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自己紹介 |
今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。 物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。 備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。
10 至高の殿堂入り 9 心に残る傑作 8 もう一度観たい佳作 7 面白い 6 そこそこ面白い 5 普通 4 それほど面白くはない 3 面白くはないが見どころがなくはない 2 全然面白くない 1 酷い駄作 0 呆れ果ててもはやネタレベル |
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1. 或る夜の出来事
《ネタバレ》 『素晴らしき哉、人生!』のフランク・キャプラ監督ということで期待して見た。
毛布一枚をジェリコの壁に見立てたエピソードがオシャレに効いている。
ラッパの音でジェリコの壁が崩れるラストもお見事。
モノクロの古い映画なのに、今見てもおもしろい。
強く反発しながら意地っ張りな二人が最後は結ばれるという極めてオーソドックスなパターン。
今でもこれに倣ったような映画やドラマは数多いので、ラブコメの元祖のような存在。
同じ古典の名作ラブストーリーとして『ローマの休日』が思い浮かぶ。
主人公が新聞記者で、ヒロインが身分違い(王女と大金持ちの娘)というのも共通点。
ただ、ヒロインがまったく違うキャラで、こちらはわがままなジャジャ馬娘。
容姿もオードリー・ヘプバーンとは違って全然かわいいとは思えなくて…。
それでもだんだんそれなりに見えてくるのが不思議。
なんでも金で解決しようとする父親もどうかと思っていたが、娘を思いやる気持ちにはほだされる。
父親もそうだが、嫌な編集長も終盤では粋なところ見せる。
映画も粋そのもので、ユーモアとウィットに富んでいる。
ヒッチハイクの場面もそうで、ここはとても好きなシーン。
クラーク・ゲーブルってレット・バトラーのイメージが強すぎたけど、こういうコミカルな演技もいい。
唯一気の毒すぎるのはヒロインに振り回されて結婚式から逃げ出される花婿かと思えば、金ですんなり解決したことから本当の愛情はなかったことがうかがえる。
すべて丸く収まった感じは予定調和でできすぎともいえるが、後味がよくて温かい気持ちになれる。[DVD(字幕)] 8点(2013-02-09 21:15:46)(良:1票) 《改行有》
2. 暗黒街の顔役(1932)
《ネタバレ》 トニーのような破滅型は、どの道殺されるしか終わりが見えない。
ギャングに無関心な政府を告発するために作ったとの冒頭メッセージがやけに不自然に感じたけれど、映倫の審査を通す苦肉の策だったようだ。
トニーの妹への異常な溺愛と干渉も、近親相姦的なニュアンスがあったとなれば納得がいく。
モノクロ映像の古い映画だが、後のギャング映画にかなりの影響を与えているのがわかる。
当時としては大きなインパクトがあったに違いない。
ただ、やっぱり撮影技術や演技などいろんな面での進歩がうかがえるリメイク版のアル・パチーノ主演「スカーフェイス」のほうが楽しめた。[DVD(字幕)] 6点(2017-12-29 00:51:55)《改行有》
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