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コメント数 2526
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  アフター・アース 《ネタバレ》  「本当に恐ろしいのは目に見えるものではなく、目に見えないもの、そして見えないこと。それによって他者との繋がりを断たれ、孤立した存在にされてしまうから」  それは『シックス・センス』から『ハプニング』まで、シャマラン映画に共通するモチーフ(すいません、『エアベンダー』だけは私の中で上手く消化できません)。  ならばこの映画は、とてもシャマランらしい作品と言えるかと。  この作品でのポイントは「殻」。宇宙船という殻から見知らぬ世界に放り出された少年が、殻に逃げたままそこから出られずに姉を死なせた過去に苛まされながら、自身の心の殻を破り父を救う。  その過程で頻出するシャマラン的エッセンス。危険な森を非力な人間が目標を目指して一人進む物語は『ヴィレッジ』、他者との繋がりが断たれ孤立してゆく恐ろしさを描いた点は『ハプニング』、行動や意識・無意識、更には周囲に存在する物事にも意味が存在するという点は『サイン』を思い起こさせます。  元々、シャマラン映画は、殻に閉じこもる、そして殻の外側に出る事による事態の変化を繰り返しています。孤立の恐怖と、そこからの解放、そしてその解放を促す存在についての物語。  『レディ・イン・ザ・ウォーター』は、孤立した存在を救う側からの視点の映画ですが、基本は同じ。 少年の命を脅かす凶暴な怪物アーサ、でも、たった一匹捉えられ、自らの殻から放り出された視力を持たない存在であるアーサは、つまり少年の心の象徴であったのではないでしょうか。見えないがゆえの狂気、それは陥った事態も置かれた環境も全く理解できず孤立したがゆえに恐怖に駆られがむしゃらに進んで自らを危機に陥れてしまう少年の姿に重なります。  地球の生命達も父が言うような危険な存在ではなく、孤立した少年に対して解放を促す存在だったように思えます。  完全にスミス親子のための企画のように見えながら、そこにシャマラン的記号が溢れ、これは思わぬ御馳走でした。  もっとも、毎回見ている間よりも見終わった後にあれこれと頭の中でこねくりまわす時間の方が楽しいという点で、シャマラン映画ってどうなのよ?って状態ではありますし、そもそもそういうシャマラニズム?そんなモンはどうでもいいであろう大多数の人にとって果たしてこの映画が純粋に楽しいものであるのかというと甚だ疑問であったりはするのですが・・・[映画館(字幕)] 8点(2013-07-03 20:20:24)(良:2票) 《改行有》

42.  悪の教典 《ネタバレ》  大島優子の弁護をする訳じゃないですが(笑)、私にはこの映画、中身なんてなーんにも無しの単なるスプラッターホラーにしか見えませんでした。  映像的には面白いところがあります。電車の中でドアや手すりがずーっと奥まで重なって左右に揺れ動いてるとか、車の中で対話する二人をずっと雨が降る外から捉えてるとか。伊藤英明はいい人の表情のまま凶悪、って役を見事に演じてますし。  でも、登場する生徒達の大多数がドラマを与えられず単に数を重ねるための殺られ要員でしかなく、数少ないドラマを抱えた生徒達もそのドラマを結実させる事なくどんどん処分される状態、そこには抵抗や共闘のドラマも、理不尽な死に接した悲劇・無常感すらも無く、見世物としての血しぶきが飛び、数字としての死体が転がるばかり。東大を目指す秀才のあまりに類型的な描き方なんて悪意を持っているようにすら思えます。  この映画、人間的な魅力のある描写は唯一「凶悪な殺人犯がいい人を演じている時」だけ。他は皆、身勝手であったり病んでいるように映ります。その、負の土壌の混沌から神と悪魔とが生じ、粛清と浄化へと至るのですよ、みたいなメッセージがある・・・のかって言うと、そこまで深く描かれたモノなんて感じられず、単に人殺しエンターテイメントがやりたいだけ程度にしか映らないんですよねぇ。  明るい教師の実体が明らかにされてゆくシチュエーションは面白かったのですが、見終わって「人がいっぱい殺されました」以外の何も残らない映画で、それはそれでアリなんでしょうけど、でもこの設定ならもう少しやり様があったんではないの?と思ったりするのでした。[映画館(邦画)] 5点(2012-11-22 14:32:32)(良:4票) 《改行有》

43.  アルゴ 《ネタバレ》 シュレッダーで細かくバラバラにされた写真が子供達の手によって形を成してゆく「モンタージュ」、つまり映画的なる行為はイランの人々も行っていた訳で。決して世に出る事のない偽映画をネタに展開された人質救出作戦ですが、事件から22年の月日を経た後、ここにこうして実際の映画として結実したのですから、見事なオチが付きました、としか言い様がない訳で。映画はシリアスで緊迫した状態がずっと続く、にも関わらず笑えてしまったりワクワクしてしまったり。そしてそれをもたらすのは映画という要素。最初の懐かしいワーナーのタイトルから最後の『スター・ウォーズ』『スター・トレック』まで「映画」で飾られ、事実を元にした、政治的な背景を持つ映画であるにも関わらず、つまりこれは映画についての映画。演じる事を求められる人々、1つの形を成すために陰で動くスタッフ。クロスカッティングを駆使してスリルとサスペンスを盛り上げるそれはそれは濃密な2時間。存分に映画を堪能して満足している中、突然エンディングに流れる「声」にさーっと現実に引き戻され、なんであんな「声」を入れたのだろう、あれでは国家としてのアメリカに寄り過ぎていてメチャ醒めるわぁ、と思ったものの、それもまた「映画」なのだと。映画をネタに人を騙し人を救った事を描いた映画が、映画は政治の道具として機能する事もあると示唆しているようにも思えました。見終わった後も色々と考えを巡らせられる、よ~く味わえる映画です。[映画館(字幕)] 8点(2012-11-01 07:16:59)(良:3票)

44.  アイアン・スカイ 《ネタバレ》 八方美人的な作りで意外に冴えないのはナチという題材を主役に扱う事の難しさゆえか、はたまたクラウドファンディングのせいでしょうか。場面転換時にいちいちダラーっと月面基地の風景を捉える退屈なショットは『スター・ウォーズ』新エピソードのルーカスへの皮肉か(エピソード1~3のDVD、チャプターどんどん飛ばしてみて)、マジなのでしょうか。ウド・キアに口から血を流させて『処女の生血』の再現でござい、ってやってみせるのはいいとしても、どうも「その程度?」という歯痒い状態が続く感じの映画でした。これが一気に冴えを見せるのが真の悪であるアメリカがその力を発揮するシーンから。それまでのナチゆえの後ろめたさ、言い訳がましさと打って変わって、アメリカが悪としての破壊力を見せつける単純な気持ち良さ。でも、それって創作において昔はナチ、今はアメリカを悪として設定しておけば、とりあえず安心安全なんじゃない?みたいな安直な選択。それじゃ自ずと到達点は低いところに見えてくるでしょうて。今のアメリカだってナチと大差ないじゃん!って? エンドクレジット部分の凡庸なこと。志したのはその程度?[映画館(字幕)] 5点(2012-10-18 16:03:03)

45.  あなたへ 《ネタバレ》 伴侶の死によって止まる時間、それを動かそうとしたのはその亡き妻の遺志だった・・・『幸せへのキセキ」のマット・デイモンや『ファミリー・ツリー』のジョージ・クルーニーや『ソラニン』の宮﨑あおいはそこから自身が未来に向かって歩み出す訳ですが、健さんは亡妻が誘った旅を通して触れあった他人の時間を動かした訳です。それは長い時を生き重ねた経験と、そして限られた未来ゆえのちょっと切ない生の姿。そんな残された時間を生きる旅を、触れあう人々のドラマと美しい日本の風景で情感豊かに彩る作品・・・だったら良かったのですが、豪華ゲスト陣共演!みたいな作りになっていてガチャガチャと騒がしい映画になってしまっていて。大体、みんなそういう人に見えないんですよね。タレントさんそのもの。脚本通りにセリフを言わされてますという状態で、それはもうバラエティドラマの如き世界。健さんがこれまで刻んできたイメージに頼り切った映画で、健さんの既に出来上がっているキャラがあるからこそ、そういう雑なバラエティノリでも通用させられますよ、って感じがするんですよね。だけどそんなに健さんにばかり頼れるほどの余裕があるの?って。ゆっくり次代へ継がれ老いたる存在は退いてゆくって、この映画が描いた事なのに当の映画そのものはその事に無自覚っていうのは、一体どんな皮肉なのでしょう? それはまるで集まった高齢の観客まで道連れに朽ちていこうとしているようですらあります。[映画館(邦画)] 5点(2012-09-29 19:19:16)

46.  アナザー Another(2011) 《ネタバレ》 冒頭、全身麻酔の中で夢を見たってエピソードがあるのですが、多分、全身麻酔中に夢は見ないかと。私の経験だとそもそも時間の概念も消失しますから。「じゃあ今から麻酔しますね~。1~2回、息を大きく吸って」って言われた次の瞬間に「起きて下さ~い、手術終わりましたよ~」って。アレ、意識ごと断ち切られるような感じで夢見るスキなんて無いわ。さて、この物語、始めに結論ありきでそこから肉付けをしていったのだと思いますが、物語が進んでコトが見えてくると共にどんどんつまらなくなってゆく困った映画。もうこれは全て夢でした、現実なんてものは曖昧なもんです、くらいな状態に逃げちゃった方が良かったんじゃないってくらいに「それは無いわ」ってツッコミばかりになってしまう訳で。えーと、学校や周囲がそもそも呪いというか祟りというかを認識している訳じゃないですか。3年3組作らなければいいじゃん。3-3は欠番。つーか、幾らでも回避方法がありそうなんですが。人が何十人も死んでて、だけど状況は受け入れてるってところが不思議で仕方ないや。原作ではそこに理由付けしてあるのかもしれませんが。で、結局胸の痛みは何? 人形は何? そもそも「教室の死人」と死んだコとの関係は? ホラーとしての飾り付けをペタペタとしているけれど、そこに繋がりが存在していなくてひたすら雰囲気ばかり。そのワリに袴田センセやテープにペラペラと理屈を喋らせちゃうんですよね。日本のホラー色で『ファイナル・デスティネーション』作ってみました、みたいな映画でしたが(人体の脆さもよく似てます)、もう少し死んでいった者の悲しさの方を描いて欲しかったなぁ。死んだ人は返らないんだよ、もっと前を見ようよ、みたいな結論もイヤだし。ハンパな役割しか果たせなかったドールの雰囲気はとても良かったです。あそこだけステキ。[映画館(邦画)] 4点(2012-08-15 20:12:46)

47.  アベンジャーズ(2012) 《ネタバレ》 『マイティ・ソー』同様、途中まですげーツマンネーの。延々ゴタゴタと内輪もめで混乱してるだけ。話の起点からして内輪もめみたいなものだし。物語は主に『ソー』と『キャプテン・アメリカ』を見てないとワケ判らんって状態だし(『アイアンマン』と『ハルク』は見てなくてもそんなに判らないほどでもなく)。だけどその2作は元から大して面白くないのであんまり印象にも残ってないっていう。一方的に追い込まれてボロボロになってなんとか食い止めて、っていう状況を長々と描き過ぎるんで見ているこちらのテンションがまるっきり持続できないワケですわ。元々こちらがこれまでの映画全部ひっくるめて面白いと思ってるのは社長とスカヨハくらいのモンで、その二人が出てくるとこだけは面白いけど、出番はさすがにそんなに多くないって状態で。やっとこさここから逆転ですよーってところ(全体の7割くらい過ぎたあたり)からはさすがにウハー!CGアクションすげー!って状態で楽しめるんですけどね。そこが面白いのだからあとはガマンしてね、みたいな状態はツライなぁ。もう退屈しちゃってお尻痛かったわ。お祭り映画なんだからゴチャゴチャ文句言うのは野暮とか言われそうだけど、お祭りならお祭りらしく、全編ハデにコッテリと楽しませて欲しいですね。「これまでの予告編的映画を全て見ている事を前提に」ではなくて、せめて最初のうちに各ヒーローに活躍シーンを与えてキャラ紹介しておこうよ。これ一作では色々と伝わらなさ過ぎ。1本では情報をちゃんと伝える事のできないダラケ気味なモノを「これが映画だ」とか言われても、ああそうなんですか、としかねぇ。[映画館(字幕)] 5点(2012-08-14 13:39:42)(良:3票)

48.  アタック・ザ・ブロック 《ネタバレ》 エドガー・ライト、ニック・フロストというキーワードで期待を抱いたのですが、なんだか思っていたものと全然違った感じで。「不良少年グループVSエイリアン」っていかにもバカバカしく楽しませてくれそうな題材が、何故かかなりマジな映画になっていて。となるとひっかかってしまう箇所が続出。何しろ冒頭で女性をナイフで脅して金品を巻き上げる少年路上強盗グループ、そいつらが主役な訳ですから感情移入なんて生まれようもありません。この連中が笑わせてくれる訳でもなく、さりとてドラマらしいドラマを見せてくれるでもなく、ただ彼らが住む団地を舞台にエイリアンと戦い、メンバーの何人かが犠牲になり、って、ありがちな低予算B級モンスターパニック映画として流れてゆく感じで。ストリートギャングものとしての側面が強く、低所得者のコミュニティ状態な団地に暮らす子供達が、生活環境の影響でまだ幼いうちから社会からはみ出してゆく姿が描かれる点がこの映画独自の個性。でも、そこに入り込むエイリアンが何らかの象徴として映画に正しいメッセージを刻みつけているのかというと甚だ疑問で。まるでエイリアンは抗争の中の一勢力みたい。主人公は捨身の行動によってエイリアンを退治する訳ですが、その彼を英雄として讃えるラストシーンに感じる違和感、彼は自らの行為に対する落とし前を付けただけで、称賛に値するだけの事をしたのだろうか?と。悪に手を染めた少年を最終的に肯定するところにまで持ってゆくだけの説得力は無かったように感じます。そういう背景を持った物語であるならば、もう少し痛みを感じられる映画であった方が良かったと思うんですけどねぇ。でなきゃ意外なシリアスさの中で死んでいった仲間達も浮かばれないでしょ。[映画館(字幕)] 5点(2012-07-10 23:02:15)(良:1票)

49.  愛と誠(2012) 《ネタバレ》 原作の連載をリアルタイムに読んでいた身からしたら「これは『愛と誠』ではなくて、ただのパロディでしかない」と思いました。最初のうちは。今やアナクロなお笑いにしか映らないであろうものを、何故わざわざ引っ張り出してきてわざわざ笑ってみせるの?っていう憤りに近い感情が強かったのが事実です。その時代を生きてきた人間にとっては自分が生きた過去に対して笑って済ませてしまえるような割り切りなんてとても持てる訳はありませんしね。ところがこの映画、そのアナクロ感覚を笑ってみせているようでありながら、徐々にキッチリ真剣に原作の持つ純愛の世界へと誘ってゆく訳です。どう見てもヘンなキャラでしかなかった筈の面々が語る愛が、いつの間にか胸に迫る感情の発露へと昇華されてゆくのです。そう、岩清水の「早乙女君、君のためなら死ねる」のセリフがお笑いから真剣な純愛へと受け手の意識が変化してゆくように。これは何というか、上手いなぁ。前半のバカ映画ノリを全編通してしまっていたとしたらボロクソに貶していたかもしれませんが、バカに見えても熱かったんだよ、っていう過程をキッチリ見せてくれたのでとても良かったなぁ、と。これを嘲笑うだけの時代になっちゃってたとしたら、それはなんだかとても悲しい事で。妙に女優が生きている映画でしたが、特に武井咲演じる早乙女愛はお笑いキャラであってももう最初から自分の中の早乙女愛の具象化という感じで最初から最後までホワホワと見つめておりました。あのお姫様カットは自分くらいの世代には直撃しますな。1972年にあのステンレスの銀色ピカピカに黄色のラインな総武線はないわぁ、真っ黄色じゃなきゃダメだわぁ、と他が70年代の雰囲気の再現に腐心していただけにそこはなんか残念な感じでしたが、安易な『グラインドハウス』からの引用だけに止まらない時代性の表現も今の日本から失われつつある熱さを感じさせて心にたぎるものがありました。昔は良かったなんていう懐古主義ではなく、実は時代を越えて愛に真剣である事の普遍性を説いた名画だったと思います。[映画館(邦画)] 9点(2012-06-25 06:58:02)

50.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 『(500)日のサマー』の監督ならば、もっともっと変わった匂いのする『スパイダーマン』が見られると思ったのですが、印象としてはちょっとジミになっただけの『スパイダーマン』。より深くドラマを描くっていう訳ではなくて、単にメリハリが減っただけという感じ。叔父さんが殺されてしまう原因を作ったのはピーターなのに、そこに対する反省とか後悔とかが抜けていて、怒りによる親父狩り状態、そしてそこから正義に目覚めてゆくっていう感じに見えるのはどうなんでしょう。自分に対する怒りがその行動に駆り立てているのですよ、って言うにしては自己を正当化する主張ばかりしてますしねぇ。街の人々の反応もごくごく薄いので(具体的に描かれるのは子供を救われたお父さんとその仲間たちくらい)ヒーローものとしての爽快感にも欠けますし。完全な焼き直しを回避するための細かな変更が、結果的にはウジウジとして地味な印象を与えてしまっている気がします。アクションシーンも前シリーズの時点で十分にCGを使いこなしている感じだったので、今回は更に進化した映像が見られるという程でもなくて。さっさと正体を知ってしまうグエンの存在は良かったですけど、エマとしては『ラブ・アゲイン』や『ヘルプ』の方が表情が多彩で良かったな。でも、前シリーズからして登場人物がごく狭い範囲の話で『スパイダーマン』世界っていうのはそういうものなんでしょうね。「責任が伴う」っていうメッセージも。その繰り返しって点でリセットするだけの意味はそんなに感じませんでした。それにしてもこれ見よがしに登場するVAIOとかAndroid携帯とかソニーミュージックの日本専用エンディング曲とかスパイダーマンはソニーの広告塔ですか? 『ミステリー・メン』のキャプテン・アメイジングや『タイバニ』を地で行ってるようなものね。[映画館(字幕)] 5点(2012-06-25 06:30:49)(良:1票)

51.  アーティスト ハリウッドメジャーが100周年を迎える今、アカデミー賞がこの映画を作品賞に選び、『ヒューゴの不思議な発明』をノミネートした事には大きな意味、意義があると思います。これは『ヒューゴ』と対を成すような、まるで2つで1つの作品として成立するような映画。『ヒューゴ』がハードウェアとしての映画を最新のCGと3Dを駆使して描いたのに対して、こちらはほぼ同じテーマをクラシカルなスタンダードサイズのモノクロ画面にサイレントで描いています。技法は真逆ではあるけれど、どちらも装置としての映画を語るために明らかにその装置そのものを意識した作りになっているという点がポイント。本来、装置なんてモノは脇役、目立たなければ目立たない程いいのだとは思いますが、今の時代にスタンダードだったりモノクロだったりすると、これが逆に目立つ訳ですね。本編の中ではトーキーというテクノロジーの進化が鍵になって物語が展開するのですが、観客に「映画から音が出るという事」を思いっきり意識させます。その不自然っぷりは主人公の心情を際立たせ、変化の過程の中で時代に取り残されていった者へのリスペクトを描く事で、映画への愛、映画の悦びを具象化していると思います。っていうか、やっぱり映画っていいよね。だってそんなに理屈っぽくならなくても、この映画を見ている間、とても幸せだったものね。[映画館(字幕)] 9点(2012-04-08 14:21:46)(良:1票)

52.  アンフェア the answer 《ネタバレ》 それまで全く『アンフェア』って見た事がなかったのですが、冒頭にこれまでのあらすじがあるから大丈夫、ってフレコミだったので・・・って、なんにも判りゃしません。この映画だけ見た限りでは、一体何が面白いんだかよく判らないってゆー。『羊たちの沈黙』の安直なコピーみたいな部分がキモって訳ではないですよねぇ。騙し騙され、って部分が重要なのかな? でも、それはワリと早くから読めます。アレが裏で、だけど更にアレが、みたいなところまで。予告編の「お前は馬鹿か」が本編で延々と出てこない時点で予告は実はネタバレでした、って状態ですしねぇ。いちいちネタばらしの巻き戻しと言うか回想みたいなのが出てくるあたりがこの作品のキモなのかもしれませんが、脚本が雑で、果たしてソレはアリなのか?というエピソードが連続しているために、そこで膝を叩いて納得、ってワケにはいきません。このタイトル、ミステリーサスペンスとしてちゃんと筋を通せてない脚本自体がアンフェアです、って意味なんですかねぇ。せめて篠原涼子をもう少しキレイに撮ってあげるべきだと思いました。延々しかめっ面な上にいちいち汚れてたんじゃねぇ。余談ですが劇中とても気になったのが「USB」。登場人物全員がUSBメモリの事をUSBって言ってたのですが、見ていて規格というかコネクタの形状ばかり頭に浮かんで。アレ、フツーにUSBって言いますかねぇ?[映画館(邦画)] 2点(2012-03-07 23:45:53)

53.  アーサー・クリスマスの大冒険 《ネタバレ》 前半の、クリスマスプレゼントを世界中の子供達に届ける、そのクリスマスカラーに溢れたアクションとスペクタクルの世界はワクワクしてとても楽しめました。だけど、たった一人、プレゼントを渡し損なった子供のために、主人公アーサーとおじいさん、一人のエルフが制限時間内にプレゼントを届けるという冒険物語になってから、なんかどんどんテンションが下がってしまい。出発時の旧型のソリに乗ってのワクワクは、おじいさんの迷惑っぷりを原因とする物語の空回りの繰り返しによってどんどんと冷めてしまい、後半は退屈し始める始末。あれ、せめておじいさん原因は1つ2つに止めておいて、もっと他の新たな難関が、ってカタチにすれば良かったのにね。孤島に墜落して物語が落ち込んでからの逆転展開もあまり盛り上がりになってない感じ(あの、周回軌道を描くソリを捉まえるって部分に説得力のある流れがないような)。四散したトナカイの回収は本編中でしてくれないと気になっちゃって仕方なかったですし。結局、サンタクロース一家の、一家族の物語として閉じている、そこに今一つ魅力が足りない気がしました。主人公と父母、お爺さん、兄。この限られたドラマを語る人々にあんまり魅かれる事がありませんでした。もう少し面白味のあるキャラが居て良かったと思うんですけどね。あと一人、家族が居るだけで良かったんじゃないかな。つーか、ヒロイン不在映画なワケで、それだけでなんかね・・・[映画館(吹替)] 6点(2011-12-04 20:17:21)

54.  アントキノイノチ 《ネタバレ》 人と繋がっていないと生きられないのに、人によって傷付けられ壊されてゆく心。その繊細な役どころを岡田将生が好演しています。物語は『おくりびと』『サンシャイン・クリーニング』とネタカブリしておりますが、現実に押し潰されそうになりながら人の死に触れる事で生への再生をさせてゆく姿がじんわりと染みてきます。ところが中盤以降、段々と雰囲気が怪しくなってしまい。母に捨てられた娘に母の手紙を無理矢理届けるエピソードの甘さ(あそこで手紙を受け取らせてしまう、更に手紙を読ませてしまう)に嫌な予感。続く柄本明の通俗的エピソードに更なる嫌な予感。そしてシリアスな役を演じるとどうも冴えない榮倉奈々を襲うあまりに陳腐な展開(世の創作物の中でこれまでに一体何百回何千回繰り返されてきたんでしょう?)に、感動させよう泣かせようと押し付けてくる意図とは逆にささーっと冷めまくり。いくらなんでも今時あれはないわ。岡田将生(と原田泰造)のせっかくの好演が、やたら陳腐な展開によって妙に安っぽいものとして閉じてしまったような感じがしました。立脚点はいいのに物語としては陳腐という致命的な欠点は原作時点で存在していたのかもしれませんが、もう少し他のテというのがあったように思えてなりません。ちょっと残念な作品でした。[試写会(邦画)] 6点(2011-11-13 21:13:06)(良:1票)

55.  アジョシ 《ネタバレ》 見る前は『レオン』みたいな映画?って思っていましたが、どちらかって言うとセガールもの、あるいは昔のブロンソンものみたいな。ある意味、鉄板な設定。その、鉄板であるがゆえの約束された面白さを楽しむ事はできます。んでも、2010年韓国最大のヒット作との事ですが、突出して素晴らしい!って訳ではなくて。ウォンビンはカッコいいです。少女はいい味を出してます。だけど、悪役に石井克人作品に出てきそうな連中を色々とバラエティ豊かに取り揃え過ぎちゃっていて、その上、警察側にまで個性出して、児童誘拐、殺人、麻薬取引、臓器売買、縄張り争い、バイオレンスにスプラッタ、カーチェイスに銃撃戦、格闘と取り揃え、1つ1つの味付けが濃過ぎて全体のイメージが薄ぼやけてしまっているという。例えば敵役の凄腕な殺し屋が、少女に対してささやかながらも親しみを抱いたがゆえに少女の代わりに・・・っていうところ、色々描かれた中に埋没して、ちゃんと説明しきれてたかなぁ?っていう感じ。見てる人はラストでなんで彼女はちゃんと?みたいに思っちゃったりしないかなぁ、って。クライマックスでの対決にそこを活かせてなかったのは失敗なんじゃないかな。何故あえて1対1を選んだのか、みたいなのも殺し屋にきちんと流れを与えられなかったゆえにドラマとして昇華できてない訳で。繋ぎが悪くて不明瞭な箇所が多く(ゴルフ練習場での車2台の動きの繋がり、メチャクチャ)、ただでさえ枝葉の多い映画を更にゴチャつかせています。犯罪者側のエピソードやキャラは大幅に整理してスッキリさせた方が良かったんじゃないかと。でも、二階の窓から飛び出して路上に落ちる1カットをカメラが一緒にくっついて落ちるなんてステキな映像も見せてくれて、無駄に暴力的なシーンが多いものの、力が漲ったパワフルな一編ではありました。[映画館(字幕)] 6点(2011-09-22 22:42:11)(良:1票)

56.  アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! 《ネタバレ》 ウィル・フェレルものは地雷、っていう私のジンクスを払拭する事はできなかった、って感じでした。困ったなぁ。なんか本当にフツーで平凡で、積極的にホメるもケナすもできない凡庸な映画って状態で、見た傍からさっさと忘れてゆきそうな感じ。えーと、主人公が冴えないヤツなのに、何故かホットな女性にモテる、って設定は面白かったです。んでも、だったらそれをネタにもっと細かく笑いを挟んでいいようなものですが、これが微々たるもので。相棒のクジャクネタだって、もっと何か盛り込む事はできそうなものですが、これもちっとも引っ張らず。何か、コメディとしてのネタを仕込む事はあまりせずに、とりあえずバディムービーとして、そして刑事モノとして、一本マトモに成立させようって意識が大前提になっているような感じで、だけど、そこ自体はちっとも面白くないんですよね。コメディだったら、ありきたりな陰謀の真実なんて、本来はどうでもいいんじゃない?って気が。むしろ、最初に活躍するサミュエル・L・ジャクソンとザ・ロック様のバディムービーをずっと見続けていたかったってのが正直なところで。そこがバカバカしく終わっちゃうからこそのコメディではあるんですけどもさ、それを継ぐカタチの二人が、あんまり魅力的にならないままに過ぎてしまうという。アメリカの笑いって、結局この程度なのよねー、っていう諦め感を抱きながらの鑑賞に終始してしまいました。「FBIのマグカップの面白さを説明する不粋さ」を笑うシーンのクドい不粋さっぷりが、ミイラ取りがミイラになってる状態だったりして、そういうセンスは、別に要らないわ、って。ここら辺が、アッチでは大ヒットでもコチラでは微妙な扱いしか受けないコメディってモノの難しさだったりするのでしょうねぇ。[映画館(字幕)] 5点(2011-09-09 21:22:13)

57.  アイ・アム・ナンバー4 《ネタバレ》 予告編を見て毎回「ありがちでつまんなそー、ってナンバー6ウハー!」ってなってたワケですが、本編もその通りでした。もう他の映画の事いっぱい思い出しちゃって、そういう見方はしたくない、映画を純粋に楽しみたい、って思っても全然ダメで、『トワイライト-初恋-』で『PUSH』で『ジャンパー』で『ドラゴンボール』で・・・みたいな。思い出す映画からしてそういう連中なワケですから、もうね。最近の流行りなんスかね?延々本題に入らずにグダグダと小さい話が続いて、クライマックスでやっと本題に入ったと思ったら「僕たちの戦いはこれからだ!」で終わっちゃうっていうの。仲間のナンバー5から9まで、結局6だけしか出ないまま、敵の実態がまるっきり判らないまま、導入部だけ描いて終わりって、だったら前半のグダグダを省いてもっと先まで描けよ!って感じで。宇宙人同士の惑星の命運を賭けた抗争の話なのに前半の敵はずっと意地悪高校生って、なんやの? でもね、ナンバー6ウハー!なんですよ。はい。あとワンちゃん、かわええのぅ、って。その2つと、ラスト20分くらいのドンパチの賑やかっぷりで、なんとかこの点数、ってところで。[映画館(字幕)] 5点(2011-07-10 14:48:22)(良:1票)

58.  あなたの初恋探します 《ネタバレ》 韓国映画って定型フォーマットの物語が展開してゆく事がとても多くて、これも映画紹介の設定部分を読んだだけであらすじがバーッと見えちゃう、そして実際にその通りに展開するって映画で。「初恋の人を探すヒロインと、人探しを生業とする男が、反目しつつも目的へと近づいてゆく」って、結局はこの二人が、ってのは丸判りなワケですよね。だから、あとは素材と料理法。そのありきたりな物語を、いかに楽しく酔える映画に仕上げられるか、っていう。まずはイム・スジョンとコン・ユって素材が上手くハマりまして。イム・スジョン(その童顔を活かしたような役が多い人でしたが、今回は大人な役)の髪を無造作に束ねた、化粧っ気のない色気皆無って役は、それでも表情の豊かさで十分に魅力的だったりしますし(なので、逆に重要なシーンである、ひたすら舞台裏の仕事に徹していた彼女が、表舞台に立つ事になるシーンでのどギツいメイクが、どう見てもステキなオンナに化けました、という風には見えないというのが大きな欠点ではありますが)、コン・ユが繰り広げるコメディ演技も楽しく。更に、一向に浮いた話のない娘にヤキモキする父や、イヤな女に見えつつ大事なところをキチっと抑える先輩など、脇を固める人々も楽しく描かれていて好印象。多少の伏線はあったものの、突如舞台に立ったり、初恋の人の見つかり方があまりにご都合主義的など、脚本には強引なところが多々見られはしましたが、元の舞台の原作者で脚本も書いている女流監督の手によって1つ1つのエピソードは丁寧に撮られていて、ホワホワと韓国ラブコメの味わいを堪能させて頂きました。こういう映画も好きなのですが(そうそう、最近見たベタだけど好きなラブコメ『ジュリエットからの手紙』にもよく似ております)、時代遅れ扱いなのかなんなのか、このテのラブコメは国産ではすっかり見られなくなって(あったとしても対象年齢がひとまわりくらい下だったりして)、韓流ブームって、そのスキマ需要に一因があったりするのかな?って。まあ、数作見るとみんな同じに見えるんで飽きちゃったりするのかもしれませんが(ドラマはともかく、映画に関しては韓流ブームって終了してるような感じで)、映画好きとしてはブームとか関係ないので、面白い韓流ならカモーンって感じです。まあ、またこのパターンかぁ、ってウンザリする事も多いんですけど。[映画館(字幕)] 7点(2011-07-04 22:06:34)(良:1票)

59.  赤ずきん 《ネタバレ》 あら。なんだかフツーにホラーで、『赤ずきん』ベースであるってところが薄く感じられてちょっとガッカリ。前世紀末の『白雪姫』『シンデレラ』の実写化と同様に、ファンタジー性は限りなく薄められて人の生の描写は生々しく、ダークな色に染まっていて。『赤ずきん』と言うよりも人狼モノホラーにシャマランの『ヴィレッジ』あたりの雰囲気をプラスした感じ。馬鹿な私はまず、最初の15分くらいでばーっと説明される登場人物の相関関係に頭を悩ませました。誰が誰とどう結びついてる? 誰が誰の親で誰の子? その上、実は誰それの子でなくて誰それの子? 顔を覚える以前に(そもそも役者達が揃いも揃って親やおばあちゃんを演じるには若すぎなくない?)秘匿されているウラまでイッキに説明されるので、飲み込み切れず。そんな状況に新キャラが大挙して飛び込んできて上を下への大混乱状態になるのですから、見てる私はドラマで心動かす、ってところをすっかり諦めちゃって。さりとて一大アクション!とかいうワケにもいかずに、スクリーンとの距離遠いわぁ、って。誰が狼なのか、っていうミステリー要素はなかなか良かったですけどね。伏線が張られながら真相がまるで読めなかったですし。でも、やっぱり子供が読むものをベースにした物語を安易にダークです、大人向けです、って扇情的に加工して欲しくありませんねぇ。子供の手から奪うようなカタチでの映画化って、正しく思えないです。結局自分的には最近売れっ子状態なアマンダ(ちょっと市川実和子似)を鑑賞する映画かなぁ。ダークな世界の中に置かれた美しさは、モノトーンの中のずきんの赤の鮮烈なイメージにもシンクロして。でもでも、『ジュリエットからの手紙』の美しい陽光の中の彼女の方が魅力的だった気が・・・[映画館(字幕)] 5点(2011-06-12 14:39:44)(良:1票)

60.  アジャストメント 《ネタバレ》 この梅雨時にウジウジした映画で更に鬱陶しくなったわぁ。「定められた運命に愛と情熱で立ち向かい、新たな道を切り開いてゆく物語なんです!」ってハッキリと芯を通していれば、たとえクサくてもお定まりでもいいんですけど、なんだか煮え切らない脚本が冴えない映画にしてしまっていて。「彼女に対する情熱こそが運命を変えてゆく!」っていうのがキーになると思いきや、「予め運命は彼女と一緒になる方向だったのが、途中で変更されました、だけどその時の運命の残骸が呼び合っちゃってます」ってなんやの~、それ~、ってカンジで。あくまで運命優先なんじゃん、って。SF的なハデな大仕掛けがある訳でもなく(途中、ドアを上手く使って道を拓いてゆく計画を立てるシーンがありますが、それが実際には一切映画的ロジックに活用されなくて唖然呆然)、映画は結局のところ煮え切らない恋愛映画としての体裁を取るばかりでした。こういうのは設定をちゃんとしておかないとダメなんですけどねぇ。あのエージェント達に与えられた能力設定がメチャクチャで、一体何ができるのか、何ができないのか、ちっとも判らず(念動能力や時間停止能力?を持ちながら延々追っかけっこしてるし)、そこからはサスペンスなんて生まれようもなく、自己完結型な映画の姿が浮かび上がってくるばかりなのでした。でも、この元々不条理な設定の映画に絶対的に足らなかったのはユーモアのセンスかなぁ。真面目に乗り切れる設定ではないでしょ・・・[映画館(字幕)] 4点(2011-05-29 15:04:10)

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