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プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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21.  歩いても 歩いても 《ネタバレ》 本当に何も起こらない離れて暮らす家族が久々に顔を揃えた実家での一日。そんな家族それぞれの抑えた好演が印象に残るキャストも、日本中のどこにでもあるような家族が揃う夏の帰省の一日を実に味わい深くしてくれた脚本も素晴らしい映画でした。どの家族の中にもあるであろう微妙な間。この映画の中の家族に流れる間は自分の家族と似ているようでもありますがやはり違う。しかしよく分かるのです。そして息子と父の微妙な関係は映画の中で劇的に変わることは無く、結局「いつか一緒に行こう」と言った野球にも行かなかった。しかし、この映画はこれでいいのだろう。観る者それぞれが自分の親や家族と本作の家族をだぶらせながら、家族を見つめ直すきっかけとなったりする映画ではないでしょうか。[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-01-14 20:47:01)(良:3票)

22.  男はつらいよ 寅次郎恋歌 森川信さんがおいちゃんを演じた最後の作品です。3人のおいちゃんそれぞれに味わいがあるのですが、森川信さんと渥美清さんが作り出す間は絶品でした。 特に喧嘩のシーンで「やい!寅!」と寅さんと同じ土俵でがっぷり四つに組んで喧嘩を繰り広げる。初代おいちゃんならではの味わいでした。また、寅さんに皮肉を言われ、「くぅ~~~!」と悔しさをあらわにする森川信さんの芝居も大好きでした。 以降日本中で再会を繰り返す旅の一座と一座の花形大空さゆりちゃん、諏訪先生と諏訪家の人々(ここも兄弟が揃えば揉め事になるなあ・・・)といったお馴染みの顔触れが揃っているのも嬉しい作品です。 諏訪先生がとらやを訪ねる。諏訪先生が孫を抱きかかえる。(志村喬さんの満男への「ばぁ~」が良かったなあ・・・。)さくらが歌う「母さんの歌」。(見るのが辛いほど素晴らしいシーンです)博の母への思い。最後に諏訪先生がさくらに託した息子博への思い。そしてマドンナと一人息子。いつにも増して「親と子」を感じる作品です。[DVD(邦画)] 8点(2011-11-18 20:32:28)(良:3票) 《改行有》

23.  ホリデイ 《ネタバレ》 程よいベタさと温かみがある。時にはダサくもあるけど、それでいて洒落ている。ナンシー・マイヤーズらしい作品。イギリスパートもLAパートも好きです。 イギリスはサリー州の田舎の一軒家に突然夜中にジュード・ロウが訪ねてきちゃうのも映画らしくていいじゃないですか。キャメロンは相変わらず見ているだけで飽きないコミカルな可愛らしさがある。そこにジュードの子ども達が登場しますが、この辺もナンシー・マイヤーズらしいあたたかさを感じます。 LAは脚本家アーサーとの出会いの挿入もいいし、ジャック・ブラックも持ち味がよく出ていました。LAで出会った元脚本家と映画音楽を手掛ける男。それぞれが語る脚本と映画音楽談義も、チラッとダスティン・ホフマンが登場するユーモアも、ナンシー・マイヤーズの映画愛をあざとくなりすぎず、少~しずつ披露してくれているようでとても楽しかったです。特に終盤の元脚本家アーサーを囲む会は、ナンシーのハリウッドの歴史と先人達への敬意が感じられるようでした。 本作の2つのラブコメの4人が顔を揃えるラストも、クリスマス映画らしい幸せに満ちていました。こういう映画は細かい事は気にせず登場人物が幸せになる様子を気分よく楽しめるのがいいですね。[DVD(吹替)] 8点(2012-07-01 15:21:59)(良:3票) 《改行有》

24.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 ネルソン・マンデラが釈放され大統領になった冒頭、道を挟んで白人と黒人の少年がその車の列を見つめる。ただ道を挟んでいるだけなのにその両者には凄く距離があるように感じた。しかし「過去は過去。復讐より赦しを」と説いたマンデラの信念が、最初は一触即発だった自らのSPやラグビーの代表チーム、国民の心を動かしていく様には感動したし、マンデラを演じたモーガン・フリーマン演技が素晴らしかった。 この国では白人のスポーツであったラグビー。黒人は自国の代表チームを応援せず相手国に声援を送っていた程、両者には冒頭のシーンに象徴されるような隔たりがあった。しかし自国開催のワールドカップ決勝戦でマンデラが大統領になった事に嫌悪感を示していた代表チームの主将の家族が黒人のメイドと一緒になってスタンドから声援を送る様子や、一触即発だったSPが互いに喜びを分かち合う姿、最後は黒人と白人が抱き合って勝利を喜ぶ姿には熱いものがこみ上げてきました。 また、スポーツ映画としてのラグビーの試合のシーン、観客が一体になって熱狂するスタンドの描写も素晴らしいものでした。そしてこの映画に描かれた1995年の奇跡が「過去は過去」になって欲しくない。エンドロールでかつて白人のスポーツであったラグビーに興じる黒人の少年達の姿を見ながらそう思わずにいられませんでした。[映画館(字幕)] 9点(2010-02-08 23:36:37)(良:3票) 《改行有》

25.  ファンダンゴ 《ネタバレ》 大したストーリーがある訳でも無いバカ騒ぎの旅。しかし、これからのことをちょっとでも忘れていたいかのように、今が愛おしくハメを外しまくる。そんなエピソードを積み重ねていく度に大いに笑わせながらも彼らの心の痛みが伝わってきて切なさが増してくる。挿入される曲も素晴らしい青春映画の秀作です。 ベトナム戦争という時代背景も本作の重要な要素。夜の墓場での花火が戦場を連想させる。ベトナムで戦死した兵士の墓石の前でしんみりと語り合う。「ディア・ハンター」を思い出すシーンです。出征前のバカ騒ぎの最中に出征するデニーロとウォーケンがしんみり語り合うシーンがありましたね。 気の合う仲間が集まってバカやってるだけで楽しかった人生の一時期が終わろうとしている切なさが伝わってくるラストもグッとくるものがあります。祭りの後の静けさ。こうした青春映画のラストは、その後の仲間の消息が語られるパターンが少なくないですが、本作は彼らのその後には触れない。彼らはただ自分達の未来に乾杯し、バカ騒ぎの後「さよなら友よ。いい人生を」と別れ行く。本作はそれだけで十分だと思えた。[DVD(字幕)] 9点(2012-02-18 19:19:56)(良:3票) 《改行有》

26.  ある日どこかで 《ネタバレ》 音楽も、儚げな映像も、登場人物の心も、ジェーン・シーモアも、とても美しい映画でした。特に音楽の使い方が素晴らしく、音楽が美しい映画として忘れられない映画となりました。 美しくも哀しいラブストーリーですが、ラブストーリーが始まる前の、今と1912年をつなぐグランド・ホテルや人の心の中に確かに残る記憶と、その記憶を辿りながらリチャードがその行動に出るまでの見せ方も素晴らしい。 特に印象に残るのは舞台で演じるエリーズが思いを打ち明けるシーンです。ここでも美しい音楽が控えめに流れ、実に効果的です。大勢の観客に向けて演じているのですが、そうではない。二人の気持ちがつながる実にいいシーンでした。 今は亡きクリストファー・リーブの若き日の素晴らしい演技も感動的です。クリストファー・リーブ演じるリチャードの運命は唐突に感じられましたが、それでも2人が再会するラストシーンは感動的でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-11-04 20:33:18)(良:3票) 《改行有》

27.  ジュリエットからの手紙 《ネタバレ》 爽やかで情熱的で、作品を包むゆったりとした時間と穏やかな空気に心が癒される映画です。2人の主役の女優、アマンダ・セイフリードもとても魅力的なのですが、ヴァネッサ・レッドグレーヴがアマンダを凌駕するほど魅力的でチャーミングに映りました。50年の時を越えてロレンツォと再会できるという高揚感、生きている喜びが伝わってくる、表情で見せる彼女の演技が素晴らしかったです。「ジュリエットの秘書」の心温まるエピソードの挿入もいいし、彼女らを乗せた車が行く美しい風景の見せ方も素晴らしく、そこに流れる音楽の使い方も実に効果的です。登場人物が出揃い、ロレンツォを探す旅に出た時点で結末を予想するのは難しくないストーリーですが、50年の時を経て成就した2人の恋と出会ったばかりの2人の恋の行方を見せてくれる、ユーモアと幸福感に包まれたハッピーエンディングに鑑賞後の爽快感も格別の作品でした。[映画館(字幕)] 8点(2011-05-25 23:08:06)(良:3票)

28.  天井桟敷の人々 《ネタバレ》 様々な所で映画史上最高傑作と評価される作品ですが、今まで見る機会が無かったこの作品をこの度映画館で鑑賞する機会に恵まれた。これ程3時間があっという間に過ぎるという感覚を久々に味わうことのできる映画でした。やはりその評価に違わぬ素晴らしい映画でした。ジャン=ルイ・バロー演じるバチストの入魂のパントマイムを自宅の小さなTVではなく映画館で鑑賞できたことは本当に幸せでした。また、本作を紹介する本や資料に必ずと言っていいほど出てくるバチスト、ガランス、フレデリックの3人が舞台にいる絵を見た時にはこのシーンだったのか・・・と感慨深いものがありました。ナチス占領下のフランスで作られたという伝説の名画。冒頭であらぬ容疑で逮捕されかけるところをバチストのパントマイムに助けられて解放されたガランスの「私は自由が大好きなの」という台詞に代表されるように、さりげない形での意思表示が当時としては精一杯のナチスへの反抗だったのでしょう。そんなさりげなく見せる意思表示やラストシーンのカーニバルに至るまで活気にあふれる街と天井桟敷の人々の生き生きとした描写などの中に祖国フランスとそこに暮らす人々と自由を讃える思いが確かに伝わってきます。[映画館(字幕)] 9点(2009-09-16 01:11:34)(良:3票)

29.  恋するトマト 《ネタバレ》 日本の農家の厳しい事情、そしてフィリピン。そこで日本人は…。非常に重いテーマを描きながらも生きる希望や、家族愛とか、人間の真心とか、日頃忘れがちな沢山の大切なものを実に泥臭く美しく見せてくれた映画でした。フィリピンでの稲刈りのシーンでの生き生きとした大地康雄さんの笑顔に心に染みます。さらにラストシーンの大地さんの満開の笑顔にも観ていて心から嬉しくなりました。俳優の演技を観ていて「上手い」と思う事は多いけれど、本作の大地さんの人間臭さが滲み出る姿、その表情は上手いとかいう次元を超えてしまっていたかのように感じました。大地さん自らが手がけた温みのある脚本も素晴らしいものでした。こんないい映画こそ、もっと多くの人に知ってもらえて、もっと多くの人に観てもらえるようにしてほしいと思います。僕がまだ6人目のレビューであるのが実に惜しい素晴らしい映画でした。[DVD(邦画)] 10点(2009-12-05 19:52:28)(良:3票)

30.  レフト・ビハインド 《ネタバレ》 久々にニコラス・ケイジの映画でも見るか、と思っての鑑賞でしたが・・・。 まいった。なかなか凄い映画に当たってしまいました。 最後の父と娘が協力しての着陸には少しは見どころがありましたけど、 終盤は大勢の人が神隠しにあったように消えてしまったことに何か意味がありましたかね? 「レフト・ビハインド」とは、置いていかれたとか、置いてけぼりとかという意味もあるようですが、 見ているこっちがレフト・ビハインドだぜ!と叫びたくなりましたよ。 ニコラスさん、もう少し作品を選びましょうよと言いたいところですが、 ケタ外れの浪費家として有名な人なので、選んでられないというご事情があるのかもしれませんけどね。 ただ、キャビンアテンダントのキレイなお姉さんを消さなかったことは評価しておきましょう。[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-05-20 18:15:28)(笑:2票) (良:1票) 《改行有》

31.  スケアクロウ 《ネタバレ》 久々にDVDで見直しましたがやはり何度観てもいい映画です。僕のお気に入りのジャンルにロードムービーがある。そしてそれがバディムービーならなお良い。その2人の男が不器用でカネも無いけどささやかな夢があり、憎めない愛すべき連中ならなお良い。そんな奴らが旅をするのは埃っぽいアメリカの中西部ならなお良い。旅はヒッチハイクや貨物列車のタダ乗りがいい。そんな二人が喉の渇きを癒し、空腹を満たすのは街の中のしゃれたレストランではなく、寂れた町の埃っぽい道路脇に佇む小さな店でなければならない。そんな店でまずは煙草か安葉巻に火を付け、熱いコーヒーかよく冷えたビールを頼む。食事はオートミールやトーストにスクランブルエッグ、ベーコンやポテトがいい。(一度アメリカに旅行してこんな店でこんな食事をするのに実は憧れているんですよね。)つまり本作は僕の大好きな設定がこれでもかと言う位揃っているのです。大男で血の気の多いマックスと小柄で実は繊細なライオン、このコンビも実にいい。マックスが小柄なライオンの肩を抱き語りかけるのですが、これがまたいい絵なんですよね。更にこの作品は最初と最後が素晴らしい。殺風景な田舎の一本道で二人が出会う。お互い意識しながらも微妙な距離感を保っている。そんな様子が可笑しく、そんな二人を結びつけたのが一本のマッチの小さな炎というのがまたいい。デトロイトには悲劇が待っていましたが、「俺一人じゃダメだ。あの電話ボックスに戻ってやり直そう」と語りかけるマックスの姿は何度観ても泣けます。マックスがデトロイトーピッツバーグ間の往復切符を買うラストは2人のこれからに小さいながらも確実に希望を感じさせてくれます。そして靴の中に隠した金を出すマックスを見て寝る時も靴を枕元に置いて片時も離さない理由がよ~く分かりました。[DVD(字幕)] 10点(2009-06-29 19:51:31)(良:3票)

32.  いつも2人で 《ネタバレ》 これは時には甘く、時にはほろ苦い人生という旅のロードムービー。その構成、語り口が素晴らしい。 追い越して後方に遠ざかる車に乗っていたのは若い頃の過去の二人。無視して通り過ぎたヒッチハイカーも若い頃の過去の二人。決して時は逆回転せず、通り過ぎて行った過去には戻れないということだったのでしょうか。 でも短気でドジな青年は短気でドジな成功者になったけれど、若い頃からラストシーンまでいつまでたってもパスポートが出てこない夫。いつまでも出会った頃のままの二人ではいられないけれど、その人間の根底にあるものってそんなに変わらないもの。互いにそれを分かりあっているからラストシーンの後も「これからも2人で」旅を続けていけるのでしょう。 ゆったりとした雰囲気ながらもテンポが良く流れるような構成、演出の妙を見せてくれたスタンリー・ドーネン、そしてマンシーニの本作の音楽には心からうっとりさせられるほど素晴らしい。ドーネン、マンシーニ、オードリーが揃った映画といえば僕にとっては10点を付けた「シャレード」ということになりますが、「シャレード」から4年の時を経たオードリーのいい味が加わった本作もやはり僕にとっては愛すべき映画の一つとなっています。[DVD(字幕)] 8点(2009-11-12 21:12:57)(良:2票) 《改行有》

33.  英国王のスピーチ バーティとライオネル(敢えてこう呼ぼう)が2人っきりで部屋の中にいる。2人の関係に常に一定の距離感と緊張感を持たせつつも、台詞の中に込められたユーモアのセンスが素晴らしく、1シリング硬貨やプラモデルといった小道具の使い方も巧く、実に味わいのある笑いを生み出します。この緊張感と可笑しさのバランスが絶妙でした。この2人を演じるコリン・ファースの感動的な名演技は言うまでもなく、ジェフリー・ラッシュもまた賞賛されるべき素晴らしい演技でした。 初めて2人が出会った時の距離感のある関係から、その距離感を少しずつ詰めていく過程が、感動の味付けや音楽や演出は抑え気味ながらもユーモアを交えながら丁寧に積み重ねられていき、最後は実にいい感動があります。演じる2人の繊細かつ可笑しさのある演技も充分に堪能できます。 この2人のそれぞれの家族の関係とその温かみのある描き方にも家族の素晴らしさを十分に感じさせてくれるし、王である夫を支える妻を演じたヘレナ・ボナム=カーターも見事な好演でした。本作のように地味ながらもいい映画が本年度アカデミー賞の重要な4部門(作品・監督・脚本・主演男優賞)を受賞したことをとても嬉しく思います。[映画館(字幕)] 9点(2011-03-01 20:48:20)(良:2票) 《改行有》

34.  男はつらいよ 寅次郎春の夢 《ネタバレ》 冒頭でまずはブドウ騒動で笑わせてくれた後、英語塾から満男が帰ってくるのですが、英語が全く分からない寅さんの「おじさんのことは英語で何と言うんだ?」に満男が「タイガー!」と寅と虎をかける。寅さんはそれを「おじさんの事は英語でタイガーって言うのか」真に受けるという訳ですが・・・。ここはおかしいぞ!寅さんは虎=タイガーだと知っているはずですよ!寅さんは第4作で名古屋の競馬場で車寅次郎という自分の名前と同じだという理由でワゴンタイガーという人気薄の馬に大金を突っ込んでいましたよ!・・・と話がそれましたが、その後とらやには寅さんと同じような鞄1つで現れたアメリカ版寅さんとでも言うべきマイコさんが下宿するのですが、これが仕事にも恋にも不器用な男。恋愛の方は寅さんの恋が全く目立たず、むしろマイコさんの恋と、さくらが主役となっている作品。日米の愛情表現の違いと最後にはマイコさんのよき理解者となった寅さんが絡むのですが、そこにとらやの人々のあたたかさも上手く絡んでいつもとは一味違う味わいがある作品でした。[DVD(邦画)] 6点(2010-11-27 23:10:38)(笑:1票) (良:1票)

35.  しあわせの隠れ場所 恥ずかしながら感動系実話にはとことん弱い私ですが、こんな自分には珍しく涙が出てこなかった。大げさに感動をあおったり涙を誘う演出も無く、音楽も終始控えめ。実際に今もアメリカで暮らす家族の姿を淡々と見せていく。実話なのが信じられないほど驚くべきイイ話。大げさにしようとすればいくらでも出来る話だと思いますが、今もアメリカで暮らす彼らのありのままの姿を伝えたかったのでしょう。悪意に満ちた人物も出てこないし、実際にはこの映画で描かれなかった苦労の数々もあったはずですが、その辺も意外なほどあっさりとしている。しかし淡々としたこの作品の空気とこの家族の描き方が不思議なほど心地良さを感じさせてくれる映画でした。[映画館(字幕)] 6点(2010-03-15 21:23:37)(良:2票)

36.  グッドモーニング,ベトナム どこまで台本があり、どこからがアドリブだったのだろう?“グーッモーニン!ベットナーーーム!!”から繰り出されるロビン・ウィリアムスの至芸。 彼が早口で連発するアメリカン・ジョークの面白さ理解するのは字幕では限界があると思います。でも、ジョーク内容云々よりも、声色を変え、微妙にテンションを変えながら怒涛のように繰り出されるロビン芸は凄いの一言です。 「プラトーン」がその代表作になると思いますが、ベトナム戦争をリアルに伝えようとしたアメリカ映画が次々誕生したこの頃にあって、異色の存在である本作。 しかしクロンナウアーと、あるベトナムの兄妹との関係などを通して見えてくる戦争の虚しさ、アメリカの傲慢さ。サッチモが歌う“what a wonderful world”を背景に挿入されるベトナム戦争の風景があまりにも悲しい。戦争の悲惨さを伝える直接的な描写は控えられながらも、戦争の虚しさを感じずにいられない作品です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-29 21:35:04)(良:2票) 《改行有》

37.  男はつらいよ 寅次郎子守唄 《ネタバレ》 前半は寅さんが連れて帰ってきた赤ん坊の騒動で笑わせてくれます。しかし子どもが欲しくても子宝に恵まれなかったおばちゃんがわが子のように赤ん坊を可愛がる姿と、自分の子どもをいとも簡単に置いて姿をくらました挙句、気が変わって軽い気持ちで迎えに来る若い親との対比が少し悲しくもあります。 後半は寅さんがしっかり恋愛モードに突入してくれます。ここでいい味を出すのが江戸川合唱団のリーダー、大川弥太郎。中期以降の作品では寅さんは完全に若い二人の恋の指南役に回ることも多くなります。本作でもその傾向はあるものの、寅さん自身も大川と同じ相手にしっかり恋をしており、大川は寅さんのれっきとした恋のライバルでもあるんですね。これは第14作。まだまだ寅さんは若いなあと感じ、嬉しくなるのです。 そしてその恋の相手は十朱幸代演じる看護婦さん。寅さんのマドンナは悩みを抱えていたりどこか影のある女性像が多い中、そんな影を感じさせない十朱さんが演じる庶民的で明るく元気一杯のマドンナ像と寅さん、とらやの人々との絡みは陽気で明るく、シリーズの中のお気に入りの一作です。[DVD(邦画)] 8点(2010-07-30 22:10:13)(良:2票) 《改行有》

38.  男はつらいよ 純情篇 《ネタバレ》 寅さんの夜汽車の中での「故郷は遠きにありて思うもの・・・」の語りで始まる本作は、「望郷篇」という作品もありますが、様々な故郷を思う望郷の念と故郷で待つ人の思いが温かい作品です。「ふるさとの川 江戸川」を見て故郷柴又が懐かしくなりとらやに電話をする寅さん、五島の故郷の島が懐かしくなって帰る途中の若い母親、そこで森繁さんに故郷柴又を懐かしそうに語る寅さん。「やっぱり帰るなァ!」と飛び出していく寅さん。この時の渥美清さんの表情がいいなあ・・・。と、前半は色々な望郷の思いが味わい深い。そして帰郷後の話もとにかく面白い。とらやにはマドンナが下宿中。「寅がいなくて幸いだったな」なんて話していると絶妙のタイミングで帰ってくる寅さん。(この時の寅さんの姿を見たおいちゃんの鳩が豆鉄砲を食らったような表情が絶品!)そして博の独立騒動は数あるとらや騒動の中でも指折りの楽しさだと思います。そして最後も寅さんの故郷への思いが作品を締めくくります。さくらと柴又駅のベンチに座り、寅さんが家出をした時の思い出話と、電車に乗り込み、「辛い事があったらいつでも帰っておいでね」「故郷ってやつはよう!故郷ってやつはよう!」そして電車の扉が閉まった後も寅さんは何か言っているけどさくらにはもう聞こえない。このさくらと別れのシーンもまた、シリーズ史に残る名シーンの1つではないでしょうか。マドンナと寅さんの心の触れ合いがやや物足りないですが、これも僕のお気に入りの一本です。[ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-07 21:41:41)(良:2票)

39.  マラヴィータ 70歳を超え、最近はすっかり丸くなった感があるデ・ニーロですが、マフィア役になるとしっかりマフィア顔になりますね。 アメリカからノルマンディーの田舎町に正体を隠してやって来た元マフィア一家。 デ・ニーロは勿論ですが、嫁、娘、息子、家族全員がキレると何をしでかすか分からない。 特にいくつになってもお美しいミシェル・ファイファー&娘の美少女ぶりとキレた時のギャップや、 偶然が重なり対立するドンの元に彼らの居所のヒントが掲載されている新聞が届いてしまうくだりはなかなかの面白さ。 しかしヒットマンの一団がノルマンディーの田舎町に乗り込んできてからは、緊張感漂う全く別の映画のようになります。 この終盤のアクションも含め、デ・ニーロとスコセッシを迎えたベッソンの、2人へのリスペクトを随所に感じます。 特に「グッドフェローズ」と上映後に悪ノリしているデ・ニーロが可笑しかった。 いっそのこと敵対するマフィアのドンがジョー・ペシだったりしても良かったかも。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-27 21:23:53)(良:2票) 《改行有》

40.  男はつらいよ 寅次郎恋やつれ 《ネタバレ》 本作はシリーズ中でもとても珍しい特徴があります。何と寅さん、本作では2回目の登場となる吉永小百合演じる歌子と、旅先で出会ったお絹さん、2人の女性に失恋しているのです。しかもこのお絹さん、出番は少ないですが寅さんがフラれる残酷度ではシリーズ中№1といってもいい「望郷篇」の節子と並ぶほどのインパクトがありました。何と言っても「結婚を真剣に考えている相手を紹介する」と、さくらと社長を引き連れて遠路はるばる会いに来たのに、いきなり「主人が帰ってきた」と寅さん、まさに秒殺でしたからね。本作のマドンナは勿論歌子なんですが、僕はこの寅さん秒殺K.Oのお絹さんが強烈に印象に残ってしまいました。[ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-19 17:00:11)(笑:2票)


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