みんなのシネマレビュー |
|
41. 悪魔の手毬唄(1977) 《ネタバレ》 犬神家の一族よりこっちを評価します キャッチャーなシーンこそ少ないものの抑え気味の演出で村にみちる恐怖がひしひし伝わってきます。 なんといっても演技陣が良い。 若山富三郎と岸恵子の会心の演技。 陰惨な事件にあって一服の清涼剤加藤武。今回は石坂浩二が少し下がって演技していたのが良かったように思いました。 横溝正史原作なんでなんじゃこりゃ感は否めないんですがそれを超えるものがあります。[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-09-21 16:46:43)(良:1票) 《改行有》 42. トキワ荘の青春 《ネタバレ》 評価低いな~ この映画と「まんが道」や「愛しり~」を比べたらいかんのですよ(どっちも大好きで全巻持ってるけど)。 これはトキワ荘の栄光よりもダークサイドにスポットを当ててるのよね。 暗くてあたりまえ。 もちろん当時の雰囲気やエピソードとかはA氏の描いた漫画のほうが正確なんだろけどそんなことは問題じゃない。 良質で健全なスポーツ漫画を子供たちのために描こうとするがために時代遅れになる寺田ヒロオ、説明不要のダメ人間森安なおやがこの映画の主人公。 藤子コンビや石森、赤塚じゃないのよ。 今まで売れなかった赤塚不二夫が描きたい漫画が描けるようになり、売れっ子になる上り調子のエピソードさえも森安や寺田との対比のためのものにしか見えない。 牛乳配達(新聞だっけ?)で「売れないまんがなんかやめてしまえ」って言われた森安が「これがなかなかやめれんのですわ」ってつぶやくシーンを市川準監督は見せたいのでは? だいたいトキワ荘モノにつげ義春が出てくるところからこの映画の方向性がわかる。 一応住民だったこともあるらしいけど普通とりあげないでしょ。 しかしただ敗者を取り上げる暗い映画じゃないのがわかるのがラストの藤子コンビが寺田に「相撲しませんか?」って誘うシーンと土手で背番号0の少年に野球ボールを渡すシーン。 漫画だけじゃない絆でみんなつながっていたということ、そして自分の漫画が確かに子供たちに読まれ、子供たちを育んだいるということを美しく表現している。[ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-25 10:52:12)(良:1票) 《改行有》 43. Kids Return キッズ・リターン 《ネタバレ》 たけしの監督作で唯一大好きな作品。 なんの進歩もない二人とうだうだな学生生活がリアル。 男子校ってこんなんなんよねー。 (ちなみにウォーターボーイズの男子校生活はかなり白々しく感じる) 私は「進歩しない、なにか事件があっても登場人物の本質はなかなか変わらない」という作風に強く惹かれる。 いくらチンピラの中で出世しても、いくらボクシングがうまくなっても根本的にダメな部分を持っているせいで二人とも夢破れる。 最後のセリフは「希望」や「負け惜しみ」と捉えるだけじゃないもっと映画としては別の意味があると思うけどどうやろう? 「良くも悪くも相変わらずだなこの二人、なんにも変わっちゃいねぇ。ほんと進歩ねぇな」ってたけしは言いたいのではないやろうか。 うーんうまく書けない。[DVD(邦画)] 9点(2009-07-24 16:44:49)(良:1票) 《改行有》 44. ALWAYS 三丁目の夕日 物凄く予定調和! しかし裏を返せば観客のニーズを完璧につかんで「観たがってるモノを見せきっている」映画ともいえる。 この舞台になった時代を知らなくても、現代人が求めてやまない幻想の全てがこの映画にあるといっても過言ではないと思う。 あまりにも完璧すぎてあざとさはなぜか感じなかった。 よくできた優等生な映画。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-15 19:29:47)(良:1票) 《改行有》 45. 猿の惑星 《ネタバレ》 最後のどんでん返しが名高い映画です。 この衝撃を味わってないのは人生損してします。 この映画を初めててみた時、母親にラスト15分ほどでネタバレされて丸損です。 どんでん返しの醍醐味を味わえない代わりに目がいったのがキャラクターの描き方。 すごいいい描き方してるんですよね。 中でもジーラ博士は一押し。 人間だったらぜったに惚れてしまうくらいいい女。 でも猿。婚約者や甥、科学省の偉いさんもいい味出してる。 猿を人間と異質のものとしないで人間よりも人間らしく描いているせいでユーモアも恐怖も倍増。 ほんまよくできた映画です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-09-28 17:15:06)(良:1票) 《改行有》 46. シラノ・ド・ベルジュラック(1990) 《ネタバレ》 セリフ回しがみごと! これフランス語理解できて聞いたらもっといいんやろうな・・・。 フランス風浪花節なストーリーがめっちゃツボでした。 シラノは唯一無二のヒーロー像やと思う。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-07-26 08:53:40)(良:1票) 《改行有》 47. エージェント・マロリー 《ネタバレ》 総合格闘家ジーナカラーノ目当てのスケベな気持ちで鑑賞。 もっとお下劣なバリバリのアクションを期待していたら意外にスタイリッシュな構成の「立派」な映画でした。 ジーナカラーノって他の映画とかドラマに出てないの? 演技完璧じゃないですか。 反面、アクションは期待した程満足できませんでした。 映画館でマロニーちゃんをもらったんですけど別に点はプラスしません。 [映画館(字幕)] 6点(2012-10-20 09:09:00)(笑:1票) 《改行有》 48. 12人の優しい日本人 あまり三谷幸喜の笑いは好きではなかったんやけどこれはなかなか。 職場でこんなレベルの議論することはないやろうけど、町内会や学生同士のディベートではよくある感じではないやろうか? 12人は大抵デフォルメしすぎてそのまんまこの世にはおらんやろって人ばかりやけど私にとって善人のおばちゃんだけ物凄くリアルだった。 もしかしたらこれからの人生おばちゃん以外の人らにも出会う機会があるのかもしれない。 12人の怒れる~のパロディで作ったつもりなんやろうけど、製作された1991年に18年後本当に陪審員制度ができるとは誰が予想しただろう。[地上波(邦画)] 7点(2009-08-02 23:25:59)(良:1票) 《改行有》 |
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS