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21. アンネ・フランク<TVM>
アンネの面影を持つハナ・テイラー・ゴードン。ベン・キングスレーもまたオットー・フランクを演ずるに相応しい。この2人を得て、物語は日記のページから鮮やかに現実味をまとって立ち上がる。普通の幸せな少女から籠の鳥へ、そして・・・。実際の日記は隠れ家を発見された時点で途切れるが、その後の彼らの足取りも生存者の証言や新たな資料を駆使して組み立てられ、アンネと姉マルゴのベルゲン・ベルゼンでの最期の日々までが再現される。TVムービーらしく極端な描写は抑えられているが、作品の質を損なうことはない。フランク一家らの保護に尽力し、日記を保存することともなったミープ・ヒースを演じたリリ・テイラーも印象的。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-19 19:09:37)
22. アイス・エイジ
アイスエイジ=氷河期。PXやDWのような派手さはないけれども、心をこめて作られた温かさが伝わるブルースカイ・スタジオ作品。白い雪や氷の表現もそれ自体が美しいのに加え、素朴なキャラクターデザインを際立たせ、毛皮の奥の体温を感じさせるのにも一役買っている。ゆったりと進む物語はCGアニメというより動く絵本を見ているようだ。騒がしいシドやスクラットとは対照的に静かなマニーやディエゴの内なる葛藤もしっかりと描かれている。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-18 09:19:32)
23. あの頃ペニー・レインと
キャメロン・クロウの記事が掲載されたROLLING STONEも持ってるし、邦題とポスターは素敵。けれど満たされることはなかった。漂うニンフ、ペニー・レインは70年代グルーピー像としてはあまりに淡くはかなく、意図的な上澄み映画であったとしても物足りなさが残るオブラートでくるまれたファンタジー。未知の世界に飛び込む少年の高揚感と、実際にZEPが逗留したハイアット・ホテル(現在のコンチネンタル・ハイアット、撮影用に当時のロビーを再現)が見られたのが収穫で、名曲の数々もいくらか空虚に響く。ノスタルジックな邦題はクロウも気に入ってるそうだけど「あのころはフリードリヒがいた」がベースかなぁ?[映画館(字幕)] 7点(2005-11-11 19:47:57)
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