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プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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評価順1234567891011121314

141.  ロード・オブ・ドッグタウン 《ネタバレ》 スポーツはたいてい何でも食いつけるが、スケボーは見ていても何が面白いんだかさっぱりわからない。 興味のないジャンルを舞台に何が起こっても、全然関心が沸いてこないので退屈。 カッコいいとも思えず、冷めた目で見つめるしかない。 だいだいプロスポーツものの映画化自体が難しい。 演じるのがスポーツの素人なので、本物のプロの技を見せられないからだ。 この映画でも役者がスケボーの大会で技を見せているが、すごさがまったく伝わらなかった。 それなのに、すごい技が決まった態で話が進行するので、そのギャップに戸惑う。 メインのキャラクターも好きになれない。 無法者のギャング映画は好きだけど、なぜだかこの映画のティーンはウザく感じた。 中途半端で傍迷惑なガキがメインでは、ストーリーに乗れなかったのかもしれない。 青春ものは好きなジャンルの一つではあるけど、この作品は生理的に合わなかったようだ。 ただ、時を経てそれぞれがまったく違った人生を歩んでいる姿には感じるものがあった。 ラストで4人が昔の仲間に戻ってプールで遊ぶシーンは、退屈じゃなかった。[DVD(吹替)] 3点(2013-01-06 00:50:25)(良:1票) 《改行有》

142.  インファナル・アフェア 無間序曲 《ネタバレ》 時系列がⅠより前になるが、Ⅰとの関連で考えれば、キャラ設定にブレを感じる。後付けでⅡの設定を考えたのだろうか、違和感を感じてしまうところが幾つもある。 ウォン警部がマフィアの大ボスであるクアンの暗殺教唆する設定には無理がある。暗殺したところで黒社会を潰せるわけでもなく、警部が殺人に踏み込むとは思えない。 サムの妻に迫るラウも韓流メロドラマのようでがっかり。 てっきりⅠで主役だった二人が今回も主役かと思ったが、ウォン警部が中心でその兄弟分である Ⅰは潜入捜査官同士の息詰まるような心理戦があったが、Ⅱは普通のギャング映画になっている。Ⅰのほうがスリリングで面白いが、Ⅱもそれなりには楽しめる。4人のボスを同時襲撃する場面などはゴッドファーザーを彷彿させて面白い。 メロドラマ要素がなかったらと惜しまれる。[DVD(吹替)] 6点(2012-12-26 00:19:18)(良:1票) 《改行有》

143.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 ホロコーストの悲惨さが淡々と進むモノクロの画面からひしひしと伝わってくる。 金儲け主義でユダヤ人を利用しているにすぎなかったのに私財を尽くしてもユダヤ人を救おうとした主人公。 最初から聖人君主でないところが人間臭くて良い。 ただ、クライマックスとなるユダヤ人労働者へのスピーチは、それほど胸に染みてはこなかった。 嘘ではなくても演説で訴えると、見慣れた政治家の偽善のように感じてしまうからだろうか。 それでも史実の重みを感じる大作であるのは間違いない。 人を人と見なさない時、その相手にどこまで残虐になろうと害虫を駆除するのと同じで心に痛みは感じなくなるのだろう。 個人主義が行き渡ると他人はどうなろうと知ったこっちゃないという傾向になりがち。 人との関わりの中で自分のこととして捕らえることがどの範囲までに及ぶかで、その人のスケールが知れる。 自分自身とせいぜい家族まではその範囲であることが多いだろうが、友人、会社、共同体、果ては人類にまで及ぶ人もいる。 シンドラーは自分の会社に関わった人には最終的に全財産を投げうってでも責任を持った。 救えなかった犠牲者が600万人ということを考えれば無力感に襲われそうだが、あの時代での行動は素直にすごいことだと尊敬するしかない。[DVD(吹替)] 8点(2014-01-12 20:26:55)(良:1票) 《改行有》

144.  そこのみにて光輝く 《ネタバレ》 けだるく鬱屈した演出と漂う閉塞感。 こういうカビ臭い日本映画特有の湿度の高い暗さが苦手。 ラストの光を浴びた二人を描くために、それまでの前フリが重くて長い。 重苦しい内容をそのまま重苦しい演出で描くのがどうも肌に合わない。 テーマが重いなら、もっとドライに軽さも出しながら演出してくれたほうが切なさが増す。 菅田将暉は憎めないし、高橋和也の下衆キャラも立っていたけど、メインとなる綾野剛と池脇千鶴の二人には惹きつけられなかった。 原作の1980年代の設定を、映画では現代に置き換えているようだが、介護を取り巻く状況など、設定に少し無理が生じているようにも思えて違和感を感じるところも。 この監督の作品は初めて見たが、どうも相性が悪そうな気がする。 この作品は映画祭でも高評価を得ているのだが…。 調べてみると、呉美保は大林監督の元で学んだらしい。 大林監督は世間的な評価とは最も食い違った苦手な監督の一人なので、やっぱりそういうことなのかもしれない。[DVD(邦画)] 4点(2014-12-11 02:24:18)(良:1票) 《改行有》

145.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 この手の戦争映画では、いつも登場人物が判別できるまで苦労する。 特にこの映画のように白人がたくさん出てきて軍隊式に髪型や服装を同じにされると、馴染みの俳優でないかぎり誰が誰だがわからなくなる。 戦闘のリアルな迫力は『バンド・オブ・ブラザース』を思わせる。 ただ、そちらは連続ドラマで人物の認識も感情移入もしやすかった。 その点、この映画では死亡者が出ても誰だかピンと来ないことがあり、その他大勢の死と変わりなくなってしまう。 平時での顔と戦闘時の顔が一致できれば、人物背景もわかってもっと思い入れができるのだが。 とはいえ、戦場の生々しさはすごい。 原作がソマリア内戦への米軍介入を描いたノンフィクションだけに、現実の戦闘の凄まじさ、混乱ぶりを見せてくれる。 市街地で孤立する米軍部隊に、アリのように群がる民兵たち。 一般市民も含めて敵意むき出しに襲い掛かってくる様が、和平の難しさを感じさせる。 米兵に銃を向けた民兵が射殺され、民兵の妻が報復しようと夫の銃を拾ってまた殺される。 憎しみの連鎖はどちらかが絶滅するまで終わらないものか。 米軍が敵地で取り残された少数の味方を救い出そうとして、それより多くの兵が死傷する。 なんだかとても非合理的なことをしているように見えるが、犠牲を払ってでも仲間を見捨てないという姿勢が一貫していた。 そういう連帯意識がないとバラバラになるからだろう。 その辺りがいかにもアメリカらしい。 仲間のために戦い続ける決意を語る兵士の言葉に、元々は何のための戦争なのかとわからなくなってくる。[DVD(吹替)] 5点(2015-01-27 22:46:06)(良:1票) 《改行有》

146.  それでもボクはやってない 《ネタバレ》 面白いというか、恐ろしいというか…。 裁判官、警察が神様ではなく間違いのある人間であることを今更ながらに思い知らされる。 こんな酷い目に遭うのかという衝撃。 そりゃあ大の大人でも泣きたくなるだろう。 加瀬亮がハマっていて、冤罪への苛立ち、無念、怒りが実によく出ている。[DVD(邦画)] 7点(2013-01-07 00:17:23)(良:1票) 《改行有》

147.  エド・ウッド 《ネタバレ》 調子よさとハッタリだけで映画を撮っているような主人公。 作品の細部に拘らないいい加減な仕事ぶりは、プロの職人気質とは真逆のもの。 こんなので良い映画が作れるわけがないと思わせるが、実際に史上最低の映画監督という不名誉な評価を受けている。 そんな人物をフィーチャーしたのはユニークだし、変に美化しなかったのは良かった。 ただ、主人公が好きになれないタイプの人間なので…。[DVD(吹替)] 4点(2019-12-26 00:32:28)(良:1票) 《改行有》

148.  自殺サークル 《ネタバレ》 冒頭シーンのように画としてのインパクトだけで、それ以外は何も残らない。 なぜ死ぬのか、剥がされた皮膚は何なのか、自殺クラブとは、電話の子供の正体は? 謎を次々と提示しておきながら、結局なんじゃそれ状態で終わる。 こういう思わせぶりで、収拾できずに放り出しているような映画は大嫌い。 後半は失笑の連続で、ストーリーは破綻しているし意味不明。 テーマや哲学の輪郭は断片的にわかるが、ストーリーの構築がデタラメなために線としてつながらず。[インターネット(字幕)] 1点(2013-01-09 00:10:45)(良:1票) 《改行有》

149.  さびしんぼう 共感もできなかったし、琴線にも触れなかった。 「男の子っていつでも母親に恋してるものなのよ」 それって大ウソです。[ビデオ(邦画)] 3点(2013-01-20 01:43:47)(良:1票) 《改行有》

150.  コラテラル 《ネタバレ》 トム・クルーズが珍しく悪役で、実質的な主役はジェイミー・フォックスのほうだろう。 マックスの母を見舞いにいったときの三人の会話は秀逸。 マックスと母の関係がリアルに浮き彫りにされている。 殺し屋の最後のターゲットとなった女検事をめぐる攻防はスリリング。 殺し屋は身元がバレないように依頼者には絶対に顔を見せないという細心の注意を払いながら、殺しのやり方がターミネーター並みに荒っぽい。 犯行を極秘に進めるという気配りがまったく感じられないのは、最初のキャラ設定からは矛盾している。 そうしたブレが幾つか気になるものの、殺し屋と平凡なタクシードライバーの生き様、人生哲学が対照的でおもしろかった。 地下鉄で誰にも気づかれずに死んでいた男や、マックスのリムジンの夢の話など、伏線もいい具合に効いていた。[DVD(吹替)] 6点(2013-06-17 22:22:31)(良:1票) 《改行有》

151.  レナードの朝 《ネタバレ》 以前に小説の『アルジャーノンに花束を』を読んだが、それとよく似ている。 臨床の経験がなく研究ばかりしていた医師の試行錯誤に生真面目な誠実さが見える。 覚醒して生の喜びを得た後だけに、再び症状を自覚したときの衝撃が倍加する。 病気が健康のありがたさを教えてくれるように、レナードの悲しい人生の追体験が生のあり方を教えてくれる。 普通に生きていることがどんなに尊いか、人生は喜びであり神からの贈り物――レナードの言葉が胸に蘇る。 レナードがポーラと別れのダンスで痙攣がおさまるシーンは感動的。 いつもながらロバート・デニーロの演技はさすが。 医師が彼女をコーヒーに誘ったラストは、レナードから学んだことが端的に表れていて後味の良い映画になっている。[ビデオ(吹替)] 9点(2013-06-10 00:21:17)(良:1票) 《改行有》

152.  グリーンマイル 《ネタバレ》 よくできたヒューマンファンタジーで、大人のおとぎ話として魅せてくれる。原作がストーリーテラーのスティーヴン・キングだけのことはある。マッドで生粋の犯罪者と姑息で卑劣なクズ看守の極悪ぶりにストレスが溜まるが、二人にはともに天罰が下るので溜飲は下がる。悪人がステレオタイプといえばそうかもしれないが、この辺りは同監督の『ショーシャンクの空に』にも通じる脚本のうまさを感じる。巨漢の黒人が神のごとき慈愛と超能力を持つ存在で、その命を救えなかった主人公の無力感がラストからも伝わってくる。 しばらく後に再鑑賞。色あせずに感動できる。愛する者たちを見送って一人残され生き続けなければならない孤独な辛さが余韻となって残る。フランク・タラボン監督&スティーヴン・キング原作は「ショーシャンクの空に」でも感服したが相性がすごく良いようだ。[DVD(字幕)] 9点(2013-05-30 00:53:56)(良:1票) 《改行有》

153.  カリートの道 《ネタバレ》 同監督の『スカーフェイス』よりこちらのほうがいい。 生え際の後退した弁護士がショーン・ペンだとはまったくわからなかった。 薬中のイカレた悪徳弁護士を好演し、主演のアル・パチーノを引き立てている。 身内からも裏切りが当たり前のようにある汚い世界は『仁義なき戦い』のよう。 そんな中で、借りは返さずにはいられない義理堅い男カリートの不器用な生き方は応援したくなる。 カリートの夢は足を洗ってレンタカー屋になって愛する女と平穏に暮らすこと。 その夢が裏切りによって潰える最期は哀れを誘う。 悪の道にいったん浸かってしまうと抜けられない定めか、それも所詮は自業自得ではあるのだけれど。 マフィアからの逃亡劇は見どころの一つだが、追っ手が超肥満男や年くったオヤジでは間が抜けていて少し滑稽だった。 ああいうのは普通もっと若くて動きのいい兵隊にやらせるだろうに。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-12 18:14:20)(良:1票) 《改行有》

154.  天国までの百マイル 《ネタバレ》 八千草薫は優しい母親を演じさせたらこれ以上ないくらいにハマる。 ただストーリーや演出の泣かせよう泣かせようとするあざとさが鼻につく。 ベタでわかりやすいのは決して嫌いではないのだが露骨すぎ。 原作の浅田次郎の作風がそうなのか、それはタイトルから既に滲み出ている。 マリは原作ではデブでブスなのに、大竹しのぶは可愛いくて魅力的で、捨てられてばかりのホステス役には少し合わないかも。 百マイルっていえばすごい距離のようだけど、馴染みのあるキロでいえば160キロ。 車で運ぶのがそんなにたいした距離や苦労なのか、あまり伝わってこない。 母子の愛情という普遍的で感情移入しやすいテーマだし、兄弟との軋轢など誰でも身に覚えがありそうなシーンが出てくる。 なので、作品に物足りない点があっても、ある程度の共感を得ることはできる。 ラストはマリの別れの置手紙で、これで終わり?って感じのあっけなさ。[ビデオ(邦画)] 4点(2013-06-10 00:24:38)(良:1票) 《改行有》

155.  ディパーテッド 《ネタバレ》 韓国映画「インファナルフェア」のリメイクだが、オリジナルと比べると落ちる。だが、登場人物がもったいないくらいにあっさり殺されていくので目は離せない。時代劇の大仰でもったいぶった殺され方とは対極。頭にズドンと一発で仕留めるところがスコセッシ流なのかクールでリアル。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-08 23:23:36)(笑:1票)

156.  夕陽のガンマン 《ネタバレ》 マカロニウエスタンの名作で、セルジオ・レオーネ監督の演出にエンリオ・モリコーネの音楽が絶妙。思わず口笛を吹きたくなる。 二人の賞金稼ぎの劇画的強さが単純にカッコいい。そんなに簡単には相手を信用しない腹のさぐり合いもおもしろく、ベタベタしないドライな友情も好感が持てる。 インディオは恋人に浮気されて怒りで射殺したのかと思っていたが、ただの横恋慕だったよう。だったら、殺された女の兄が復讐の鬼になったのも腑に落ちる。 ただ、インディオが捕らえた二人を逃がした策略は、ストーリーを盛り上げるためにそういう展開にしたのだろうけど相当無理がある。[DVD(字幕)] 7点(2013-11-28 20:57:54)(良:1票) 《改行有》

157.  オールド・ボーイ(2003) 《ネタバレ》 誰が何の目的で15年間も監禁したのか、謎を追究する主人公に自然と思いを重ねてしまい、最後まで引っ張られる。 その謎を解くキーはなぜ解放したかにあったというのが、意表をつく展開で良かった。 日本の漫画が原作だけに、劇画的な部分もあちこちに感じられる。 15年間の監禁生活で体を鍛えイメージトレーニングを重ね、大勢の敵を金槌で倒せる格闘の達人になるなんて、いかにも漫画チック。 少年の頃に持つような空手の通信講座で達人になる空想を、そのまま映像化したかのよう。 リアリティはまったくないけど、これはこれで楽しい。 ただ、犯行動機と手段が近親相姦も関わってあまりに衝撃的でシリアスなもの。 なので、時折り混ざっていたギャグタッチの描写とのギャップに違和感はあった。 そういうのもないと重くなりすぎるのかもしれないが。 アラを探せば、主人公が解放後に一番気になるはずの娘の消息を追わなかったのはおかしい。 また、万能薬的なアイテムともいえる催眠術を使っているのも引っかかる。 ただ、そうしたことをさほど気にならなくさせるだけの勢いがこの映画にはある。 ウジンの犯行動機は理不尽な逆恨みに近く、これほど苛酷な復讐はありえないと思われるかも。 でも、イカレた人間の逆恨みのターゲットになる怖さは今の社会なら常に潜在しているので、絵空事とまでは思えない。 タブーを恐れないアンダーグラウンドの臭いがして面白い映画だった。[DVD(吹替)] 8点(2013-01-17 21:55:48)(良:1票) 《改行有》

158.  ファンダンゴ 《ネタバレ》 ロケット花火の戦争ごっこに、学生時代の夏休みの思い出が蘇る。 ところが一転、戦死した若者の墓に愕然とした二人に、花火がベトナムでの戦火に重なってくる。 当時のアメリカの若者が置かれていた状況がはっきりと伝わってくる。 バカ騒ぎの裏に垣間見えるシリアスな現実。 故障した車を列車に引かせようとしたシーンや、スカイダイビングの件は傑作だった。 洗濯物と人で必死に作った文字が「GO ON」になってしまったのは笑えたし、あのファンキーでパンクな飛行機野郎も最高。 5人の個性が際立っていて、中でも寡黙な巨漢が地味におもしろい。 ある意味、主人公よりも人間的に魅力を感じた。 他に、メンバーの一人がずっと酔いつぶれていてほとんど出番がなかったのもユニーク。 友情を感じる爽やかな青春映画に仕上がっているが、ひとつ引っかかったのは息を吐くように嘘をつく主人公の手馴れたやり口。 口八丁で騙しているのが人の良い老人や田舎者というのがちょっと…。 詐欺師の才能があるようで少し引いてしまう。 5人の消息を紹介するようなエピローグはなかったが、主人公が悪徳商法に手を出して検挙される絵がふと浮かんできた。 もしそれを描いていたら、コメディとしてはアリだけど、青春映画としては台無しかな。 当時30歳のケヴィン・コスナーは、貫禄がありすぎてとても学生には見えなかったのが残念。 再鑑賞。 グループ結成を祝ったドン(ペリ)に会いに行くのはちょっと動機が弱い気もするけれど、別れと旅立ちの卒業旅行の切なさが出ててやっぱり良かった。[DVD(字幕)] 7点(2014-10-18 21:49:51)(良:1票) 《改行有》

159.  おとなのけんか 《ネタバレ》 子供のケンカに親同士が大人の対応で話し合いを始めたものの、次第に感情むき出しの諍いに。 ギスギスした雰囲気がたまらなくリアル。 論点がズレて話が一向に前に進まないのがイライラ感を募らせる。 自分の考えを押し付け、無神経な言葉が飛び交い、つっかかっては話が逸れていく。 まるで「朝まで生テレビ」の不毛な議論を見るようだ。 皮肉屋で余裕をかましていた弁護士が、妻に携帯を水没させられ慌てふためく様子がおかしい。 ラストで子供たちが仲良く遊んでいる様子と愛嬌たっぷりのハムスターの姿に、大騒ぎしていたのは大人だけとの皮肉が効いていてオチもばっちり決まった。 思わずニンマリしてしまうよくできた大人のコメディ。 ポランスキー監督にこういう作品のイメージがなかったのでビックリ。 約80分の短い映画だが、ストーリー自体は起伏に乏しく会話主体のワンシチュエーションなのでこれ以上長いとダレる。 一時間にまとめてもいいくらい。[DVD(吹替)] 7点(2014-08-22 23:49:15)(良:1票) 《改行有》

160.  マネーボール 《ネタバレ》 実話ベースなのでシオンビやデーモンなどスター選手のトレードの内幕を垣間見るようでおもしろい。 実際の映像も挿入されており、MLBファンなら見覚えのある場面も出てくる。 メジャーと日本のプロ野球との違いは知識として知っていたが、選手を商品として売り買いするドライスティックな交渉や監督とGMの関係など、映画でよりリアルに感じることができた。 GMが選手起用や現場にあれだけ口を挟めば、監督はさぞかしやりにくいだろう。 ビリー・ビーンがレッドソックスからの破格の条件の誘いを断っていたのは意外だった。 アスレチックスのような貧乏球団はスター選手がすぐに流出して地味なメンバーとなるので、地元民でなければ愛着がわきにくい。 どうしてもスター選手の集まる華やかな球団に関心が向いてしまうのは仕方ない。 ただ、これを観るとヤンキースが他球団から金にものを言わせて選手を強奪する「悪の帝国」と憎まれるのもわかる気はする。 第三者的にはヤンキースのほうが観ていておもしろいのだけど。 ドキュメンタリーにしても良さそうな内容だが、ドラマとしては格別なものではないのでMLBに関心のない人なら退屈するかもしれない。 逆に、詳しい人ならチーム編成の根幹となるセイバーメトリクスについてもう少し触れてほしいところで物足りない面があるかも。[DVD(吹替)] 6点(2014-02-13 18:06:23)(良:1票) 《改行有》


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