みんなのシネマレビュー
あにやん‍🌈さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2524
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  アリス・クリードの失踪 《ネタバレ》 登場人物が3人だけの映画、それも画面に映る人間そのものが3人のみで、他はエキストラや、たまたま写った、みたいな人すらも全く登場しないという徹底ぶり。その誘拐された一人の女と誘拐をした二人の男の心理劇は、最後まで退屈させる事なく流れてゆきます。ただし。途中、前半に二回の「映画の見方が大きく変わる意外な展開」が用意されているために、映画に対する興味が「いかに最後まで意外な展開で楽しませてくれるのか?」という状態になってしまうんですよね。結果、後半の印象はあまりにフツーで肩すかし。もうタネは他に用意されてないの?みたいな。密室の心理劇と思いきや、部屋の中だけで完結させる訳でもなくカメラはクライマックス以前にあっさりと外へ出てゆきますし。終わってみれば、ある意味古めかしい愛憎の物語。その関係こそ、ちょっと特異ではあるけれど、その辿り着くところは、まるでアメリカン・ニューシネマを見るような雰囲気。宣伝では監督をタランティーノやクリストファー・ノーランの再来みたいに持ち上げてウリにしている感じがありますが、いや、そこまでじゃあなくね?っていうのが正直なところ。「志村~、薬莢薬莢、弾痕弾痕~」って、ツッコミ入れたくなるような箇所もありますしねぇ。脚本の甘さをそのまま伏線にしてない?みたいな。二人の計画がシンメトリーの画面構成で進行し、それが狂ってゆくと共にシンメトリーが出てこなくなるあたりは、セオリー通りっぽい感じではありますが、面白いんでない?って思いました。[試写会(字幕)] 6点(2011-06-14 20:34:33)(良:1票)

2.  アイアンマン 《ネタバレ》 アイアンマンのデザインがかっちょええですなぁ。細部まできっちりデザインされていて、細かなギミックが組み込まれてて。いらん贅肉パーツをゴテゴテ詰め込んだ、デザインもへったくれもないようなどっかのロボ映画とはエラい違いです。これがガキガキと動いて戦う様は、オモチャ心を刺激してとてもワクワクさせてくれます。だから、単純にそんなメカが悪い奴らをメタメタにやっつける物語だったらば良いのですが、戦争が云々、兵器が云々ってハナシになると、いやいや、そういう事を言い出すと色々と臭ってきちゃうし、矛盾も生じてきちゃうでしょ、と。戦争は悪いんだから、戦争するヤツなんて大量殺戮だ!みたいなね。だったら米軍の兵器も破壊しときましょうよ、って。それに本題は一企業内のゴタゴタ、権力闘争をボコりあいで行いました、ってスケール小さくなっちゃうし。社長のキャラは面白いですし、グウィネス(仕事選ばない)嬢はステキだし、だからこれでもっとシンプルに悪いヤツをがしがしと倒す物語だったら最高なんですけどねぇ。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-03-10 00:43:22)(良:3票)

3.  アバター(2009) 《ネタバレ》 予告編を見て予想したのは『パンツァー・ドラグーン』ミーツ・スタン・ウィンストンな世界で繰り広げられる古典的な、敵こそが正義で寝返りパターン、民衆の力がテクノロジーを圧倒し、ホーナーお得意の民族音楽&アクションシーンで打楽器キンキン!って映画。実際に見て、まんまやないけー!って。つーか、『ジェダイの復讐』『攻殻』『パプリカ』『ナウシカ』『ラピュタ』『ヤマト完結編』『HALO』『聖剣伝説II』『PSO』『ロスト・プラネット』『モンスターハンター』等、怒涛の類似ネタの洪水にクラクラしつつも、心はちっとも映画に描かれていたコネクトシステムみたいには映画の深部へとシンクロしてゆかない、もどかしい状態が続きました。そもそも、この映画に深部なんてないのかな。まるでキャメロンが与えられたテクノロジーで嬉々としてオタク趣味を爆発させているようで。映像には胸躍る瞬間が何度も訪れます。でも、それは映画特有の感覚ではなくって、むしろゲームをプレイしている時に訪れる感じにそっくりで。3Dも含めて、映画と言うよりは見世物、今のテクノロジーをどうだとばかりに披露してビックリさせるイベント。それもまた映画の1つのあり様でしょう。でも、取り返しのつかないくらいにオタクをこじらせてる人間にとっちゃ、この映画の中の要素全てが、もう飽き飽き、お馴染みな感覚、これは革新ではなくて到達点。その先、テクノロジーが本当に生命を得た世界が見たいんだってば。おっさん、映画撮ってない間、ずーっとネトゲしてたでしょ?みたいな映画でした。これをキャメロン一人の手柄にしちゃう事は、ここまで積み上げてきた世界中のクリエイターに失礼だしね。[映画館(字幕)] 6点(2009-12-22 23:44:47)(良:3票)

4.  アンヴィル!夢を諦めきれない男たち ヘビメタとハードロックとパンクの違いが全く判らない私でも、大きな共感と感動を得る事ができました。マイケル・ジャクソンの『This is it』と対を成すような音楽ドキュメンタリー。最低な状態の厳しさを実感しながら生きる男が、夢を諦められないままに足掻く様は、滑稽ながらも哀しく淋しく、そして美しく。こんなにも熱く友情を誇れる様が、なんて羨ましいんだろう、と。『少年メリケンサック』を地で行くような世界なのですが、事実は小説より奇なり、アレよりもよっぽど面白く感動的だったりします。映画は日本で始まり日本で終わり、そしてそれがこの映画に大きな感動をもたらしている事を考えると、この国の音楽ファンの懐の深さに対して改めて感心したりもするのでした。敗者がそれでも諦めずに賭けてゆく姿、むしろこれは日本人の心の琴線に触れるような物語(ドキュメンタリーですが)とも言えます。今年、いちばんの感動作でした。[映画館(字幕)] 9点(2009-11-10 18:49:07)

5.  あなたは私の婿になる 《ネタバレ》 この映画の唯一にして最大の欠点は、周囲から魔女扱いされてるイヤな女って設定のサンドラ・ブロックが、最初から最後までずーっと「イイ女」だったって事。物語はもう予測される通りのハリウッド式ラブコメディの定型フォーマットをキッチリ踏んでゆくだけのシロモノなのですが、サンドラねえさんがいればこその幸せ溢れる映画に仕上がっております。あのトシで全裸にまでなって笑いを取ってまでみせるんだから(あ、カンジンなところはモチロン隠してます)、そしてそれがきっちりちゃんと魅力的だったりするんだから、ねえさん、スゴイっす。クレイグ・T・ネルソンとか、メアリー・スティンバーゲンとか、ちょいと懐かしい人々が脇を固めておりますが、それよりなにより、サンドラねえさんの堂々たるコメディエンヌっぷりによって描かれる、ちょっとイイ雰囲気のラブコメ、王道のハリウッドエンターテイメントを存分に楽しませて頂きました・・・・・・ああ、しかし見終った後でよーく考えてみると、あれこれ投げっぱなしだ。家を継ぐとか編集の仕事とか作家のテレビ出演とか有望な作品の出版とかどうなったんだろ? まあハッピーエンドならどうでもいっか。[映画館(字幕)] 8点(2009-10-16 13:06:56)(良:2票)

6.  ATOM 《ネタバレ》 世代的にはどストライクなのに手塚作品に特に思い入れなぞない私ですが(小さい頃は、東映動画モノの方がずっと好きだったワケで)、これは『鉄腕アトム』の中に流れる精神を汲みつつ、しっかりと楽しめるエンターテイメント作品になってるなぁ、と。正直なところ、手塚作品の中に流れる精神には受け入れがたい部分というのが結構あったりして、この映画にしても冒頭から中盤にかけての観客置いてけぼり、暴走気味な展開は悪い意味で手塚的作風を踏襲してないか?ってカンジがしました。ですが、後半はクセとアクの強い素材を上手く料理したなぁ、と。天馬博士の息子になれなかった哀しみ、デジタル生命体の悲劇をきっちりと描出して。そして、初期アニメ版の「それはないだろう」って最後(あのオチは嫌いです)を踏襲するかのように思わせつつ、ちゃんとイヤな気持ちにはさせないカタチでケリを付けて。終わってみれば、手塚治虫の原作を元に、いい映画ができたねぇ、って。少なくとも幾つも遺されている手塚自身の手による映像作品よりずっとキレイにまとまってます(難を言えば、いちいち出てくるヒョウタンツギがウザいですが、あれ、日本側から無理に要求して出させてません?)。キャラクターはアメリカンなデザインになってますが、元々がディズニーコンプレックス全開状態だったワケですから、マンガの神様もこのデキには天国で満足してるんじゃないですかねぇ。日本語吹替版は富田耕生、内海賢二といったお馴染みの方々が嬉しく、上戸彩が好演している一方、役所広司はうーん・・・と。[映画館(吹替)] 8点(2009-10-13 21:20:31)

7.  愛を読むひと 《ネタバレ》 ブンガク的な映画を見にきたつもりが、ケイト・ウィンスレットが『青い体験』のラウラ・アントネッリや『課外授業』のキャロル・ベイカーや『プライベイト・レッスン』のシルビア・クリステルと肩を並べちゃってるようなノリのエッチな映画だったりして、ぎゃあああ、そういう映画だったの?ってカンジ。でもそれは前半だけで終わったので良かった良かった(むしろ残念?)。読むこと、文章に触れることを通して描かれるヒロインの哀しさが響いてくる映画でしたけれど、一方であまりのケイト・ウィンスレットの好演のせいか、私がホロコーストに対する認識が浅いせいか、はたまた脚本がキチンとその罪悪を描かず既存のイメージに頼ってしまっているせいか、彼女をそこまで忌避しなければならない、そこまで弾劾されなければならない理由というのがハッキリ見えてこないんですよ。主人公がヒロインを避けなければならなかった、最後に今更ながらにやっと真実を明かす気になった流れが、どうもピンと来ず、ダメな男にしか見えませんでした。悲恋物語としてはともかく、戦争という大きな渦の中にある個人の罪を問うには力不足な映画と言わざるを得ません。主人公の曖昧さがそのまま映画の曖昧さに繋がってしまったような映画でした。[映画館(字幕)] 6点(2009-06-20 19:47:24)(良:1票)

8.  相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿 《ネタバレ》 事件の始まりが職権濫用と偶然に次ぐ偶然という状態なのでイマイチ乗れません。テレビシリーズに馴染んでいない目には、主役が彼であるという状態、ちょっとキツいですしねぇ。しかし、この映画の最大の欠点は、サスペンスモノじゃタブーな「本来とっても目立つ人が何故かやたらにジミな役」っていうのをやらかしてしまってる点ですね。登場した時点で「この人が犯人じゃね?」って思っちゃった。そしてその通り。この犯人は他にも幾つかのサスペンスモノのタブーを犯しちゃうんですが、それは見てのお楽しみ。まあ、そういう浅さが気になる映画なんですが、ワリとタイトにまとめてあって、あまりダレ場を作っていないので楽しめました。シーンのお尻にいちいち余分な部分があるのと、何度も登場するチープな空想シーンは微妙なカンジですが。それにしてもデジタル上映は白がトンで黒が重くて目がチカチカしていけねえ・・・[映画館(邦画)] 6点(2009-04-01 18:21:51)

9.  アフタースクール 《ネタバレ》 人のココロのウラオモテ。そんなモノに弄ばれ続けて、だけど見終わって心地よく騙されたぁ!といい気分。いや、正直なところ、激しく騙されてはいないんですよね。自分の中で「この人、そんなに悪くない、あれって絶対○してない」みたいなのがいちいち働いてるんで、どういう動機から動いてるのだろう?ってパズルを、見えて来るそばからアタマの中にどんどん組み立ててゆくようなカンジで、そう来たか!だけどやっぱりそうか!みたいな・・・判りづらいレビューだな、どうも。かなり巧妙に組み立ててあって、インチキくさい、そりゃないでしょ!ってミスリードもなく、だから各キャラクターの辿る道も筋が通っていて、終わってみれば「ああ、ステキな物語だねぇ」ってじんわり感動すらできちゃう。なかなか気持ちいい騙され方ってないのですが、これは秀逸。「なぜにスクール? 学校あんまり物語に絡んでこないじゃん?」ってカンジですが、先生が探偵に投げかけた言葉を思うと、実は学校は小さな社会であるように、社会は大きな学校なのかもしれませんね。[映画館(邦画)] 10点(2008-06-13 15:47:25)(良:3票)

10.  相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 《ネタバレ》 テレビを殆ど見なくなって久しく、この基となるドラマも、この間スペシャルをチラリと見ただけだったりするのですが、ドラマの知識がなくても問題なく楽しめました。テレビドラマの劇場版となると、前例からどうしても、どうせこの程度、ってモノサシができてたりしますが、途中までは、そのモノサシを大きく越えて、日本映画でもここまで出来るんだねぇ、ってレベルまで高まった、硬派な社会派娯楽サスペンスになっていました。脚本に難アリで、途中で醒めてしまったのが残念です。事件の核心に迫ってゆくサスペンスの糸が、やたら都合のいい電話によって唐突に解決に向かうという展開によってプッツリ切れてしまうんですよね。それまでの積み重ねがほぼ無意味、「なんじゃそりゃ!」みたいな。犯人の掌で踊っていたにしても、せっかくの時限サスペンスの緊迫感が台無し。後から思い返すと、おかしな部分も多々ありますし。犯人の動機と、実際の犯行内容の嗜虐状態とが結びつかないとか。犯人に寄り過ぎて被害者が殺されたのが当然みたいな状態になっていたりとか。でも、映画が描いていた、マスコミやネットが政治に対する抑止力として機能せず、無自覚なままにいいように利用されコントロールされ、世論形成の増幅装置となっているという面は、現実にあると思いますし、それをハッキリ打ち出してみせる点、評価します。基となった事件の真実と違う!ってヘンなツッコミする人もいるようですが。何はともあれ、魅力的な登場人物と、がっしりとした演出で見終わって結構面白かったなぁ、と。ちょっとテレビシリーズの方も見てみたいと思ったり。[映画館(邦画)] 7点(2008-05-02 23:24:36)

11.  アース 一部の映像を物語風にしてしまっているため、オチはどうなった~!みたいな部分はあります。あと、大自然を描いているのに加工して作り出したニセモノ映像を入れるのはどうかと(紅葉部分は単に画像に着色してますね、あれ)。微速度撮影が頻出しますが、そういう「ドキュメンタリーのお約束事」に頼ってしまっている感あり。本来は不自然な状態な訳で。更に音楽とナレーションが過剰。そんなの一切なくたっていいくらいの映像の力。そう、大自然の持つ力、美しさ、実はそれだけで充分な映画。実は小さなこの星に内包された世界の、その素晴らしさを堪能し、そして他のどこにもない、ただこの星だけにあるものを実感し、そこから何かを学び取る、そんな大切な1時間半。難しい事を考えなくても、何十人という人々が記録した映像の集大成を見られる事だけでも、とっても貴重な体験だと思います。それにしても自然は美しく、力強く、厳しく、つまり私は自然から最も遠い存在だわ・・・。[映画館(字幕)] 7点(2008-01-14 15:28:19)

12.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 平日、六本木のガラガラなシネコン、日本人の方が少ないよ!って状況で見ましたが、エンドクレジットが始まった瞬間に外国人の皆様、一斉に笑い出しまして、それが「あーあ」って笑いで妙に連帯感を抱いたりして。なんと言うか『復活の日』ミーツ『続・猿の惑星』みたいな。穴だらけの腑抜けた脚本で、中学生が書いたような代物。ウィルスが低温では感染しませんって、そんなのシロウトだって考え付く事でしょ。そこに3年間、全く考えが至らない主人公は一体何者なの?と。「たまたま免疫体質」という都合のいい設定の彼の行動は全てにおいて浅はかで、共感できません。大体、太陽光、特に紫外線に弱い人達を相手にするのならば、ピカピカ紫外線マンとして武装できるでしょ? なんでしないのよ? 人類の存亡を賭けた、って映画のクライマックスの舞台が一軒家。ラストにかけての投槍な展開には呆然だわよ。どこかで見た映画を寄せ集めて、お金かけて外観はそれなりに仕上がったけれど、中身は酷く空疎な映画に仕上がったって感じ。映画を作る人達にディティールに対する拘りがないようで、それが反映されて主人公の見せる拘りが効果薄くて、終わってみれば非常に淡白な印象なのでした。人類イムホテップ化計画の映画が見たい人にお薦め。[映画館(字幕)] 4点(2007-12-18 16:49:55)

13.  悪魔の棲む家(2005) 《ネタバレ》 ワリと最近引っ越したので、ちょいとこの感覚って恐かったり。でも住んで無事に28日は越えました。さて、オリジナル版は遠い昔にテレビで見た記憶があって、でも断片的にしか思い出せず、アレはそんなに恐いと思う映画ではなかったなぁ、なんだかホラー映画入門編みたいなヌルい映画だったなぁ、なんて思い出しながら見ていたのですが、今回の映画化はどっきりびっくりこわっ!みたいな。ただのおばけ屋敷風こけおどし以外のナニモノでもありませんけど。「ホーンティング」とか「シャイニング」とか「チェンジリング」「ポルターガイスト」「ヘルハウス」と、連想される映画はいろいろありますが、結局物語に全然ケリが付いてないままに放り出して終了、って展開にはフラストレーション溜まりました。虐殺された原住民と悪の教祖と殺しちゃった長男と殺されちゃった家族の、一体誰の霊がどういう意思を持って現われてきてるのか、ワケワカラン。思わせぶりな背景を設定しただけで、なーんにも考えてないのかいな?って状態。これはホラーの形を借りながら、実は家族というシステムの崩壊の危機を象徴した映画なのだよ、みたいなコトを考えられなくもなさそうですが(テリー・ガー主演の「家族の絆」って映画にも似てます、あれは一応ホラーじゃないですけど)、偏頭痛に悩む私にゃ、深く考えるだけの気力もありゃしないのでした。[DVD(字幕)] 5点(2006-10-14 00:02:18)

14.  アイス・エイジ2 《ネタバレ》 前作とキャラクターの土台は同じでも、格段にCG技術が進歩して大々的に衣替えした、って感じでしたねぇ。前作は毛の表現が板を貼り付けた状態でしたが、今回はちゃんとフサフサしてます。自然の表現も、ぺかぺかした板の組み合わせから、ちゃんと自然の造形をきっちり表現するようになって。氷や水の表現は美しいし、動物の動作が種類やサイズによって様々なバリエーションで表現されてて。ただ、絵としては綺麗になりましたが、話として良くなったという訳ではないですねぇ。前作は滅びゆく動物の儚い命の灯、みたいな感じが背景にあったのですが、今回は地球温暖化という今日的テーマを持ちつつも、みんなで頑張って生き延びましょう、っていうワリと類型的な物語になってて。今回は人間が登場せず、動物だけで物語が展開するので閉じた世界のファンタジーという感じですし、洪水による絶滅の危機も事態が収拾する形でハッピーエンド。温暖化を持ってきた事の意味はあんまり感じない物語になっていました。もう少し深刻な側面を描いてくれても良かったかな。でも、相変わらず「ヤツ」が楽しませてくれたからイイや。[DVD(吹替)] 6点(2006-10-11 01:06:47)

15.  あらしのよるに 《ネタバレ》 声優はもっと上手な人達にして欲しかったですねぇ。メイン二人はともかく、脇がひどいや。CGはきちんとマッチさせてなくて動きが不自然な箇所があったり、手描きと合ってなかったり。まあ、でも退屈かなぁ?と思ってましたけど、そうでもなかったです。弱肉強食の世界で異端となってしまったメイとガブが、何よりも友情を大切にする物語。ツッコミどころはあれこれあれど(設定のためのご都合主義的展開のオンパレード)、友情物語に絞られているので二匹のやりとりだけで楽しませて貰えました。自然のルール上、世界そのものを覆す訳にはいきませんから、逃避オチしか選択の余地はないのでしょうけれど(それ以外は悲劇オチですね)。でも、新たな土地でも彼等はあくまで異端であって、お互い以外に受け入れられる事はないのでしょうねぇ。子供向け映画で、そこまでシビアに語る必要はないかな。ガブのキャラクターデザインは類型的でどうなんだろ?って感じましたが、メイは可愛くてイイや。ショタのメイは受に見えて総攻、とか考えるような大人になっちゃダメ。[DVD(邦画)] 5点(2006-10-07 00:50:28)

16.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 物語としては、実のところかなり古臭くて、細部はともかく大筋は中学生が書いたようなシロモノではあります。もちろん、これが古典的作品を原典としている事は百も承知ではありますが、あの最終ボスは意外でもナンでもなくって、なんちゅー使い古し、ヒネリなしの世界なの!?って感じ。頭の中の記憶ボックスからいろんな類似ネタがごろごろとこぼれ出てくる状態。ですが、まあ、その古典的テーマ、ロボットに生まれる心と、ロボットに課せられてゆく情緒的矛盾という名のジレンマを上手く表現できている映画ではありました。アクションシーンがゴテゴテとハデに飾られていても、それが物語の流れから必然的なものとして運動しているので、気になりませんし、CG丸出しでも、動いているのがロボットですから不自然さを感じずに受け入れられました。なかなかキュートなネコたんも登場するしね(笑) でも、映画を見終わって思ったのは、最終ボスが言った事も一理あるなぁ、という事。自由である事が、人にとってでなく人類にとって必ずしも良き事なのかどうか。今公開中の「ヴィレッジ」や「華氏911」にも同じようなメッセージが見えていたのですが、時代が個から集団を見据えての思考へと移行しつつあるのかもしれません。6点(2004-09-22 20:48:52)(良:1票)

17.  アイデン&ティティ 主人公が叫ぶロックの魂って、実のところ決して正論とは言えない気がしますが、映画は「別にそんな事言ってないよ」って感じもします。彼は必ずしもカッコ良くなくって、悩みをいっぱい抱えてても、それは身から出た錆だったり自身の力のなさだったり。バンドブームによって安易にもてはやされ、消費され尽くしてしまったロックに対しての憤りよりも、そこに生きてた、ダサくてカッコ悪いけど、でも青春なんだ!って感じが伝わってくる佳作でした。ただ、ちょっとタメが多くて長過ぎる気がしました。もう少しタイトにまとめてくれたらなぁ、って。[映画館(邦画)] 7点(2004-01-11 13:19:08)

18.  アニマトリックス 《ネタバレ》 劇場で見た映画だけをレビューするですよ、という私のコンセプトでいうと、これってグレーゾーンなんですけど(「オシリス」だけですからねぇ、劇場で見たのって)、まあいっか。DVDで全部見ました。どのエピソードも、アニメの表現の可能性ってモノを追求していて楽しめました。「リローデッド」に繋ぐための状況説明的な要素の強いエピソードよりも、独立したオリジナルな方が楽しめたのは、ちょと皮肉な感じ、更に、私の好みは表現がいちばんフツーなアニメの「ビヨンド」だったりするのも皮肉な感じではありますけれど。「ビヨンド」の、日常の風景の中の、ちょっと変った空間(マトリックスの中のバグなワケですが)を舞台にした不思議感覚は、「マトリックス」本編から最も遠い作品世界でありながら(アクションなし、日本の日常風景が舞台)、マトリックスという存在を上手く伝えてると思いました。ただ、ほとんどのエピソードが暗い終わり方なのがどうも。もっとギャグ炸裂なバカバカしいアニマトリックスもあって良かったんじゃないかな、と。日本のアニメに絶大な信頼を置いている事がメイキングから判って嬉しいのですが、日本のアニメって、もっともっと広いのだし。[DVD(吹替)] 7点(2004-01-07 11:45:24)

19.  アンブレイカブル 《ネタバレ》 この監督の一発芸ネタは、毎回楽しみにしてます。ただ、この映画はそんなに面白くなかったかな。オープニングの長回しなんか、感心しましたけど、「お父さんはヒーローだ」みたいなところは、やり過ぎちゃってて「実はアメコミネタ」ってところを出っ張らせちゃってます。もっとミステリアスにいろんな要素をひっそりと隠しつつ、最後にドテーッ!とコケさせて欲しかったなぁ、と。でも、このパターンであと2作ヒットさせたら、偉大なるアホ監督として映画史にその名を刻めることでしょう。6点(2003-11-26 12:39:19)

20.  Avalon アヴァロン 人間のコミュニケーションの手段は急速にその形を変えています。デジタルの波に乗って届けられる言葉、声、文字、映像。世界に繋がった線は、過剰とも言える情報をどんどんと吸収し、更なる世界を構築してゆきます。やがて、人格はデジタルに置き換えられ、デジタルが愛を語り夢を見る。この状態を怖れるのか、甘受するのか、歓迎するのか。そこに選択の余地はあるのか。誰にも判りません。自分の存在を確認する術を探し続ける行為もまた、簡単にデジタルに置き換えられる今(そう、今この文章を打っている行為も)、この映画は時代の必然、一つのイコンとして存在しているように思います。[映画館(字幕)] 7点(2003-11-25 21:07:52)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS