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プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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141.  鑑定士と顔のない依頼人 《ネタバレ》 まずは名優ジェフリー・ラッシュの時に凄味を見せる、時に弱味を見せる名演を堪能しました。ラッシュが演じる男は確かな目を持つ美術品の鑑定士として富を築いた男。その一方でずっと女性と縁が無く1人で生きてきた孤独な男でもある。彼の恋愛の相手は秘密の隠し部屋の壁一面に飾られた女性の肖像画。 そんな男が受けた、電話のみで決して顔を見せない女性からの鑑定の依頼。ここから静かにドラマが動き出します。どこにいるかも分らない依頼人。しかし、ついに依頼人の居所を突き止めるが、彼女がいる部屋の扉は開かない。次第に顔の無い依頼人に恋をしてしまう男。しかし鑑定士だけでなく、見る者にも声だけでその姿を見せない。 彼女は何者か?その容姿は?謎の依頼人の女性に興味が尽きないミステリアスな前半。鑑定士と見る者に少しずつ彼女の姿を見せ始める緊張感のある中盤から、後半の孤独な鑑定士に幸せが訪れるロマンス、といった展開の組み立ても見事。 しかし、トルナトーレがただ幸せなロマンスを撮るとも思えなかった。最後には思わぬ落とし穴が待ち受けています。彼が初めて恋した1人の女性。更にはビリーにロバートといった登場人物と鑑定士との関係。どんな贋作にも騙されなかった彼の、生身の人間の真贋の見極めの結末は・・・。最初はたった1つの部品。そこから少しずつ輪郭を現していく機械じかけの人形、屋敷の向かいのカフェの小人・・・鑑定士と依頼人の周囲にあるものや登場人物も印象に残る哀しき男の人間ドラマ。[映画館(字幕)] 8点(2013-12-20 21:05:15)(良:1票) 《改行有》

142.  ニクソン 《ネタバレ》 キューバ、ベトナム、そしてJFK暗殺からウォーターゲートに至るまで、今も真相の多くが闇の中のこの時代を検証するには避けて通れない、しかし1つの映画にまとめる事など不可能と思える2人の大統領がいた。オリバー・ストーンが「JFK」の構想を思いついたのと同時に「ニクソン」の構想も頭にあったのかもしれないですね。アンソニー・ホプキンスの実に見応えのある演技のお陰もありますが、エリート中のエリートでスマートさが漂うジャック・ケネディとは実に対照的な、貧農の出身で喜怒哀楽の激しい、泥臭さが漂うリチャード・ニクソンという男にとても興味が沸きました。崖っぷちに追い込まれたニクソンがケネディの肖像画に語りかける台詞「国民が君を見ると理想の姿を見る。だが私を見ると現実の姿を見る」が印象に残ると共にジャック・ケネディへの複雑な思いを垣間見た気がした。そしてラストシーン、在任中は国民に愛されず常に批判を浴び続けた彼が辞任会見でスタンディング・オベーションの拍手喝采を浴びるとは何という皮肉でしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2009-03-28 19:27:23)(良:1票)

143.  激流(1994) 《ネタバレ》 美しいロケーションに崩壊の一歩手前にあった家族が悪に立ち向かい絆を取り戻すというドラマはいいのですが、もう一工夫欲しかった作品。 ほとんど全編川下りで、最後の激流”ガントレット”をさんざんアピールして早い段階から見る者にその存在を意識させる。本作一の見せ場になる筈だしここでひと波乱あると思っていたのであっさり通過に拍子抜けでした。それまでは色々ドラマもあったのですがこの間はそれも無しになるので、結局ガントレット下りが一番つまらなかったように思います。 ツッコミ所としては前半からひ弱だった筈のパパが険しい山中を走り回り川を横断し、川下りよりはるかに早く先回りする驚異的体力にビックリ。しかし一番の不満はラストの決着方法。家族のドラマでもあるので幼い息子の眼前で母に罪を犯させての決着は安易というか、もう少し考えてもらいたかった。 キャストに関しては本作のようなメリルを見慣れてないせいか微妙に感じました。悪役の方はケビン・ベーコンは相変わらずハマッてたし、ケビンの相棒役の人はこの前年には「ギルバート・グレイプ」で見るからに人のいい田舎のあんちゃん役でしたが、1年後の本作では悪党の一味だが悪になりきれていない。こんな感じがいい味の俳優さんです。[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-05-17 22:11:11)(良:1票) 《改行有》

144.  奇人たちの晩餐会 《ネタバレ》 映画を見て久々に腹の底から笑わせてもらいました。フランシス・ヴェベールの監督作を見るのはこれが3本目。どれも90分足らずの短い尺の中にしっかり笑いのツボがあり、どれも本当に面白い。 本作は超がつくほどの「バカ」な善人の主人公の行動で笑わせながらも、それをバカにする男のバカさも一緒に描く。爆笑の中にも皮肉が効いています。この人はどの作品も自らが脚本も手がけていますが、本作の脚本は見事だと思います。最初から最後まで、至る所にちょっとした行動のズレがもたらす笑いドコロが見事なまでにテンポ良く配置されています。 ラストの主人公の「バカ」の思わぬ行動に、“奇人たちの晩餐会”の仕掛け人が発する「次の晩餐会では僕が客になるよ。僕こそバカだった。」という台詞がいい。バカをバカにしていた男が、本当のバカとは一体誰だったのかに気付く。 しかし、もっといいのはそのすぐ後。本作の最後の最後にかかってきた電話に・・・!やっぱりバカはこっちだったか!一瞬持ち上げておいて、でもやっぱり落して、最後もしっかり爆笑を誘います。 これ、映画館で見たかったなあ・・・。上映中は爆笑の渦だったんだろうな。僕もそこで一緒に笑いたかったな。[DVD(字幕)] 10点(2013-11-19 22:42:16)(良:1票) 《改行有》

145.  SOMEWHERE 《ネタバレ》 俳優として成功し、金と名声を得てフェラーリを乗り回し、高級ホテルのスイートで豪華ではあるが享楽に溺れ堕落した日々を送る主人公の男が別居中の妻の元で暮らす娘をしばらくの間預かることになる。娘と共に生活するうちにもっと大切な何かに気付くという、ハリウッドの成功者を冷静な目で見つめた作品。 前半は享楽に溺れるこの男の派手な日々を見せる。中盤以降は娘と共に生活する静かな日々を、退屈なほどに実に淡々と綴っていく。そこには大したストーリーすら存在しませんがこの男が娘との日々で得たものが伝わってきます。娘をキャンプに送り届け、一人ぽっちになる。自分がいかに孤独であったかを思い知り、別れた妻に電話をかける。スイートを引き払い、何も無い荒野でフェラーリを乗り捨てて一人歩き出す所で実にあっけなくエンディングとなりますが、これは今までの自分を脱ぎ捨て、新たな人生を歩き出そうとしていたと思いたいラストでした。 娘役はエル・ファニング。日本で言うとまだ小学生ですが、とてもそうは見えない大人びた表情も、父と遊ぶときの無邪気な表情も、淋しさを父にぶつける表情もとても良かったです。監督はソフィア・コッポラ。父は言うまでも無く巨匠フランシス。ハリウッドの成功者を父に持つという点でエルが演じた娘と共通するのが興味深い。本作の父の描き方はさておき、自身が子どもの頃に感じた思いが投影された作品なのでしょうか。[映画館(字幕)] 7点(2011-04-05 21:01:20)(良:1票) 《改行有》

146.  死刑執行人もまた死す ナチスに利用されることを嫌ってアメリカに渡ったラング監督によるレジスタンス映画ですが、サスペンス映画としても今に見ても十分に楽しめる映画です。テンポよく展開が変わっていきながら常に緊張感を持続する構成が見事で脚本の素晴らしさが感じられます。光と影、明と暗、白と黒といったモノクロならではの効果が不安感や恐怖感をもたらす。ナチスの支配下のプラハで「死刑執行人」と市民に恐れられた総督を暗殺した犯人を探すゲシュタポ対地下組織、そしてプラハ市民。捜査のために報復のために罪の無い市民を処刑していくゲシュタポに対し地下組織も報復でそれに対抗する。本作でもラング監督の人間描写には独特の凄味があります。これは1943年の作品。まだ戦争も報復の連鎖も、プラハ市民の反ナチスの闘いもまだ終わっていない。だからこそ”not the end”で作品は締めくくられるところにラング監督の重い気持ちが感じられます。[DVD(字幕)] 7点(2010-09-11 13:03:27)(良:1票)

147.  プリシラ(1994) ドラッグクイーン一座の3人組がオーストラリアの大平原を行く珍道中を描いたロードムービー。 途中で通りかかる小さな町で出会いや騒動が起こるのですが、変人扱いされ、傷ついて涙を流す事はあっても明るくめげずに目的地を目指すという、基本的に町に着くごとに同じパターンが続く。 ドラッグクイーン達のステージも結構ショボいのですが、冒頭で歌われる(口パク)”I’ve never been to me”がいい選曲。(フルコーラスやってほしかった。) 何度聞いても心に響く名曲であり、ストーリーが進むにつれてこの曲の歌詞が頭をよぎりました。 この曲の主人公の女性は「ついに本当の自分は見つけられなかった」と言う。本作のドラッグクイーン達にもまだ見つかっていないのでしょう。しかしそれでも終盤からラストのドラッグクイーン達の姿には希望が感じられるし、こうした人生に対して分かりやすく明るい前向きな映画の鑑賞後は心にいい余韻を残してくれます。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-10 01:12:04)(良:1票) 《改行有》

148.  ナイロビの蜂 小さな個の力で強大な何かに立ち向かう人間の姿を描いた実に見応えのある映画でした。その、小さな個にとって本作の強大な何かはあまりにも大きすぎた。 先進国、それらの国々が中心にある国際社会、あるいはそれらに保護されている巨大企業。その全体像がはっきり見えないことも、持ちつ持たれつの関係でつながる強大な何かの得体の知れない大きさが逆に伝わってきます。 また、多用される不安定な手持ちカメラの映像は、そのまま小さな個である主人公夫妻、あるいはアフリカの置かれた不安定な状況を表しているかのようでした。 前半、目の前にいる親子を救おうと言う妻を制し、援助を求めているのは彼らだけではないという夫。しかし終盤、その夫は目の前にいる少年を救おうとする。しかし例外は認められないと制される。妻の遺志を受け継ぐかのような夫の姿が印象に残った。そんな勇気ある人間のドラマとしても、夫婦愛のドラマとしても見応えのある作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-17 13:28:17)(良:1票) 《改行有》

149.  二ツ星の料理人 一度は成功を掴みながらも挫折を味わったり過ちを犯したりもした中年男の再起の物語。 僕の好きなストーリーだし、料理人モノも好きなジャンルですが・・・。 確かに料理の腕は超一流だけど、食材や皿を粗末に扱う、客が食事をするテーブルにまで聞こえるような大声で部下を罵る。 あまり彼のレストランで食事をしたいとは思えなかった。 オーナーやシェフに、普通のお客さんに対して以上にミシュランで星を得ることに興味を向かわせすぎていて、 それよりも彼の料理とレストランを愛するお客さんが食事を楽しんでいる様子やそんなお客さんとの絡みがもっと見たかったですね。 しかし彼を支える人たちと共に本当の再起をはかろうとする最終盤の流れは良かったと思う。 キャストも良し。主演ブラッドリー・クーパーはやはり華があるしひと癖あるカリスマシェフ、こういう役も絵になる人です。 彼だけでなく、脇を固めるダニエル・ブリュールの存在も効いていました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-03-07 21:05:47)(良:1票) 《改行有》

150.  大阪ハムレット 《ネタバレ》 公開時見に行こうか迷ったけど結局見に行かなかった作品。こんなにいい映画だったんですね。なんてことの無いシーンに何故か涙が出てくる。本作の原作も、「ハムレット」自体も読んだことは無いし、「ハムレット」の映画も実は見たことは無いけれど、「生きるべきか死ぬべきか」だったかな、ハムレットの有名な一節だけは知っている。この一節だけでは何も分からないですが、難しい事を考えたくない映画です。ただ、「頑張って生きていくんやで!」と素直にこの家族に感情移入できる映画でした。明るくて大らかなお母ちゃんを演じた松坂慶子、見るからに人の良さそうなおっちゃんを演じた岸部一徳の二人の演技が素晴らしく、それぞれに悩みを抱え、映画の中でそれぞれの存在感がしっかりと出ている3人の個性的な息子達も良かったです。この家族の関係がハッキリと描かれていない部分も多いのですが、互いに支え合って生きている姿にいい家族だな、と素直に思える映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-10-16 11:38:56)(良:1票) 《改行有》

151.  さらば友よ 《ネタバレ》 クールでもあり男臭くもある、男2人の友情ものの快作。この映画、アラン・ドロンとブロンソンの2人だからここまで印象に残る映画になったのかもしれません。特に地下に閉じ込められている間は密室での2人を延々と見せる。この間は音楽も使われず演出も地味ですが、2人の持ち味が存分に出ているので退屈することもなく楽しめる。脱出以降は一転して展開が変わり事件の真相の謎解きと警察との攻防戦、男気のある友情が描かれ、作品としての抑揚もいい。冒頭からずっと、いがみ合い続けていた2人に友情が芽生える過程が物足りなかったり、謎解きとしては登場する2人の女が裏でつながってるんだろうという分かりやすい部分もありますが、(あのブリジット・フォッセーが出ていたとは・・・。しかもこんな役で。)そんなことよりもこの2人の魅力が勝る作品です。特にラストの煙草、そして「イエー!」は何度見てもシビれる名シーンです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-30 15:38:57)(良:1票)

152.  カイロの紫のバラ Heaven~♪I’m In Heaven~♪で始まるオープニングからラストまでまさに夢見心地。ウディ・アレンの作品では一番好きです。「映画みたいな恋したい」とか、「映画の登場人物に恋をする」という事は映画ファンなら誰にでもあることですよね。でも現実は映画のようには行かない。だからまた映画館に足を運ぶ。そしてまた元気をもらって映画館を後にする。ミア・ファローが演じるセシリアのように。[ビデオ(字幕)] 9点(2008-11-20 10:44:55)(良:1票)

153.  グース まだまだこの世界には広く人々に知られていない素敵な実話が一杯あるんだろうな、と思わせてくれる夢のある作品です。 全くひねることなく、いいお話にまとめられている。 雁が空を飛ぶシーンの美しさ。パキンちゃんの愛らしさ。作品の中にある子どもの目線。 実話とファンタジーのテイストのバランスの良さ。環境問題への言及。 子どもに見せるのにもとてもいい映画だと思います。[CS・衛星(吹替)] 7点(2015-02-22 23:06:50)(良:1票) 《改行有》

154.  華麗なるヒコーキ野郎 《ネタバレ》 あの時代、確かに奴らがそこにいて輝いていた・・・。こんな男達のドラマをノスタルジックに描かせたらジョージ・ロイ・ヒルは本当に上手いし、ジョージ・ロイ・ヒルのこんな映画にはレッドフォードが本当によく似合う。今回は危険を顧みず大空に魅せられた愛すべきヒコーキ野郎共のお話。 冒頭でウォルドが話すドイツ空軍の撃墜王ケスラーとの伝説の空中戦を、さも自分が戦ったように話すホラ話、後半にケスラーが登場し彼から実際にその空中戦が語られ、それを聞くウォルド。このシーンが素晴らしく、これが最後の対決に見事につながっていく。そしてラストは遂に夢がかなって憧れのケスラーと戦う。このラストの空中戦の結末の見せ方がやはり上手い。敬礼の後、実に爽やかな余韻を残して雲の中に消えていく。どんな映画でも見事に作品を盛り上げるヘンリー・マンシーニの音楽も素晴らしかったです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-06 12:39:54)(良:1票) 《改行有》

155.  デンジャラス・マインド/卒業の日まで 《ネタバレ》 映画を見ているとよくあることですが、死んでほしくない、死ぬべきではない登場人物が後半から終盤にいきなり死んでしまう、という個人的には好きではない展開。しかしこれは実話なんですね。そして人種の問題とそこにある貧困の問題や銃社会の問題などアメリカの抱える厳しい現実が生徒の家への家庭訪問のシーンなどに描かれる。厳しい環境で生き、重大な問題を抱えた生徒を「ノックもせずに部屋に入って来た」と訳も聞かず門前払いする社会的に恵まれた立場にいる校長。厳しい環境で生まれ育った彼らが社会に受け入れられない非常に厳しく冷酷な現実を見せられたような気がします。ミシェル・ファイファー演じる先生と生徒の間に信頼関係が出来ていく過程がちょっと早送りされている感はありましたが、決して綺麗ごとだけでなく、生徒達の置かれた現実を見据えた上で、いくらでも自分で考えて道を選択する事が出来るという先生の教えが心に残る映画でした。[DVD(字幕)] 6点(2010-01-30 12:18:32)(良:1票)

156.  ダウト ~あるカトリック学校で~ 《ネタバレ》 冒頭で神父が「確証が無い時、どうするかー信じるのか、疑うのか」という説教をする。この説教がこの作品の大きなテーマの一つだった訳ですね。疑惑に対し疑う事からスタートする校長とそんな校長とは対照的に疑ってかかる事に否定的な若い教師。この対照的な二人のシスターに、ある疑いを持たれる神父。その演技の真剣勝負が凄い。 特に終盤の校長室で校長と神父がその疑惑に関し対決する場面でもあり、メリルとホフマンが演技で対決する場面でもある最高の見せ場があるのですが、これは本当に見応えがありました。疑惑に関する答はハッキリとは分かりません。メリル演じる校長の「嘘の電話」で更に神父に疑いを持つのも分かる。しかしホフマン演じる神父の感じさせる人間味も信じたいと思う。観る者にも「確証が無い時、どうするかー信じるのか、疑うのか」が問われているようでもありました。 そして全体的に暗い雰囲気が作品を支配する中、エイミー・アダムス演じる若い教師の透明感のある存在感が本作のいい清涼剤になっていました。そしてメリル。日本流に言えばもう還暦を過ぎているのですが、どんな役を演じていても全く年齢を感じさせず、ますますパワフルさを増しているようにすら感じられる最近の彼女の演技の凄さには観る度に驚かされます。[映画館(字幕)] 8点(2010-01-29 22:16:06)(良:1票) 《改行有》

157.  言えない秘密 《ネタバレ》 前半は良かった。演出も台詞もかなりベタだがピュアな青春ラブストーリーでした。ヒロインのグイ・ルンメイは期待通りの素晴らしい演技と存在感を見せてくれます。 少し前に見た「遠い道のり」でも感じたことですが、台詞が無い、表情で演じるシーンの彼女は本作でも素晴らしかったです。 突如ファンタジーに突入する後半はかなり違和感を覚えます。前後半のまとまりが無く、前半と比べるとジェイ・チョウの意気込みが空回りしている感じです。 前半が良かっただけに後半が惜しい映画ですが、音楽や映像は綺麗な映画です。そしてグイ・ルンメイの魅力がよく出ているので、グイ・ルンメイが好きな方は見て損は無いと思います。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-11-06 13:26:59)(良:1票) 《改行有》

158.  海底47m 古代マヤの死の迷宮 《ネタバレ》 サメ映画としてはソコソコ楽しめる作品です。 前作と同じくサメに襲われるのが女の子で(今回は女子高生です)、 サメの恐怖プラス酸素の残量が減っていく恐怖という設定も前作と同じ。 今回は海底に沈んだ古代遺跡の迷宮の中で簡単には脱出できないという新たな要素が加わっています。 冒頭の学校でのいじめ描写から、いじめっ子がサメに食われる要員かと思っていたら、いじめは全然関係なしでした。 この2人は無事脱出するんだろうなという分かりやすい展開ではあるのですが、 作品の大半の時間を占める古代遺跡よりも面白い最後の一波乱がなかなかよく出来ていたと思います。 スタローンの娘とジェイミー・フォックスの娘の共演ということでも話題になった作品ですが、 いい映画に出られるよう、2人ともこれから頑張って![DVD(字幕)] 5点(2021-07-25 17:12:05)(良:1票) 《改行有》

159.  ラブ・ダイアリーズ パパとちょっとおませな娘の親子のドラマでもあり、一人の男と彼の周りにいる3人の女とのラブコメでもあり、娘の「私のママは誰なの?」というミステリーでもある。ロマンスの方はあっちに行ったりこっちに来たりで落ち着きが無いのですが、それがミステリーとしてはなかなか的を絞らせない面白さにもなっており、この3つの要素を作品の中で上手く絡ませています。 独身時代のパパの女性遍歴を聞く娘が合いの手を入れるタイミングもいい。そしてこの娘を演じるのは、そろそろ学園ドラマや青春モノが似合う年頃になってきたアビゲイル・ブレスリン。この頃はまだまだ子役らしい感じですが、本当に演技が上手だし彼女が売れっ子である理由がよく分かる気がします。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-12-24 22:20:39)(良:1票) 《改行有》

160.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 大晦日にBSで3部作を一挙に放送していたので、この2だけでしたが本当に久しぶりに見ました。前に見たのは少なくとも10年以上前ですが、面白い映画は細部まできちんと覚えているものですね。 第1作のストーリーと、未来と過去の新しいストーリーと登場人物を実にうまく絡ませており、何度見ても楽しいしいい映画です。特に第1作の過去のストーリーの中への第2作のストーリーのまぎれ込ませ方など、よく考えられているし笑いドコロも十分。お正月とか、みんな揃って見るのに楽しい映画無いかな?って時には最高の映画です。 本作の未来の世界である2015年がいよいよ来年に迫って来ました。どうやらクルマは空を飛びそうにありませんが、こんな風に楽しい未来をカタチにして見せてくれる夢のある映画ってやはりいいものです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-03 00:09:47)(良:1票) 《改行有》


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