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1. アニー・ホール
有名なラブコメなのですが、意外とあっけなかったですねえ。ラブコメ観るとたいてい最後は泣けるんだけど、この作品では涙は出なかったです。でもまあ、男女の心の機微なんていつの時代でも同じようなものなので、共感できる部分も多いです。後で惜しくなって撚りを戻そうとしても、一回ダメって言ったらダメなもんだしね、女の子は。作品もテンポ良く面白いと思います。ただ、明るい顔してマリファナ・コカイン(だったかなあ?)でセックスといわれると、どうしても時代感がでてしまいます。公開当時に観ていれば、もうちょっと高い点数になるのかなと思います。[DVD(吹替)] 6点(2006-05-20 23:01:05)
2. アデルの恋の物語
イザベル・アジャーニ。精神に異常をきたした女性を演じさせたら、彼女の右に出る女優さんはいません。彼女の多くの主演作の中でも、ヴィクトル・ユゴーの次女を演じた本作品と「カミーユ・クローデル」は、ほぼ同時代に実在した人物が、次第にそして完全に狂ってゆく過程を見事に演じています。アジャーニの一人芝居と言っても良いような作品です。彼女は、最高の演技を残した作品を、最初の主演作で手に入れたのだと思います。トリュフォーの作品というよりも、アジャーニの作品ですね。全体的に色調が絵画的なのと、最後の独白(ナレーション)が妙に明るく希望に満ちているのはトリュフォーの演出なのかな。満点の作品です。[ビデオ(字幕)] 10点(2006-05-13 16:55:42)
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