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1. 戦国野郎
《ネタバレ》 喜八カッティングを一番楽しめるのが、この作品だと思う。私は、彼の作品の中で一番好き。温泉地帯なのか、谷から湯気がたちこめる中を、追われる加山雄三と追っ手の中丸忠雄が対峙するところからのオープニング。チープな殺陣の後、胡散臭い中谷一郎登場、もっと胡散臭い佐藤允登場。岡本映画お約束の展開。この作品が違うのは、続いて“馬借のお姫様”星由里子、さらには“水軍のお姫様”水野久美が登場する。『独立愚連隊西へ』は、ジョン・フォードの『捜索者』のパロディっぽいところがあったが、本作は、黒澤明の『隠し砦の三悪人』のパロディっぽいところがある。ハッキリ言って、星由里子の方が、上原美佐より10倍魅力的。彼女はじゃじゃ馬だが、加山に恋をするのだ。ありがちだがこれが可愛い。加山雄三の大らかさ、佐藤允の笑顔、中丸忠雄も中谷一郎も、皆のびのび演技している。印象的な背景を感じさせつつ、三者三様の人生をみせるラストシークエンスの演出も見事だと思う。[DVD(邦画)] 10点(2006-12-23 01:11:54)(良:3票)
2. 幌馬車(1950)
《ネタバレ》 あら、評価低っ。私は好きです。朝食の準備や夜のダンスパーティの豊かな光景。ラストのガンファイトのサービスもあるし。元のロデオのチャンピオン、ベン・ジョンソンの見事な手綱さばき、ジェーン・ダーウェルのよく分からないキャラ、ジョーン・ドルーのきびきびと歩く姿。彼女が幌馬車の中で肩から上を出して、観客には裸と思わせてといて、実は服着てました~ていう細かい演出をやっているところもいいです。前半の川を渡るカットをラスト・カットに流用するというB級さ加減も好きです。[DVD(字幕)] 9点(2006-12-26 12:40:33)(良:1票)
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