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プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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81.  フォーン・ブース 正体も動機も不明の敵に理不尽に狙われる。状況は全く違いますが、僕はスピルバーグの「激突!」を思い出しながら見ていました。移動する「激突!」と全く移動しない本作。逃げることによる追いつ追われつ、逃げられないことにより追いつめられる本作。どちらにもその利点を活かした面白さがあります。ラストがスッキリといかなかったですが、それでもなかなか楽しめた不条理サスペンスでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-29 21:27:54)(良:2票)

82.  男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花<特別篇> 《ネタバレ》 渥美清さんがこの世を去った翌年の作品。勿論本作の存在は知っていたのですが、ずっとスルーしてきた作品です。 満男の回想で始まる本作。当然一緒のシーンはありませんけど、1つの作品の中で2人の満男が共演を果たす貴重な作品?でもあるのですが、 何点をつけて何と評価すればいいのか難しい作品です。 冒頭で満男が「おじさんは色んな女の人をとらやに連れてきたけど、思い出すのはリリーさんです」という。 それには多くの寅さんファンが異議なし!と手を上げると思います。 そして序盤にはリリーが初めて登場した「忘れな草」、2度目の登場作にしてシリーズ屈指の名作「相合傘」のワンシーンも挿入されます。 寅さんとリリーと言われれば絶対「相合傘」だと思うのですが、本作で扱われるのはリリー3度目の登場となった「ハイビスカスの花」です。 本作の満男君、寅さんがいなくなってしまったせいか少々寂しげ。 満男、なに寂しそうにしてるんだよ。泉ちゃんはどうしたんだよ! 泉ちゃんと幸せになってる姿見せて、「おじさん、僕はこの通り元気で幸せにやっています。」 なんて寅さんを安心させてあげたかったなあ・・・。という思いもあったりします。 例えば、ラストで満男はとらやに帰ってきますが、マイホームに帰ってきて、泉ちゃんが「おかえりなさい!」と出迎えるとかね。 さて、僕の寅さん歴も長くなりましたが↓の3737さんの「雑記」を見て、全く同じ謎をお持ちなんだなと思いましたよ。 そう、備後屋です。一体何の店をしてるんだろうって。僕もずっと謎に思っていました。 備後屋はよく白い作業着を来て配達の帰り?らしき自転車に乗って登場してましたので、とらやとご同業の和菓子屋さんかと推測しますが・・・。 まだ他にもいる。蓬莱屋に麒麟堂に、色々出てきました。 麒麟堂は44作「寅次郎の告白」で麒麟堂のせがれが結婚したというエピソードが登場しました。 その時点で今も柴又で商いをされていることが分かりましたが、結局皆さん何の商売をされているのか全く謎のままでした・・・。[DVD(字幕)] 5点(2015-10-17 16:29:44)(良:2票) 《改行有》

83.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 中盤まではイタリア人の床屋やアイルランド人の建築屋とのやりとりや、ウォルトと東洋人の隣人とのやりとりがコミカルで楽しい部分もあり、(ウォルトの「う~~」という怒りを噛み殺すうめき声にはかなり笑いがおきてましたね・・・)そしてずっと「気安く呼ぶな」と拒絶されていたけれど最後には「ウォルトでいい」と受け入れられた若い神父の人間味あふれる魅力も忘れられない。そして終盤は思いっきり気持ちよく感動させてもらいました。監督クリント・イーストウッドが俳優クリント・イーストウッドを葬送するかのようなラストシーンにはただ涙・・・。人間臭さが漂い、決してスマートではないけれどもカッコいい。男が男に惚れる、最後までそんな強い男の姿を見せ続けてくれたのがとても嬉しかったです。[映画館(字幕)] 10点(2009-05-14 22:13:33)(良:2票)

84.  ザ・ピーナッツバター・ファルコン 《ネタバレ》 プロレスラーになることを夢見て入所していた施設を逃げ出してきたダウン症の青年と、 職を失い、自暴自棄になっていたアウトロー漁師の2人旅を描く、優しさのあるロードムービー。 本作もアメリカン・ロードムービーらしい風景がある作品ですが、 トウモロコシ畑の中を歩き、自作の筏で川を下り、アメリカ南部の自然の中をいく。 旅の風景が美しく、カントリー調の音楽もいい具合に作品に絡んでいく。 全く華の無い2人の旅に関わることになるダコタ・ジョンソンの透明感のある存在感が光る。 あっさり2人の旅に同行し、一緒にフロリダにまで行ってしまうには説得力に欠けますが、 まあ、フロリダという旅の目的地が示され、2人の旅に同行した時点でこの結末は予想がつく。 ラストも、さも当然という感じでフロリダに向かう3人の姿で作品は終わります。 本作のようなほっこり系の映画にはこういう予定調和がいい。 しかし3人でフロリダへ行こう!と決意するに至る過程はもう少し見せてほしかったかな。 出番は少なかったですが、脇を固めるブルース・ダーンとトーマス・ヘイデン・チャーチがいい味を出している。 プロレス好きにしか通じませんが、ミック・フォーリーとジェイク”ザ・スネーク”ロバーツが見れたのは嬉しかった![CS・衛星(字幕)] 6点(2020-02-10 19:16:47)(良:2票) 《改行有》

85.  不死身の保安官 ラオール・ウォルシュ晩年の作品。超お気楽コメディ・ウエスタンです。 ひょんなことから荒くれ者が揃う西部開拓の地に、ロンドンから銃の行商にやって来たド天然英国紳士。 ひょんなことからそんな英国紳士が凄腕ガンマンと勘違いされ、保安官に任命されてしまう。 ひょんなことから白人と対立する先住民から信頼を勝ち得えてしまう。 ひょんなことからジェーン・マンスフィールド演じる街で一番のゴージャス美女までゲットしてしまう。 襲いかかってくる先住民や西部の無法者に対し、臆することもなく正論で危機を突破していく。 全く場違いですが、なんだかんだでその場を収めていく英国紳士をケネス・モアがコミカルに好演。 ちょっと他に無い空気が漂う異色の西部劇ですが、これがなかなかの面白さです。 確かに、“不死身の保安官”です。[DVD(字幕)] 7点(2021-01-16 22:17:22)(良:2票) 《改行有》

86.  男はつらいよ 噂の寅次郎 《ネタバレ》 大原麗子さんの訃報を聞いてまず思い出したのが大原さんの本作の姿でした。とらやで食事した後「私、寅さん好きよ」と帰っていく姿が真っ先に思い出されますね。他にもとらやで弁当を食べながら「見ないで」「寅さん、私泣きそう」「寅さんてモテるのね」等々・・・印象に残る大原さんの本作での姿が次々と思い出されます。そんな姿を見ると寅さんでなくても腹痛の仮病を演じたくなりますよね・・・。こうして書いていると実は本作は長い間観ていないのですが、「真実一路」と一緒に観直したくなってきたなあ・・・。大原麗子さん、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。[地上波(邦画)] 7点(2009-10-24 22:51:51)(良:2票)

87.  小さな恋のメロディ ”メロディ・フェア”、”若葉の頃”・・・ビー・ジーズを知らない人も、本作を知らない人もこの曲を耳にしたことがない人はいないのではないか。CMや何かの番組で挿入曲として使われて耳にする度に、メロディが金魚の入った瓶を持って街を行く姿が、メロディとダニエルが手を繋いで歩く姿が思い出されます。主題歌が心に残る映画として真っ先に思い浮かぶ作品の1つです。前半から中盤はメロディとダニエルが絡み言葉を交わすシーンは意外なほど少ないですがそれがいい。まだ幼さが残る頃に誰もが経験したような何てことのない毎日をとても丁寧に積み重ねていく。素敵な歌の数々に乗せて見せるまだ少し幼い恋、そして友情や悪ふざけがとても微笑ましく彼らと同じ年頃だった頃のことが懐かしく思い出される。何度見ても瑞々しく色褪せることがない、エバーグリーン。[DVD(字幕)] 8点(2010-05-08 21:48:46)(良:2票)

88.  愛と宿命の泉 PART II/泉のマノン 第1部と比べると第2部は激しく、そして様々な事実が明らかになります。この2作を通じて作品のタイトルには3人の名前が登場する。ジャンとマノンの第1部でも描かれた父と娘。そしてもう一人、第1部からずっと気になっていたフロレット。ジャンとマノン、そしてフロレット。更に隣人と泉と。第1部で張られた伏線が第2部に効いていて、悲しき結末と過去が明らかになります。フロレット家と隣人の3代にわたる2つの家族の物語は決して後味のいい話ではなかった。しかし長丁場を全く長く感じさせることのない、登場人物が絞られているので分かりやすくて非常によく構成が練られていて、見応えのある映画でした。主要キャストそれぞれの素晴らしい演技、中でもダニエル・オートゥイユの好演と、第2部に登場したエマニュエル・べアールの美しさが強烈に印象に残っています。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-03-03 21:17:21)(良:2票)

89.  刑事コロンボ/構想の死角<TVM> 《ネタバレ》 コロンボシリーズの魅力は冴えない風貌でヨレヨレのコートに身を包みボロボロのクルマで犯人邸に乗り込むコロンボが富も地位もある犯人に執拗に食らい付き追い詰めていくところにあるのですが、その点から見ると今回の犯人役のジャック・キャシディはコロンボの犯人役が実によく似合う俳優さんだと思います。この後も度々シリーズでコロンボの相手を演じる事になるのですが、彼のゴージャスさを漂わせる雰囲気や品を感じさせる立ち振る舞いで、度々コロンボの相手役に抜擢されるのにも頷けます。で、今回は確たる証拠が無い中、犯人の高いプライドを巧みに操って自白に追い込むコロンボ。お見事です。[地上波(吹替)] 6点(2009-02-15 19:58:37)(良:2票)

90.  アメリカン・プレジデント アメリカの大統領を主人公にしたハートウォーミングなコメディタッチの作品。「デーヴ」なんかを思い出す作品です。 どんな役を演じてもカッコよさのあるマイケル・ダグラス。本作ではアメリカ大統領としてのカリスマ、思春期の娘を持つ妻に先立たれた男、1人の女に恋した男を演じ分けた。どのダグラスもカッコよさを感じさせるのは流石です。 そして品があり可愛らしさを感じさせるアネット・ベニング。2人の魅力が存分に引き出された、ロブ・ライナーらしい手堅さのあるロマンティック・コメディです。 政治モノとしても、ダグラス演じる大統領と、大統領への非難を繰り返し、選挙の票稼ぎにしか興味が無いような(どこの国にも似たような政治家はいるということでしょうか…)対立候補の醜い姿を通して、本来政治家としてあるべき姿を軽いタッチでうまく示しています。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-08 22:20:39)(良:2票) 《改行有》

91.  42~世界を変えた男~ 《ネタバレ》 序盤のジャッキー・ロビンソンと、ブルックリン・ドジャースのリッキー会長が初めて出会うシーンが印象深い。 ジャッキーに我慢を求める会長に対し、ジャッキーは「やり返す勇気の無い選手になれと?」と反論する。 しかし会長は「やり返さない勇気を持つ選手になるのだ!」と説く。 実際にあったやりとりなんでしょうね。この精神が彼の支えの1つになったのでしょう。 世界を変えた男、ジャッキー・ロビンソン。彼の闘いの日々の描写には当然厳しい表現も含まれます。 しかし共に世界を変えたもう1人の男であるリッキー会長との関係や、明るく前向きなレイチェル夫人との2人3脚ぶり、 次第に打ち解けていくチームメートとの関係の描き方がよく、スポーツものとしての熱さも巧くミックスされた感動作に仕立て上げられています。 終盤にベンチの上から、ジャッキーが多くの白人や黒人の子ども達にサインをねだられている。こんな何気無い1つ1つのシーンが素敵です。 100年をゆうに超える歴史を持つメジャーリーグベースボール。MLB好きにとっては古き良きボールパークの佇まいもたまらない。 本作でも、他の野球映画を見ても、いかに野球が時代を超えてアメリカ人に愛されてきたのかが伝わってきますね。 アメリカ映画らしい良さを随所に感じる作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-05-01 16:16:07)(良:2票) 《改行有》

92.  マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ 公開当時劇場で見ました。当時、ハルストレム監督の名前も知りませんでした。でも、この作品でハルストレム監督のファンになりました。特にこの作品の彼の人間を見つめるあたたかい眼差しとユーモアのセンスが大好きです。いつかスウェーデンに里帰りして、またこんなあたたかくて美しい映画を撮ってほしいなあと思います。[映画館(字幕)] 9点(2008-11-22 02:00:48)(良:2票)

93.  追憶(1973) 《ネタバレ》 昨日の午後仕事でお客さんと一緒に入った喫茶店で“the way we were”がかかっていた。無性にこの映画が観たくてたまらなくなり借りてきて本当に久しぶりに観ました。 学生の頃深夜にTVで観た。あまり好きにはなれなかったのを覚えている。あのカッコいいレッドフォードがどうもカッコ良くない。バーブラ・ストライザンド演じるケイティも好きになれなかった。しかし、今観直すとそれも含めていいのだと思ったし十分感情移入して観る事が出来た。二人の人生を時には駆け足で見せる場面もありますが、雑になる事無く、いつの時代も実に丁寧に作られています。 互いに愛し合っていながら一緒に生きていく事が出来ない。そんな二人の思いを感じさせるラストシーンが素晴らしい。「奥さんを連れて遊びにいらっしゃい」「そうはいかん」そして身を寄せ合い、別れ行く。精一杯強がるケイティとそれを理解した上でのハベルの二人の姿があまりにも切なく、そこにあの主題歌が重なる。人生とは時には甘くもあるが時には何と切なくほろ苦いものか。確かに中盤のケイティの人物描写は観ていて疲れる部分もあるし政治的要素がもう少し控え目でも良かったかな、とも思いますが終盤からラストの見事な流れにそんな感想も忘れさせてくれます。そして「追憶」という邦題が見事だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2010-04-08 14:29:31)(良:2票) 《改行有》

94.  天使とデート 天使役のエマニュエル・べアールのあり得ないレベルの美貌にただ目を奪われ続けた100分間。 本作は「愛と宿命の泉」の翌年なんですね。「愛と宿命の泉」での彼女の美しさも忘れることができませんが、そこに可愛らしさが加わった本作。最後の最後まで一切台詞が無く、可愛い鳴き声を発するのみですが、その鳴き声に、フレンチフライをパクつく表情などなど、もう天使エマを見ているだけで十分の作品にして、この頃の彼女の美しさを今に見ることができるだけでも十分に価値がある作品だと思います。 もう一人、当時日本でもアイドル的人気があったフィービー・ケイツが主人公の男の婚約者役で登場します。本作ではキレ役に挑戦。女優としての新境地を切り開く、と言いたい所ですが、ただキャーキャー叫んでる姿しか印象に残らないのが残念。もうひと工夫ある役だと良かったんですけどね。[DVD(字幕)] 7点(2012-08-01 16:12:55)(良:2票) 《改行有》

95.  ブルース・ブラザース 《ネタバレ》 かなり久しぶりに観ましたが何度観ても最高ですね!そして何度観ても鑑賞後は映画館で観たかったなあ・・・。と思ってしまう一本。愉快・痛快・ハチャメチャ度100%!素敵な音楽があれば誰でも踊りだしてしまう陽気なアメリカとR&Bへの愛と敬意にあふれた愛すべき映画。レイ・チャールズやジェームズ・ブラウンといったアメリカ音楽界の巨人がチョイ役にして存在感満点の陽気で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるのが最高に嬉しい。勿論アレサ・フランクリンも。どこまでもおバカで底抜けに陽気な全てのシーンを楽しみ、クールでハチャメチャなブルース・ブラザーズの最高のパフォーマンスを堪能すればいい映画。そして今は亡き音楽界に偉大な足跡を残した2人の巨人と若くしてこの世を去ったジョン・ベルーシの躍動する姿に感動・・・。最後は刑務所の中でまで思いっきり弾けてくれちゃってますが、どんな罪状で刑期は何年なんだろうか・・・?なんてちょっと気になってしまった。でも、そんな細かい事を気にしていたらジョン・ランディス監督のこんな声が聞こえてきそうです。「こんなおバカ映画ならオレに任せろ!細かい事は気にするな!ただ楽しめ!」[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-07-26 13:50:35)(良:2票)

96.  ラヴソング 《ネタバレ》 先日、近所のレンタル店に置いてないある映画のDVDを探しにDVDの量販店に脚を運んだ。「やった!見つけた!」ふと、その隣に置かれていたDVDに目が行った。普通なら素通りする。でも、「ラヴソング」・・・。思い出した。そういえば、タイトルしか覚えてないけどみんなのシネマレビューで凄い高得点の映画だったなあ。しかもプライスダウンコーナーに無造作に並んでいる。2枚買っても2600円か。これも一緒に買うか・・・。という全くの偶然が重なり手にした本作。感動しました。本当に優しくて素晴らしい映画でした。マギー・チャンがその表情で魅せる表現力豊かな素晴らしい演技と不器用で素朴な男を演じたレオン・ライ。2人の魅力が見事なまでに融合した。そんな2人の挙げればキリが無いほど素敵で素晴らしいシーンが随所にちりばめられています。そして、そんな印象に残るシーンの多くでこの2人に必要以上に語らせすぎないところがいい。その表情で見せる確かな演技力で2人の気持ちが痛いほど伝わってきます。特にラストシーンは「同志」であり、「親友」である2人に言葉は要らない。あの澄みきったマギーの笑顔が全てを物語っているし、マギーのその笑顔に心が洗われるような気がした。そのラストに続く、冒頭では分からなかった香港に着いた列車の車中で疲れて眠っているレオンの後の座席。そこに実に効果的にテレサ・テンの歌が重なる。みんなのシネマレビューのお世話になっていなかったら、出会うことなく素通りしていたであろうこの映画。みんなのシネマレビューと、レビュワーの皆さんに心から感謝いたします。[DVD(字幕)] 10点(2009-07-29 19:22:49)(良:2票)

97.  男はつらいよ 寅次郎物語 前作「知床慕情」に続いてシリーズ後期の僕のお気に入りの作品です。ドタバタ劇もほとんど無くかなり淡々とした異色作。 マドンナは秋吉久美子演じる”母さん”。旅先で寅さんと出会った次の日にはもう別れてしまう。恋と呼べる関係に発展する事も無く、寅さんが首を突っ込む若い二人の恋も無い。しかし旅の中のごく短い間でしたがこの二人の関係はいい味がありました。 笑いドコロも少なく、寅さんが旅先から電話をかけてきた時の”父さん”、”母さん”の所は面白かったけど、これが初期の作品ならとらやはもっと大騒ぎになっていただろう。 さくらとの別れ際台詞「働くってのはな、博みたいに一生懸命真っ黒になって家族のために働く人のことを言うんだ。俺たちなんて働いてる内に入らねえ」そしてラストも幸せそうなお筆さんと秀吉の姿を見つけてそっと身を隠す。若い頃の寅さんなら「よう!みんな元気そうじゃねえか」ということになっていたかもしれない。こんな寅さんの言動がいいなあ、と思う半面寂しくもある。 ずっと昔初期の作品「純情篇」でヤブ医者を演じた老いた松村達雄さん(2代目おいちゃん)の人情味ある田舎の医者に、前作に続き人のいい船長を演じたすまけい、旅館の主人の笹野高史といった脇役のおじさんが皆いい味を出しています。また、シリーズはこの後間もなく満男の成長と共に満男とおじさんの関係がメインになっていくのですが、満男が進路や人生の事で悩み始め、少しずつ満男とおじさんとの関係も描かれ始める作品です。[DVD(邦画)] 8点(2010-10-13 22:29:41)(良:2票) 《改行有》

98.  ヘルプ 心がつなぐストーリー アメリカ映画の大きな1つのテーマである南部の地の、特に60年代の人間模様を描いたドラマ。このテーマに取り組んだアメリカ映画は少なくないですが、その中で本作は秀作の1つとして数えられていくでしょう。 どうしても作品全体が重たくなるテーマであり、しかも本作はそれに真っ向から取り組んでいながらも重さを感じさせず、ユーモアの精神も素晴らしい作品です。 白人側には嫌な人物も会話も登場しながらも作品全体には明るさを保ち続ける。多分日本で僕が思う以上に今でもアメリカでは難しいテーマなんだと思いますが、この匙加減も見事です。 1冊の本の出版以外は大げさなエピソードや大事件の挿入は控えながら、日常の1コマを大切に積み重ねていく。ニッコリさせられる部分も挿入しながら最後には感動があり、実話モノを見ているような気にすらさせられました。 多くの黒人と白人女性たちが登場しましたが、様々な人間というものを見せてくれた女優陣の素晴らしい演技に拍手を贈りたいと思います。[DVD(字幕)] 9点(2012-09-22 15:47:42)(良:2票) 《改行有》

99.  ハリーとトント 《ネタバレ》 いつの時代も何処へ行っても、男でも女でも若者でも年寄りでも変わらないのが全ての人間の心にある温かな人情。家族や友人や旅先で出会う人々とハリーとの触れ合いを見ていてそんなことを感じました。様々な社会問題を織り交ぜながらもあまりにも淡々としていて重苦しくも説教臭くも説明臭くもなく、この作品も、ハリーじいさんも、見ている僕達には何も押し付けてこない。それでもハリーじいさんの生き様や人柄、温かな人間の描写に感銘を受ける、アート・カーニーとトントの名演技が心に沁み入る素晴らしい映画でした。その脚本も、素朴で控え目ながら実に効果的に挿入される音楽も見事だったと思います。人生も旅も出会い、別れ、再会、また新たな出会いを繰り返していく。ハリーじいさんの淡々とした旅のような人生、人生のような旅はまだまだ続きます。そんな希望を感じさせてくれるハリーじいさんのラストシーンの姿が鑑賞後もいつまでも心に残ります。[DVD(字幕)] 9点(2009-09-04 20:20:46)(良:2票)

100.  シラノ・ド・ベルジュラック(1990) 《ネタバレ》 剣の達人にして詩人。まさに文武両道の誇り高き男シラノ。冒頭の決闘の中で装飾品も身に付けない田舎者と馬鹿にされたシラノの「私の飾りは心の中にある。私は心の手入れを怠らないのさ」という台詞がシラノをよく表しています。 そんな男にも容姿というコンプレックスがあり、愛する女への思いの丈を詩にしてもそれを告白する事ができない。もう一人容姿端麗な男クリスチャン。そんな男にも無学というコンプレックスがあり、愛する女に告白する事ができない。同じ女を愛した2人の男の心の機微を見事に描いた人間ドラマです。 クリスチャンの外見を借り、思いの丈を綴り続けるシラノのこの女への純情を演じるドパルデューが極上の素晴らしい演技をみせる。思いの丈を言葉にする滑らかなフランス語の響きが実に美しい。字幕でどれ程本作の台詞の美しさが理解できているのかという疑問も残りますが、本作の日本語字幕もまた素晴らしいと思いました。多様な表現方法を持つ日本語の美しさも再認識。 最後に手紙の主の正体を悟る女。以降ラストまでのドパルデューの演技は圧巻。なかなか味わえない哀しき余韻が残るシラノの人生のハッピーエンドでした。[ビデオ(字幕)] 9点(2011-08-06 22:06:50)(良:2票) 《改行有》


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