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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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評価順123456

41.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 「あの」エイリアンの続編ですから関係者は相当なプレッシャーだったと思います。しかも180度の方向転換を行うとは、、キャメロン監督は凄い勝負師だ(笑) 「今度は戦争だ!」中学生だった私もワクワクしてロードショーを観に行き、帰りは興奮冷めやらずといった感じで大満足でした。 パート1では得体のしれない生物を相手に受身が多いストーリー展開でしたが、キャメロン監督はこの点をよく理解していて今度はリプリー(シガニー・ウィーバー)に派手な攻撃をさせます。今観返してみるとパワーローダーの流れはチョット弱いですが、あの当時は画期的で「行け行けゴーゴー!」と最高に盛り上がったものです。後のTVでもパロディでよくみかけましたね。 しかし新しいことばかり取り入れている訳ではなく、パート1の流れを丁寧になぞっている部分も多く見られます。脱出できたと思ったらアイツが乗っていた流れもしっかり踏襲していますし、またビショップネタ(ランス・ヘンリクセン)もパート1の恐怖再来かと思わせつつ、あの展開は最高としか言いようがありませんでした。 完全版に関してはより深掘りされた感じで好印象です。リプリーに子供がいたことを強調するオープニングの流れは少し違和感を感じますが、まあ、実は地球に子供が居ましたよと言われてもあり得ることなので許容範囲でしょう。この流れはラストのニュートへの伏線であることは明らかですが、、ばっさりカットした劇場版も決して悪くはありませんでした。(劇場版も完全版もどちらも出来が良いという、非常に珍しいパターン) エイリアンもバック・トゥ・ザ・フューチャーやゴッドファーザーのように全シリーズを通して一つの映画として評価したい作品です。パート3と4は多少問題があるかもしれませんが、シリーズ全体を通して見たらきちんとつながっていて決して悪はありません。[映画館(字幕)] 9点(2014-09-06 18:00:04)(良:1票) 《改行有》

42.  復讐捜査線 《ネタバレ》 最近は世間一般の評価と自分の評価に多少のズレを感じることが増えました。。この映画も低評価ゆえ見送っていましたが、最近観た中では高評価できる映画でした。 ネタバレしますので詳しくは書けませんが、扱っている話題にも無理がなくリアリティのある内容になっています。映画では大げさに描かれていますが、現実の社会でも大なり小なり有り得る話だろうなという怖さを感じます。アクションの描き方も安心のメル・ギブソン印といった安定感。ほどほどのアクション描写に留めているので映画がより深いものになったような気がします。(監督は007も撮影しているんですね) レイ・ウィンストンが助演と思いきや、ラストでかなりおいしい部分を総取りしますのでその点も渋い演出だったと思います。なぜ彼がラストでああいった行動に出たのか意味が判らないといったレビューもありましたが、彼も不治の病でメルギブに肩入れしたくなっただけですきっと。 全体的に少し暗めの映画ですが、落ち着いた映画ともいえます。独身者でも十分に感情移入できますが、、年頃の娘を持つお父さんだったらさらに感情移入100倍と思います。ここにアクセスしてくるような映画ファンにはお勧めできる映画です! (ただ、メルが拉致され手錠をハズして脱出するくだりは、ご都合主義丸出しで無駄です。そもそもなくても問題ないシーンですアレ)[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-08-29 12:36:25)(良:1票) 《改行有》

43.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 エイリアンとしてはイマイチ面白くないのですが、普通のSFとして見れば結構面白かったです。そもそも、リドリー・スコットのエイリアンというだけで期待値が最大まで上がってしまうのが、ある意味最高に不運な映画な訳ですが、でもまあ・・ リドリーご本人さんが自ら進んでやっていることなので擁護はできませんよねぇ。。 79年エイリアンの時はクルーの行動にもある一定の共感がありましたが、プロメテウスと本作はとにかくクルーの行動にイライラしっぱなしです。「君たち、バカなの?死ぬの?」のオンパレード。監督さんボケちゃってるんじゃねーの?というレベルです。前作・今作を見て思うのは、もう完全なスピンオフ扱いに徹して、「アンドロイドの物語」として作ってもらったほうがよっぽど面白かったと思います。 文句タラタラですが見て損したというほどでもなく、まあ、、「金が掛かってるSF見たよねー(白目)」という程度の満足感はありました。エイリアンの続編として腰を据えて鑑賞するのではなく、あくまでライトな感覚でお祭りネタとして楽しむSF作品の超大作。[インターネット(字幕)] 6点(2017-12-29 11:53:08)(良:1票) 《改行有》

44.  ソウ4 《ネタバレ》 マラソン鑑賞中ですが、とにかく判り辛かったです。実は3と同時進行だったとするならば、もっとシンプルかつ正々堂々「同時進行でっせ!」と、宣言したほうが良かったように感じました。特に冒頭の解剖シーンのせいで訳ワカメ。 そもそも4ではFBIと合同になるほどの大捜査になっているのに、実はその裏で3の話が進行していた。というのは少々無理がある。3は「あのアマンダ」が主体で事件を起こしている訳なので、もっと粗が目立っても良さそうなもんです。(女医が行方不明だ。だけで済むものだろうか?) 例えば4は奥さんとの幸せな回想シーンからスタートし、3でアマンダが壊れてゆく理由が「ホフマン刑事が後継者に認定された為」として、3と4のゲームを絡ませてくれたほうが映画として自然だったような気がします。そして例の解剖シーンは5の冒頭へ持ち越したほうが時系列的にも判り易かったのでは・・ よってこの点数。(これだけ文句を書いてこの点数というのはある意味上等ですかね。。さあ今夜はパート5だ)[DVD(字幕)] 4点(2015-01-16 11:46:28)(良:1票) 《改行有》

45.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》 《ネタバレ》 昔は面白かったんですけどねー。。大人になって再鑑賞して感じるのはとにかく「根拠のない自信と度胸はシラける」ということです。この主人公のみに許される禁じ手を堂々と使って話が進んでゆきますので、この部分を楽しめるかどうかがkeyになります。インディジョーンズシリーズ、リーサルウェポンシリーズ、ジャッキーチェンシリーズが楽しかったのは子供のうちだけだったと痛感します。あれほど大好きだったインディシリーズが色褪せてしまった瞬間でした。 辛口でしたが冒険活劇としてはツボを押さえた名作なのでどなたでも楽しめる映画なのは間違いありません。特に序盤の玉コロコロ付近は素晴らしい仕上がりです。しかしどうもその後の流れが微妙に退屈します。大人になるとこんなにも歪んでしまうのかと、、少しだけ自己嫌悪を感じる私くしでありました。[DVD(字幕)] 6点(2015-09-08 02:05:00)(良:1票) 《改行有》

46.  メカニック:ワールドミッション 《ネタバレ》 見たら忘れる系の大型アクションムービーといった感じで、全体的にソツなく無難な仕上がりでした。とにかく前作同様軽い、軽いっす。ジェシカも年齢の割に若くて色っぽいのですが演技も価値観もなんか軽い(あ、これは昔からか) 超予定調和でサクサクっと進みますが、まあそれでも第一と第二の暗殺は結構面白かったです。第三の男の導入部、敵のアジトが見える場所(病院のヘリポート)から、狙撃×救急連絡×病院のヘリをタクシー替わりにして自動的にアジトに到着、の一連のシーケンスは失笑です。オイそれお手軽過ぎるだろー(笑) ラストは一応凝った作りですが、彼女の元に現れた最強ハゲにはチョット笑っちゃいました。なんかサングラスが似合ってない感じで、例えるなら2ちゃんの愛されキャラ「モナー」に似た雰囲気を醸し出しちゃってましたね、なんか彼ってお茶目。 無駄なシーンがなく変に拘らない脚本は潔いです、この点は高く評価したい。暇つぶし映画としては申し分ない出来栄えです。[インターネット(字幕)] 5点(2019-08-25 17:00:46)(良:1票) 《改行有》

47.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 超高評価が全く理解できない映画でした。この主人公は元から「頭脳明晰で、体力も忍耐力も備わった特別な人」です。冤罪がなければ超エリートだったわけで、そんな高レベルの人間が正しい手順で努力し、そしてその結果、さらに柵ボタ形式で素晴らしい結果がやってきたという超ラッキーな寓話です。(ま、ラッキーだとはいえない時間が長すぎますが) 正直、ご都合主義が過ぎるという印象しか残りませんでした。そもそも主人公はコレで自分の人生に納得したんでしょうかね?冤罪なのに脱獄するのが正義だったのか?プリズンブレイクと同じようにしか見えません。。真面目な話、そんなに良いですかね、この映画??[ブルーレイ(字幕)] 2点(2014-09-24 11:43:55)(良:1票) 《改行有》

48.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 社会派で重たい映画だろうとパスしていましたが激しく後悔。アクション&社会派のバランスがとても素晴らしい極上のエンタメ作品に仕上がっていました。プリオ氏&ジェニファー&シャイモンの演技も最上のものですが、彼ら=本人さんにしか見えない点がちょっと残念。仕方がないことですが有名すぎるのも考えものですかねぇ。 上映時間は長めですが全体的にストーリーのまとまりが良くて時間を感じさせない仕上がりです。過不足なく、これ以上は削れないだろうなという絶妙の編集です。特に子供の洗脳シーンやジャイモン・フンスー (ソロモン)を証言台に立たすシーンも丁寧に描いてあるのは素晴らしいと感じました(ココ大切) ディカプリオとジェニファーとの淡い恋愛も取ってつけた的な意見はありますが、適度な比重でバランス的にはとても良かったと思います。大人の世界では出会って右から左へ流れて行く際に、こういう感じの恋愛感情はよくあることです。結果的に結ばれることなく死んじゃうのは残念ですが、変にハッピーエンドよりはリアル志向で良かったと思います。(ラストのプリオ氏もカッコいいし) 総じて素晴らしい作品なので色んな人に広くお勧めできる映画だと思います![ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-04-11 18:27:56)(良:1票) 《改行有》

49.  アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル 《ネタバレ》 正直なところマーゴット・ロビー(トーニャ役)はあまり好きな女優ではありません。でも本作の彼女はとてもよくハマっていて、ほとんど本人に見えるくらい同化していました。今思い返すと「ナンシー・ケリガン襲撃事件」の当時の私はハタチくらいで、オリンピックも襲撃事件も軽く流す程度でした。大分叩かれまくっていたトーニャご本人ですが、同年代ということもあってか「普通に可愛いんだよなあ」といった印象が今も残っています。映画ではどこまでが真実でどこまでが作り物なのかはよく判りませんが、エンディングでのリアル映像を見比べると関係者全員非常に良く似ていますね。 この映画を見て最初に感じたことは「やっぱり教育が全てだよなぁ」ということです。もちろん母(アリソン・ジャネイ)の育て方は間違っていますが愛が無かった訳ではなさそうです。旦那のジェフ(セバスチャン・スタン)も同様。全ての登場人物にいえる問題は「教育が行き届いていなかった」ということに尽きます。教育がゆきとどいていない人間が母になり、そして実子を教育しようとしたことが全ての元凶で、当時、もし3歳のトーニャをコーチ(ジュリアンヌ・ニコルソン)に委ねておけば、もしかしたらもっとまともな人間に育ったかもしれません。 映画の展開は本当に素晴らしかったです。ストーリーの展開のさせ方も素晴らしいのですが、最初から貫くインタビュー形式の構成は最高でした。たまにあるカメラ目線やセリフも素晴らしいし、何よりリアル本人と雰囲気がそっくりなほどの完成度の高さです。襲撃の緊張感、その後犯行が見つかるかもしれない緊張感を保ちつつほころびが広がる感じも上手くて、トーニャだけが「またオリンピックに出られるわ♪」と喜んでいるいびつな構図もよく観客に伝わっていました。何度も見たい映画ではありませんがボクシングのシーンも含めて〆も文句なし!私は恥ずかしながら存じ上げておりませんでしたが、、グレイグ・ギレスピー監督は本当に素晴らしい仕事をしたと思います。[インターネット(字幕)] 8点(2022-09-08 14:54:55)(良:1票) 《改行有》

50.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 序盤から妙に面白い。この映画が色褪せないのはやはり「他人の生活をのぞき見る」ことの普遍性でしょうか。またミザリーを書いたキングが参考にしたかどうかは知りませんが、主人公がギプスで歩けないというシチュエーションは秀逸、否応なしに観客の期待値も上がるというもの。 主人公ジェフリーズ(ジェームズ・スチュワート)のグズっぷりがなぜか心地よく、個人的には「素晴らしき哉、人生!」よりも、「ロープ」よりもずっとらしくて好印象でした。対するリザ(グレース・ケリー)がちょっと浮いています。もちろん最高に美しいのですが、なぜ銀幕のスター、もしくはスーパーモデルの彼女がこんな裏ぶれた中年カメラマンに惚れているのか説明はありません。おそらくこのシチュエーションコメディ&サスペンスに理由などは野暮なのでしょう、ただの登場人物なのでしょうから。 表通りがほんの少しだけ見えているのは最高に素晴らしいです。ストーリー上も表通りが効果的に使われていますが、この”ほんの少しだけ見せる”塩梅が絶妙で、ほとんどのセリフを排し、管理人、ダンサー、ピアニスト、犬を飼っている夫婦、ミスロンリー、そしてメインの殺人窓をほんの少しのシーンだけで判りやすく表現しています。とにかく窓や音楽、夕日の赤などの使われ方が絶妙に上手くて飽きさせません。(皆さまご存知と思いますが、売れない作曲家宅の時計のネジを回すヒッチコックの顔も注目ポイントの一つ) ステラ(セルマ・リッター)のセリフも観客の気持ちを代弁していて最高です。皆さん同様、当時20代半ばグレースケリー様(カラー)のちゅっちゅウフフなシーンも拝めて最高。映画って脚本とアイデア、そしてワンポイントの輝き(グレースのことね)でここまで面白くなるんだという教科書のような作品でした。 終盤の女だけの冒険シーンで気分は最高潮に達し、そのまま対決→解決の怒涛の流れが素晴らしすぎます。真相をグダグダ説明しないスマートなラストシーンは現代でも十分通用するベストな編集です。結末を観客に委ねたおかげで後世まで語り継がれる名作になったと思います。ジェフリーズの部屋にやってきた男、両足のギブス、嬉しそうに看病するリザ、察するにはこれで十分です。とにかく文句なし喜劇作品の名作だと思います![地上波(字幕)] 9点(2023-09-28 13:32:45)(良:1票) 《改行有》

51.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 これほど名作として名声を得ている映画も珍しいなと、、疑いもせずにビデオしかない時代に高額で購入しました。(25年ほど前) 三回観ましたがどうしても理解できませんでした。どこが理解できない?全部ですね。女を付回すのも理解できなかったし、鏡の前のポーズも理解できなかったし、モヒカンで売春宿へ乗り込むのも理解できなかった。とにかく全部ダメ、なぜこの映画が名作なのか全く理解できませんでした。。 たまにこういうことってありますよねー。他人の評価なんて全く当てにならないんだなと痛感した映画です。[ビデオ(字幕)] 2点(2015-01-08 17:35:13)(良:1票) 《改行有》

52.  カリートの道 《ネタバレ》 記念すべき初レビューはこの映画と決めていました。(ヒートと迷いましたが) 今までどれほどこちらのレビューを参考にしてきたことか、やっと仲間入りができて光栄です。 さて本作のレビューですが、あらすじに目立った起伏は無いものの、まるで映画のお手本のような作品に仕上がっています。物語としては非常にシンプルですが、カリート(アル・パチーノ)やその取り巻き達の過去まで感じられる台詞の数々はなかなかです。従弟役のジョン・オーティスも”イタイ”若造を好演しており、ビリヤード台のシーンは序盤の見どころの一つになっています。 カリートの独白やゲイル(ペネロープ・アン・ミラー)との語らいが多く、彼らの人生観が掘り下げられていて感情移入しやすい作りになっています。ベネロープとの相性が良いのかアル・パチーノのキャリアの中でもかなり自然な演技が引き出せています。クルクル頭のショーン・ペン(クラインフェルド役)も奇跡の演技で、ラストのアディオス(弾無しで撃たれるシーン)は最高でした。そして怒涛の勢いを維持したままグランドセントラル駅の長回しへ。今までのツケを全て支払ってラストのYou are So Beautiful(ジョー・コッカー版)が流れてくると感動の嵐です。(いや、結末はわかっちゃいるんですが・・) また、本作ではデ・パルマ監督特有の演出やカメラワークがビシバシ決まっていて、パチーノのスカした演技と監督特有の癖がとても良くマッチしています。ビリヤードのシーン、女の部屋の扉をぶち破るシーン、ディスコの階段を上るシーン、四人のマフィアをテーブルで囲ったシーン、エスカレーターでの銃撃シーン等々、デ・パルマお得意の長回し&グルグルカメラのベタ演出がこんなにも決まっている映画も珍しいと思います。 カリートのセリフで「カサブランカ」が出るところもニンマリさせられますが、特筆すべきはオープニングとエンディングで語られるカリートの独白の上手さです。あの独白で一気に物語に引き込まれるオープニングは映像も含めて本当に素晴らしいです。またエンディング曲(ユーアーソービューティフル)も素晴らしいですが、劇中で使われている全ての70年代ディスコミュージックもクールすぎて、本当にもう何から何まで抜かりがない作品に仕上がっています。コテコテな作品ではありますが、私にとっては生涯トップ5の映画の一つに挙げられる名作です![ビデオ(字幕)] 10点(2014-04-03 18:47:27)(良:1票) 《改行有》

53.  アマデウス 史実に忠実かどうかはさておき、まさしく名作の冠にふさわしい作品だったと思います。ロードショーの翌年にはあちこちの小中学校で授業の一環として放映され、私の中学校でも大きな体育館でスクリーン上映されました。ただ正直なところ、子供には面白くない映画だったと思います。とにかく上映時間が長いため集中力が続かない子供達には辛過ぎたなという印象です。私は当時中学1年生ですでにかなりの映画ファンだったので食い入るように鑑賞しましたが、上映場所である体育館は終始ザワつき気味だったのをよく覚えています。 あらすじや感想をここに書くのは野暮だと思いますが、特筆すべきはウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(トム・ハルス)とその妻コンスタンツェ(エリザベス・ベリッジ)の、愚かしくも天才の振る舞いを柱の陰から見守るアントニオ・サリエリ(F・マーレイ・エイブラハム)の図式に尽きます。先ほども書きましたが史実に忠実かどうかはさておき、とにかくこの図式が魅力的でなおかつ判りやすすぎるのです。努力家で秀才以上の才能を持つサリエリの前に現れた、どうにも抗えない天才音楽家という図式。そしてその天才が作る音楽を最も理解し最も愛せるのもまた自分だけだという究極のジレンマが本当に素晴らしい。悪者として描かれているサリエリですが「嫉妬と憎悪」という意味ではこれは致し方ないというか、、非常に人間味あふれる愛すべきキャラクターとして判り易く完璧な形で描かれています。 これほどの映画にはなかなかお目にかかれません。いつになっても全く色褪せない、、まさに名作だとしか表現のしようがありません。何度も書きますが史実に忠実かどうかはさておき、モーツァルトの笑い声は本当に最高過ぎます。ほぼ完璧な芸術映画作品です。[映画館(字幕)] 9点(2014-05-03 12:41:16)(良:1票) 《改行有》

54.  チャーリー(1992) 私の個人的な感覚でいえばロバート・ダウニー・Jrといえば性格俳優の趣きが強く、そういった意味でもチャップリン役は彼に最も適した役だったのではないかと思います。実際彼の役へのなり切り具合はとても素晴らしいものでしたがストーリーがそれに見合っておらず、どうにも軽い作品に成り下がっています。喜劇俳優を描いているにもかかわらず大して面白くもなく、また心に響くような深い映画にもなっていません。そもそも論ですが世界で最も有名な喜劇俳優かつ監督、いわゆる偉大な芸術家であったチャップリンの一生をたった2時間半で描こうとしたのがそもそもの間違いで、ガンジーのようにせめて3時間、いや3時間半でも良かったかもしれません。 幼少期も青春期も青年期も全てが早歩き過ぎて、見ている私たち観客の心には何も響きません。ロリコン気味の彼の女性遍歴も何となく早歩きで軽く紹介しただけで終わっています。更に成功期から晩秋期においてはアンソニー・ホプキンス(ジョージ・ヘイドン記者)が妙に幅を利かせてきて要らぬ存在感を放ちます。意味深なセリフも目立っていて妙に映画が散漫になっているのです。何か哲学めいた雰囲気からのあのイメージビデオのようなラスト。他の方もおっしゃっている通り、キャップリンの人となりを知りたかったら「街の灯」を一本見るだけで十分に彼のことが理解できるでしょう。 2時間半の伝記映画にするにはあまりにも偉大すぎたチャップリンの紹介映画は、それを作ってしまった時点で蛇足以外の何物でもなかったという感想です。ただし、早歩きでざっと彼の人生を見渡すにはよく出来た作品ではありました。[インターネット(字幕)] 5点(2022-09-13 11:28:04)(良:1票) 《改行有》

55.  ボルト パートナーに薦められて鑑賞。なかなか良かった。動物の特徴をよくつかんでいてホッコリするシーンが多いです。特に犬派も猫派も両方が楽しめる作りになっている点は素晴らしいです。 ストーリーはありきたりなロードムービーですが最初のTV撮影のシーンから迫力満点です。道中でも冒険あり、出会いあり、ピンチありと盛りだくさん。ラストのスーパーボイスはありきたりですが王道の締めくくりです。(ここウルウルポイント!) 他のレビュアーもおっしゃっているように、井の中の蛙だったボルトが外の世界を知って一皮剥けて、そして井の中にある本当の愛情を取り戻します。単純な子供向けストーリーですが、、普遍的なテーマを扱っていますので大人が見ても得るものはあります。 ジョントラボルタが吹き替えていますので英語版は必見ですが、比較すると日本版も非常によく再現されています。英語版でも日本版でも遜色ないです。動物が好きな方でしたら随所でウルウルすること請け合い![ブルーレイ(吹替)] 6点(2015-04-14 23:10:36)(良:1票) 《改行有》

56.  スナッチ 《ネタバレ》 仕方がないことですが、ロックストックと比較されがちな不運な映画。全体の構成は似ていますが内容は全く異なります。役者が大量出演していますが、そのほぼ全員に魅力があるのはさすが。これだけの人数を詰め込んであるのにほぼ全員の顔が思い出せる映画も珍しい。ロックストックのほうは似たような顔ばかりで混乱しがちですが、スナッチのほうはバッチリ大丈夫でした。 ミッキーの決着の付け方はスマートでしたが犬のラストはいくらか無理がありました。(なかなか洒落っけはあるが) 総括するとバイオレンスで下品な映画が嫌いな方には無理ですが、そういうのが大丈夫な方は一度鑑賞してみてください。(こういう珍しい映画もあるという意味での魅力であって、決して芸術的に素晴らしいという意味での評価ではありませんのでご注意!)[DVD(字幕)] 5点(2015-01-27 11:39:32)(良:1票) 《改行有》

57.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 TV放送されていたので深く考えずに鑑賞しました。序盤からぐいぐい引き込まれる流れはなかなかGood。各キャラクターの位置関係もわかりやすくて全体像はとても見やすいものになっていますが、だからといってそれが各キャラの深さにまではつながっていない印象です。一見すると深そうに見えて、実は案外浅いということが中盤以降だんだんと理解できてきて、やはり文学作品のような深さは出せていないなぁと思いました。アリエッティパパさんは寡黙さと優しさを見せるものの、最初の言葉通り「挑まなくてもいい危険というものもある」ということで、結局引っ越す(逃げる)という決断が彼最大限の行動になってしまっていて、こちらもチョット残念でした。 他のレビュアーがおっしゃるように、マイノリティ・絶滅危惧種・各自の価値観・その他いろいろ深く考えることもできますが、まあ解釈は各自の自由で良さそうです。(私は難しく考えず、自分が昔感じたような初恋や一夏の思い出といったライトな感覚で全体を見ました) 樹木希林キャラがイマイチ立ち位置不明な点と、結局男の子が引っ掻き回しただけで終わってしまった点、「滅びゆく種族」とか「僕の心臓の一部だ」とかのセリフにはちょっと変な違和感を感じたのでこの点数にしておきますが、ラストは結構好きでした。男の子の手術がどうなるか判らずアリエッティが向かう先も判らないのは非常に良かったです。このまま続編無しで物悲しく&気持ちよく終るべき映画だと思います。 ちなみに、「借りぐらし」に言及するとすれば人間だって自然界から搾取しならが生きていますので、まあお互いドローなのかなと思っています。。あと、小人さん用に作ったドールハウスが大して生かされていなかったのがとても残念でした。エンディングあたりで空想でもイイので夢の生活を見せていただきたかったところです。[地上波(邦画)] 6点(2020-09-10 15:44:27)(良:1票) 《改行有》

58.  コーダ あいのうた TV放送で見ました。今に始まったことではありませんが、こういう作品がアカデミー賞を三つも受賞してしまうあたり、アカデミー賞の安易さというか、忖度、世間体、闇を感じますね。 物語は極めてありきたりで簡素。予定調和的だし話もシンプルすぎてあまりにも子供向けな作りです。もちろんシンプルなのが悪い訳ではありませんが、もう少し主人公の深い葛藤や特異性を描いてほしかったです。これではまるで某24時間系番組の偽善ドラマか再現ドラマ程度にしかなっていません。話自体(内容)は絵に描いたように素敵だっただけに非常に勿体無いと感じました。 助演男優賞受賞のお父さん(トロイ・コッツァー)は確かに惹きつけられる演技でした。他に目立った出演作も少なく、調べてみるとご本人さんは本当のろうあ者だそうで。演技じゃなくて本物だったわけね。ルビー役のエミリアも本物の歌手・俳優だそうで、確かに歌は惹きつけられるものがありましたが演技のほうは、、まあ普通に上手い程度でした。兄や恋人候補の演技もとても良かったと感じましたが ”その他 略” 的な扱いになってしまっていて残念でした。結局、詰め込み過ぎの弊害が出ちゃってますよねこれ。 こき下ろすだけじゃなくて良かった点も書いておきます。娘の発表会に耳の聞こえない家族がきちんと出席した点は素晴らしい。またその際の彼ら耳の聞こえない家族の視点からコンサートが表現されていた点も素晴らしかったです。耳が聞こえない事の異常性にハッとさせられますし、これの伏線回収として試験の時の手話付きの歌は非常に感動的でした。(先生がわざと間違えるのも胸アツでしたが、濃いキャラでラストに出てきたわりには印象が弱くて非常に残念な先生でした) 結果的に演者はとても良い演技をしているのに一体何がイマイチポイントだったのか?やはり脚本と演出の安易さでしょうか。デュエット=恋人役の彼も完全にモブキャラ化してた割に水泳のシーンは妙に長いし、反面、先にも書きましたが兄とその彼女の関係はもう少し見たかったのに完全スルーでした。まあ確かに主人公の少女に焦点が当たるべきなので兄の件などは仕方ないと思いますが、それでもイマイチ焦点が定まらなかったように感じました。まあでもこれ脚色賞を取っているんですよねぇ・・ うーん、やっぱ、、アカデミー賞の謎ですよねぇ。[地上波(吹替)] 4点(2023-06-26 16:41:36)(良:1票) 《改行有》

59.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 もともとスターウォーズは冒険活劇っぽくてあまり好きになれませんでした。そもそもEP4~6はかなり映像が古いし、EP1~3はCG色が強く物理法則を無視したようにクルクル飛んだり跳ねたりで萎えるし、、話題になったEP7はまるでEP4の焼き増し感満載でチョット残念だったし・・。 EP4~6の準世代ではありますが、なかなかシックリくるスターウォーズに出会えなかったのが正直なところでした。(かえってアニメシリーズのほうが自然で良かったりして) しかし!!今回は最高に良かったです! ローグ・ワンはシリアス路線&中途半端にジェダイが出なかったのもかえって良かったと思います。皆さんもお書きになっていますがK2の活躍も素晴らしく、グッバイで不覚にもウルウル。またラストの抱き合うシーンも光に包まれて終るというセンスの良さが全体の仕上がりをUPさせているように思いました。フォース風のカンフー(ドニー・イェン&チアン・ウェン)の活躍もリアル志向をより高めていて相乗効果があったと思います。 【ネタバレ注意】 CGで完璧な姿で登場した若きレイア姫&ターキンも素晴らしいし、Xウィングの人々のCG補完も素晴らしい。そしてやはりなんといってもダース・ベイダー無双!!ベイダーのセーバー戦もオーソドックスでシブいシーンに仕上がっています。(マントがはためいているとか動きが遅いとか早すぎるとかいろいろ言われていますが、そのへんは華麗にスルーしたい) 私にとっては初めて手放しで喜べるパーフェクトなスターウォーズでした!!(テーマソング&オープニングスクロールがあればパーフェクトの二乗でしたが)[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-04-30 00:12:59)(良:1票) 《改行有》

60.  ゴッドファーザー PART Ⅱ 「パート2はコケる」というのが世間の定説ですが、この作品では徹底的なディテールと二代目と比較する形で初代の人生(前日譚)を綴っている点から、コケるどころかより良くなっている部分すらありました。 本作は二代目(アル・パチーノ=現在)と初代(ロバート・デ・ニーロ=過去)の「人生の比較」という非常に難しいことをやっていますが、本作ではパート1に負けないほどの重厚なエピソードとストーリー展開を見せます。細かく丁寧に描写された人間ドラマは、マフィアに興味がない一般人でも感情移入がしやすく、ただのやくざ映画に成り下がっていません。 やはり見所は二代目の強引な成り上がりぶりと比較される、若き日の初代の素敵なカリスマ性です。初代=(父)はやくざであっても魅力的で誠実、興味深い人間性がありましたが、二代目にはそれが一切ありません。時代の流れもありますが、組織を守るために極悪非道な二代目の振る舞いが兄弟、姉妹、嫁すらもファミリーから遠ざける結果になってしまいます。もちろん全てが二代目のせいではありませんが、ファミリーが内側から崩壊してゆく様が空しく、そして物悲しくも壮大に描かれています。 今作でも家族愛はしっかり描かれていて、普遍的で深いテーマ性は揺るいではいません。しかしながらパート1と異なりかなり強引で歪んだ家族愛が描かれていますので見ていて痛々しいです。(まあ、これも含めて家族なのかなぁと・・) このシリーズはある程度精神年齢が高くなってから鑑賞すると、より深い感銘を受けると思います。折をみて繰り返し鑑賞したい映画ですが、時間に追われて鑑賞すると本質が理解できずに見終わることになりますので、慌てずゆっくり鑑賞してみてください。文句なしの大作映画に仕上がっています。[ビデオ(字幕)] 10点(2014-05-03 13:30:19)(良:1票) 《改行有》


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