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プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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461.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 最後はちょっぴり湿っぽくなってしまいましたが、久しぶりに見たミュージカルの新作映画。期待通り楽しい映画でした。 前作はピリピリとした緊張感が漂う音楽サスペンスとでも言うべき映画を撮ったチャゼル監督ですが、 本作は監督の映画愛、ミュージカル愛、数々の名作が生まれてきた映画の都ハリウッドへの愛が溢れ出ているかのようです。 冒頭から鮮やかな色とりどりのクルマや登場人物の衣装の色彩感覚、そして音楽。 フレンチ・ミュージカルの巨匠ジャック・ドゥミと、ミシェル・ルグランへの愛を感じずにいられません。 以降もライアン・ゴズリングが踊りながら街灯をクルッと一回り・・・。あっ!「雨に唄えば」だ!などなど。 また、ヒロインがおばと観に行ったという「汚名」「カサブランカ」「赤ちゃん教育」。そして「理由なき反抗」 まあ、映画のジャンルはバラバラですが、映画好きってこういうものなんですよね。 他にも気が付かなかったり、僕がまだ見ぬ映画に捧げられたオマージュがいっぱいちりばめられていたんだろうな。 こんな監督の遊び心が楽しくてたまらない。 音楽の素晴らしさと共に長回しを多用しじっくり撮られたミュージカルシーンは見応え十分です。 音楽、演技、などなど・・・。己の芸を信じてハリウッドに集まってくる夢追い人達。 成功を夢見て奮闘するそんな若き夢追い人達へのエールのようなものも感じられました。 久しぶりにパンフレットを買おうと思ったのですが、もう既に完売でした。残念・・・。[映画館(字幕)] 9点(2017-02-28 18:06:14)(良:1票) 《改行有》

462.  禁じられた遊び(1952) 《ネタバレ》 何度観ても上手く感想が言葉にならない、様々な思いが胸をつく映画です。世界中で戦死した兵士や巻き添えになった市民の十字架や墓が世界中でどれほど作られた事か。空襲で両親を亡くした少女ポーレットとミシェルが死んだ犬たちのために十字架を集めて墓地を作るという子供たちの「禁じられた遊び」を通して悲しくも痛烈なメッセージが込められた反戦映画の傑作です。上手く演じようとか素晴らしく見せようといった打算が一切感じられないブリジット・フォッセーの姿と、そこに重なるナルシソ・イエペスのギターがより一層悲しさを感じさせますが、ポーレットがミシェルと出会って以降は終始ルネ・クレマンという人の優しさが感じられる作品でもあります。[DVD(字幕)] 9点(2010-02-28 17:08:38)(良:1票)

463.  余命90分の男 《ネタバレ》 すいません。かなりネタバレしています。 本作はロビン・ウィリアムスの最後の主演作です。 2014年製作。そして2014年8月、彼は自らこの世を去りました。 この事実を考えると、ロビンの大ファンだった者にとってはシリアスな内容の作品です。 邦題の余命90分は誤解だったのですが、余命僅かの身であることに変わりは無く、 間も無く自分が死ぬと悟った彼は悲観の末自殺未遂まで犯してしまいます。 今もロビンが元気でいてくれていたならば全く別の感想になったと思いますが、 その後の彼の運命を思うと辛い内容ですね。 作品の終盤、彼は悲しそうな表情で 「自分の死期を知りたいか?もし知っていたら残された時間でどんなことがしたい?」 という台詞をつぶやきますが、この時の彼はどんな思いだったのでしょうか・・・。 ロビンの大ファンの僕としては、冷静に見ることが出来ない作品でした。[DVD(字幕)] 6点(2015-04-12 17:15:18)(良:1票) 《改行有》

464.  俺たちニュースキャスター ニュース番組を舞台にした賞には無縁の典型的アメリカン・バカコメディ。ちょっともたつく時間帯はありますが、僕の好きなノリの映画です。 サンディエゴの地方局の視聴率ナンバーワンニュース番組の4人の野郎どものヒゲ、長髪、カウボーイハット、メガネなど、顔の周辺にアクセントをつけたコメディ仕様の微妙な風貌もいいし、ライバル各局のアンカーマンをはじめ、豪華な顔触れのノンクレジット組といった遊び心も楽しいです。 終盤のピンチにも犬と熊の話し合いで解決、その犬と熊の会話に字幕を付けるとか、とことん無邪気な雰囲気もいいですね。 まだニュース番組が男の世界だった頃にアンカーウーマンを目指すヴェロニカの存在に、作品の舞台となる時代の空気を入れていますが、あくまでも無邪気でアホなノリがコメディ好きには嬉しい作品です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-25 16:21:36)(良:1票) 《改行有》

465.  私を野球につれてって ミュージカルとしても、野球映画としてもとても楽しい映画です。汽車での移動、ナイター照明も電光のスコアボードも無く、勿論各チームのマスコットキャラクターや凝った演出も無いMLB草創期のスタジアム、そんな時代を感じさせるユニフォームと帽子。「古き良き」という言葉がピッタリと当てはまる。昔からMLBが大好きだった自分にはこんな雰囲気がたまらなく嬉しい作品です。そして今MLBのスタジアムではセブンス・イニング・ストレッチで“take me out to the ballgame”が大合唱される。お年寄りや年配のファンも、子供や若い世代のファンもスタジアムで野球を楽しむファンがこの歌を大合唱する。恐らくアメリカでは世代を超えてこの映画が愛されているのでしょう。観るとそれも納得、古き良きアメリカと野球が描かれたとても楽しいミュージカルです。[DVD(字幕)] 8点(2010-01-09 22:41:29)(良:1票)

466.  とらわれて夏 《ネタバレ》 冒頭から、この邦題に似つかわしくない張りつめた不穏な空気が漂う。 母と1人息子。母は夫と別れたことからまだ立ち直れていない。少年も父親がいない寂しさを抱えている。 その前に現れた1人の非常に危険な男。 この前半はあまり音楽も使われず静かに作品は動き出しますが、 その分1つ1つの物音や母と息子の目線など、緊張感漂う作品の空気が見事。 それでいて、この危険な男が徐々に意外な素顔を見せる。 どこか優しさがあり、料理上手で器用。 料理の他にも、男手の無い家でクルマや家の修理を買って出る。そして少年に野球を教える。 夫と父がいなくなった2人の前に突如現れた、招かれざる客であるはずの危険な男が徐々に微妙な存在に変わっていく。 作品の空気もこの3人からも徐々に緊張感が薄れ、あたたかみが増していきます。 作品は不安定な空気を持続しながらも、その中にあるあたたかみに実に不思議な味わいがあります。 しかしこれらは過去の出来事であり、少年による回想を交えて品は進むので、 この不安定な幸せは長くは続かないであろうことを匂わせます。 次第に作品の焦点はこの3人は果たして本当に幸せになれるのか?というところに変わっていきますが、 少年が町で出会った少女が変なたとえ話を持ち出す。それは「ボニー&クライド」。 これによって見る者はますますこの3人から目が離せなくなっていきます。 ジェイソン・ライトマンは近年の作品の「マイレージ・マイライフ」や「ヤング≒アダルト」では、 人生の折り返し地点を過ぎた頃の男や女の揺れる気持ちを表現してきました。 本作はそこに思春期に差し掛かる子どもの存在を実にうまく挿入しています。 夏休みが終わり、新学期が始まる日。警官、銀行、隣人が次々に不安感を掻き立てる。 そして徐々に大きくなってくるパトカーのサイレン・・・。 しかし本作は「ボニー&クライド」にはならなかった。 長い年月を経てのラストシーンが感動的です。[DVD(字幕)] 9点(2015-07-23 21:17:15)(良:1票) 《改行有》

467.  フルートベール駅で 《ネタバレ》 アメリカに今も根深く存在する人種差別。そのやりきれない事件を怒りを抑えるかのように静かに淡々と告発する。 かつては罪を犯し、刑務所に服役した過去を持つ。 しかし子煩悩で、母親や祖母思いの一面。 勤め先を解雇されそうになっても、安易に悪の道に戻ろうとせず、何とかもう一度働けないかと店長に談判する。 買い物に来た白人女性に見せる陽気で人懐っこい一面。 1人の妻子ある黒人の若者オスカーの、事件に至る大晦日から新年を迎える1日を淡々と実に丁寧に描いています。 作品の大半を占める、黒人青年の何気無い1日の描写が効いている。 そんな1日の終わり、新しい年が明けた矢先に起こった事件。何ともやるせない思いが残る。 病院で彼の無事を家族や友人が祈っている。本作を見る者も同じ思いで祈る。しかし・・・。 撃った白人警官は11ヶ月で刑務所を出所したという。 撃った側と撃たれた側、これが逆だったならどうなっていたのでしょうか・・・。[DVD(字幕)] 8点(2014-09-10 21:43:20)(良:1票) 《改行有》

468.  終戦のエンペラー 《ネタバレ》 作品の視点はアメリカ人の側から描かれており、終戦ものとしては日本人にとってはあっさりした作品になっています。東条英機、近衛文麿、木戸幸一といった実在の大物も「天皇に戦争責任はあるのか」というGHQの捜査に対する一証人として登場する程度ですが、これも映画の視点を考えると仕方がないところだと思います。 また、本作はアメリカ人にとっては理解が困難な日本の精神文化や、特に当時の天皇とはどういう存在だったのかという点にも焦点が当てられています。天皇の登場はラストのマッカーサー邸での会談のみですが、2人が並んで映った写真と共に有名なこの会談を見せてくれただけで十分だと思えました。 日本に思い入れがあり、日本というものを理解しようとし、終戦直後の日本であの立場で、当時の日米の置かれた状況と天皇をどう処遇すべきかを感情論ではなく冷静に分析できるアメリカ人がいた。本作のいい所はその名が広く知られたマッカーサーではなく、フェラーズ准将を主人公としたところだと思います。 もう1つ描かれているのがフェラーズと日本人女性アヤのロマンス。ここにはフィクションが含まれているようですが日本人女性との出会いが、フェラーズが日本について学び日本への思い入れが深まることになる重要なきっかけになっています。 マッカーサーは本作では脇に回っていますが、演じたトミー・リーは流石に貫録のある存在感がありました。[映画館(字幕)] 7点(2013-07-31 18:20:06)(良:1票) 《改行有》

469.  カムバック・トゥ・ハリウッド!! 《ネタバレ》 デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、トミー・リー・ジョーンズの豪華競演。 近年、ハリウッドでも爺さんたちが元気です。 こういう爺さんトリオものが増えてきたなあと思いますが、 中でもカッコいいのが、今は落ちぶれてしまったけど、往年の西部劇の大スターを演じるトミー・リーですよ。 撮影中の事故に見せかけて彼を殺して保険金を騙し取るというストーリーなんですが、 カメラが回る中、なんだかんだでことごとくその危機を切り抜け、ことごとくそれが名シーンになっていく。 彼を殺しに来た、フリーマン演じる、無類の映画好きのギャングのボスも惚れ惚れしてしまう。 西部劇のヒーローとはかくあるべき。 時の流れと共に映画の流行も変わっていきますが、変わるべきではないこういうお約束もいいものです。 この「西部の老銃士」がラストのように大ヒット作になるかは別ですけどね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-27 17:32:28)(良:1票) 《改行有》

470.  チェブラーシカ(1969) 実に不思議な魅力のある人形アニメです。楽しいし見ていて癒される愛らしさがある作品ですが、何でしょうかね?このあまり味わったことのない独特の雰囲気は・・・。淋しさが漂いつつもその中に明るさや無垢さがあり、どの話もチェブラーシカとゲーナの行動は人の良心に基づいている。小さな子どもにも大人にもそれぞれの感じ方、楽しみ方が出来る今に見ても良質のアニメだと思います。チェブラーシカとゲーナの表情の豊かなこと!勿論チェブラーシカの愛らしさも魅力ですが僕はワニのゲーナに惹かれました。子ども達が見たらきっとチェブラーシカの愛らしさのとりこになることでしょう。この手作り感、あたたかみがいい。[DVD(吹替)] 8点(2010-05-17 19:50:47)(良:1票)

471.  私が愛した大統領 僕はビル・マーレイが好きなので、この出世?が嬉しいのですが、あのビル・マーレイが大統領を演じることになろうとは・・・。 イギリス国王(「英国王のスピーチ」のジョージ6世です)を前にしても時にユーモアを交え老獪さ見せる大統領像もいいけど、 英国王がアメリカにやって来る前の大統領とデイジー、2人のゆったりと時が流れる秘められた時間帯がいい。 フランクリン・ルーズベルトと言えば、アメリカの歴代大統領でもかなり人気のある人ではないでしょうか。 これはイギリス映画ですが、アメリカ映画なら全く違った中身や描き方になっていたのかもしれません。 本作最後のデイジーの心の声が印象的。「この当時はまだ世間には秘密を明かさない寛大さがあった。」と。 確かに今の世の中ならそうはいかないかもしれません。 大統領が国民に語りかける感動的なスピーチがあったりする訳でもなく、 カリスマ大統領の誰も知らなかった安らぎのひと時とそんな時にいつも傍にいた1人の女性を描いた、 一風変わったテイストのイギリス製作のアメリカ大統領の伝記ものです。[DVD(字幕)] 6点(2014-07-19 20:29:48)(良:1票) 《改行有》

472.  おかしなおかしなおかしな世界 1963年作、アメリカン・ドタバタコメディ超大作。結構なバカ映画です。 ある大物犯罪者が35万ドルもの大金を隠した場所を言い残し交通事故死。 その事故現場に居合わせたごくごく普通の連中に、珍道中の最中に出会った、ごくごく普通の一般市民の皆様に、 最後はお偉い警部様までもが、あぶく銭に目がくらんで35万ドル争奪戦を繰り広げる。本当にくだらない作品です。 大御所ミルトン・バールをはじめとするベテランコメディアン達に加え、 名優スペンサー・トレイシーやエセル・マーマンといったスター達の体を張ったバカコントがこれでもかと挿入されます。 監督があのスタンリー・クレイマーというのが一番の驚きですが、 普通の人たちが大金を目の前に豹変していく様にはちょっとだけ皮肉が込められているようにも思えます。 我先にカネの隠し場所にたどり着こうとカーチェイスも頻繁に挿入されますが、演出やスタントにキャリー・ロフティンの名が。 この人、スピルバーグの「激突!」の殺人トレーラーのドライバーの人ですよね。ちょっと納得です。 終盤にはチョイ役でピーター・フォークが登場。 本作の2年後、似たテイストのある公道爆走コメディ大作「グレートレース」ではしっかりいい役を貰っていました。 このようにスターが出世していく一過程が見られるのも映画好きには嬉しいところです。 途中は中だるみもあるし、160分はさすがに長い。今に見ると笑えるような笑えないような微妙なギャグもあり。 しかしこれが60年代前半の作品であることを考えると当時としてはなかなかのコメディ大作ではなかったかと思います。[DVD(字幕)] 8点(2018-10-28 20:10:19)(良:1票) 《改行有》

473.  男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋 《ネタバレ》 第17作の池ノ内青観、第19作の藤堂の殿様、そして本作の加納作次郎。いずれも寅さんとの出会いのシーンがいい。偉い人とは知らずに、小遣いにも不自由してるようなじいさんと勘違いして寅さんが安酒や茶を奢る。この偉い人を演じるのがいずれも大物で、寅さんと実にいい味の間を作り出します。 本作は風情のある京都や鎌倉が舞台ということもあり、落ち着いた雰囲気が魅力のシリーズ中期の良作だと思います。京都や鎌倉の風景とマドンナ役のいしだあゆみの醸し出す雰囲気もとてもよく合っています。 ですが実は本作はシリーズ中の苦手な作品の1つなんです。それは他の作品には無い寅さんとマドンナとの間なんだと思う。丹後のかがりの実家、後半のとらやでの再会に鎌倉デート。寅さんらしさは影を潜め、二人のシーンを観ていると息苦しくなってくる。どうも寅さんを見て味わいたい雰囲気ではないんですね。 ですが、加納作次郎作?の怪しげな焼き物を売る寅さんと「買った!」と手を挙げる加納。バイの最中に2人が再会するラストは何とも粋な終わり方でした。 [ビデオ(邦画)] 7点(2010-11-07 15:46:13)(良:1票) 《改行有》

474.  ブルーバレンタイン 《ネタバレ》 ある男と女が出会い愛が芽生え結婚に至る過去と、その結婚生活に行き詰る今を同時進行で描く。特に今のパートに関しては切ないというか、見ているのが辛い映画です。 2人それぞれに楽しかった日々を思い出すかのように、「今」の合間に挿入される幸せそうな過去の2人。揺れる手持ちカメラの映像の中の過去の2人は不安定でもありますが、若さや躍動感が伝わってきます。それだけに今の疲れたような2人との対比が痛々しく辛い。 結局は2人が別れるまでを見せる作品ですが、映画だからこそ、愛する娘と共にもう一度再生の過程を歩み始める2人の姿で終わってほしかった気もします。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-01 21:22:29)(良:1票) 《改行有》

475.  お熱いのがお好き 《ネタバレ》 時代が変わり、笑いのツボが変わり、若い頃に観て大笑いした人が中年になり、年をとって何度見直してもやっぱり楽しいコメディの大傑作だと思います。観る度にこの作品が大好きでたまらない人と10人くらいで集まってお酒でも飲みながらこの映画の楽しさを語り合いたくなりますね。「ジャックとトニーの掛け合いがやっぱ最高でしょ!」「僕はダフネが求婚されて浮かれて踊ってるシーンが一番笑ったなあ!」「ワタシは夜汽車のパーティーが楽しかったなあ!」「俺はマリリンが可愛くて最高だった!」「あの二組のデートの夜も楽しかったんじゃない?」「そうそう!」「分かる、分かる!」なんてね。一晩中でも盛り上がれそうじゃないですか!これはそんな映画だと思います。ダフネさん、ジャック・レモン・ファンの僕にとってはいくら女装して裏声で話してもその笑い方で一発でレモンさんだと見破りますよ!そして永遠のセックスシンボルなんて称されるマリリンですが、僕にとっては本作でもみせてくれるようにやっぱり可愛くてチャーミングなマリリンなのです。あの見事なまでにあっけなく素晴らしいラストまで最高のテンポの良さで楽しませてくれるワイルダーの見事な脚本と語り口。10点満点です。[DVD(字幕)] 10点(2009-06-04 00:09:41)(良:1票)

476.  ファミリービジネス 《ネタバレ》 全然親子に見えないけどまずは祖父と父がいい。このジェシーとヴィトーの二人の人物像とショーン・コネリー、ダスティン・ホフマンの二人の名優の風貌や持ち味が実によく合っています。確かな演技力を持つこの二人の掛け合いは見応え十分です。親子3代それぞれが演じる役の人物設定がよくできており、それぞれに共感できる部分がある。特に家族を愛するという点では共通するが息子、孫の価値観の形成、生き方に多大な影響を与えてきた祖父ジェシーの魅力ある人物設定と演じたショーン・コネリーの演技が素晴らしいです。これまでの人生で一番楽しかったのが息子も孫も盗みであるという結論が残念ではありますが。そしてジェシーという人間がよく表れているラストの葬儀が良かった。この街で生涯をすごしたジェシーとのお別れに訪れた入り切れないほどの人々に混じり、恐らくはジェシーが大変お世話になったのであろう、大勢の制服の警察官がいたのが良かった。彼らもまた、手を焼かせられたけどジェシーの事が憎めなかったのでしょう。そんな参列者が皆で歌う“danny boy”がいい。ジェシーを見送る歌として見事な選曲でした。[DVD(字幕)] 7点(2010-04-29 18:26:51)(良:1票)

477.  拝啓天皇陛下様 これまでに寅さんを何回見たか分からない僕にとっては、渥美清=寅さんのイメージがあまりにも強すぎるのです。 しかし本作の見ている間はずっと、不思議と寅さんを思い出すことはありませんでした。 本作の中ではすっかり渥美清=ヤマショーになってしまっていました。渥美清の凄さを改めて思い知らされます。 渥美清が笑わせ泣かせてくれます。生涯の友に振り回されながらも受け止める懐の深さを感じさせる長門裕之のムネさんも実にいい。 冒頭で語られるヤマショーの生い立ちに、当時の農村の窮状を思わせる手紙。当時の若者が避けては通れない軍隊生活と戦争。 そして戦後の混乱期。ヤマショーが徴発と言いながら鶏を農家から盗んでくる。 昭和22年ごろと言えば、まだまだ遅れて復員してくる人もいたであろう貧しく苦しい時代。 戦中と戦後の境界線が曖昧になってこんな騒ぎが起こることもあったのかもしれません。 ヤマショーも少しずつ終戦後の暮らしに順応し始めたかに見えましたが、しかし・・・。 戦中から終戦直後にかけて、男と女も、誰もが戦争に人生を翻弄された時代。 ヤマショーとムネさんの出会いと別れと再会の中に、そんな時代の世相と時の流れをとても巧く重ね合わせていく。 ヤマショーのキャラクターもあり、ブラックユーモアも含みつつあっけらかんとした作品の空気の中に、 戦中から終戦直後を生きた庶民の苦しかった日常を描き出す。いい泣き笑いのある人情喜劇でした。[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-10-16 18:16:29)(良:1票) 《改行有》

478.  やさしい嘘 「やさしい嘘」、その意味は序盤にすぐに分かったつもりでいた。おばあちゃんを悲しませないための娘と孫のやさしい嘘だと。しかし、嘘はこれだけでは終わらなかった。おばあちゃんもまた、嘘をついた。それは全ての事情を理解した上で自分の事を思ってくれている娘と孫へのとてもやさしい嘘でした。いくらやさしい嘘でもいつかは行き詰ってしまう日が来るかもしれないし、この家族もいつの日か最初の嘘の発端となった現実を家族それぞれは理解していても、家族全体として受け入れなければならないのかもしれません。移民、不法労働、不法労働であるがために何かあってもすぐに家族に連絡がつかずに起こる悲しい現実、それでも祖国を出て出稼ぎに出ざるを得ない得ない祖国の苦しい事情。ある一つのグルジアの家族の物語を通して非常に重い問題を取り上げた作品でもあったように思います。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-23 20:38:28)(良:1票)

479.  エリザベスタウン 《ネタバレ》 仕事で会社に大損害を与え、クビに。挫折のどん底にあった男が人生をもう一度再生していくストーリー。 こんな辛い時、やはり人の優しさに触れたいと思うし、家族や身内っていいものだなと気付かされます。オーランド演じる主人公の男が心の傷を癒し、人生を再出発するまでの全編を通して流れる、穏やかで優しい空気がいい。 そこに流れる音楽。やはりキャメロン・クロウの映画の音楽のセンスはいいですね。その中でも、スーザン・サランドンが舞台でジョークを飛ばし、名曲”ムーン・リバー“が流れる中、決して巧いとは言えませんがタップダンスを踊るシーンにはジ~ンときました。前半の長電話のシーンも、2人の会話を挿入曲がかき消しますが、その挿入曲と2人の電話をしている様子を見ていると2人の心の距離が縮まっていくのが分かるようです。 終盤のプチロードムービー的な展開も良かった。ちゃんと助手席のミッチにもシートベルトを締めてあげる。こんなさりげない優しさもいいですね。旅の最後には誰が待っているのかバレバレなんですけど、こういう映画にはこんなベタなハッピーエンドがいいと思います。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-04-03 21:29:04)(良:1票) 《改行有》

480.  アルゴ探険隊の大冒険 巨匠ハリーハウゼンの素晴らしい技術をたっぷりと堪能できる1963年作、イギリスのアドベンチャー大作。 作品によって恐竜だったり、本作のように巨大な神の像やモンスターが出てきたり。 ハリーハウゼンのこういう映画はやはり楽しい。 昔の特撮映画を見ると、改めて今の映画の映像技術の凄さも感じますが、 こういう手作り感にも今のCGとはまた違った楽しさがあるし、この頃のこうした特撮もまた映画の進歩の歴史の一部。 ギリシャ神話が基になっていますが、人間界を見つめる神々がほのぼのとしていたりして、難しさは全くありません。 子どもの頃にTVのロードショーで見た記憶がありますが、楽しかった記憶しか残ってないですからね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-10-31 10:32:51)(良:1票) 《改行有》


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