り切れた学帽を被り、わざとヨレヨレの学生服を来て 通りを睥睨して歩き、大人には無茶な議論を吹っかけ 未熟でも中身で勝負するのが当時のバンカラ学生でしょう。 つまり、建物の見てくれなどはどうでも良く そこに集って何かをしている部員達の行動が尊いのです。 部の歴史や、その蓄積が尊いのです。 そういう部分がまるで取ってつけた様で 本当に未消化に終わっていて、私はどうにも納得が行きませんでした。 確かに父親である宮崎監督の意図する所からは はみ出せないのでしょう。監督の方から色々と指定も有るのでしょう。 しかし、そこを抗ってでも喧嘩してでも 自分のやりたい様にやるのが、アニメ監督の責務なのでは無いでしょうか? それが出来ないなら辞めた方が良いですよ。[地上波(邦画)] 3点(2013-01-12 00:27:57)(良:1票) 《改行有》

22.  完全なる報復 《ネタバレ》 先ほど観終りました。 非常に残念な映画です。 勧善懲悪に拘って、相当の傑作を最後の最後で台無しにしてしまっている。 確かにクライドは凶悪な殺人者ですが 同時に不完全なアメリカ司法制度の被害者です。 私はニックが罰を受けなかったという所がどうしても納得が行かない。 彼は本当にクライドに学んだのでしょうか? みなさん言っていますが完全な報復には程遠い 不完全な報復、そしてとんでもなく片手落ちな正義です。 10年という月日を費やして 冷徹で頭脳明晰なクライドが計画した完全犯罪(結局露見しましたが)に比べ ニックの最後のやり口は非常ズサンで場当たり的で傲慢 臨時とはいえ、地方検事という立場から考えれば、正に恥知らずと言うしかない。 イライラついでに言ってしまえば、プロットにもスザンな所が多数有る。 普通あれだけの事をした囚人の独房には、監視カメラぐらい付けるのが普通です。 その他、クライドが購入した土地が終盤、アッサリ割れてしまう辺りもそうですが 地下を掘って刑務所にあれだけの用意周到な仕掛けを施していれば そのアジトにはカメラやセンサーぐらい付けてるでしょ。 それもこれも本当は些細な事で、映画自体の出来は本当に素晴らしいのです。 私は終盤に入るまでは非常にドキドキしながら見ていました。 それなのに全く、なんであんなラストへ強引に持って行かなければ成らなかったのか。 まあ、ココまでにしましょう。非常に不愉快だ。 ラストが煮え切ってキッチリ落ちていれば8点以上でしたが 今回は負けを悟り、潔く死んだクライドの鎮魂を意味を込めて 3点を献上します。 [DVD(字幕)] 3点(2012-04-01 17:32:21)(良:1票) 《改行有》

23.  機動警察パトレイバー2 the Movie 《ネタバレ》 ログインネーム登録する前もこの名前で投稿してたんですが 久しぶりにこの映画を見たので再投稿します。  もう何回となく見てる作品で私にとっては「繰り返し見れる数少ない映画の1つ」です。 なんか1部思想の合わない人達には酷評されていますが(笑)  間違い無く1度見て損の無い作品だと思います。 この映画が10年以上前に封切られた事実もさる事ながら「日本という国の実体」を2時間という枠の中でここまで描き切った作品は皆無でしょう。 それは10年経ったこの現在、現実において切実な問題として表に現れつつ有ります。 国家としての「体」を成して来なかった日本。 いや、それを見せ掛けながら擬似国家として「成立、継続してしまっていた」日本。 今でもそれに気付いて無い人がこの国にどれだけ居るのでしょうかね。 劇中それを「知らしめる方法」と「その方法論」を 押井、伊藤の両氏が激しく、痛烈に掛け値無しに観衆へぶつけたからこそこの傑作が生まれたのだと思います。 私は是非いま10代20代の若い人に見ても貰いたい。 それだけの価値は有る作品です。[映画館(字幕)] 10点(2004-04-30 17:28:13)(良:1票) 《改行有》

24.  ジャッカルの日 《ネタバレ》 これずううっと前にBSで黒沢明が評価した映画集とかなんとかでやってたのを見た事が有ってリストから題名見たら投稿したくなっちゃいました^^; 古い映画で画質も古臭くて最初は期待せずに見てたんですがこれがトンデモナイ快作でしたね!びっくりしました。 特に小技として出て来る特殊銃や古いアルファロメオなど製作者の繊細な感性が全編ににじみ出ていてプロット脚本共非常に丁寧に作りこまれています。 主人公は凶悪な暗殺者なんですがプロフェッショナル。次第に追い詰められて行くにも関わらず次々と警察の裏をかく所など正に拍手喝采です。そうゆう感情移入が自然に出来てしまって話に引きずり込まれてしまう辺りが並みの出来な映画では無い所でしょう。 最後のクライマックスなどは正に脱帽。家族と一緒に見ていたのですが みんな「あ!ああ!!」っと驚愕の声を上げてしまった程でして ともかく1度見て損は無い作品です。 10点(2004-02-01 01:35:09)(良:1票) 《改行有》

25.  スリーデイズ 《ネタバレ》 久々に大当たりの映画でした。 今の所、今年一番の映画です。 あの名作、逃亡者のハリソン・フォードが 自分の罪を晴らす為に、理知的で用意周到で冷静で時に神出鬼没な外科医だとすれば ラッセル・クロウは腹の出た、ごく平凡で、真面目なマイホームパパ しかし、家族の為には何もかも投げ捨てる情熱家。 こんな対比でしょうか。 ともあれ、そんな男がある日いきなり 妻が無実の罪で投獄され、あれよあれよと言う間に 第一級殺人で、終身刑を言い渡されてしまう。 と、まあ、ココまではある意味でオーソドックスというか定番の筋立てなのですが いかんせん、脱獄計画を立てるのが、妻や子を思う気持ちばかりが先走る、ズブのド素人。 脱獄のプロとやらに御高説をタレてもらって、神妙にメモを取るのは良いが 裏稼業との接点見つける為に 自分のプリウスで必死に走り回りながら、クソ真面目にドラックを買い込むこの機転の無さ。 どうしよう、どうしよう、という気持ちばかりが募って、何度もドジを踏む。 ああ--持ちカネも無くなるし、やっぱ無理ジャン、駄目っぽいじゃないのと 見てるコッチまで心配になって来た矢先 いきなり妻の身柄が遠方の刑務所に移送されると聞いて プッツンとキレたが故に冷静さを取り戻すが それにも増して圧し掛かる緊迫感と悲壮感、どうしようも無い行き詰まり感。 これを脂ギッた顔面一杯で表現してしまう辺りは、さすがラッセル・クロウです。 終局はあえて申しませんが、この映画。 本当にプロットが巧みであると言わざろ得ません。いや、ホントに。 刑事「そう言えばボタンが取れたと言ってたな」 言ってたなぁ??? それを真っ先に探すのがお前等の仕事だろボケ!! ど素人に探し当てれる様な麻薬工場放置して、麻薬取締りとか言うなボケ! こういう事柄は主人公が取らざろ得なかった超法規的措置を 正当と言わざろ得ない根拠と成っています。 いまチャリンと音がした???え?したかな??? どっちだよ!! ズサンな捜査と、それに反比例する行き過ぎた物証主義が、逆に冤罪を作り出す。 内実を知っている人ほど寒気がすると思いますが、この映画は 白は白、黒は黒で、灰色を認めないアメリカの病理をも同時に抉っている。 こう言わざろ得ないのです。 [DVD(字幕)] 9点(2012-03-24 22:53:48)(良:1票) 《改行有》

26.  アンブレイカブル 《ネタバレ》 いや、今さっきテレビでやってたんで^^; 多分カットされた部分も多いと思いますが話の筋としての着目は結構面白いかと。。。 ですが悪と善、脆さと頑健さの対比の表現方法がチト^^; ミスターガラスの骨折し易い体質はまあ、理解出来るにしても アンブブレイカブルの不死身さでは無く頑健さの表現としてベンチプレス(しかも最期は両方にペンキ缶ぶら下げたり。。。)は如何なものかと。。。 あれ見て私は一気に醒めてしまいました^^; ただミスターガラスの最期の言葉である不死身のヒーローを探し出す為に数千人を殺すテロを起こしたとゆうラストにはぶっ飛びました。ココまでヒネクレた演出脚本だと逆に堂々と語ったミスターガラスが清々しく見えたりして あらら!っと自分で驚いたりしてました。 惜しいのはテロ現場の再現場面とかが一切無い事です。 最初の列車事故の演出は秀逸ですがラストの種明かしで事件の切り抜き記事と犯罪知識を犯人の部屋で並べて犯罪経緯を説明したのはいかんともしがたくやはり陳腐に思えます。 回想シーンでキッチリ飛行機墜落やビル火災を再現出来ていればかなり映画の後味は違ったんだと思いますね。やはり予算的な面で厳しかったんでしょうけど。 [地上波(吹替)] 5点(2005-11-10 23:26:18)(良:1票) 《改行有》

27.  ヒトラーの贋札 《ネタバレ》 良い作品ですね。 主人公のサリーはロシアから逃れた、元画家の偽札作りの名人で小悪党然とした男ですが 彼の特技は天性、人の本質を見抜く力が有り、それにより彼は生き延び様とする。 当時、写真はごく限られた上流階級にしか縁が無く、カメラ自体も超高価で 下層階級の人間は街で似顔絵を書く、似顔絵師という連中に似顔絵を描いて貰っていた。 つまり、そこまで考え抜いて、あえて危険を承知で伍長に 「絵を書いたのは私です」と、名乗り出る事で自分を特技を売り込んだ訳です。 目論見は図に当たり、単純な伍長はご満悦で自分の似顔絵を書かせ ウマイい具合にそこへ隊長まで通り掛かってお駄賃に食料を貰う事が出来た。 と、まあ、機を見るに敏と言いますか、実に抜け目の無い男なのです。 そんな男が移送先でバッタリと出会ったのが 以前贋札作りで逮捕された犯罪捜査局のヘルツォークと 共産主義者のブルガーという若者だった。 このヘルツォークも実はサリーと同じく、抜け目ない奴で たぶんサリーを知っていたからこそ ヒムラーにベルンハルト作戦(偽札作戦)を進言したのかも知れない。 実に食えない男です。 また、ブルガーはサリーと正反対な理想主義者です。 ある意味、死にたがっているとも言える程に現状に絶望している。 サリーが単純な小悪党に終らないのはその精神の根底に 「悪党に成り下がった現在の自分」と「ロシアで捨てたはずの理想や同胞意識をむき出しにした過去の自分」 の両方が有ったからでしょう。 彼が単なる小悪党ならブルガーをナチに売っています。 それをせずに極限状態の中で何度も危ない橋を渡りながら ブルガーや仲間達を庇ったのは、ブルガーの中に過去の自分を見たからであり 忘れ掛けていた同胞意識の目覚めと相まって、彼等を助ける事が目標に成った。 逆に言えばブルガー等を庇うサリーの立場をギリギリまで立てて 事を遂行しようとしたヘルツォークも、タダ者ではないと言えますね。 現に偽ポンド札の製作には大成功して、実際にトンでもない額が当時の市場に流れてしまいました。 サリーは戦後、マンマとヘルツォークから贋札を奪って逃げ失せますが 結局思い直して、カジノでわざと全部スッてしまう。この辺りはまあ、出来過ぎですな(笑) しかし、この手の映画の中では、実に小気味良く、しかしちゃんと内容有る作品に仕上がっています。[DVD(吹替)] 8点(2010-05-26 04:26:23)(良:1票) 《改行有》

28.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 点数高かったんで観たんですが。。。 確かにこのコンセプト自体は非常に面白く、プロットも多彩で良いのですが ウーン。。。やっぱり私は最後の方の強引なまとめ方が納得行きませんでした。 ただタイムパラドックスの起点に成る主人公の記憶の2重化とか新しい視点の描き方も有って そういう部分は非常に面白く観れました。 まあ、基本的には超有名な某作の。。。なんですけど、それはそれで丁寧に作られている。 しかしハリウッド映画のセオリーは絶対に外さない筋書きに拘った事が この作品の大きな失敗だったと思います。 序盤から中盤の終りまでは非常に丁寧に作ってあるのに 終盤はもう強引にハッピーエンドで終わらせたいが為に 無理無理筋立てを追って行くだけで精一杯になってしまっている。 なんか後半だけ別人が作った様な感じでココが非常に残念でした。。。 ウーン。。。6点でも良いかも知れませんが 私は後半の落胆を勘定に入れると5点付けざろ得ませんでした。。。 残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-08 03:23:46)(良:1票) 《改行有》

29.  ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 いま見終わりました。 一般にルワンダ紛争と言うのは、1994年のフツ族による 大虐殺ばかりが大きく取り沙汰されてしまっていますが 実はそれ以前にルワンダは、ドイツとベルギーから植民地支配を受けていました。 ルワンダという国名もつまり、ドイツが植民地化した時に付けられた国名で 逆に言えばアフリカ大陸の国境線と言うのは 西欧列強が侵略した順番に獲得した領土の線引きであり つまり列強諸国側の都合で「国家」と呼ばれたに過ぎません。 ともあれ、フツ族はドイツを背景とした少数派のツチ族に実質支配され、差別されました。 これは第1時大戦後のドイツ敗戦で、ドイツ領からベルギー領に委譲された頃は もっと顕著になり、フツ族によるツチ族への憎悪は、より大きく高まって行きました。 その後、ルワンダは独立を果たしますが 独立のゴタゴタで、当時支配階級だったツチ族とベルギーの関係は最悪となり その腹いせに、ベルギーが独立の行き掛けの駄賃として フツ族による民主政権樹立という暴挙に出る。 ツチ族への憎悪の固まりであるフツ族に政権を委譲し なおかつ独立で軍事力も委譲してしまえばどうなるのか? そんな事はベルギーは百も承知で、フツ族の後押しをした訳です。 その後、フツ支配体制にはフランスも加わって、ツチ族への迫害は更に大規模化します。 この作品の中でホテルオーナー(ジャン・レノ)が、フランス政府に働きかけて ルワンダ政府軍の将軍を動かし、ホテルから兵を撤退させるシーンが有りますが これは当時フランスが、虐殺者側のフツ族政府へ、多額の軍事支援をしていたからです。 民兵がこのホテルをなかなか襲撃しなかった(敗戦が濃くなるまで)のも 主人公である支配人が、政府軍の将軍に個人的なコネを持っていたからで 少数の国連軍が守っていたから助かった訳では有りません。 この映画ではそういう歴史的背景や、支配の構図は何もはっきり描かれていません。 無論、長年の屈辱的支配が、この大虐殺の理由とは成り得ません。 しかし、大本の原因を作ったのはいったい誰なのか? これが問われなければ成らないと思います。 最後のテロップでルワンダ政府軍の将軍が、軍事法廷で裁かれて有罪と有りましたが その後ろで糸を引いていたベルギーやフランスは一切裁かれない。 これが、アフリカ諸国の現状だという事を忘れては成りません。[DVD(字幕)] 6点(2008-09-18 19:40:11)(良:1票) 《改行有》

30.  サロゲート 《ネタバレ》 みんなさん点数低いですねー^^; 確かに世界観が過去のSF映画に似てたりは有りますが 私はこの難しい題材を意欲的に、よくここまで作ったと感心しました。 遠隔操作で自分専用のロボットを操る社会。操る自分は自宅で寝て暮らし そのロボットが仕事をこなし、報酬を得て暮らす社会。 って、イヤーそれ、私の理想世界ですよ、いやホントに! そう出来たらと何度思ったか知れません(笑) 五感など、感覚器官の乏しいロボットを操るのは疲れる作業かも知れませんが この作品に出て来るロボットは人間と同じか、それ以上の感覚で操れるらしく みんながドップリとこの横着システムに嵌って生きている(いいなぁ。。。) つまり、この作品の主題というのは 「人間がロボット操る事で、その操っているはずの人間の方がロボット化してしまう」 これが全編、骨太なプロットに繋がっていると思いました。 あと、主演のブルースウィリス。 この人が主演だと妙に明るくって オラオラ感やドヤドヤ感が満載のストーリーに成るのが定番なのですが 今回はかなり陰影苦渋に満ちた、渋い役回りに徹していて アクション主体というよりも、謎解きに重き置く展開に成っています。 サロゲートという遠隔ロボットシステムは、人間に表面を小奇麗に繕える自由を与えたとも言えます。 しかし、逆に言えば、人間自体が家に閉じ篭り、サロゲートと自らの姿(実体)の違いを否応無く見せ付けられる。 そして、益々家に閉じ篭り、サロゲート(建前)を益々美化してゆく。 それが人々の至上の喜びとなる。 まあ、何でも度が過ぎると醜くなる物ですが この作品はそういう「醜さや、いかがわしさ」までしっかりと描いています。 そして、最後のカタストロフとその後の再生は 全く、壮観の一言に尽きます。 かなり面白かったです。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-18 13:42:45)(良:1票) 《改行有》


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